平成30年度 千葉市立青葉病院 病院指標



■病院指標とは
 DPCデータを用いて、厚生労働省が定めた集計条件等に基づき作成する指標です。
 情報公開により当院の特徴や急性期医療の現状を理解していただくことを目的としています。
 ※全国統一の定義と形式に基づく作成であるため、病院の実態を表す診療実績とは異なります。
■集計対象条件等
 ・平成30年4月1日から平成31年3月31日までの退院で、一般病棟に1回以上入院した患者
 ・医療保険のみ(公費、生活保護を含む)を使用し、自動車賠償責任保険や労災保険、
  自費等は対象外
 ・入院後24時間以内に死亡、臓器移植は対象外
 ・他病棟間の転棟、転入、一般病棟間の転科も1患者として集計
 ・年齢は入院日時点の年齢を基準として集計

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0〜 10〜 20〜 30〜 40〜 50〜 60〜 70〜 80〜 90〜
患者数 145 147 230 264 623 671 1193 1882 1232 290
当院において退院患者数の約69%が60歳以上で占めています。
これは、高齢者の疾病が重症化しやすいことを表しています。
また、急性期を担う市立病院として救急搬送数が年間4,000件を超えており、夜間救急の砦として夜間帯の受け入れは千葉市内最多となっています。
今後も救急医療や、地域医療支援病院として地域との連携を図り、「わかりやすく納得のいく医療を心のこもった笑顔で」の基本理念のもとより良い医療を提供いたします。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 117 19.66 20.92 34.19% 83.42
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 気管支鏡検査等あり 69 2.42 3.43 0.00% 69.61 気管支鏡検査
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 化学療法あり 38 7.21 10.00 0.00% 68.82
040010xxxx0xx 間質性肺炎 34 14.59 19.06 5.88% 70.29
0400801499x002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)A-DROPスコア2 32 9.94 15.17 0.00% 83.41
呼吸器内科では、DPCコード別で見ますと前年度同様「誤嚥性肺炎」での入院が多く、抗生剤投与による治療を行っています。
また、肺炎のDPCコードは「誤嚥性肺炎」以外にも、細菌感染による肺炎が含まれる「肺炎等」という分類があり、
A-DROPスコア(※指標C【成人市中肺炎の重症度別患者数等】をご参照ください。)によってDPCコードが細分化されているため
疾患ごとに見ますと「肺炎等」が最多となっています。
肺炎は、嚥下機能や免疫力が低下する高齢者において発症率が高くなるため、平均年齢も高くなっています。
次いで多いDPCコードが「肺の悪性腫瘍」で気管支鏡検査や確定診断のために腫瘍の一部を採取する経皮的針生検・経気管肺生検を行ったり
化学療法を行っています。
「間質性肺炎」については、薬剤や膠原病によるものと、原因が特定できない特発性間質性肺炎があり、それぞれに応じた治療を行っています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 心臓カテーテル検査あり 63 2.86 3.01 159% 67.95 心臓カテーテル検査
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等あり 59 4.41 4.47 1.69% 68.56 冠動脈形成術
050130xx99000x 心不全 43 15.26 17.66 6.98% 80.02
050050xx99200x 狭心症、慢性虚血性心疾患 心臓カテーテル検査・血管内超音波検査等あり 32 263 3.15 3.13% 68.00 心臓カテーテル検査
050140xx99x01x 高血圧性疾患 32 15.69 19.30 6.25% 75.81
循環器内科では、心臓の血管が狭くなったり閉塞してしまうことで起こる、狭心症や急性心筋梗塞が多くなっています。
中でも、狭心症に対して血管の狭くなった部分をバルーンで拡張した後ステントで補強する 経皮的冠動脈ステント留置術を行う症例が最も多く、
次いで、治療前治療後のカテーテル検査での入院が多くなっています。
カテーテル治療を行う際には、心臓核医学検査を含めた機能的検査で治療適応を厳格に判断しています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術あり 98 2.59 2.67 0.00% 66.27
060102xx99xxxx 大腸憩室の合併症 33 8.12 7.75 3.03% 63.24
