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更新日:2024年6月12日

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校長室

スポーツフェスティバルを終えて

校長 田島 明美

天気に恵まれ、無事にスポーツフェスティバルを実施することができました。おかげさまで、大きなけがや熱中症で具合が悪くなることなく、子供たちは笑顔で一日を終える事ができました。保護者の皆様、地域の皆様の温かいご声援とご協力に心より感謝申し上げます。

今年度も児童数の増加と熱中症対策の観点から、開閉会式と応援合戦・午後の紅白リレーは全校一緒、午前中は1・2・3年生と4・5・6年生(表現は午後)に分けて実施しました。午前の入れ替え時には、地域のスポーツ振興会の皆様に、未就学児の競技を実施していただきました。徒競走・ダンス(表現)・紅白リレーと、どの種目も子供たち一人一人が活躍し、やりきったという満足感や達成感を味わうことができました。

スポーツフェスティバルの準備や練習が始まってから、学校中がさらに活気づきました。ダンス(表現運動)の練習では、友達と振付を教え合い、覚えると夢中になって踊っている様子が見られました。本番では、運動場に広がり、生き生きと踊る様子から、子供たちの楽しさや真剣さが伝わってきました。徒競走では、入賞にならないと分かっていても、たとえ最後になってしまっても、かっこよく走りきりました。運動や勝負することが苦手な子供にとっては、練習時から、なかなか気持ちが前向きになれないところがあったと思います。それでも、子供たちは競技に参加し、全力でゴールを目指しました。紅白リレーでは、大きく差が開いても諦めずに最後までバトンをつなぎました。バトンがうまくつなげず悔しい思いをした友達に「ありがとう」「大丈夫だよ」と声をかける子供の姿がありました。本当に素晴らしいと思います。子供たちの一生懸命さと健気さに胸が熱くなりました。

子供たちにとって、徒競走や紅白リレーなどの競技種目は、どうしても着順や勝ち負けに目がいきがちですが、順位付けをすることが大切なのではありません。例えば、紅白リレーでは全員が参加できるわけではありませんが、選手になった子供は自覚と責任感をもち競技に参加します。選手になれなかった子供は選手になった子供を一生懸命に応援します。そして、勝った喜びも負けた悔しさも分かち合います。勝つことや負けることによって得られる学びがあると言えるでしょう。全力を尽くしても上手くいかないこと、他人に負けてしまうことは運動に限らず様々な場面で生じます。勝敗を受け入れることは、子供にとっては嫌なこと、悔しいことではありますが、本人がどれだけ努力したか、友達と協力しながら取り組んできたか、気が乗らないことにも自分の気持ちを調整し前向きに取り組んできたか等、過程がとても大切だと思います。そして、その姿を捉え、価値付けることが子供たちの学びにつながっていくと考えます。

6年生は自分が出場する種目の他にも役割があり、当日に向けて準備をしてきました。これまで学級や学年の中で自分の仕事に責任をもって取り組む力をつけてきましたが、最高学年として全校児童のために発揮してくれました。このスポーツフェスティバルを通して、学校行事のもつ意義、それを通しての子供たちの成長を実感することができました。これからも一人一人の子供が目標をもって、粘り強く取り組めるように、丁寧に指導と支援をしていきたいと考えております。今後ともご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

 

学校教育目標

「明るくたくましいみなみっ子」

がききたえる子」「かよく助け合う子」

ずから学ぶ子」「ころ豊かな子」