ちば市政だより　2020年12月号 1面

認知症と共に生きる社会へ　これからも、このまちで、一緒に笑って暮らしたい

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市長メッセージ（第121号）　熊谷　俊人

千葉市の認知症高齢者は約26,000人と推計されています。

「自分や家族がもし認知症になったら…」と、なかなか考える機会がない方も多いと思いますが、実際に当事者となると慌ててしまいます。だからこそ、元気なうちに認知症について知っていただき、いざという時、どこに相談できるのか、どんな支援があるのか、事前に調べておく「あんしん貯金」が大事です。これは介護などでも同じですね。

私も両親が後期高齢者となり、兄弟と「もし親が認知症や介護が必要になったら」という話をしています。親の希望、兄弟の状況などを事前に整理しておき、いざという時に親が望む形でサポートしたいと考えているからです。

「認知症ケアパス」はそんな事前の備えを考える良いきっかけになりますので、ぜひご活用ください【2面】。

私たち千葉市はさまざまな認知症対策に取り組んでいますが、なんといっても一番重要なことは市民の理解です。認知症を理解する人が地域や職場にいると当事者の心身の負担も軽減されます。千葉市では認知症サポーターの養成講座【3面】も開催していますので、市民一人ひとりが認知症を知り、思いやりをもって支えあう千葉市を作っていきましょう。

「認知症の人が暮らしやすい社会」＝「誰もが暮らしやすい社会」です。認知症の人だからこそ伝えられる声を地域づくりに活かしていきたいと思います。