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 31 9.84 8.93 3.23% 66.35
060335xx99x00x 急性胆のう炎 31 9.32 10.72 0.00% 62.87
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 30 8.47 8.95 0.00% 69.53
消化器内科では、大腸ポリープに対する内視鏡的治療を最も多く扱っており、
「食道炎」や「胃炎」、「吐下血」等の急性疾患での入院が多くなっています。
「大腸憩室の合併症」である大腸憩室炎や大腸憩室出血での入院、胆のう結石による「急性胆のう炎」、
動脈硬化や便秘がちの人がなりやすい「虚血性腸炎」、術後等の合併症「腸閉塞」に対し保存的治療を行っています。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130060xx99x4xx 骨髄異形成症候群 輸血なし アザシチジン注射あり 89 10.61 10.62 0.00% 75.90 ビダーザ(アザシチジン)療法
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 輸血なし リツキシマブ注射あり 64 13.95 16.17 1.56% 72.44
130060xx97x40x 骨髄異形成症候群 輸血あり アザシチジン注射あり 40 16.98 21.33 2.50% 77.63
130010xx97x2xx 急性白血病 輸血あり 化学療法あり 30 32.87 40.13 0.00% 56.93
130030xx97x40x 非ホジキンリンパ腫 輸血あり リツキシマブ注射あり 26 36.23 32.36 0.00% 72.04
血液内科では、DPCコード別で見ますと「急性白血病」で輸血と化学療法が最も多くなっています。
次いで「非ホジキンリンパ腫」に対してリツキシマブ注射を含む化学療法、
「骨髄異形成症候群」でアザシチジン注射による治療が多くなっています。
この指標では除外となっているため、患者数に反映されていませんが、造血幹細胞移植(骨髄移植・末梢血幹細胞移植・臍帯血移植)を
当科では、積極的に行っています。
また、血液疾患は、全身の様々な臓器に合併症を認めることがあるため、他科と連携しながら治療を行っています。
糖尿病・代謝内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 29 10.10 13.50 3.45% 54.38
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし)インスリン注射あり 定義副傷病なし 85歳未満 27 11.00 13.90 0.00% 58.81
100070xx99x000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし)インスリン注射なし 定義副傷病なし 85歳未満 23 9.26 11.05 0.00% 66.09
100071xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり)インスリン注射あり 定義副傷病あり 85歳未満 21 13.05 15.14 0.00% 66.19
100180xx991xxx 原発性アルドステロン症 副腎静脈サンプリングあり 17 3.35 4.02 0.00% 48.47
糖尿病・代謝・内分泌内科では、2型糖尿病の合併症精査や血糖コントロール目的での入院の他糖尿病ケトアシドーシスなど急性的疾患にも対応しています。
糖尿病のDPCコードは、1型・2型の分類以外に、合併症の有無や年齢、インスリン製剤使用の有無等によって細かく分かれているため、
上記指標の4種類中3種類が2型糖尿病のDPCとなっています。
当院では、医師、看護師、栄養士、薬剤師、理学療法士、臨床検査技師による糖尿病教室を月に2日開催しており、
糖尿病教育に積極的に取り組んでいます。
原発性アルドステロン症に対して、副腎静脈サンプリングを行っている他、内分泌疾患の疑いに対して負荷試験入院も行っています。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010230xx99x00x てんかん 15 4.27 7.28 13.33% 47.60
010080xx99x001 脳脊髄の感染を伴う炎症、15歳以上 - - 12.09 - -
010061xxxxx0xx 一過性脳虚血発作 - - 6.24 - -
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満、発症前Rankin Scale 0,1又は2)手術なし 手術・処置等1なし エダラボン注射あり - - 16.18 - -
