ちば市政だより　2020年12月号 19面

特集

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動物公園日誌

日直　モモ（マンドリル）

わたしはモモ。もう千葉にやってきて19年がたったわ。19年というと、当時生まれた赤ちゃんが高校を卒業するくらいになるわね。そう考えると、長い時間過ごしてきたんだと実感するわ。

その間、わたしにとってとても大きなできごとがあったの。それは、2019年に最愛のパートナーだったヨタロウが天国に旅立ってしまったこと。仲が良かっただけに、とても悲しかったわ。ヨタロウとの間に子どもが欲しかったけれど、ついにそれがかなうことはなかったの。

そんなわたしを見て、飼育員さんが新しいパートナーを探してくれたの。名前はヒカル。わたしが22歳、ヒカルが6歳だから、少し年の差があるわね。

わたしにとっては、ヨタロウのことがまだ頭にあるから、すぐにヒカルを受け入れることはできないけど、ヒカルはわたしに興味を持ってくれているわ。とてもありがたいけど、たまにきょりが近いときがあって、そのときはさすがにわたしもおこるわ。そうするとヒカルは、いちもくさんににげて行くの。ヒカルには申し訳ないけど、わたしの気持ちも理解してほしいわ。

ただ、わたしも先に進まないといけないのはわかっているし、ヒカルが努力しているのも伝わっているから、少しづつ受け入れようと思っているわ。まずは、毛づくろいからね。その先に、子どもを授かることができるとうれしいわ。

問い合わせ　動物公園　電話　252-1111　FAX　255-7116

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温故千新　千葉を知る

十九、KEIRIN REBORN　250競輪で世界とつながる

戦前、自転車の普及に伴い、各地で自転車競走が盛んに開かれ、中には高額賞金が出るレースもあり、自転車熱は高まる一方でした。

戦後の物資がない時代、体育振興への寄与や地方財政の健全化などを目的に、1948年に北九州市小倉で公営競技競輪が誕生。翌年、全国11番目の競輪場として完成した千葉競輪場は、同年9月16日に第1回千葉市営競輪で、その歴史の幕を開けました。長距離を走るロードレースとは対照的に、駆け引きと瞬発力、最高時速70キロメートルの猛スピードでゴールを駆け抜ける競輪は爆発的な人気となり、全国に広がっていきます。海外でも、日本生まれの競輪がKEIRINとして受け入れられ、2000年のシドニーオリンピックからは正式種目となりました。

数々の名勝負が繰り広げられ、多くのファンに支えられてきた千葉競輪場も、70年を節目に施設の老朽化や売り上げ減少などで廃止が検討されますが、2017年、民間活力の導入により再整備をすることが決まりました。

千葉市営競輪は12月10日（木曜日）から13日（日曜日）の滝澤正光杯（松戸競輪場で開催）を最後に、従来方式から1周250メートルの屋内木製バンクを使用した、オリンピックと同じ国際ルールに基づいた「250競輪」へ生まれ変わります。スポーツとしての自転車競技と公営事業としての競輪が融合した、世界初の取り組みに注目です。

問い合わせ　都市アイデンティティ推進課　電話　245-5660　FAX　245-5476

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東京2020オリンピック・パラリンピック関連情報　さあ、MAKUHARIから未来へ 幕張メッセで7競技開催

千葉市ゆかりのアスリートを紹介　パラアスリートの未知（道） 里さと見み紗さ李り奈な選手　× バドミントン

笑顔の下に隠れる不屈の精神
東京大会で「初代女王」を目指す

挫折と転機

東京2020大会からパラリンピックの正式競技となるバドミントン。その車いすの部門で金メダル獲得が期待されているのが、千城台高校出身の里見紗李奈選手です。趣味は旅行、と愛くるしい笑顔を振りまく彼女ですが、コートに立てば、素早い車いす操作と力強いスマッシュで相手を圧倒し、昨年12月に千葉ポートアリーナで行われた日本選手権でも優勝した実力者です。

そんな彼女の競技人生が始まったのは挫折から。高校3年生の時に交通事故にあい、脊髄損傷で両下肢麻痺、車いす生活となりました。「車いす生活になった自分を受け入れることはなかなかできず、何に対しても自信を持てなかった」と振り返ります。

そんな愛娘を見て何とかしようと思い、父親が勧めたのがバドミントン。千葉市内で活動しているクラブに連れて行かれますが、「新しい環境に足を踏み入れることに緊張して不安だった」といいます。そこにいたのが、すでに強化指定選手として活躍していた村山浩選手。彼女のプレーを見て非凡さを見抜き、「一緒に世界に行こう」と鼓舞します。この言葉で里見選手の心に火がつき、アスリートになることを決意します。

意識の変化

シャトルを打つのも移動するのも全て手で行うため、「見た目以上に車いすを動かすのが難しい」という里見選手。そのため、目の前に相手がいることを意識しながら自由自在に動けるよう、チェアワークの強化に欠かさず取り組んでいます。

そんな里見選手、競技を始めて「どうしてもできないことがあるときは人に頼ることができるようになった」といいます。車いす生活になって多くのことを諦めたという彼女は、競技を通じて自分に自信を持てるようになり、人にも積極的に声をかけられるようになりました。できないところを人に頼り、できるところを全力でやる。競技によって挫折から這い上がった彼女のストーリ―には、学ぶべきことがたくさんあります。

東京2020大会で、全ての人に恩返しをしたい

里見選手の目標は、もちろん頂点に立つこと。「ここまで来るのに支えてくれた全ての人に、金メダルで恩返しをしたい」。感謝の気持ちを忘れない里見選手、「パラリンピック初代女王」として悲願の表彰台に立つことを目標に、今日も練習に取り組んでいます。

問い合わせ　オリンピック・パラリンピック調整課　電話　245-5296　FAX　245-5299

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テレビ広報番組チバテレ「ザ・サンデー千葉市」

テレビ広報番組チバテレ「ザ・サンデー千葉市」。今月の放送は、6日（日曜日）9時から9時15分「ロマンチックに千葉市で冬を楽しもう」

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