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千葉市議会トップページ > 教育未来委員会 > 教育未来委員会行政視察報告書(H30年8月)

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更新日:2018年12月4日

教育未来委員会行政視察報告書

視察日程

  • 平成30年8月21日(火曜日)~8月23日(木曜日)

視察地及び調査事項

視察報告

 ICTを活用した教育の推進について(千歳市)

【視察の様子】

千歳市

【調査目的】

  • 本市では、2020年1月より稼働予定の千葉市教育情報ネットワーク(第2次CABINET)において、1.児童生徒一人一人の習熟度や能力に応じた個別適応学習の充実、2.新学習指導要領が目指す情報及び情報技術を適切かつ効果的に活用して、自分の考えを形成していくために必要な情報活用能力の育成、3.教職員の業務の効率化、に重点を置いて、更新に取り組んでいるところである。
    ついては小中学校の全普通教室に加え、習熟度別少人数指導教室や主要な特別教室へのICT機器の配置が完了し、また、整備開始当初から毎年継続して、教職員のICT機器活用能力向上のための研修等を積極的に行っている千歳市の取り組みについて学び、本市の施策に生かすことを目的とする。

【委員の所感】

  • 千歳市では、全小中学校に電子黒板が設置してあり、各校1台のみの設置の本市とでは、使用頻度が異なっている。情報機器を活用していくためには、利用しやすい環境を整える必要性を改めて感じた。
    また、勇舞中学校では、情報教育に精通した教員がいることが先進的な取り組みができる要因となっており、本市においてもこのような教員を育成していく必要性を感じた。ただ、属人的な政策にならないよう留意したい。
  • 電子黒板やタブレット導入に際しては自衛隊調整補助金を活用して整備しているとのことであり、電子黒板の活用を広げることで生徒のプレゼンテーション、説明能力の向上に活用できることがわかった。
    教員の多忙化解消に向けても、写真、動画、音声、資料作成の負担が軽減されることに効果があるということもわかった。
    今後のプログラミング教育に向けて、千葉市もWi-fi環境、PC1台整備、その先にタブレットになるのではと感じた。

 子ども関連複合施設の取り組みについて(札幌市)

【視察の様子】

資生館小学校

【調査目的】

  • 本市では、幼児教育と小学校教育の接続の強化を図り、子どもの発達や学びの連続性を確保するとともに、幼稚園・保育所・認定こども園を通じた全市的な幼児教育の質の向上を図るため、関係機関と連携・協力しながら、さまざまな取り組みを展開しているところである。
    札幌市資生館小学校(子ども関連複合施設)は全国初の小学校、保育所、子育て支援総合センター及びミニ児童会館が一つの建物に入った複合施設であり、館内には、各施設の交流が行えるよう共用のロビーを設け、また、各施設の代表者による運営協議会を設けるなど、複合施設のメリットを最大限に活かした運営が行えるよう工夫されている。
    ついては、これまでの取り組みや課題を伺うとともに、現地を視察することにより、本市の施策に生かすことを目的とする。

【委員の所感】

  • 複合施設ならではの工夫されている施設形態になっており、交流しやすい安全な施設環境が整備されていた。施設内の保小連携など、世代間を超えたカリキュラムを実施していることを日常的に行えることは有意義と感じた。子育て支援センターや児童会館を利用する保護者においても、子どもの育ちを生で見ることができる環境であることが大きいと感じた。
  • 資生館小学校を中心とした都心部こども関連複合施設は千葉市における学校統合に大変参考になる施設だと感じた。子育てを中心に0歳から12歳までを対象として、各施設が連携協力し合うことで、相乗効果が好循環をもたらしているとも感じた。ただ、札幌市中心部のすすきの周辺というロケ―ションであり、現在千葉市での統合対象校は郊外部であることから、これらとは条件が異なるとも感じた。

 子どもの権利条例、子どもの貧困対策、子どもアシストセンターについて(札幌市)

【視察の様子】

アシストセンター

【調査目的】

  • 本市では、子どもの貧困対策に関する基本理念や目標を定め、施策を体系的に整理し、総合的に推進していくための「千葉市こども未来応援プラン~子どもの貧困対策推進計画~」の策定や子どもに関する様々な問題について、家庭その他から相談に応じ、子どもが有する問題、子どもの置かれた環境、状況を的確に捉え、個々の子どもや家庭などに最も効果的援助を行い、子どもの福祉を図り、権利を保護するための施策に取り組んでいる。札幌市では、平成20年に「札幌市子どもの最善の利益を実現するための権利条例」(子どもの権利条例)を制定するなど、これまで、子どもが豊かに育つ環境づくりを進めてきた。子どもの権利条例は、日本国憲法や1989年に国連で採択された子どもの権利条約が保障する子どもの権利を、より具体的に分かりやすく定めるとともに、それを保障するための大人の役割や市の取組について定めている。ついては、これまでの札幌市の取り組みを学び、本市の施策に生かすことを目的とする。