010080xx99x011 脳脊髄の感染を伴う炎症 副傷病名(誤嚥性肺炎等)あり 15歳以上 - - 23.92 - -
神経内科では、DPCコード別で見ますと「てんかん」での入院が多くなっています。
上記指標には患者数が反映されていませんが、疾患別ですと「脳梗塞」の患者数が最も多くなっています。
〔詳しくは【指標D 脳梗塞の患者数】をご参照ください。〕
この指標に反映されていない理由として、脳梗塞は、発症日やJCS(意識レベルを評価する指標)、
発症前Rankin Scale(脳卒中に対して用いられる総合的な評価指標)によってDPCコードが異なるためであり、
脳梗塞の中でも、発症3日目以内かつ、JCS10未満、発症前Rankin Scaleが0、1又は2でエダラボンという脳保護剤での点滴治療が
多いということになります。
その他、「脳脊髄の感染性疾患(髄膜炎や脳炎)」や、急性脳梗塞に至らない一過性の神経障害で、脳梗塞の危険因子である「一過性脳虚血発作」での
入院が多くなっています。
リウマチ科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560xx99x00x 膠原病(関節リウマチを除く) 26 16.65 15.58 0.00% 65.23
070510xx99xxxx 痛風、関節の障害(その他)手術なし 11.80
070560xx99x8xx 膠原病(関節リウマチを除く)リツキシマブ注射あり 17.65
070470xx99x0xx 関節リウマチ 15.90
070560xx99x6xx 膠原病(関節リウマチを除く)ガンマグロブリン注射あり 28.25
リウマチ科では、血管炎や関節リウマチ等の膠原病での入院が多く、ステロイドや非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、免疫抑制薬など症状に
応じた薬物療法を行っています。
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒 64 1.75 3.56 0.00% 41.36
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 20 24.55 19.01 20.00% 79.10
160610xx99xxxx 横紋筋融解症等 12 7.17 13.02 8.33% 75.47
180030xxxxxxxx ウイルス感染症等 12 8.3 12.36 0.00% 58.00
180010x0xxx2xx 敗血症(1歳以上)中心静脈注射あり 10 65.70 33.27 50.00% 80.90
その他内科疾患では、急性薬物中毒での救急搬送が多くなっています。
次いで、敗血症、ウイルス性の感染症での入院が主となっています。
また、「四肢の脱力感」、「腫脹」、「しびれ」を主訴とした検査の結果「横紋筋融解症」との診断も多くなっています。
これは、当院が、年間4,000件以上の救急搬送を受け入れていること、そして特に夜間帯の受け入れは千葉市で最も多いことが背景に
あると考えられます。
敗血症につきましては、【指標F その他(DIC、敗血症、その他真菌症および手術・術後の合併症の発生率)】もご参照ください。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術あり 140 22.25 26.30 62.86% 81.29
160760xx97xxxx 前腕の骨折 手術あり 105 2.28 5.68 0.00% 55.00
160740xx01xx0x 肘関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨 上腕、大腿あり 66 2.20 5.55 0.00% 18.50
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死・股関節症 人工関節再置換術等あり 55 19.71 22.27 1.82% 67.25 人工股関節全置換術
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎圧迫骨折等 48 17.71 19.61 31.25% 78.10
整形外科では、大腿骨近位部骨折に対して人工骨頭挿入術や観血的手術が最も多くなっています。
この骨折は、骨粗しょう症によって骨がもろくなっている高齢者が転倒により受傷することが多いため、平均年齢が高めとなっています。
転院率が高い理由としては、「大腿骨頚部骨折地域連携パス」の運用により近隣の病院とリハビリ連携を図っているためです。
2番目に多いのは前腕の骨折で、橈骨遠位端骨折に対する手術がその多くを占めています。
3番目の肘関節周辺の骨折・脱臼では、上腕惚顆上骨折に対する手術が多くなっています。
上腕骨顆上骨折は、子供が手のひらをついて転んだり、遊具などから転落することで生じやすい骨折で、実際66件中49件が15歳以下であることから
平均年齢が低くなっています。
