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更新日:2024年2月9日

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千葉市動物行政に関するあり方懇談会(第6回)の議事録

(座長)
今回が第6回ということで最終回となります。今までの総括となりますので、本日でまとめましょう。まずは事務局より第5回の意見を踏まえて1章から3章まで説明をお願いします。

事務局説明

(座長)
前回から大きく変わったところは、「はじめに」の単元と、4章で概ね10年と期限が明文化されました。1章から3章に関しては統計的なものもありますので、この単元について20分程度ご意見等あれば各委員からお願いします。

(委員)
改めて事前に拝見して、細かいところでこの話が出たかどうか記憶にはないのですが、3章の最後の18ページと19ページに円グラフがあり、「相談内容の内訳」の図12に犬の一番多いものが「死亡」と書いてありました。それはどういった意味を指すのか、読んだ方が理解できるか気になりました。
また、円グラフで色の付け方が多い順になっているため、犬と猫で中身が同じ内容でも色が違っているので、同じ内容は同じ色になっていると見やすいかと思います、ご検討いただけたらと思います。

(事務局)
相談件数について、センターに電話がかかってきて受ける相談、問い合わせも含めてなのですが「犬が死んだのでどうしたらいいでしょう」などが「死亡」という記載になっております。春先の狂犬病予防注射のハガキを送付した後の電話や秋口に再通知を送った後に死亡に関するご相談、手続き等が現場で多く、「死亡」が約半数を占めている状況となっております。

(委員)
基本計画を何年後にという話で前回色々と出ましたが、2040年度に向けてという言葉は、私たちが最初に千葉市の方から説明を受けた時からずっとそのような形で話をされてきたかと思います。前回そういう話になったのですが、今回ここですっぱりと抜けてしまったというのが、議事録を見るだけでは恐らく他のボランティアには伝わらないと思います。本資料も職員の方が一生懸命作られたものだと思いますが、今の議事録では資料としては中身が出されていない状態です。それだとどこがどのように変わったのか伝わらないと思うので、是非このあり方の資料1と出ていますが、内容も最初のものと今回のものと両方出していただくと、より伝わりやすいのではないかと思いました。

(事務局)
今回第6回ということで、1回と2回、2回と3回ということで、それぞれの相違点、変更点は細かくなってしまうと思うので、わかりやすいような形で今後検討したいと思います。

(座長)
この段階ですので、その時その時の討論によって、当然内容が変わることもあると思います。この場にいるからわかることもあり、議事録だけでは伝わらないこともあるのでその辺は検討をお願いします。

(委員)
今回最後ということで、1~3の部分をお伝えするにあたり、どの程度細かい話、誤植やテニオハまでお伝えした方がよいのか、それとも大まかなお話をした方がよいのか、どちらがよろしいでしょうか。

(事務局)
折角の機会でもありますので、全て言っていただけると有難いです。全てというとボリュームが大きくなる為、あまりにも目に余るものなどご意見いただければと思います。

(委員)
細かいところは後ほどお伝えしますが、今までご指摘をしていなかったところを1つお伝えします。5ページで法律、条例の省略で千葉市では動愛法、動愛条例と言う言葉を前から使っています。動物愛護管理法の目的規定を読むと、愛護と管理は必ずしも重なるわけではなく、2つが並列しているので、可能であれば動物愛護管理と示した方が良いと思います。ただ、字数がどうしても増えてしまうので、字数などの問題があるようでしたらこのままでいいと思います。余裕があるようでしたら動物愛護管理法と動物愛護管理条例にしていただいた方が良いかと思います。
また、先程委員からもグラフの話がありましたが、全体的にグラフを拝見していて数字を表のところにかぶせているところがあると思います。場合によっては白黒で印刷する方もいることを考えると、余力があればもう少し見やすくしてもらった方が良いと思います。数字に関しては、数字が潰れていたりして見づらいところもあったので、そういうところを修正していただけると良いと思います。
あと9ページの部分、動愛条例の目的が引用の形になっていますが、実際の言葉使いになっていないため、最終的なものでは正確に書かれた方が良いと思います。あと13ページの部分で「引取」という言葉が出てきますが、5ページ、9ページ、13ページのところで表記揺れがあります。引取りの「り」を入れるか入れないかの表記ゆれです。あとこのページの表の数字が潰れてしまっていることが気になりました。一旦ここまでで終わりにします。

(委員)
飼い主のいない猫の不妊去勢手術のところで、手術の累計頭数の欄の左の幅が大き過ぎるので、折角収容頭数が1000頭から200頭に減少しているのにグラフはほぼ水平に見えます。修正すると収容頭数が斜め下までグッと落とせると思うので、そうするとかなり効果があったという視点で見せられるのではないかと思います。あと統計を見ると、始まりが平成24年や20年とばらつきがありますが一番高いところから一番低いところまで見せたいという気持ちはよくわかるので、あえて年度のスタートを合わせる必要はないかと思いますが、折角文章として出るものなので、見やすいように調整されると良いのではないかと思います。

(座長)
誤字、脱字は複数の目で見ないと見落としますから最終的に調整をお願いします。
それでは続きまして、第4章について事務局からお願いします。

事務局説明

(座長)
まず4章のあり方、総論部分ついての文章が大きく変わっているので、20ページに関してご意見がある方はお願いします。

(委員)
初めの段落の部分ですが、狂犬病予防法を最初に掲げた後に動物愛護管理法の話が出ています。一方で題目では動物愛護管理行政と言っておりますし、人によって解釈が違うかもしれませんが、解釈としては、狂犬病予防法は完全に合致するかは微妙なところではありますが、動物愛護管理の「管理」の部分に重なるということで動物愛護管理の方が広いものと考えると、動愛法を先に出して狂犬病予防法を後にした方がいいのかなと思います。歴史的な背景ということであれば狂犬病予防の方が前に出ると思いますので、そういった流れもありうると思いますが、ここで題目が千葉市動物愛護管理行政のあり方となっている点から、こういった意見を述べます。

(委員)
法律の重さがあるのでしょうか?法律は全て同じなのですが、重さや重要度などがあれば教えて下さい。

(委員)
重さというよりは対象の範囲だと思います。狂犬病予防法はすごく目的の狭い法律です。狂犬病予防というところに限定していて、且つ公衆衛生というところで憲法25条と密接に噛み合っており、非常に伝統的な法律になっています。動物愛護管理となりますと動物の管理の方法、生活環境や人の生命、人の財産に対する被害という話が出てくるので憲法25条を根拠にすることができますし、財産権の話も出てくるのですが、一方で動物愛護について、どこから根拠に引っ張ってくるのかというところが未だ整理できていない部分もあり、範囲も広いということで、動物愛護管理の方が広い概念、重いや軽いではなく広さがあると理解しています。一方で狂犬病予防法は1つのものを狙った法律、且つ古い法律ですので伝統的な枠組みを持った法律と理解をしています。あと、違いとして狂犬病予防法は厚生労働省の管轄に対し、動物愛護管理法は環境省の管轄となります。ただ市で実施する場合は同じ部署で管轄することが多く、渾然一体で動く部分かと思います。

