更新日:2025年12月3日
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校長 田島 明美
学校の樹木もあっという間に冬支度に変わり、早いもので今年も残すところ1か月となりました。先 日の学習発表会では、たくさんの保護者の皆様に子供たちの発表の様子を参観していただくことができました。ご多用なところ、本当にありがとうございました。1 年生の「あきとなかよし」から6年生の 「今の自分・未来の自分」まで、どの学年の子供たちも各自のテーマを調べており、掲示物やクイズ、 ギガタブなどで、わかりやすく伝えるために工夫していました。子供たちは緊張しながらも、温かい眼 差しで聞いてくださる皆様の前で、学習の成果を発表することができました。伝えることの難しさを実感しながらも、調べたことや自分の考えを一生懸命に発表する姿から、子供たちの成長が感じられました。ご家庭での励ましも力になっていたでしょう。この経験を振り返り、今後の学習に生かしていきたいと思います。
さて、今年の人権週間は、12月4日(木)から12月10日(水)です。これは、世界人権宣言が 採択された12月10日を「人権デー」と定めており、それに合わせてこの期間を「人権週間」としています。 世界人権宣言の中には、「すべての人間は、生まれながらにして自由であり、尊厳と権利において平等である」と謳われています。子供たちには、日頃から、周りの人を思いやる心をもち、その心を表現していくことが大切であるということや、周りの人を大切にすることは、何より自分自身を大切 にすることにつながるということを理解してほしいと思っています。
本校では、11月17日から2週間「教育相談週間」を実施しました。学級担任が子供一人一人と話をして、本人の思いや悩みを丁寧に聞き取りました。子供たちの中には、大なり小なり友達との人間関係に悩みや不安を抱えている子がいます。子供の成長過程において、友達付き合いは重要な役割を果たします。家庭と異なる環境で様々な価値観を学ぶ機会となるからです。友達と仲良く遊んだり、時には 揉めたり、気持ちのすれ違いがあったりすることで、友達は自分とは違う考えをもっていることに気づくことができます。そして、友達の気持ちを考えて自分の感情をコントロールすることを少しずつ学んでいくことができます。遊びの中で役割分担を決めるとき、自分の意見を主張しつつ、友達の意見を聞くことが求められます。そうした経験を繰り返すことで、子供は柔軟な考え方や協力する姿勢を養っていきます。自分の感情を表現し、他者と理解し合うことの重要性を体感できる友達付き合いは大切な経験です。こうした日常の中で、人間関係における喜びや時にはつらさを知り、相手を思いやる心を育てていくのだと思います。子供たちの心に寄り添いながら友達とのかかわり方について一緒に考え、子供たちが自分や友達を大切にしていけるよう見守っていきたいと思います。
また、子供たちの生活の中で見逃してはならない問題として「いじめ」があります。「いじめ」は、 どの子供でもどの学校でも起こりうるものです。それは、何気ない一言や冗談、遊びの中のちょっとし た気持ちの行き違いなどから深刻ないじめに発展することがあるからです。私たち大人は、子供たちの心の奥の悩みや不安に寄り添うとともに、「いじめは決して許されない行為だ」ということを今一度しっかり指導していかねばなりません。これは学校だけではなくご家庭と手を携え、子供の見せる小さな変化から、子供の困りごとや悩みに気づき、解決に向け一緒に考え取り組んでいきたいと考えています。 子供たちにとって、安心で安全な学校であるために、子供同士、子供と教師がよりよい関係を築き、温かい雰囲気の学級・学校づくりに努めたいと思います。
今後も学校と家庭・地域で連携を図りながら、子供たちを育んでいきたいと思います。どうぞよろしくお願いします
学校教育目標
「みがききたえる子」「なかよく助け合う子」
「みずから学ぶ子」「こころ豊かな子」