変形性股関節症や大腿骨頭壊死などで人工関節置換術、胸椎もしくは腰椎圧迫骨折で保存治療や手術が多くなっています。
DPCコードの細分化により、上記指標に反映される症例が限られていますが、当科では一般的な整形外科診療のほか、
脊椎外科、関節外科、上肢外科の専門的治療を行っております。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的レーザー前立腺手術等あり 137 8.44 8.65 0.00% 71.34 ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)
11012xxx040x0x 腎尿管結石 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術あり 124 2.00 2.72 0.00% 60.48 体外衝撃波結石破砕術(ESWL)
110080xx991x0x 前立腺悪性腫瘍 前立腺針生検あり 105 2.90 2.53 0.00% 69.18
110070xx0200xx 膀胱の悪性腫瘍 経尿道的膀胱悪性腫瘍手術あり 79 8.44 7.20 0.00% 73.08 経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-BT)
11012xxx020x0x 腎尿管結石 経尿道的尿路結石除去術あり 41 6.22 5.62 0.00% 64.05 経尿道的結石破砕術(TUL)
泌尿器科では、前立腺肥大症に対し安全性が高く低侵襲なレーザー治療である、経尿道的レーザー前立腺切除術(HoLEP)
が最も多くなっています。
次いで多いのが腎結石や尿管結石の手術で、主に体外衝撃波腎・尿管結石破砕術、経尿道的尿路結石除去術の治療を行っています。
また、膀胱悪性腫瘍に対する経尿道的膀胱悪性腫瘍手術が多く、膀胱悪性腫瘍や前立腺肥大症は高齢男性に多いことから
平均年齢が高めとなっています。
(手術件数につきましては【指標E 診療科別主要手術別患者数等をご参照ください。〕
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術あり 201 2.66 2.67 0.00% 65.01
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)ヘルニア手術あり 119 5.37 4.96 0.00% 64.95
060335xx02000x 胆のう炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等あり 57 7.00 7.30 0.00% 58.35 腹腔鏡下胆嚢摘出術
060035xx01000x 大腸(直腸以外)の悪性腫瘍 悪性腫瘍手術あり 26 16.31 15.30 0.00% 69.15
060040xx02000x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 肛門悪性腫瘍手術等あり 18 17.61 15.84 0.00% 66.17
外科では、鼠径ヘルニアに対する治療や大腸ポリープに対する内視鏡治療を多く扱っています。
腹腔鏡下で胆嚢摘出術を行う、胆石性胆のう炎や胆のうポリープも多くなっています。
次いで結腸癌や盲腸癌、直腸癌での手術、この指標からは除外となっていますが、虫垂炎での治療、胃癌での手術も
多くなっています。
当科では、積極的に腹腔鏡下手術を行っており、「大腸(直腸以外)の悪性腫瘍」、「直腸、肛門の悪性腫瘍」手術において44人中28人が、
腹腔鏡下で悪性腫瘍手術を行った患者数になります。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx01xxxx 子宮筋腫 子宮全摘術等あり 100 8.85 9.87 0.00% 46.22 開腹手術                       日帰り手術
12002xxx02I0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(膣部)切除術等あり 53 1.36 3.20 0.00% 41.08
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 手術あり 29 10.24 8.86 0.00% 72.76 膣式手術
12002xxx01I0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等あり 25 9.40 12.58 0.00% 54.88 開腹手術
120070xx01xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(膣式を含む) 開腹によるもの 25 9.36 10.16 0.00% 54.84 開腹手術
産婦人科では、子宮の良性腫瘍である子宮筋腫に対して手術が最も多く、筋腫を子宮ごと摘出する子宮全摘術や筋腫のみを核出し