【委員の所感】

  • 子どもの貧困対策計画を作る上で、市民アンケート調査、支援者ヒアリング、座談会を行って計画に反映していることにも感心した。子どもの権利条例を出すことで、権利より義務を主張し否決され、翌年には可決されたようだが、市長が弁護士として進めたい意向が働いたことも大事だと痛感する。子どもアシストセンターについても、子どもからの相談を受けており、子どもたちの認知度が7割というのは高いし、他の機関と年に2回、連携する会議があることはよいと思う。
  • 札幌市では、現在、子どもコーディネーターをモデル事業で行っており、ジャンルを問わず、様々な子どもに関する相談は乗っている。子ども食堂との連携も薄く、今のところ、札幌市も子どもの貧困対策については手探りな感じがした。ただ、子どもの権利条例をいち早く制定し、アシストセンターを強化するなど、子どもを市一丸となって守ろうとする姿勢は大いに評価ができた。本市でも子どもの権利条例まで必要かどうかは議論の余地があるが、現在、本市において子どもに関する取り組みを行っているが情報共有や組織横断的な取り組みをしていく必要性を大いに感じた。

 えほん図書館の取り組みについて(札幌市)

【視察の様子】

えほん図書館

 

【調査目的】

  • 本市では、人生をより豊かに過ごしていくためには幼少期から本に親しみ、読書習慣を身につけることが必要との考えから、子どもたちが本を読んだ時や読んでもらった時に感じたことなどを記録し、家族や友達など周囲の人とコミュニケーションをとることで、読書の楽しさや素晴らしさを感じ、自主的に本を手に取るきっかけとなるよう「まほうの読書ノート」を作成するほか、「子ども読書まつり」を開催するなど、各種施策に取り組んでいるところである。札幌市では、幼児期の子どもが本と触れる機会として、読み聞かせやブックスタート、図書館デビューがあり、物語の楽しさを子どもの心に届け、読み手のぬくもりとの一体感や人への愛情や信頼感を育むことができるとの考えから、幼児期からの読書のきっかけづくりを主たる目的として、絵本に特化した図書館を設置している。ついてはこれまでの取り組みについて学び、本市の施策に生かすことを目的とする。

【委員の所感】

  • 幼児のお子さんを連れて家族で図書館に行くことが出来るようになったなど、市民のニーズに応える取り組みは素晴らしく、また、乳幼児から本に親しみを持ってもらえる取り組みは非常に大事だと思う。また、ICチップ機能により月15,000冊の貸出対応ができるのが便利であり、声を出して絵本を読める環境づくりは子どもにとっても成長課題作りで大きなメリットがあるものと考える。直営による運営も大変魅力的に感じた。
  • 韓国の姉妹都市のように役所に小さいころから親しんでもらうようにと、えほん図書館が白石区役所の建替えに併せて設置され、来館者と貸出数がほぼ同じだけあり、年間187,440人の利用というのはかなり活発であると感じた。
    また、絵本グランプリや年齢にあわせての読み聞かせなど、学ぶことが大きく、仕掛けが素晴らしい。
    子どもが気兼ねすることなく利用できる施設は早く地元に欲しいと感じた。

 読書のまちづくり、まちじゅう図書館について(恵庭市)

【視察の様子】

恵庭市

 

【調査目的】

  • 本市では、「千葉市読書環境整備計画」に基づき、サービス拠点の整備、ICTの利活用、既存図書館の機能更新等の取り組みを進めることで、時代の変化に呼応し、環境の整った施設として、図書館の新たな価値や魅力を創出し、市民によろこばれ、頼られる読書環境を整備することにより、社会教育及び生涯学習の推進を図り、千葉市新基本計画で掲げる実現すべきまちの個性の一つである「未来を創る人材が育つまち」の実現を目指している。また、第3次「千葉市子ども読書活動推進計画」により、子どもの読書活動に関する施策を総合的かつ計画的に推進することとしている。恵庭市では、これまで多くのボランティアを中心として、だれもが等しく読書活動に親しむことができるように、地域ぐるみで読書のまちづくりを推進し、道内初の「恵庭市人とまちを育む読書条例」が平成25年4月1日に施行した。
    また、店舗や喫茶店などの経営者一人ひとりが館長となり、おすすめの本を展示し、訪れた人に自由に読んでもらい本を通じた会話を楽しむ図書館、「まちじゅう図書館」を平成25年10月より開始し、低コストで新しい視点の企画であることから、市外はもちろん道外より観光や視察を目的に市に訪れる方が増えている。
    そこで、これまでの恵庭市の取り組みについて学び、本市の施策に生かすことを目的とする。

【委員の所感】

  • 図書館を中心としたまちづくり、読書活動を軸に地域のまちづくりを多くの市民ボランティア参加により進めてきた背景、経緯、取り組みを知ることが出来た。特にまちじゅう図書館の取り組みが市全域に行きわたり、市民に浸透している実情に感心した。また、子どもたちの読書への関心、図書室(館)利用率の高さは、市民全体の読書への継続的な取り組みの成果であると理解した。本市にどのようにこれらの事例を参考にしていくか、課題であると感じた。
  • 恵庭市では、平成12年から図書館改革に取り組んでおり、早い段階で全校に司書を配置するといった取り組みやブックスタートによって、図書の貸出数が全国平均を大きく上回っている。さらに図書館条例を一般的な設置管理条例でなく、まちづくり条例にして、朝まで図書館、まちじゅう図書館など先進的な取り組みをしていることは大いに評価できた。本市においても、学校図書館、市立図書館、民間図書館の連携をしっかり進め、本を読む習慣を高めていきたい。

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