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研究紹介

千葉市動物公園で行っている研究

 千葉市動物公園では、職員主体の研究活動だけでなくさまざまな機関(学校、研究・学術団体、企業など)と連携して調査研究を推進しています。

 千葉市動物公園内でどのような研究が行われているのかをご紹介します!
 

 1.園主体の研究

 これまで園内の調査研究は、大学などの外部研究機関が主体となり共同研究として進めているものが多くを占めていました。一方で園職員が主体の研究は、職員が動物の基礎情報収集や環境改善などの取り組みを通じて様々なデータを取っていましたが、時間的・技術的な問題からデータをまとめて公表するまでに至らないケースが多くありました。そこで当園では「アカデミア・アニマリウム事業」を開始した2020年より園職員への研究フォロー体制を整え、担当動物を持つ正規職員一人一人が毎年研究テーマを設定してデータをまとめ発表する『一人一研究発表』の活動を行っています。

この取り組みは、エンリッチメント大賞2022(外部サイトへリンク)において一次審査を通過しました!

2023年度の一人一研究のテーマ

  • フタユビナマケモノの母子行動
  • 夜行性動物として展示されているムツオビアルマジロの活動リズム
  • レッサーパンダ風太(高齢個体)の給餌形態の検討
  • 類人猿のハズバンダリートレーニング
  • ハシビロコウの飼育管理の変化が繁殖に及ぼす影響
  • アミメキリンの給餌方法の改善
  • アフリカライオンにおけるミートキャッチャーのストレス削減効果
  • 飼育下のペンギンにおける運動量の解明とQOL評価
  • 動物の生態から学ぶSDGs」教育プログラムの開発
  • 夜間照明の霊長類への影響
  • 給餌方法の変化によるアカハナグマの行動への影響
  • アンモニア濃度がチーターの行動や糞中ホルモンに及ぼす影響(WRC, 共同研究助成事業)
  • と体給餌による大型肉食動物のストレス評価(JAZA, 野生動物保護募金助成事業)
  • と体給餌による給餌方法の明確化(農林水産省, 鳥獣被害対策基盤支援事業(と体給餌利用促進事業))

    アルマジロ夜間  キリン採血

研究報告

園内での研究報告会
論文投稿・学会発表など

詳しくは「研究成果・業績」をご覧ください!

 

 2.外部機関との共同研究

 動物園で行う研究の中には、専門の知識や技術が必要な研究、長時間にわたる調査やサンプル数が必要な研究など、動物園単体で実施することが難しい研究課題も数多く存在します。そのため、当園が単独でできない調査研究については、他の動物園・水族館やさまざまな専門機関(学校、研究・学術団体、企業など)と連携して調査研究を行っています。

   ゴリラミスト バードホール調査

2023年度の連携機関

大学・専門学校

茨城大学,東邦大学,岐阜大学,北海道大学,目白大学,東京農工大学,麻布大学,大阪大学,千葉科学大学,千葉大学,京都大学,青山学院大学,岩手大学,岐阜大学,中部大学,日本大学,木更津工業高等専門学校,TCA東京ECO,動物海洋専門学校

高等学校

千葉市立千葉高校,千葉県立千葉工業高等学校,立教新座高等学校

動物園・水族館・博物館

京都市動物園,豊橋総合動植物公園,市原ぞうの国,葛西臨海水族園,地方独立行政法人天王寺動物園,静岡市立日本平動物園,日立市かみね動物

企業・団体

ALSOK千葉株式会社,think studio e.,株式会社ジザイエ,持続可能な生態系を考える環境共育研究会(RGEEA)

 

 3.企業等による実証実験

 千葉市動物公園では、来園者や地域の皆様へより快適で魅力的なサービスを提供するために、企業等と連携した新たなシステムや技術の実証実験を推進しています。実証実験では、社会的ニーズやライフスタイルに対応した新たな付加価値サービ スの事業化(実装)に向けた『技術およびビジネスモデルの検証』と『快適かつ安心安全なサービス 実現のための検証』を行っています。利用状況、有用性、安全性、事業の採算性等から検証し、地域・社会課題の解決と収益性との両視点で「課題」や「有用性」を明らかにしています。

   展望デッキミスト ラクロ

これまでの実証実験の例

 

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