子宮を温存する子宮筋腫摘出(核出)術、また、筋腫が子宮から膣内に脱出した筋腫分娩に対する子宮息肉様筋腫摘出術を行っています。
次に多いDPCコードが、子宮悪性腫瘍に対しての切除術です。
次いで子宮脱に対する手術、子宮の悪性腫瘍に対しての開腹手術が多くなっています。
また、卵巣の良性腫瘍に対しての手術で、開腹手術に加え腹腔鏡下手術も行っています。
この病院指標は、医療保険の使用のみが集計対象となっているため、自費の請求が発生する産科領域が指標に反映されていませんが、
経腟分娩や帝王切開による分娩も多く扱っています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 急性扁桃炎・急性喉頭炎・急性喉頭蓋炎・扁桃周囲膿瘍 39 8.23 7.89 0.00% 24.41
130030xx97I00I 非ホジキンリンパ腫 リンパ節摘出あり 21 2.48 8.73 0.00% 70.71
030240xx01xxxx 扁桃周囲膿瘍・急性扁桃炎・急性咽頭喉頭炎 扁桃周囲膿瘍切開術等あり 17 6.88 7.27 0.00% 32.65
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 15 7.67 7.04 0.00% 54.47
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術あり 15 8.67 8.68 0.00% 51.73 甲状腺・副甲状腺腫瘍摘出術
耳鼻咽喉科では、急性扁桃炎や喉頭炎・急性喉頭蓋炎・扁桃周囲膿瘍に対して抗菌薬投与の治療が多くなっています。
当科において、悪性リンパ腫の疑いに対しリンパ節摘出術を行う症例も多く取り扱っています。
急性扁桃炎のくり返しが原因となる慢性扁桃炎等に対して口蓋扁桃手術、慢性副鼻腔炎に対しての内視鏡的治療、
甲状腺の悪性腫瘍に対しての手術が多くなっています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 蜂窩織炎・丹毒 46 9.46 12.51 0.00% 64.31
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 15 7.47 8.98 0.00% 66.47
080006xx01I0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等あり 8.16
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等あり 4.05
080100xxxx0xxx 薬疹、中毒疹 10.65
皮膚科では、皮膚の細菌感染症である蜂窩織炎や丹毒が多く、原因菌に対する抗菌薬治療を行っています。
その他DPCコードは患者数が10未満であるため「−」と表示していますが、帯状疱疹や天疱瘡、紅斑症等にも対応しています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxx0I 急性気管支炎・急性細気管支炎 15 5.27 6.19 0.00% 1.80
0400801199I00I 肺炎等(1歳以上15歳未満) 10 5.80 5.71 0.00% 2.40
040100xxxxI00I 喘息 6.62
060380xxxxI0xx ウイルス性腸炎 5.42
060390xxxxI0xx 細菌性腸炎 7.30
小児科では感染症での入院が多く、特に肺炎治療が多くなっています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 30 1 7
大腸癌 32 20 21 1 7
乳癌
肺癌 14 101 10 1 7
肝癌
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【解説】
★同じ対象者が集計期間中に何度か入退院を繰り返した場合も全て上記人数に含まれています。
★上記分類は「治療前に得られた情報に基づく分類」であるため「治療後の分類」と異なる場合があります。

○胃癌
合計患者数は54人で、そのうち30人が早期胃癌にあたるステージTであるため消化器内科や外科で内視鏡的治療や腹腔鏡下手術を
行う場合が多くなっています。

○大腸癌
合計患者数は103人でそれぞれのステージや身体の状態に合った治療を行っています。
当院での大腸癌の手術施行者に対しかかりつけ医と共同で5年間経過観察する「大腸がん地域連携クリティカルパス」を運用し地域連携を図っています。

○肺癌
合計患者数は192人で、ほかの臓器へ転院を認めるステージWが最も多くなっています。
不明については、肺癌の疑いに対する気管支鏡検査目的が多く入院中に検査結果が得られないためであり、
退院後最終的には確定診断が得られています。

○肝癌
合計患者数は20人で、ほとんどが肝細胞癌となっており、
肝動脈化学療法やラジオ波熱凝固療法を行っています。

【定義】
5大疾患について「、初発癌はUICC(=国際対がん連合)の
