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更新日:2021年2月1日
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ちば市議会だより No.111(1~4面) 令和3年(2021年)2月1日 |
発行/千葉市議会 |
市議会は、さまざまな会議を行っています。その中心が年4回開催される定例会です。各定例会では、市長や議員が提出した議案について、議案研究、質疑を行い、各常任委員会に分かれて審査した後、各議員が議案以外の市政に関して行う一般質問をはさんで、討論・採決をしています。
定例会を中心に市議会の1年を紹介します。
市議会には、定期的に開催する「定例会」と、随時開催する「臨時会」があります。
定例会は、条例で年4回と定められており、第2回定例会で各委員の選任を行い、新年度の体制がスタートします。各定例会では補正予算案・条例案を審議するほか、第3回定例会で前年度決算をチェックします。第4回定例会で新年度予算に向けた会派の代表による質問を行い、第1回定例会で新年度予算を議決します。このような流れで、新年度に行う事業が決まっていきます。
臨時会は、議員改選後に、正副議長選挙や各種委員の選任などを行うために開かれるほか、補正予算などの審議が急に必要となった場合に開催されます。
各常任委員会の委員の改選を行った後、補正予算案や条例案などを審議します。
新年度の市議会の新たな体制を決め、市議会の1年がスタートします。
前年度決算を審議するほか、補正予算案や条例案などを審議します。
前年度決算について、会派の代表による質疑の後、決算審査特別委員会で詳しく審査し、決算に関する指摘要望事項を市長に提出します。
新年度の予算編成に向けて会派の代表による質問を行うほか、補正予算案や条例案などを審議します。
予算編成に向け、市長の考え方や市政のさまざまな課題について質問し、新年度予算への要望をします。
新年度予算案を審議するほか、補正予算案や条例案などを審議します。
新年度予算案について、会派の代表による質疑の後、予算審査特別委員会で詳しく審査し、予算に関する指摘要望事項を市長に提出します。
議会開会日に議案が提案されると、「議案研究」と呼ばれる会派ごとの勉強会が行われます。期間は議案の量により異なりますが、最長4日間にわたります。議案研究では、局(総務局、財政局など)ごとに職員が議案を説明し、議員は質疑をして議案への理解を深め、その後の審査の準備をします。
なお、令和2年第4回定例会では、説明資料を電子化し、議員が持参したタブレット等により、それを見ながらペーパーレスによる議案研究が試行されました。
第4回定例会では、市長提出議案45件(補正予算や条例議案など)、議員提出議案(条例・意見書・決議)9件のほか、市民より提出された請願・陳情の各1件をそれぞれ審議し、議会として結論を出しました。
本会議(開会)
本会議(議案質疑)
常任委員会
本会議(代表質問)
本会議(一般質問)
本会議(委員長報告、討論、採決)
2日間にわたり、市政運営について各会派を代表して4人の議員が質問を行いました。詳しくは市議会ホームページの「議会中継(録画放映)」でもご覧いただけます。
〔問〕第2次安倍政権以降、政権とどう連携し、どのようなことに取り組んだか伺う。
〔答〕国が「女性活躍」を推進する中、男性職員の育休取得率向上に積極的に取り組んだほか、国家戦略特区の取り組みや、GIGAスクール構想の推進など、各種行政分野で国と協議し、連携を図りながら事業等を進めてきた。
〔問〕新型コロナウイルス感染症の感染者数増大に伴い、企業への影響のさらなる深刻化が懸念されるが、今後の経済対策は。
〔答〕社会経済活動の維持には「持続可能な企業経営」、「生産性向上」、「労働力の移動」が重要と考える。このため、事業再建などへの支援の検討やデジタルシフトの促進を図るほか、業界・業種間の人材移行促進の方策を検討する。
〔問〕経済面や観光面からも重要な地域交通に関するマスタープランの検討状況を伺う。
〔答〕地域や公共交通の現状や問題点等の把握のため、各種調査や市民、交通事業者へのアンケート等を実施してきた。また、公共交通の利用のしやすさから市域を4つに区分し、エリアごとの具体的な施策やその進め方などについて、交通事業者等と議論を進めている。
〔問〕浸水対策強化などの課題に対応した内容となるか、次期計画の主要施策を伺う。
〔答〕主要施策は15項目を定める。主なものに「浸水被害の軽減と対策の強化」として、重点地区の整備を推進し、「地震時における機能の確保」として、重要幹線等の耐震化やマンホールトイレの整備を行う。
〔問〕PCR検査予算の大幅増を求めるとともに、医療機関の減収補てんと医療等従事者の処遇改善について問う。
〔答〕検査については体制や対象範囲の拡充を図ってきた。医療機関への財政支援は、国に要望するほか、医療等従事者へ寄附金等を活用した医療・介護従事者等支援金を支給等している。
〔問〕プラスチック製容器包装再資源化の温室効果ガス削減効果は年23,000トンである。来年度から直ちに実施を求めるがどうか。
〔答〕リサイクル形態ごとの効果とコストを明確にし、処理施設の確保等の課題を整理した上で方向性を決定する必要があり、令和4年度策定予定の計画の中で検討していく。
〔問〕交通不便地域住民や高齢者の支援にデマンドタクシー(※1)の実証実験を求めるがどうか。
〔答〕まずは、公共交通サービス水準の低い地域における社会実験を視野に入れた、市民ワークショップを実施し、移動ニーズの把握のほか、デマンドタクシー等を含め、地域特性に即した交通サービスについて議論を深めたい。
〔問〕着実に成果を積み重ね、市政発展と市民生活向上が図られたと認識するが、市政運営の総括を伺う。