(委員)
愛護管理の中で狂犬病もやってますという方が恐らく今の時代の話かなと思います。

(委員)
今のところに関連するのですが、ちょうどその辺りを授業でやっている時に動物愛護や適正飼養というところについて、根拠が動物愛護管理法にまずあって、狂犬病予防の方が付けたしのようなところがある様に思っておりました。もちろん歴史的経緯ということはわかるのですが、全体のタイトルからすると動物愛護管理法が先に来る方が良いと思います。ですので、Ⅲの6、7ページのところで最初に「狂犬病予防法に基づく事業」という順番よりは、順番を揃えることができるのであれば、動物愛護管理法を先に記載して揃えた方が良いと思います。そうするとⅣのところの後半で人獣共通感染症、公衆衛生というお話も出てきて、人と動物の生活安全拠点というところと並びも揃えやすいのかとも思いましたので、可能なのであれば先に動物愛護でも良いかと思いました。

(座長)
では21ページ以降に進みます。

(委員)
前にもご指摘があったと思いますが、21ページの(1)の2段落目で、「本市では、未来を担う子供をはじめ多くの人が動物福祉に対する理解を深めて温もりや優しさ、いたわりの心を育み~」とありますが、長い文で続けてしまうと、また動物福祉と動物愛護が混在しているような表現になっていると受け取れます。「動物福祉に対する理解を深めて温もりや優しさ」ではなく「理解を含めると共に温もりや優しさ、いたわりの心を育み、動物愛護精神というは」というのが動物愛護推進側の表現かと思いますので、前と後ろが区切れるように「理解を深めると共に」が一番良いかと思いますが、その辺ではっきりと区切らないとおかしいと思います。

(委員)
21ページの動物愛護のところで、第55回中央環境審議会動物愛護部会と出典がたぶんそれだと思うのですが、どのくらい古いのか、何年かわからないのですが、どんどん新しく更新されているのであれば出典はより新しいものにした方が良いと思います。

(委員)
「1動物福祉の向上及び動物愛護の発信拠点」に関わるところでよろしいでしょうか。最初の(1)のところについてはご意見にあったとおり確かに、下のところで別れている部分についてはわかりやすいのですが、文章は渾然一体と言うか、混在した見方になるかなと思います。一つあくまでも私的な解釈ですので、則っていただく必要はないのですが、動物愛護管理法の目的のところでは愛護という話をしていて、福祉とも読める部分、その後に続いて2章の後へ確か不正確ですが記憶しておりますので、動物愛護管理精神の醸成のために動物福祉という考え方を動物がわかっている人だけではなく、好きな人や嫌いな人に対しても知ってもらう必要があるという順番で書いた方が法的な部分には則っていると感じます。また、分けて書きやすいのではないかと感じた部分です。
あと(3)の部分ですが、23ページのところで(3)の「ア動物の収容」になっているのですが、収容は犬に関する部分で使う言葉だと思います。猫になってくると引取り等の言葉になると思うので、実際その中身を見てみると「犬の収容」という言葉とその下に引取りの話が出てきていることから、タイトルとして「動物の収容、引き取り」など工夫があった方が犬以外の話をしているところが出てくるかなと思います。あと24ページの「オ」で収容動物の安楽死という言葉が使われていますが、16ページでは表の注釈で「安楽殺と収容中~」となっているため表現を揃えた方が良いと思います。

(委員)
事務局からのご説明で、今回敢えて動物福祉と動物愛護では、動物福祉を先にしてその後に動物愛護を持ってくる形に統一して順番を入れ替えたというご説明で、私も別にそれならそれで構わないと思いますが、今の委員のご意見では逆に戻すべきというご意見でしょうか。

(委員)
あくまでも法律的な見解で、法的な部分からすると愛護はもっと福祉以外の色々なもの入っており、愛情とか思いやりを育みという言葉が入ってくると、どうしてもそこに何となく福祉と結びつけるといったところがあるのですが、参考意見ですので、書き方が分かりやすくなっていれば問題はないかと思います。
ここにいる委員は恐らく福祉と愛護というものが違うものと分かった状態で話し合っているので、こういう感覚になるのかもしれないのですが、市民の方が読んだ時にどういう風に思われるのか私の感覚ではわからない部分があるので、その時にメッセージが伝われば良いのかなと思います。

(委員)
委員がおっしゃるのは動物愛護の方が大きなカテゴリだと。それを実践していく中の一つとして、ただ動物を使役する側、あるいは収容管理する側の心得として動物福祉の順守というものが入ってくるという物事の大小ということを考えていくと、動物愛護が先で一つのカテゴリとして動物福祉というのが正しい筋だろうと私も思います。あえて、また全部元に戻してと言っているわけではないです。

(委員)
今のお二人の委員のご意見について、それぞれわかるなと思って聞いておりました。法律用語的に書いていくのか、それではなく一般的な概念として書いていくのかというところが、それなりにどちらかに寄せて行けるといいのかと思います。ここはあり方なので、現在の法律用語に寄せすぎない方が、全体的に幅広く書けるのではないかと思っており、収容と引取りについても「収容」は法律用語ではなく使うこともかなり多く、「引取り」というと逆に法律用語で使う場合とそうでない場合とで意味が違ってきてしまうと普段から思っておりますので、一般の方は「引取り」は行政が引取ることであるということもなかなかご存じないと思います。動物を自分がもらってくることを「引取り」というのが普通なので、そこは難しいところだなと思いながら、悩みながらの意見なのですが、どちらかというと、あり方については法律用語に縛られない方がいいのかなと感じている次第です。
また、動物愛護と動物福祉がいつでも議論が続いているところを切り取って、ここに入れるのは大変な苦労だと思うのですが、ここで引用しているところで私が一点気になっているのは、科学的と言ってしまうかというと、それでもいいと思う部分と狭いと思う部分があり、他の委員の皆さんの意見も反映していただきたい部分もあります。動物福祉という時、科学だけとも言い切れない扱いをする言葉ではあるので、評価を科学的にできるというのは間違いないのですが、あるいは手法として科学的にできることがあるのもそうですが、ただその先はもうちょっと広さがあり、考え方といった時に科学だけでは言い切れないかなという部分もあって、法制度や倫理などにもつながりが無くはないかと悩んできたところになります。
ですので、今回元の資料も改めてチェックしたところ、このまま書いてあるわけではなく、ここに引用というか「かっこ」に書かれてあるように、「参考に解釈」されてのこの書き方なので、ここでも議論を踏まえた上での最終になるかと思うので、皆様がこれで一致すればいいかなと思いつつ、もしかするとそこはやんわりしておくことで広がる部分もあるかと思いました。ただ、基本的には動物愛護といえば人が動物を愛するという部分で法律ができる前からあった言葉と聞いておりますが、動物福祉というのも一つの概念というより動物側を見るというところが上手く切り分けられていけばいいかとも思っておりました。

(委員)
今の委員の話をお聞きまして、ここの表現は思うところはあったのですが、愛護部会の資料を引用しているとのことだったので、静観していました。実際は委員がおっしゃるとおり広義の動物福祉となると倫理や法律なども入ってきます。また、科学的な根拠をベースとした動物福祉学という学問の側面ももちます。
私は動物福祉と動物愛護の説明をする際、よく使う言葉としては「客観的な評価」です。動物愛護は人の感情が中心となるため主観的であり、それが決して悪いものではないのですが、可愛がっているけれども適切な世話ができていない飼い主も実際にいます。その問題が多頭飼育崩壊につながっていく問題だと思っておりますので、そういったことから21ページ目の(1)の表現に関しても、今後どこに行政が力を入れていくのか、というところになるかと思います。まとまりのない意見で申し訳ないのですが、正直申し上げて動物愛護精神が育たない人が実際いる中で、そういった人に動物への愛情や思いやりを育てましょうと言っても無駄な努力になることもあります。
それよりはそういった感情を抜きにしても、動物に対してきっちりと適切に飼養することが大切だという考え方の方が、実は行政としても指導がしやすいのではと思っています。その結果、不幸になる動物が減っていくというところにつながっていければ良いのではないかと考えており、愛護と福祉のどっちが先かは、ニワトリか卵かの議論のように正解がないことかなと思い、静観していましたが、指摘された委員の方が多かったので発言させていただきました。

(座長)
今の意見をまとめて、行政の方が何を求めて何を訴えていきたいのかアピールできる箇所にもなるため、意見を踏まえた上で修正いただければ良いかと思います。

(委員)
委員の先程のご意見の中で法律に言葉を寄せなくてもよいのではないかというところは、その通りだと思いました。その上で23ページの先程指摘した収容の部分について、ここで言いたかったのは、上に犬の収容のところが別に書いてある、動物の収容の中で、これは狂犬病予防法があるので恐らく1行目にはそれが入ってきて、その下には動物愛護管理法の部分というところなのかなと思いますが、知らないと恐らくわからないので、なぜ分けて上に犬だけ出てくるのだろうと疑問に感じるかと思いました。
その上でここに動物の収容に関する話を細かく入れた方が良いのか、それともアの単元はそもそも返還や適正管理のところの話とどこまで関係してくるのかという部分もあったため、そちらを整理していただきたいと思いました。

(委員)
「教育」という言葉が無くなったことに関して、千葉市センターが新しく建つという時に川崎市センターに見学に行きまして、素晴らしいセンターであるというのは職員のみなさんはほとんど見学に行かれたというところなのでご存じだと思いますし、ここを参考にすると良いよねと話も出たと思います。ボランティアの友人が建てるのであればそれ以上のものを建てなければいけないよねという力強い言葉も出たりしました。
残念なのが、川崎市センターがモットーとしているいのちの教育について、こちらのあり方には載らなかったということです。動愛法の第3条にもご存じかと思いますが、動物の愛護と適正な飼養に関しては学校、地域、家庭における教育活動、広報活動を通じて普及啓発を図るよう努めなければならないと記載されています。これはセンターのやらなければならないということではなく、教育委員会の方へ依頼をするという方法もあると思いますし、教育という言葉に関しては懇談会や議会、それから議員の方からの要望書にも教育の拠点ということで言葉が何回も出ていると思います。議論するべき問題ではないかと思います。

(事務局)
教育の点ですが、以前の懇談会でもご意見をいただきましたが、例えば動物公園、教育委員会、動物指導センターの3者で庁内でも同じような目的を持ったそれぞれの違う取り組みがいくつかある場合もある。まずはその似たようなものであれば、そちらを集約をし、連携をしていく方法もあるのではないかと考えています。全くやらないというよりは、センターだけでやるのではなく既存の取組みをまず把握し、内容を調整してより良い取り組みをしていくために今後庁内で連携していきたいと考えています。

(委員)
そこまで考えているのであれば、例えばこちらの方にそういう言葉を載せることには、ためらいが未だあるということでしょうか。

(委員)
取り組みのところに書いてありますよね。動物愛護教室や小中学校の出前講義、そういう取り組みをするということでは足りず「一つの段落を設けてください」というご意見でしょうか。

(委員)
というよりも、なぜいのちの教育と書けないのか、というのが疑問です。取り組みをしていることは分かりますし、啓発を行うというのも分かりますが、動物の命だけではなく動物の適正飼育においては拠点の話になりますが、人の福祉が整備されて行かなければいけないと思いますが、啓発指導のところでどうして教育という言葉が出せないのかが疑問です。

(委員)
1つの章を設けるのではなく、取り組みのところに2点書いてあるので十分と判断されたということでしょうか。私はそれでも別に良いかと思います。

(事務局)
あくまでも取り組みや事業、そういった形で以前ここに書いてそれに縛られるという意見もあったので、1つの例として出させていただいていることもありますので、頂いた意見をもとに検討します。

(委員)
小学校の教育に関することですが、現在は先ほど事務局がおっしゃったように動物公園や教育委員会、動物保護指導センターが連携して1つの千葉市としての動物愛護教育という概念や方針を定め、一丸となってブレない統一された教育内容を小学生達に授業をしていただきたい。今現在は恐らく色んな形でボランティアの方々が名乗り出れば、小学校へ行って授業ができたり、色んな多様な獣医師会の先生方が出前授業をなさったり、多様な主体がそれぞれの考えで教育の現場に入り、動物愛護教育的な授業の場を設けているかと思います。
また、小学校からリクエストをし、著名な講師の先生を呼ぶ場合もあるし、統一されていないと思います。話が飛躍しますが、統一協会が小学生に対する性教育について自ら名乗り出て、ある県の小学校の授業をたくさん受け持ってしまった、それが後で分かった、という事例もあるので、どこの誰が何を小学生に伝えているのかというのがよくわからないままにその教育が行われるというのは怖いので、その辺は先ほど事務局がおっしゃったように今後の取り組みとして、千葉市として、子供たちに伝えたい動物愛護教育の内容というものを統一が取れた形で進めていただきたいと思います。

