千葉氏 > 千葉氏関連情報 > 千葉氏関係 講座・イベント > 令和7年度千葉市・千葉大学公開市民講座「千葉氏の「記憶」と暮らしの変化―近代以降の動向をめぐって―」
更新日:2025年11月7日
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1926年(大正15)年に始まった「開府記念」の営みは、まちを拓いた千葉氏の「記憶」を共有する機会であるとともに、過去と未来の人々の暮らしを考える機会でもあることは、2026年の「開府900年記念」も変わりません。
今回の公開市民講座では、「開府記念」が「近代」の産物であり、公的な事業として営まれてきたことに注目します。江戸時代以降、かつて千葉荘を治めた千葉氏は千葉市中央区周辺に領主としては存在していません。一方、千葉氏ゆかりの寺社や土地を守り続けた人々や、千葉氏の系譜を有する人々は、この地で暮らし続けていました。新しく到来した自治の時代に、「ちば」の人々の心と暮らしに働きかける、歴史的な存在が千葉氏であったと考えられます。
本年度の公開市民講座では、近代以降の「公」の動きが、千葉氏の「記憶」をどのように利用し、千葉氏に関わる人々の暮らしをどのように変えていったのか、という問題を取り上げます。市民のみなさん一人ひとりが「主役」となる営みとして「開府900年記念」を迎えるべく、過去の「開府記念」とその周辺から学んでいく機会にしたいと考えています。
本講座の受講にあたっては、事前の電子申請もしくは往復はがきによる申込みが必要です。
令和7年12月13日(土曜日)13時00分~16時15分
千葉大学西千葉キャンパス けやき会館大ホール
「千葉」の名の由来となった「千葉氏」は、1126年に大椎常重が本拠地を現在の中央区猪鼻付近に移し、「千葉」を名乗ったことが起源となっています。つまり、開府記念とは、歴史的アイデンティティとして「千葉氏」を取り上げる営みだと理解されます。
こうした「千葉氏」への注目はいつごろから始まったのでしょうか。意外に新しく、1906(明治39)年の千葉町長加藤久太郎による交通兵旅団設置に係る請願、1911(明治44)年の千葉県共進会開催に伴うガイドブック『千葉町案内』などの記載から、千葉氏への回顧が始まってきたと考えられます。
今回の講演では、「千葉氏」への注目が始まった背景、その後の注目度の変化などを各史料から読み解き、現在の「開府900年」へと至る経緯を考えることとします。
1930年代前半の戦時体制前に行われた経済更生運動で、千葉のまちに住む人々の民俗慣行に対する生活改善指導にどのようなものがあったでしょうか。例えば椎名村経済更生計画実行事項(緑区)には、千葉詣(まい)りをめぐる贈答慣行を控えるよう指導する条項が記されています。長く続く地域信仰と人々のつきあいのなかで培われた千葉詣りについて、経済不況の立て直しを図る過程でなぜこれを規制したのでしょうか。民俗慣行への「官の指導」から千葉のまちに住む人々の生活を考えたいと思います。
200名
主催:千葉市・千葉大学・千葉市教育委員会
後援:千葉日報社
電子申請もしくは往復ハガキでお申し込みください。
お申し込みの際にいただいた個人情報は、本講座以外に使用いたしません。
※応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。
下記の内容を明記してお申し込みください。
表面:宛先(〒260-0856 千葉市中央区亥鼻1-6-1 千葉市立郷土博物館)を記載。
裏面:講座タイトル、開催日、郵便番号、住所、参加者全員の氏名、フリガナ、電話番号を記載
表面:自分(参加者)の郵便番号、住所、氏名を記載
令和7年11月1日(土曜日)から11月18日(火曜日)
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