〔答〕政令市ワーストの財政状況からの脱却、押印廃止や区役所総合窓口開設など市民目線の行財政改革を進め、ちばレポなどICTを活用した行政コスト削減と利便性向上に取り組んだ。また、液状化被害、大規模かつ長期間にわたる停電などの課題にも対策を講じ、災害時応援協定を締結するなど成果を上げることができた。
〔問〕(仮称)千葉公園ドームの整備や選手養成の遅れによりレース開始の遅延が見込まれるとのことだったが、事業の進捗状況は。
〔答〕ドームは令和3年2月末に完成予定、選手養成は令和2年11月で421人がライセンス取得し、参加希望選手も計画を大幅に上回り順調に進捗している。規程の整備や運営に必要なシステム開発も令和2年中に完了予定であり、令和3年5月のレース開始に向け適切に対応する。
〔問〕小・中学校で外国人講師を活用した英語教育を実践しているが、その成果と課題は。
〔答〕英語を使用する必然性が生まれ、英語学習への興味関心やコミュニケーション力が向上している。年間を通して外国人講師を配置する小学校では、児童の知識・技能が高まっていると高い評価を得ているが、中学校は一定期間のみの配置となっており、小学校から中学校への学びの連続性を保障するためにも年間を通して配置できるよう外国人講師の増員を検討する。
〔問〕避難行動要支援者名簿(※2)提供後の個別支援計画策定への取り組みは。また、平時から福祉専門職が関わり地域一体で支援計画を策定する「別府モデル」を参考にすべき。
〔答〕名簿提供が進んでいないことや支援者不足等により支援計画の策定に至っているケースは一部に限られる。今後は、別府モデルも参考に、防災部門と福祉部門が連携しながら要配慮者を支える仕組みづくりを検討していく。
〔問〕衛生面や保育士の負担軽減から早急に取り組むべき。
〔答〕保育所は、学校の夏休みのような長期休業期間がないため、建替えによる更新が基本となる。それまでは、空調、外壁等の改修を計画的に行い、トイレ設備は、建替えまでの期間を考慮しつつ施工を工夫し、計画的に改修していく。
〔問〕金属スクラップを含む再生資源物堆積場に対する実効性ある規制の内容を問う。
〔答〕条例案では、保管物の高さ、保管場所の面積等の基準を設け、新規に設置する場合は許可制とする。また、住居等との距離を100メートル以上空けることや周辺住民への説明会開催を許可要件とする。加えて、違反者への勧告、命令、罰則の導入も規定する方向で進めている。
議会に提出された議案などを、分野別に5つの常任委員会で審査しました。質疑の一部をご紹介します。
委員会 | 所管事項 |
---|---|
総務 | 危機管理、防災、総合計画、行政改革、財政など |
保健消防 | 保健医療、高齢者・障害者の福祉、救急、消防、病院など |
環境経済 | 市民協働、文化・スポーツ振興、環境保全、ごみ、経済振興、農業など |
教育未来 | 子どもの福祉、子育て、教育、生涯学習など |
都市建設 | まちづくり、公園、住宅、道路、上下水道など |
〔問〕宝くじ(当せん金付証票)の収益金とその使い道は。
〔答〕本市における令和元年度の宝くじの収益金は約26億円となっている。その使い道については、公共事業のほか、国際化推進事業、芸術・文化振興事業などの公益の増進を目的とする12事業が地方財政法及び省令で定められており、本市では、令和元年度は敬老事業、少年自然の家や美術館の管理運営事業などのほか、オリパラ事業に活用している。
〔問〕新型コロナウイルス感染症対策条例にもある、感染者、医療関係者等への不当な差別的取扱いをしてはならないということについて、周知啓発の具体的な取り組みを伺う。
〔答〕「コロナ差別がゼロのまち宣言」を発出し、市長のメッセージ動画のスポーツ施設等での放映、市政だよりやテレビによる周知を図った。今後もラジオによる周知や小・中学校での特別授業等、さまざまな手段を活用し周知していく。
〔問〕コミュニティセンターでは、指定管理者制度導入から10年程度経過するが、その効果と課題をどのように捉えているのか。
〔答〕施設の開館時間の拡大、Wi-Fi環境の整備、自主事業の実施などによりサービス向上が図られている。一方で、施設により指定管理者が異なるケースがあり、市からの指導や依頼が正確に伝わらない事例があるため、定期的に確認していく必要がある。
〔問〕生涯学習センターの指定管理者を非公募で選定した理由の1つに、公民館との連携とあるが、具体的な連携状況は。
〔答〕ちば生涯学習ボランティアセンターから公民館主催講座などへの講師派遣のほか、学習相談やメディア学習の機能を活用した公民館職員向け研修を実施している。公民館における学習相談件数が大幅に増加しており、研修の積み重ねが市民サービスの向上に繋がったと考えている。
〔問〕高額な賠償命令が出される自転車事故に対応するため、保険への加入が義務化されるが、その周知方法は。また、自転車の危険運転や宅配自転車の接触事故に対する安全運転啓発の方法は。
〔答〕保険加入については、市政だよりをはじめとした各メディアの活用や駐輪場の窓口で加入を促すチラシを配るなどして周知を図る。また、保険加入の義務化を周知する中で、安全運転の啓発も併せて行う。
市政に関するさまざまな質問を行う一般質問を、今回は25人の議員が行いました。その様子は市議会ホームページの議会中継(録画放映)でご覧いただけます。
このほか、ホームページには代表質問の様子や可決した意見書の全文なども掲載しています。関連ページ(議会中継等)へのリンク集から、ぜひご覧ください。
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、日本共産党、市民ネットワーク、(無所属)伊藤議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:なし
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、市民ネットワーク、(無所属)伊藤議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:日本共産党