(委員)
各論ですが10ページにあるセンターのCAPP動物愛護教室というのはJAHAが犬を連れて行っています。獣医師会が教育委員会と行っているのは、犬ではなくうさぎの学校飼育についてですが、ずっと行っていますし、それ以外に教育委員会から依頼があるのは、キャリアアップ支援といって、獣医師の立場としてフリーな話をする授業があり、場合によっては獣医師だけでなく他業種の方と3~4人まとめて話をすることになるのですが、そういった取組が色々と千葉市の各部署で行われており、それぞれ主体が違っています。そういったものが一緒になれば、これが後に書いてある「各種体と連携」へと繋がり、そこがうまい具合に記載されて行っていければ良いのではないかと思います。一歩一歩進めていければ良いのですが、広い意味で懇談会ですので、そういったところを盛り込めれば良いのではないかと思います

(事務局)
今お話しいただいた内容について、具体的には26ページの下段に関係団体との連携、動物福祉の向上・動物愛護精神の醸成のための連携部分でお話をさせていただいたように、教育というワードは確かにないのですが、教育委員会や公園部局などのノウハウのある部局と連携という形で記載をさせていただいております。

(委員)
23ページのところで2つあります。1つが23ページ「ア動物の収容」で「犬の収容は、犬による危害を防ぐため速やかに行う」と書いてありますが、これは「狂犬病予防法に基づき」では駄目なのかと思ったのが1つと、多分その危害が無くても法律に基づいて収容するのが行政の仕事と思いました。もう一つが、シェルターメディスン、一番下に※印でシェルターメディスンの解説が書かれていますが、この中でもちろんシェルター内の動物福祉を守ることは大切なのですが、守る意味としては、やはり健康な状態で、早く新しい飼い主を見つけ譲渡することにつながっていくので、目的としては譲渡ということだと思いますので、この書き方だとシェルター内でずっと留めておくイメージがあるかなと思いました。

(委員)
質問よろしいでしょうか。28ページ図17の主体の右下に「・・・」とありますが、これはその他という意味でしょうか。その他と書かないと分からないかと思います。

(事務局)
修正します。

(委員)
25ページの書き方がだいぶ変わっているかと思いますが、市に協力するボランティアとか、市に協力してもらえるボランティアの部分を共に課題に取り組むボランティアですとか、「共に」というところを表現された方が、読み手としては抵抗なく読めると思いました。

(委員)
賛成です。

(委員)
先ほど言い残したところで全体に関わるのですが、取り組み事業例と下の囲みがずっと出てくるところで、上の【取組み・事業例】、下の【令和3年度意見交換会などでの意見を踏まえた取組み事例】というのが、どれが今までやってきているもので、これからやろうとしているものがどれかというのが、よくわかりません。知りたいことは、もうやっているのか、これからやろうとしているのかだと思うので、そこだけすっきり書いていただくとか、取り組み得る事業例や案のような形に書いていただけるとわかりやすい。やっていることがたくさん書かれているようでもあるので。
もう1点ですが、25ページの本文中に(図15)と書かれていますが、図15をじっと見てもなかなかわからないのではと思いました。特に「サポーター」という言葉が本文に以前ありましたが、今は無いので「図の中にサポーター(仮)、未来のサポーター(仮)」では分からず、(仮)と書かれているので「今後まだこの図は変わるのかな」という印象を持ちました。
更に「地域猫活動指南者」「地域猫活動者」の違いは何なのか、「点線で囲んでいる部分」は何を意味しているのか等、この図だけでは分かりにくいように思いましたので、字が小さい等ということもあるかもしれないのですが、この経緯を知っているから言いたいことはだいぶわかるのですが、この図だけを見るとわからないと思ったので、何か説明を加えるか、少し整理をしていただくと良いと思いました。そして、仔猫の「仔」は「にんべん」はつけなくても良いと思いました。ご検討ください。

(委員)
委員のおっしゃった取組事例として、【令和3年度意見交換会などでの意見を踏まえた取組み事例】に関しておっしゃることに賛成です。こういう書き方はこれでいいのかなと思っておりましたが、もし修正する余地があるのであれば、既に行っている取組みと今後の取組みを分けていただいて、取組み事業例というのは恐らく千葉市が考えた取組みで、【令和3年度意見交換会などで~~取組み事例】は市民の方からあげられた取組みということで分けられたと思うのですが、誰が発案しようと今後取組んでいくのであれば、こういう分け方をする必要もないと思います。分けるのであれば既に取組んでいること、それから今後新たに取組みを検討している内容というような分け方をなさった方がこの種の文書には合っているのではないかと思います。

(委員)
2名の委員の意見を伺いながら25ページを読んでいて気になるところがあったので指摘いたします。図15でタイトルが「様々な主体の活動図」となっており、これだけ読むと今の活動を表しているように感じます。これまでここでの議論を一緒に聞いてきたので、将来こうしたいものだとわかるのですが、初見の方にはわからないと思います。今、サポーター等が将来出てくるものだと思うのですが、そこが混ざっているため、本文に出てこないと余計にわからない部分となると思うので、先ほどのご意見に加えてやはりここは整理された方が良いかと思いました。

(座長)
今現在とこれからを明確にわかりやすく表記されると良いという事だと思います。

(委員)
【令和3年度意見交換会などで~~取組み事例】をずっとあげてらっしゃるのは恐らく事務局側としては、ボランティア達の意見を汲み上げて取組むことを表明したい考えであげていると思うのですが、一旦「あり方」という文章を発表するのですから、発案がどこからあがってきたとかそういうことは関係なく千葉市の取組みになるわけですので、区分けはいらないかと思います。

(座長)
各委員の意見が一致しているので書き換えをお願いします。
それでは、最後の「人と動物の生活安全拠点」を含めて意見をお願いします。

(委員)
1つよろしいでしょうか。災害訓練というとだいたいボランティアや各自治会が主体となって訓練をするイメージがあるのですが、行政の場合は防災訓練ということで大きな会場を使ってのイメージがあります。特にセンター機能として、そういったものをセンター主導でしていくとか、防災の取組みを行っていくというのはあるのでしょうか。今回の単元とは違うかもしれませんが、そういった予定はあるものなのでしょうか。人間の防災ではなく動物を含めた防災という意味です。

(事務局)
センター独自ではなく、市役所の防災を対応している部門と協力して検討などを行っております。

(委員)
30ページの図18についてですが、千葉県の場合は災害時動物救護本部というのが衛生指導課内に立ち上がると認識していますが、この図ですと千葉市の場合の動物救護本部はどこに設置されるのでしょうか。