T(=原発巣の大きさと進展度)
N(=所属リンパ節への転移状況)
M(=遠隔転移の有無)
から示される病期分類による患者数を、再発癌は患者数のみを集計しました。
※Stageが「0」のものは集計対象外としています。
※患者数が10未満の場合は「−」と表示しています。
※患者数は、同一対象者が入退院を繰り返した場合は入院回数分をかけた延べ患者での集計となります。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症
中等症 98 10.18 74.82
重症 29 15.76 80.00
超重症 16 17.56 79.25
不明
【解説】
患者数が最も多いのは中等症(重症度1,2)で、全体の約64%を占めています。年齢が重症度分類の評価項目の1つであるため、平均年齢が上がるにつれ
重症度も増し、平均在院日数も長くなっています。

【定義】
成人(20歳以上)の市中肺炎について重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を集計しました。
重症度は、市中肺炎ガイドラインによる重症度分類(A-DROP)により分類しています。
※ウイルス性肺炎や誤嚥性肺炎は除外としています。
※入院後に発症した肺炎や一般病棟外からの転入、他院からの転院は除外としています。

★市中肺炎とは・・・病院外で日常生活をしていた人に発症した肺炎をいいます。
★A-DROPとは・・・「市中肺炎ガイドライン」による重症度分類で、以下の5項目を評価して分類します。
             A(=Age 年齢/男性70歳以上 女性75歳以上)
             D(=Dehydration 脱水/BUN21mg/dl以上または脱水あり)
             R(=Respiration 呼吸/SpO2 90%以下(PaO2 60Torr以下))
             O(=Orientation 見当識/意識障害(肺炎由来)あり)
             P(=B.Pressure 血圧/血圧(収縮期)90mmHg以下)
★重症度分類とは・・・A-DROPの該当項目数により分類します。ただし、ショックがあれば1点でも超重症とします。
             軽症:0点
             中等症:1〜2点
             重症:3点
             超重症:4〜5点、ショックがある場合
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 25 29.52 76.60 52.00%
その他 11 38.27 74.36 45.45%
【解説】
脳梗塞で入院した36人のうち、25人が発症日から3日以内の急性期脳梗塞で、
エダラボン注射による脳保護療法等の急性期治療を行うとともに、早期からリハビリテーションを行い後遺症や合併症予防に努めています。
転院の理由として、「千葉県共用脳卒中地域連携パス」の運用により当院での急性期治療が終了後、
近隣の回復期リハビリテーション病院へ転院となっているためです。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 52 2.37 3.12 0.00% 68.77 冠動脈形成術
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症に対するもの) 21 0.29 11.86 9.52% 71.05 冠動脈形成術
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞に対するもの) 11 0.09 23.36 0.00% 67.55 冠動脈形成術
K5462 経皮的冠動脈形成術(不安定狭心症に対するもの)
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他のもの)
循環器内科では、心臓カテーテル治療である冠動脈形成術(PCI)のうち、上位3位がステント留置を行う症例となっています。
狭心症や急性心筋梗塞等の虚血性心疾患に対して、血管の狭くなった部位にバルーン(風船)を挿入しふくらませ拡張させた後、
金属ステントを留置することで再狭窄が軽減されます。
この指標に反映されていませんが、不整脈に対し、ペースメーカー挿入術や閉塞性動脈硬化症に対し下腿動脈形成の手術も取り扱っています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 103 0.01 1.54 0.00% 67.42 大腸内視鏡的粘膜切除術・ポリープ切除術(1泊2日)                      大腸内視鏡的粘膜切除術・ポリープ切除術(2泊3日)
K654 内視鏡的消化管止血術 33 2.45 9.64 3.03% 72.00
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 21 4.86 10.48 4.76% 80.10
