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更新日:2023年3月18日
千葉市動物公園建設時に発掘された遺跡と、古代人と動物とのつながりをテーマとした展示コーナー「動物園で考古学」がオープンしています。
新しい展示「殿塚古墳出土の珍しい牛形埴輪」もご覧ください!
動物科学館 2階(常設展示)
動物公園の建つ台地上全体が「餅ヶ崎遺跡」であり、旧石器時代のムラや縄文時代の大きなムラが発見されました。発掘で見つかった称名寺式(しょうみょうじしき)土器などの出土品や発掘成果の解説パネルを展示します。
縄文時代の動物骨や動物の造形を中心とした出土品や解説パネルでヒトと動物の共生などの歴史が学べます。
※いずれも当園と加曽利貝塚博物館及び埋蔵文化財調査センターの共催による展示
日本列島に牛が持ち込まれたのは、5世紀頃(古墳時代中期)と言われており、遺跡から牛の臼歯や牛をかたどった埴輪が見られるようになります。
現在ではポピュラーな牛肉食ですが、古代においては仏教思想の影響であまり食用にはされなかったようです。
ですが、乳製品は利用されていたようで「蘇」と呼ばれる牛乳を煎じたチーズのようなものは食べられていたという記録が残っています。
どちらかというと田畑の耕作や荷物の運搬などで人々の生活に関わっていたようです。
古墳時代には動物をかたどった埴輪は沢山作られましたが、多いのは水鳥や馬であり、牛をかたどったものはごく限られています。
このことは、馬にくらべてその頭数が少なかったことの反映であり、限られた有力者の専有物であったとみられます。
無料(高校生以上は入園料がかかります)
展示物や解説内容等の専門的内容は、加曽利貝塚博物館または埋蔵文化財調査センターにお問い合わせください。
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