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、日本共産党、市民ネットワーク、(無所属)伊藤議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:なし
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、日本共産党、市民ネットワーク、(無所属)伊藤議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:なし
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、日本共産党、市民ネットワーク、(無所属)伊藤議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:なし
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、市民ネットワーク、(無所属)伊藤議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:日本共産党
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、日本共産党、市民ネットワーク、(無所属)伊藤議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:なし
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、市民ネットワーク、(無所属)伊藤議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:日本共産党
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、日本共産党、市民ネットワーク、(無所属)伊藤議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:なし
【原案同意】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、日本共産党、市民ネットワーク、(無所属)伊藤議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:なし
【原案否決】
賛成:日本共産党、
反対:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、市民ネットワーク、(無所属)伊藤議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、日本共産党、市民ネットワーク、(無所属)伊藤議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:なし
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、日本共産党、市民ネットワーク、(無所属)伊藤議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:なし
【原案可決】
賛成:自由民主党、未来立憲民主ちば、公明党、(無所属)伊藤議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:日本共産党、市民ネットワーク
【原案可決】
賛成:自由民主党、公明党、(無所属)伊藤議員、(無所属)櫻井議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:未来立憲民主ちば、日本共産党、市民ネットワーク
【原案可決】
賛成:未来立憲民主ちば、公明党、日本共産党、市民ネットワーク
反対:自由民主党、(無所属)伊藤議員、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
棄権:(無所属)櫻井議員
【原案可決】
賛成:自由民主党、公明党、日本共産党、市民ネットワーク、(無所属)蛭田議員、(無所属)橋本議員
反対:未来立憲民主ちば、(無所属)伊藤議員、(無所属)櫻井議員
補正予算の主なものは、次のとおりです。
市民や事業者の協力を得ながら新型コロナウイルス感染症対策を円滑に推進するため、市、市民及び事業者の責務を定めるとともに、感染者、医療関係者等への配慮に関し必要な事項を定める条例を新たに制定。
高度化・多様化したスポーツニーズに対応するため、既存の「千葉公園体育館」、「千葉市武道館」、「中央コミュニティセンターのスポーツ施設」の3施設を集約して、新たに(仮称)千葉公園体育館を整備する。
7件の意見書・決議を審議・可決し、国会や関係行政機関に提出しました。
本会議(開会)
本会議(代表質疑)
本会議(代表質疑)、予算審査特別委員会
予算審査特別委員会(分科会)
2月25日[木曜日]・26日[金曜日]
常任委員会
3月1日[月曜日]
本会議(一般質問)
3月2日[火曜日]
本会議(一般質問)、予算審査特別委員会
3月3日[水曜日]
本会議(委員長報告、討論、採決)
※会期は変更される場合があります。
※日程は2月5日(金曜日)に開催される議会運営委員会で決定されます。
本会議等をインターネットで生中継・録画放映しています。パソコンやスマートフォン・タブレットから気軽に視聴できますので、ぜひご覧ください。
委員長
宇留間又衛門
副委員長
川合隆史
委員
阿部智/麻生紀雄/桜井秀夫/盛田眞弓/岩﨑明子
問い合わせ
議会事務局調査課【電話】043(245)5472
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