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 18 3.89 10.33 5.56% 72.83
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル以上) 14 0.07 2.29 0.00% 67.43 大腸内視鏡的粘膜切除術・ポリープ切除術(1泊2日)                      大腸内視鏡的粘膜切除術・ポリープ切除術(2泊3日)
消化器内科では、大腸ポリープや大腸の早期癌に対して、内視鏡による粘膜切除が最も多くなっています。
次いで、胃潰瘍等、消化管からの出血を内視鏡下確認し止血する内視鏡的消化管止血術、膵頭部癌や胆管癌、十二指腸乳頭部癌による
閉塞性黄疸や良性胆道狭窄に対し、胆管の狭くなった部分にステントを留置することで胆汁の流れをよくする内視鏡的胆道ステント術、内視鏡下に
十二指腸乳頭部を切り開き」総胆管結石を除去する内視鏡的乳頭切開術が多くなっています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 182 0.01 1.47 0.00% 65.41 大腸内視鏡的粘膜切除術・ポリープ切除術(1泊2日)                      大腸内視鏡的粘膜切除術・ポリープ切除術(2泊3日)
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 104 1.35 3.11 0.00% 64.13 腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 58 1.00 4.98 0.00% 58.03 腹腔鏡下胆嚢摘出術
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル以上) 26 0.00 3.35 0.00% 65.81 大腸内視鏡的粘膜切除術・ポリープ切除術(1泊2日)                      大腸内視鏡的粘膜切除術・ポリープ切除術(2泊3日)
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 20 0.00 4.05 0.00% 68.80
外科では、鼠径ヘルニアに対する腹腔鏡下手術、胆石性胆のう炎や胆のうポリープ等に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術が多くなっています。
また、大腸ポリープや大腸の早期癌に対して、内視鏡による粘膜切除術が最も多くなっています。
上位5手術中2つが腹腔鏡による手術であり、積極的に腹腔鏡下手術を行っています。
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877 子宮全摘術 119 1.13 7.11 0.00% 49.70 開腹手術
K867 子宮頸部(膣部)切除術 52 0.00 0.35 0.00% 41.17 日帰り手術
K8882 子宮付属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 26 1.00 8.30 0.00% 73.26 腹腔鏡下手術
K8654 子宮脱手術(膣壁形成手術及び子宮全摘術(膣式、腹式)) 23 1.00 8.30 0.00% 73.26 膣式手術
K8881 子宮付属器腫瘍摘出術(両側)(開腹によるもの) 22 1.86 8.05 0.00% 51.64 開腹手術
産婦人科では子宮全摘術が最も多く、子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮頸部異形成症候群や子宮頸部上皮内癌に対応しています。
次いで多いのが子宮頸部(膣部)切除術で、子宮頸癌の前癌病変である子宮頸部異形成に対して検査や治療目的に行うことが多くなっています。
この子宮頸部(膣部)切除術は、日帰り入院や1泊2日での入院で行うため平均在院日数が短くなっています。
次に子宮付属器腫瘍摘出術が多く、良性腫瘍である卵巣のう腫や、良性と悪性の中間の性質をもつ卵巣境界悪性腫瘍、
卵巣子宮内膜症のう胞に対して行っており、開腹に加え腹腔鏡下手術も行っています。
次いで子宮脱に対する手術となっており、上記指標全てが婦人科手術となっています。
病院指標は医療保険の使用のみが集計対象であり、自費の請求が発生する参加領域は反映されません。
当科では、経腟分娩や前回帝王切開等に対する予定帝王切開や緊急帝王切開等、多く扱っています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(上腕・大腿) 125 1.59 16.47 45.60% 69.81
K0821 人工関節置換術(肩、股、膝) 113 2.08 19.06 2.65% 71.12 人工股関節全置換術 人工膝関節置換術
