更新日:2024年1月23日
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過去の活動日誌
千葉経済大学様との共催により、歴史講座を開催しました。
講師に、馬の博物館の長塚孝先生と千葉経済大学の遠山成一先生をお招きし、享徳の乱と千葉氏について講演をいただきました。
長塚先生の演題は「享徳の乱-軍記物語と史実を考える-」。享徳の乱をはじめこの時代の資料として利用される『鎌倉大草紙』を同時代資料との比較を通じて、作成年代や作者について検討されました。
遠山先生の演題は「享徳康正の変と千葉氏」。享徳の乱を契機に起こった「千葉氏宗家の交代」の真の主役である千葉氏重臣の円城寺氏と原氏を取り上げることによって、享徳の乱の解明に迫りました。
参加された多くの方々から、この時期の千葉氏と享徳の乱について詳しく知ることができたなど、好評の声をいただきました。
15世紀中頃、全国に先駆けて関東の戦国時代の幕が明けました。そのなかで千葉氏では、宗家の交代と千葉から本佐倉への本拠の移動、武蔵千葉氏の分立という大きな変動を経験します。
これまで「衰退」というマイナスイメージで語られてたこの時期の千葉氏の動向が、関東の戦国時代のきっかけとなった「享徳の乱」と連動していること、この時期の千葉氏の政治的地位や勢力は依然として強力であり、本佐倉への移動にも戦略的意味があったことなどが、近年の研究成果によって明らかになっています。
本展では、戦国時代初期の千葉氏の動向について関東戦国史という大きな枠組みを通して紹介することで、変化する時代に相応しく飛躍していく新たな千葉氏像を示していきます。
実に4年ぶりとなるこのイベント、秋晴れの中、40人もの騎馬武者たちが亥鼻公園内を堂々と闊歩しました。
「普段できないことを体験できました。」「素敵な思い出になりました。」など参加者様からうれしいお言葉を
いただきました。
イベント運営に多大なるご協力をいただいた千葉市馬術協会様にこの場を借りて御礼申し上げます。
当館では、毎年夏休み期間中に博物館実習を実施し、学芸員資格取得を目指す大学生を受け入れています。
今年は、2大学から2名の実習生を受け入れました。
教育普及事業の一環として、4年ぶりの開催となった火縄銃演武に従事したほか、博物館近隣の史跡や社寺について調査し、企画展示を作成いただきました。
現在、1階講座室前で実習生が作成したパネルを展示しておりますので、お立ち寄りの際には是非ご覧ください。
4年ぶりに開催された千葉の親子三代夏祭りにあわせて郷土博物館前で火縄銃演武を開催しました。多くの方にご参加いただきましたことを、ここに御礼申し上げます。
当日は、中島流砲術・千葉城鉄砲隊のみなさんが、会長の霜禮次郎氏による解説のもと、火薬装填から実演してくださり、轟く発砲音と共にその迫力を間近で味わうことができました。
ご観覧のみなさまも、戦国の世に思いを馳せることができたのではないでしょうか。
酷暑の中ご参加いただき、誠にありがとうございました。
2階展示室では、企画展「商人(あきんど)たちの選択~千葉を生きた商家の近世・近現代~」を開催しています。
千葉のまちの繁栄を支えた商家の中で、岩田屋(和田商店)・多田屋・奈良屋を取り上げ、商人としての様々な選択について紹介しています。
会場では多くの方々が、「懐かしい」「このお店よく行った」など、昔を振り返りながら展示をご覧になっています。
地元のプロレス団体2AWによる地域活性化を目的としたプロレス「第4回ファイト!ファイト!千葉城 千葉城プロレスの陣」が、郷土博物館前で今年も開催されました。天気が心配されましたが、先週の荒天が嘘のような夏の日差しの下、灼熱のリングで闘志あふれる試合が繰り広げられました。多くの方々にお越しいただきありがとうございました。
千葉県教育振興財団理事長の植野英夫氏に、千葉氏と浄土信仰の密接な関わりについてご講演いただきました。「合戦」や「権力の興亡」といった従来の視点とは異なり、仏教史・文化史の視点から新たな千葉氏像をご提示いただき、参加されたみなさまにもお楽しみいただけたのではないかと推察いたします。
梅雨の合間の曇り空でしたが、多くの方に足をお運びいただき、誠にありがとうございました。
なお、当講座の講演録を後日ホームページ上で公開予定です。
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください