閉じる

ホーム > 学校紹介 > 校長室

更新日:2025年11月28日

ここから本文です。

校長室

校長 佐藤典子

井の中の蛙 大海を知らず されど…

 いつの間にかサクラの葉が赤く色づき、澄んだ空にうろこ雲が浮かぶ季節となりました。登校時に手袋をしている姿も見かけるようになりました。
 さて、今月上旬に小学校陸上大会が青葉の森スポーツプラザ陸上競技場で開催されました。新しいユニホームを着た6年生は、誇らしさと緊張の混ざった表情を見せており、また、教室で画面越しに応援する全校児童は、まるで自分がそこにいるかのように懸命に声援を送っていました。そして、他校の6年生が速く、高く、力強く競技する姿を見て感嘆の声を上げる子供たちに素直さを感じるとともに、校内だけでは得られない経験があることを実感しました。
表題の言葉は、良い意味で使われることは少ないものですが、続きを加えるとどうでしょう。
… されど 空の青さを知る 
 場所や相手が違えば自己記録の数字の意味は変わってきます。しかし、陸上練習に向き合い続けてきた気持ちは変わりません。それは、一緒に励んだ友達の姿とともに、きっとこれからの自分を支える大きな力となることでしょう。毎日の授業や遊びでも同じことが言え、自分の見方が広がることや考えが深まる楽しさを、数字の多少を気にせずたくさん経験してほしいと願います。 
 さらに、うまくいかないときの気持ちを言葉にして伝えたり、折り合いをつけたりする経験の積み重ねも小学校段階では大切なことと考えます。
 今月は、学習参観といぶき祭りがあります。空の青さを知ろうとする子供たちの姿をぜひご覧ください。そして、いつも子供たちの応援団でいてくださるPTAの皆様主催のいぶき祭りにもぜひご参加ください。
 

学びの充実を

 令和7年度の後期を迎えました。朝夕は過ごしやすくなり、落ち着いた空気は秋が学びと収穫の時期であることを感じさせます。

 前期末の休み時間は、「チャレンジボール投げ」(投力向上の取組)に挑戦する子供たちの姿が体育館にありました。高さのあるネットを越すようにお手玉を投げる下級生へ、体育委員がかける励ましの声がたくさん聞こえました。これは、体をバランスよく使い、遠くへボールを投げる経験が少ないことから始まった取組です。腕と肩、腰、足の使い方など上手な友達の姿を真似して「チャレンジボール投げ」に挑戦する子供たちが増えてきました。

 さて、学びが充実するとはどのようなことでしょうか。私は、学んだ内容と自分の生活が結びつき、「なるほど、そうだったのか」と知識と経験がつながっていく状態と考えます。そして、「これでいいのかな。」とこれまでの生活を新しい視点で見ることができるようになる姿と考えます。

 後期は、これまで身に付けたことを学習や行事で発揮できる機会が増える時期です。いろいろな場やかかわりの中で、子供たちが身に付けたことを発揮し、自分の学びと経験に自信をもてることを願っています。職員一同、子供たちに向き合い心や体の成長を願いながら指導して参りますので、引き続きご理解とご協力をお願いします。

センス オブ ワンダー

 今夏は史上最高気温が記録され、それが数日後に更新されるという異常気象を肌で感じた夏でした。そのような中、子供たちが大きな事故にあうことなく夏休みを終えることができたのは、保護者と地域の皆様の見守りのお陰と感謝しております。ありがとうございました。

 さて、今月上旬に6年生は日光方面へ修学旅行に行きました。荘厳な日光東照宮を見学し、当時の人々の息遣いが感じられるような足尾銅山坑道を歩くことで、歴史や文化の厚みを感じ現在との繋がりを考えたのではないでしょうか。

 私はこの夏久しぶりにR カーソン著「センス オブ ワンダー」(訳:上遠 恵子)を読み返しました。その中に、

子どもたちがであう事実のひとつひとつが、

やがて知識や知恵を生み出す種子だとしたら

さまざまな情緒やゆたかな感受性は

この種子をはぐくむ肥沃な土壌です。

幼い子ども時代は、この土壌を耕すときです。

とありました。

 子供たちは、毎日いろいろな体験を通してその対象(人・もの・こと)と関わりをもっています。修学旅行のように目的の明確な体験でもそうでなくとも、その関わりによって情緒や感受性が育まれるのであれば、私たちは子供たちの体験を柔軟にとらえられる大人でありたいと思います。そして、より自身の感性を働かせ、対象の価値を感じとり、子供たちの情緒や感受性を耕せる大人でありたいと考えます。

 学校では、もうすぐ今年度の折り返しを迎えます。子供たちと職員は当初の目標や取組を振り返り、より充実した後期を目指します。学習面や健康面、対人関係などで気になることがありましたら、遠慮なく学校へお知らせください。家庭と地域、学校で子供たちの成長を支えるために、今後ともご協力をお願いします。