(事務局)
図18の赤字の動物救護部門がセンターの中に設置されます。

(委員)
この図だと、衛生指導課の組織図的な感じがしますが。

(事務局)
千葉市の場合は、生活衛生課内ではなく、動物保護指導センターに動物救護部門が設置されます。センター一ヵ所でやるというのは実際に発災してしまうと連絡などの対応が難しくなるので、現在見直しを検討しております。例えば動物に関する連絡員を生活衛生課からだすなど。ただ、発災時、遺体の火葬や搬送活動など生活衛生課も多岐に渡る業務を行いますので、生活衛生課内に本部を置くというのは難しいと思いますが、発災時にセンターが活動しやすいように体制等については引き続き検討が必要と思っております。

(委員)
30ページの災害対策の推進のところなのですが、小中学校では例えば9月の防災月間に避難訓練は実施されているのでしょうか。

(事務局)
学校ごとの生徒の避難訓練とすると、詳細は分かりかねるのですが学校に応じてやっていると思います。火災も地震もありますので、年間数回は必ずやっていると思います。時期を集中してやっているかどうかはわかりません。

(委員)
もし可能であれば小中学校での防災訓練の時に10分ぐらいでも動物との同行避難など、そういった話ができる機会があれば、子ども達は家に帰ってお父さんお母さんにそういった話すなど、実際に起きた時に頼りになることがありますので、そういった機会を利用するのもいいのかなと思います。平時の対策としては飼い主の啓発だけではなく、先ほど教育委員会が出てきましたが、そういったところとの連携もある程度あった方が良いのではないかと思います。

(委員)
千葉市の方針は確か自助でしたよね。基本的には、「自分たちのペットは自分たちで」というのが確かそういう方針ですよね。災害の時の区に1~2ヵ所は別途避難するところはつくるけど、基本的には自分で守りましょうというのが本来の方針でよろしいでしょうか。

(事務局)
そうです。大規模災害時に全ての避難所が開設される場合は別ですが、直近ですと令和元年の風水害時に各区に1ヵ所開設しました。

(委員)
そうすると、委員が言うように各主体が連携をとり、ペットを可愛がっている子ども、最終的には親がお世話をしているのかもしれませんが、最初のきっかけは子どもなので、お子さんにそういう教育をするのは良いのかもしれません。「こういうものを聞いたよ」という記憶があるのかなと思います。

(委員)
ワンヘルスという言葉が出ており、最近の自治体ではワンヘルス推進条例というものを作るところが増えていると聞いたのですが、千葉県や市でそういった動きは特にはないのでしょうか。

(事務局)
千葉市においてはワンヘルスに特化した、例えば福岡県では条例で積極的に取り組まれたりしており、先日の市議会でも議員から質問がありました。ワンヘルスの取り組みは感染症の動向調査から始まり、非常に範囲が大きく、日常業務の中でいくつかワンヘルスの取組みはあり、既に取組んでいるものもあります。そういった中で、先進都市などのそういった状況なども踏まえて今後の検討課題としてしております。

(委員)
ありがとうございます。言葉が入っているので、良いのではないかと思います。

(座長)
そうしましたら、次の単元を事務局から説明お願いします。

事務局説明

(座長)
有難うございました。この章に関してご意見がある方、お願いします。

(委員)
前回、確か収容管理のところで施設以外に人に対してという意見が出ていたかと思います。基本的にⅤ章の単元は施設に関してなので、人に関しては省いてあるということでよろしいでしょうか。前回の話にはなりますが、人に関して教育をどうするかという話が出ていたかと思います。10年先なのか、それより先なのかによって既存の人たちに協力を求めるのか、そういった方針に沿って人を育てていくのかという話があった記憶があります。それに関して入ってないので、施設ということで人ではないということであれば、それは構わないと思います。

(事務局)
そうですね。

(委員)
32ページの「1再整備の目的等」の最初のところで平成5年以降、本市センターでは「人の危害防止」と書いてあるのですが、この先には動物の「人の危害防止」「適正飼養の普及啓発」、つまり「動物の」が頭に来るということで良いでしょうか。急に「生存機会の提供」が出てくると分かりにくいと思ったのですが、「動物の」人への危害防止などと続いた方が分かりやすいと思いました。
そして、3段落目の3行目に「千葉市らしい」とは何だろうかと思いました。「千葉市らしい人と動物の共生社会を実現すること」これが下の基本理念のところにつながっていくのか、これを読んだだけではわからないと思いました。また、「(2)の利用者及び開庁時間」のところで、具体的な利用者を書いておりますが、広く憩いの場となるようなセンターを目指しているのかと思いますので、その中で一般市民という言葉があってもいいのかと、やはり一般市民の中にこういった動物の飼い主だったり、業者だったりそういった方々が含まれると思いますが、33ページの情報発信のところに「動物を飼っていない市民も」としっかり書かれてありますので、利用者に関しては、やはり前提となるのは市民の方、それも枕詞のない市民の方というのがあった方がいいのかなと思った次第です。
あと、34ページの「(ウ)収容動物の管理」について、ここは好みかと思いますが「動物の特性」とありますが、特性とひとまとめにするのか、それとも動物の生理・生体・習性に考慮してしっかりと書くのか、意見が分かれると思いました。特性と言うとすごく漠然としている中、具体的に書いた方が良いのか、個人的には書いた方が良いと思ったのですが、そこは事務局にお任せいたします。
最後に、35ページの「(2)多様な主体との連携拠点」というところで、千葉市内で起こる動物に関する様々な課題の解決のために、こういうところと協力していきます、と書かれているのですが、この中には例えば警察などの他機関や、人の福祉部局などの他部局、そういったものは入らないものでしょうか。それとも他に述べているから外したなど、そういった目的があるのか分かりませんでしたので意見として述べさせていただきました。

(委員)
今、委員から「千葉市らしいとは何ですか」というご質問がありましたが、タイトルにも「千葉市らしい持続可能な人と動物の共生社会の実現へ」と書いてあります。これも千葉市らしいとは何ですかという話になるのですが、これに関する具体的な説明は、はじめのところで唯一3ページの3段落目で、未来の本市の姿を「みんなが輝く都市と自然が織りなす・千葉市」と定めている。今後の10年間目指すべき未来の姿を、と書いてあるだけです。
かねてより要望しているのですが、千葉市においては動物愛護管理行政をどのように捉えて、どのように位置づけているのか、札幌市や京都市など他市は、文言は覚えていませんが、市のあり方を今のような言葉で、みんなが輝く都市のように、そういうことを設定するのと同時に動物愛護行政に関しても本市においてはこのような概念のもと取り組んでいきます。というようなことを表明されていると思います。
千葉市もここで動物愛護行政を見直していくのであれば、どのように動物愛護行政、あるいは動物と人との関係をどのようにとらえていくのかを大きく決めて表明していかないと話が始まらないと思っています。「表明してください」と要望してきたのですが、それがないままに千葉市らしいというのが出てきているので「それって何ですか」というご質問は当然のことだと思います。千葉市らしい動物愛護行政というのは、どのようにお考えなのか教えていただきたいと思います。

