千葉市の区は、東京都の区とどこが違うのですか。

千葉市などの政令指定都市に設置されている「区」は、「行政区」と呼ばれています。（「政令指定都市」とは、人口50万以上の市のうち、大都市特有の問題に対応し、より自主的な行財政運営を行えるよう、ふさわしい権限と財源を道府県から移すものとして、政令により指定されている市のことをいいます。千葉市は平成4年4月1日に政令指定都市になり、平成25年4月1日現在では千葉市を含め20市が指定されていますが、政令指定都市にはその区域を分けて区を設けるものとされています。（地方自治法第252条の19第1項、第252条の20第1項））
「行政区」は、独立した自治体ではなく、市役所の内部組織のひとつなので、区長は、市職員の中から市長が任命しますし、各区ごとの議会の設置はできません。（ただし、選挙区は区ごとが基本となります。）

一方、東京都にある「区」は、「特別区」と呼ばれています。（地方自治法第281条）「特別区」は独立した自治体で、市町村とほぼ同じような機能を持っていますので、区長は、市町村長と同じく住民の選挙で選ばれますし、議会も区ごとに設置されます。
このように「行政区」と「特別区」では、名前は同じ「区」でも、その性格は大きく異なります。

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