みんなで決める力を伸ばす夏休み 令和7年7月15日

 今年の梅雨はあったのかと思うほど夏の訪れが早い7月です。

 今月は、個人面談にご参加いただきありがとうございました。また、プール管理補助員の皆様のお陰で、無事に水泳学習を終えることができました。重ねて感謝申し上げます。

 さて、学校では、今年度からみんなで解決したい課題の見つけ方や考えのわかりやすい伝え方、合意形成の在り方等について、学級活動を通して研究しています。例えば、ある学年では、それぞれの意見を協議し合意形成を図る際、よいところ合体型、またこんどね型、ゆずりあいっこ型、少しずつ全部型、新しい考え型から、課題に応じて子供たちが考えます。ご家庭でも話し合う際に活用してみてはいかがでしょうか。自分の考えが大切にされ主体的に合意形成に関わった経験は、コミュニケーションの力や問題解決の力を育みます。何よりみんなで決めたことは実行する覚悟と喜びも一入です。

 来週から夏休みが始まります。子供たちが安全で充実した夏休みを過ごし、9月に一回り成長した姿に出会えることを楽しみにしています。地域の皆様におかれましては、夏休み中の子供たちの見守りにご協力いただけますよう、よろしくお願いいたします。

 ※子供たちが考えた用語であり、一般的なものではありません。

 よいところ合体型:A.B.C…案の良い点を合体
 またこんどね型 :A.B.C…案を順に実施
 ゆずりあいっこ型:A.B.C…案のうち1つを実施
 少しずつ全部型 :A.B.C…案を少しずつ合体
 新しい考え型 :A.B.C…案ではない別の案

やる気のつくり方 令和7年6月12日

 梅雨の合間をぬって水泳学習が始まりました。おやじの会やプールボランティアの皆様をはじめ、保護者の皆様には活動へのご理解とご協力をいただき感謝申し上げます。
先日の千葉開府900年記念若草運動会にはたくさんの応援をいただきありがとうございました。今年は 「最後まで全力で盛り上がれ!勝っても負けてもスマイルで」のスローガンの下、ダイナミックで一生懸命な姿をご覧いただけたことと思います。子供たちは、運動会までの日数を数え、演技も係活動もより自分たちらしいものとなるように、話合いや練習を重ねました。できることが少しずつ増え、友達から認められることがやる気につながり、さらに自信となりました。
 これは「ゴールの姿をイメージし、そこへ行きつくために何が必要か、もっている力をどう使うのか、周りとどう関わるのかを考えながら実践していく」という本校が目指す学びの姿です。明確な目標設定と自分で調整できる時間の保障、周りと適切に関わることの大切さを、達成感に満ちた子供たちの表情から改めて感じます。子供たちが夢中で遊んだり考えたりすることはかけがえのない経験となり、そこからやる気と自信がつくられるのではないでしょうか。これからの時期は、熱中症に気を付けると共に、心の成長に必要な「夢中」を引き出せるような活動の充実に、職員一同努めてまいります。
 

一つ一つ積み重ねる 令和7年5月22日

 校庭の緑が鮮やかになり、日射しは日に日にまぶしくなってきました。保護者、地域の皆様には、日頃より学校教育へのご理解・ご協力をいただきありがとうございます。

 さて、本校では学校教育目標「未来をになう人間性豊かな子供の育成」の下、次の姿を目指す児童像として日々の教育活動を行っています。

下旬に予定されている千葉開府900年記念若草運動会に向けた練習でも、

  • 進んで学ぶ子供
  • 自分も相手も大切にする子供
  • ねばりづよくがんばる元気な子供

 これらを意識して職員は指導しています。子供たちは、友達と声をかけ合ったり、先の見通しをもち取り組んだりする姿が増えてきました。運動会は競技や演技の出来栄えに目が向きがちですが、当日までの積み重ねもぜひ応援していただきたいと思います。練習や係の準備を通して、改めてがんばる自分を知り、友達と一緒に活動することでより達成感を味わえる機会となることを願っています。

 さらに、学校では子供たちが安全・安心な生活を送り、存分に自分のよさを発揮できるように今年度も避難訓練や防犯訓練を実施しています。保護者や地域の皆様のお力をお借りしながら、職員一丸となり環境整備に努めてまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

ご入学・進級おめでとうございます 令和7年4月15日

 小中台小学校で2年目を迎えることができ、とてもうれしい思いです。昨年度の60周年を区切りとし、新しい一歩を踏み出した本校の新しい歴史を子供たちや学校に関わる皆様とともに築いていきます。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

 1年生の保護者の皆様、お子様のご入学のお慶びを申し上げます。また、それぞれ1学年ずつ進級したお子様の保護者の皆様、進級おめでとうございます。

 先日の入学式で新入生136名を迎え、全校児童968名、32学級(いぶき学級2学級含む)で本年度の教育活動が始まりました。今年度も、学校教育目標「未来をになう人間性豊かな子供の育成」の具現化に向け、全職員が協働し、その専門性を発揮しながらさまざまな実践に全力で取り組んで参ります。

 始業式では、全校児童に対して、うまくいかないことがあってもすぐに諦めずに、何度も挑戦したり違う方法を友達と見つけたりし、粘り強くがんばる一年にしましょうと話しました。自分のよさを発揮し、たくましく生きる子供の育成のために、ご家庭や地域の皆様の変わらぬご理解とご支援をよろしくお願いいたします。