(事務局)
キャッチコピーのようなものでしょうか。

(委員)
どのように考えているのでしょうか。キャッチコピーを決めないと駄目だと思います。キャッチコピーを決めてこそ、ここの千葉市らしいというタイトル、ここはキャッチコピーが来るべきであり、決まっていないから千葉市らしいと言っているだけ。だから「千葉市らしいとは何ですかとなってしまうと思います。

(事務局)
千葉市らしいというか、使い方としては地域の特性であるとか現状を踏まえた、全国一律というのはやはり難しいと思いますが、地域の現状であったり、組織の構造であったり、ボランティアの方々の活動形態など様々な要因があって、千葉市の現状と整合したという意味合いで千葉市らしいということで使っております。先ほど初めにあった、これは千葉市の基本計画、こちらで使っている、これだけではなく動物愛護管理行政も明確に出した方が良いという考えでしょうか。

(委員)
例えば、これに引っ掛けて簡単に考えてみると「動物を介してみんなが輝く都市づくり」等そんなことでもいいので作れるのではないかと思います。

(事務局)
そちらについては改めて、もう少しあり方が固まった時点で考えていきたいと思います。

(委員)
ちなみに各行政の札幌や京都にはキャッチコピーがあるのでしょうか。

(委員)
はい。みんなそれを決め、それに基づくあり方を検討しているので、そこがないのはおかしいと思います。

(委員)
それは地域に即したものもあれば、全然地域と関係なく一般的なキャッチコピーというのもあるのでしょうか。

(委員)
例えば「動物を介してみんなが輝く千葉市」であれば、それでもいいわけです。

(委員)
確かに、その千葉市らしいというのは難しいですね。

(事務局)
キャッチフレーズとなるとなかなかこういう場で、特に最終回になって決めるというのは難しいと思いますが、あり方を作成している中で、千葉市のあり方の3つの拠点、キャッチフレーズにはなっていませんが「動物福祉の向上及び動物愛護の発信」と、「多様な主体との連携」、「人と動物の生活の安全」に取り組めるような動物行政というようなところなのではないかと個人的には考えております。ただし、人に向かって伝える時にこの3つを並べるのは長く、キャッチフレーズみたいなものではありません。今回皆さんからご意見をいただいてできた3つの拠点が今の千葉市らしい動物行政なのかと考えています。

(委員)
今の事務局のご意見のように受け止めていて「動物福祉の向上と動物愛護の発信拠点」など3つを打ち出すということが千葉市としての今までの意見交換会や懇談会の一つの形となったということを「千葉市らしい」という表現にされたのかなと思っていました。もちろんキャッチフレーズとかコピーがあればあっても良いと思いますが、それを誰が決めるかというと行政で決めて良いのかもしれませんが、市議会やどこかで募集して決めるのか、それもあっても良いとは思いますが、これが市としての方針と言うかそこに3つに重きを置くということだと思いました。
ただ、千葉市がどうしても大きい都市なので「千葉市らしい」というのが、私自身も少しわかりにくく、付け替えたらどこの市でも使えてしまうようにも見えなくはないので、地域ならではの問題があるのであれば、入れることができれば良いとも思うのですが、これはこれで一つの形と思ったので、それが書き方の中に何度も出てくるとか、はっきりわかる形などで示すのかそういうことでも良いのかと思いました。

(委員)
タイトルにあります「千葉市らしい持続可能な」について、持続可能にするために今おっしゃっていた動物福祉の向上など3つの拠点が入るのであれば、ここも省略せずにしっかりと入れてはどうか、例えば札幌市を見ると札幌市は「人と動物が共生する社会の実現、そして人と動物が幸せに暮らせるまち札幌」というタイトルの下に愛護精神の普及啓発や動物の適正使用、福祉の向上など3つのことがしっかりと書かれていました。ですので「千葉市らしい持続可能な」というのがタイトルにあるのであれば、その内容もしっかりと書いてあった方が良いと思いました。

(座長)
なかなか表現が難しいところはありますが、話していくうちに何となく方針というか方向性は決まるので、あとはその中でどういう風に作っていくのかになってくるのか、先にタイトルありきなのか、あるいは後からタイトルがついてくるのかは話の中でも出てくるのかなと思いますが、最終回なので確かに今出たようにここで決めることではないので、話し合いの中から自然とそういう文章が出来上がってくるのかなと思いますがいかがでしょうか。

(委員)
全体のところで指摘しようと思っていたのですが、委員が仰っていた「持続可能な」の部分です。恐らくプラットフォームビルダーの話が入っていた時の、将来的に続けられるという話の名残かと思っております。現在の文章では持続可能性に続くものが特に読み取れる内容が無いので、この言葉の扱いをどうするのか、逆に委員が仰っていたようにむしろ中に入れてしまうというのも一つなのかもしれないので、検討の余地があると思っています。

(委員)
先ほど申し上げたのは何もキャッチコピーを決めろという話ではなく、千葉市の動物行政当局が動物行政のあり方をどう捉えているのか、という意思表明が無いという話をしました。別にキャッチコピーをコピーライターに考えてもらって下さいというわけではありません。例えば「人も動物も輝く都市」等そういう言葉が入るだけでも動物に対する配慮というものが今まで無かった、今まで千葉市に無かった動物に対する配慮というものが込められて、千葉市の考え方が変わってきたと市民に対するアピールになると思います。
持続可能な共生社会と言われても一般市民の方は意味がわからないと思います。簡単に分かりやすく「千葉市これから動物を大事にしていく街にしましょう」というメッセージが市民の方に伝わるような意思表明を千葉市長にしていただきたいと、いつも申し入れていることです。それを折角こういう文章を書くのであれば、サブタイトルとして表明していただけるとわかりやすいと思いました。