K0462 骨折観血的手術(下腿、前腕、手舟状骨) 107 1.13 5.27 4.67% 53.67
K0483 骨内異物(挿入物を含む。)除去術(下腿、前腕) 66 0.47 1.45 1.52% 45.86
K0811 人工骨頭挿入術(股) 54 2.80 20.35 70.37% 81.80
整形外科では、上腕骨や大腿骨の骨折に対する観血的手術が最も多く、その約7割が大腿骨骨折です。
この大腿骨骨折に対する観血的手術と大腿骨頚部骨折などに行う人工骨頭挿入術(患者数5位の手術)は、
「大腿骨頚部骨折地域連携パス」を運用し、近隣の病院とリハビリ連携を図っているため転院率が高くなっています。
変形性関節症などに対する人工関節置換術が2番目に多く、部位別には股・膝関節が多いです。
次いで、下腿や前腕の骨折に対する観血的手術と骨折の観血的手術時に固定で使用した材料の除去を行う骨内異物除去術が多くなっています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除術(ホルミウムレーザーを用いるもの) 135 1.19 6.25 0.00% 71.36 ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 125 0.08 0.98 0.00% 60.42 体外衝撃波結石破砕術(ESWL)
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 75 1.36 6.57 0.00% 73.88 経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-BT)
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザーによるもの) 44 1.64 4.21 2.27% 64.80 経尿道的結石破砕術(TUL)
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 24 0.71 4.83 0.00% 74.71
泌尿器科では、前立腺肥大症に対する低侵襲レーザー治療である、ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)が最も多く、
次いで、腎結石や尿管結石に対する体外衝撃波腎・尿管結石破砕術を多く扱っています。
低侵襲治療であり、1泊2日での入院7が多いため、他症例より平均術前術後日数が短くなっています。
その他膀胱癌に対する経尿道的手術等、癌治療にも積極的に取り組んでいます。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 43 1.00 6.21 0.00% 23.67 扁桃腺・アデノイド手術
K6261 リンパ節摘出術(長径3センチメートル未満) 18 0.06 1.00 0.00% 67.11
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 16 0.19 5.31 0.00% 32.56
K4611 甲状腺部分切除術(片葉のみの場合) 15 1.00 5.80 0.00% 57.27 甲状腺・副甲状腺腫瘍摘出術
K4632 甲状腺悪性腫瘍手術(全摘及び亜全摘) 13 1.00 6.77 0.00% 54.69 甲状腺・副甲状腺腫瘍摘出術
耳鼻咽喉科では、急性扁桃炎を繰り返す慢性扁桃炎などに対する口蓋扁桃の摘出術が多く、
扁桃周囲膿瘍の場合は、扁桃周囲膿瘍切開術を行っています。
また、悪性リンパ腫に対しリンパ節摘出を行う症例も多く取り扱っています。
次いで多いのが、甲状腺の片葉のみにできた良性腫瘍等に対する手術、甲状腺癌に対する悪性腫瘍手術となっています。
指標の患者数には反映されていませんが、当科では慢性副鼻腔炎に対する手術も行っています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 19 0.28%
異なる 25 0.37%
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 30 045%
異なる 11 0.16%
【解説】
敗血症は、感染症を起こしているところから血液中に菌が入り込むことで重篤な全身症状を引き起こす病態であるため、
入院契機と異なる25症例の約7割が肺炎や尿路感染等の感染が主訴の入院となっています。
また、基礎疾患に癌や膠原病等があることで感染を起こしやすく敗血症に至ったケースも多くなっています。
手術・処置等の合併症については、入院契機と同一、つまりこの傷病名を主訴での入院が30症例となっています。
病名の内訳としては、人工関節のゆるみや脱臼が多く、人工関節再置換術や関節脱臼非観血的整復術を行っています。
その他は処置や手術後の出血、手術後の感染、薬剤によるアナフィラキシーショックが主訴の入院で、それぞれに応じた治療を行っています。
更新履歴
2019/10/1
平成30年度の病院情報を公開しました。