(座長)
この件、Ⅴ章だけでなく振り返ってⅠ~Ⅳ章を含め全てにまたいでのご意見もあるかと思いますので、事務局で検討をお願いします。

(委員)
Ⅴ章の今のところでよく見ていた中で気になったことですが、スペースのことは結構書いてあるのですが、中に何があるべき等そういうものは書いておかなくて良いのかなと思いました。1つの理由は、予算を確保する等の観点で、ここでこう決まっているから、例えば図書が必要であるとか、読むためのスペースを作るとか、パソコンができるWI-FIの設備があるとか、そういうことをイメージし、もしかしたら具体的すぎるため今書かれていないのかもしれませんが、何となくイメージがもしあるのであれば、もう少し中身についてもこういう設備とか、備品などが入っている方がより具体的に見えるのかなと思いました。
その関係で、実務や業務がスムーズになるためにはこういう情報をここに集約しておく場所が必要であるとか、センターの中心みたいな、事務機能みたいなものもあると良いと思いました。本庁に事務的なものは集約していてこちらは公開の機能だけのようにも見えてしまうので、それならそれで良いのですが、現状はそうではないと思うので、そのあたりもクリアにすると良いと思いました。
もう一つは、前回指摘していた馴化部屋という言い方がどうしても行動学をやっているため、普段の言葉としては使うことはできると思いますが、これだけだと馴化の説明を入れていただいて、それ自体は良いと思うのですが、違う場所にもあるので馴化部屋がどういうものなのか、もう少し逆に馴化するための部屋ということで、犬用猫用などにするのか、それはお見合いするスペースと兼用することもできるかもしれませんが、気になりましたので検討していただけたらと思います。

(座長)
今指摘あったようにスペースなどは確かに書いてはいましたが、ただ実際、設備や構造などはその段階ではないとは思いますが、目指したいことがあれば懇談会の場なので自由に発言されて良いと思います。

(委員)
細かいところですが33ページの「ア情報発信」の真ん中あたりに「新たに動物を飼う方や高齢者などに対し講習会や動物同伴のしつけ教室が開催きるようなスペース、十分な広さの駐車場などの確保」となっているところが気になりまして、高齢者というのをターゲットにして講習会やしつけ教室をやるように読めるのですが、それだったら子供もとかそのようにも思ったので、これは高齢者の方でも行きやすいように駐車場をたくさん確保するという意味かもしれないですが、それだったら高齢者だけ取り上げなくても今は多様性が色々言われる中でインクルーシブや障害のある方が遊べる遊具等が増えていますので、そういう方が来られると動物介在活動の幅も広がると思ったので、もう少しこの辺りを工夫していただけたらと思いました。

(委員)
これは高齢者に対する講習会を行うという意味でしょうか。高齢者の方は飼ってもよいと受け止められます。

(事務局)
高齢者の方が飼う場合の注意点についてです。環境省でもシルバー世代向けのリーフレットを出しておりますし、千葉市として飼っては駄目というわけでもなく、千葉市の福祉部局の中では高齢者の生きがいづくりの一環として動物との触れ合いと言っているところもありますし、動物の寿命等を飼う時に考え、最後まで飼えるようにしましょうというような、飼うのであれば注意点や適正に飼える様にといったような講習を想定しております。

(委員)
既に飼っている高齢者の方への将来の備え等、そういう講習会ではなく高齢者の方が新たに飼う場合の講習会ですか。

(事務局)
両方を含むものです。
ただ、ご意見いただいた中で高齢者に限定する必要は確かにありませんので、検討いたします。

(委員)
今のところですが、表現としては新たに動物を飼う方というのは高齢者の方も含まれており、そういった方々にもしっかりとその年代に応じた講習など、ここに含まれるのかなとも思いました。新たに動物を飼う方や既に動物を飼っている人たちにも適正飼養の啓発をしていく、そして飼い方などの相談があった時にちゃんと応えられるような場所にしていくということなのかなと思いますので、そういった表現にした方がわかりやすいと思います。
新しくセンターを作る際に個人的な希望、展望として思うのが、動物を介して色々な年代の人たちが触れ合えるような施設と言うのでしょうか、そうすることで例えば高齢者の方で、編み物が得意な人がいたら編み物で動物を作る、その動物のぬいぐるみの作り方を例えば不登校で学校に行けないような子たちが動物に会うためにセンターに行って、そこで、そういった様々な年代の方々と触れ合って、少しずつ社会と関われるような施設に、動物だけではなく人にも優しい施設になっていければ良いなと思っております。

(委員)
学校があって、市役所があって、福祉施設があって、動物愛護センターがあって、人間の病院があって、全てが繋がって、それぞれが場合によってはボランティアを直接子ども達ができる範囲でですが、また市民が来てもらって関わり合える、現実に難しいところはありますが、一番の夢ですよね。全てが集約された公共施設の中の一角に動物愛護センターがあるというのも理想のではないかと思います。

(委員)
余計なところかもしれませんが、他の委員がおっしゃった十分な広さの駐車場の話の繋がりとして、本来情報発信のところに必要な機能として入れるのかということも思いました。ここの書き方の全体を見ていて再整備の目的のところにある、対象動物はこうなりますというのは恐らく今既にあるものだとわかるのですが、利用者および開庁時間のところ、そこに恐らく多様な方が来るということで、広い十分な駐車場の部分が必要になってくる話が繋がってくると感じた部分です。
情報発信のところに入れてもいいのかもしれませんが、ここがもう少し整理されると恐らく駐車場を確保するという目的だと思いますので、その必要性を書く時に利用者の多様性のところの強調の方が(2)に来ているので、それと関連して何か寄せられた方が良い、より駐車場の必要性、スペースの必要性が書けると思いました。

(座長)
今回、第6回ということで最終回となりますが、何かほかにご意見ありますでしょうか。

(委員)
少し伺いたいことがあるのですが、宜しいでしょうか。あり方懇談会はこれで最後となります、まだまだ勉強しなければいけないことがあると思っております。他の市では協議会という形で継続的に行われていると思いますが、他の委員が仙台の方の協議会に参加されてることを伺ったので、そちらの協議会ではどのような立場の方が参加されているのか、構成員の話を伺いたいのですが、この場で宜しいでしょうか。

(委員)
仙台市では年2回、意見交換会のような会が設けられています。その参加者は、町内会の会長や動物関係の大学の専門家、研究者であったり、あとは動物取り扱い業に関わる人もいらっしゃいます。もちろん市の獣医師会の会長や過去には、教育大学の先生も参加されています。地元有志の方々のほか、色々な分野の有識者らが参加するスティークホルダー会議の様な形で実施されています。

(委員)
有難うございます。そういうことを考えると、色んな立場の方がもっと参加され、もっと意見を述べていく場がこれからもあると良いと思っていますので、よろしくお願いいたします。

(座長)
ありがとうございました。今回の第6回ということで最終回となります。2年に渡りこのメンバーと市の協力を持って終わるという形になりますが、委員の皆様から一言ずつ6回を振り返っての総括があればお話をしていただければと思います。

(委員)
2年間有難うございました。このような場は初めてだったので色んな戸惑いもあったのですが、いろんな経験と勉強をさせていただき、皆様のご意見を伺って本当に勉強させていただきました。私は1人のボランティアとして譲渡関係をやっているだけなのですが、このような知識を頂いたので、これを活かしていけるように今後も自分のできることを見つけてやっていきたいと思います。皆様には本当に感謝しております。有難うございました。

(委員)
2年間有難うございました。本当に言いたいことを言った中で、このようにしっかりとまとめてくださった千葉市職員の皆様には、尊敬というか感謝を申し上げます。また、私もここに参加しまして色んな意見をお聞きして勉強になりましたし、今後のセンターを新しく作るにあたっての希望というのは先程申し上げた通り漠然としておりますが、動物にも人にも優しい年代も超えた触れ合いができるような場になってくれれば良いと思っております。有難うございました。

(委員)
2年間本当に有難うございました。貴重なご意見がすごくたくさん、溢れるほど毎回毎回意見をお寄せいただいて、すごく感心しながら聞いておりました。あり方を決めてしまうと、これに沿って今後、動物行政及び新しいセンターが決まっていってしまうと思うと、責任重大な会議に出席させていただいているという思いで、毎回緊張しながらのぞんで来ましたが、事務局の方々のご努力、それからきっちりと懇談会の意見を反映していただいて、毎回毎回改訂していただいた結果、すごく素敵な良い文章ができたのではないかと思っております。有難うございました。

(委員)
まずはこの2年間会議に参加させていただいたことに感謝を申し上げます。私も普段同じような立場の方からお話を聞くことが多かったため、こういった多様な方が集まって思いのままを話す会議には、なかなか参加する機会がなかったので大変勉強になりました。まだ、もちろん課題はたくさんあるでしょうし、今後どうなっていくのかというところを是非期待を込めながら千葉市の動物行政について、遠くからではございますが、気持ちをお送りして見たいと思います。本当に好き勝手をたくさん言いましたので、大変ご迷惑をおかけしたところも多いかと思いますが、事務局の皆様にもお礼を申し上げます。有難うございました。

(副座長)
気づけば2年も経っていると言うか、2年に入っているということで、長くこの間にお付き合いくださいまして有難うございました。話を上手にまとめてというのが苦手なため、こういうところであまりまとめてお話をすることができないですが、今回のメンバーは少人数ではありましたけれども、とても良いバランスで議論ができたと思いました。特に現場、現地を知っていらっしゃる、現状をよく把握されているお二人の委員なくしては、こんな形にはならなかったであろうということで、忌憚のないご意見をたくさん伺えたことが私もとても勉強になりましたので、また今後ご縁がありましたらお願いしたいと思います。
そして各委員それぞれの様々な立場からも意見をよせて、色々無理なことも申し上げたと思うのですが、そこを上手く形にしてくださって、事務局の皆様は普段の業務に加えてだと思いますので大変だったと思いますが、今後も是非継続して楽しみにしていきたいと思います。近いような遠いような千葉市というところで、また学会等で近々伺う機会があったり、研究とか学生の活動のことでも何か機会があればご相談したりすることもありますので、何かの折には使っていただければと思います。今後とも引き続きもよろしくお願いいたします。

(座長)
最後に2年間皆様お疲れ様でした。拙い座長でしたが、たまたま時期的に会長職にあって千葉市からこの話をいただいて、懇談会とはという所から始まってスタートしたわけですが、皆様もそれぞれ業界の中、団体の中にいらっしゃいますが、自分たちの身内の中だとある程度8割の意見がまとまればそのまま進めるのですが、行政も入っていますし、数少ない貴重な意見等も拾い上げつつまとめなければならないというのは非常に大変だと思います。それをまとめて、毎回編集調整していただいて、非常に行政の方はご苦労だったと思います。
それに答えられるように我々委員も皆、色々考えて意見を述べていたかと思いますが、今後は、懇談会のこの内容がある程度基礎となり、先に進んでいくかと思いますので、この懇談会で話した内容がその後に生きてくれれば、参加した意味があったかなとは思います。とにかく良いものができるように、そして最後に持続可能がどうという話になりましたが、この先も続いて行きますので良いものができるように願っております。
それではこれをもって懇談会を閉じさせていただきます。どうも有難うございました。

(事務局)
座長、円滑な進行を有難うございました。また、委員の皆様におかれましても、長時間にわたり、活発な意見交換、貴重なご意見を賜り誠にありがとうございました。最後に事務局からご挨拶申し上げます。

(事務局)
それでは会の終了にあたり、事務局から一言挨拶申し上げます。委員の皆様方におかれましては、ご多忙のところ、様々な制約がある中で、昨年度から2年間、計6回にかけて、当懇談会委員として本市の動物愛護管理行政について、専門的な見地からの忌憚のない様々なご意見を頂きましたこと、心から御礼申し上げます。また、会の進行につきまして、事務局としての至らぬ点も多々あり、ご迷惑をおかけしましたことに対しまして、お詫び申し上げます。
既に皆様方もご存知のとおり、動物愛護に対しましては様々な価値観や行政に対する意見をお持ちの方も多く、令和2年度の動物保護指導センターの再整備に係る取組みを契機とした紆余曲折などはありましたが、令和3年度の意見交換会や当懇談会、また、現状改善に向けた取組みなどを通じて委員の皆様方はもとより、ボランティアの皆様方からのご助言、ご理解、ご協力も頂きつつ、本市の「動物愛護管理行政のあり方」もお陰様で形になって参りました。
引き続き、動物行政の推進にはボランティアや獣医師会をはじめとした様々な主体との連携や協働が不可欠となることを念頭に置き、本市が主体となって一人でも多くの方にご理解いただけるようなあり方を完成させたうえで、その周知はもとより、各種施策の推進に努めて参りたいと考えております。なお、今後も法改正をはじめ、社会の環境や構造、動物を取り巻く状況の変化に伴い、現在作成している「あり方」の見直しが必要になることが予想されます。
今回をもちまして「あり方」の作成に係る一連の懇談会は終了となりますが、引き続き、専門的な見地からのご教示を賜りたく、誠に勝手ながら、不定期での意見交換の場についても検討させていただきたく、その際にはご一考頂ければ幸いでございます。最後に、2年間にわたり皆様方から頂きましたご厚情に対しまして、心から感謝を申し上げますとともに、皆様の今後一層のご健勝とご活躍を祈念いたしまして、閉会にあたっての事務局からの挨拶とさせていただきます。本当に有難うございました。

(事務局)
以上をもちまして第6回千葉市動物行政のあり方懇談会を閉会いたします。委員の皆様、ありがとうございました。

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