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更新日:2025年5月27日

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梅毒の感染者が急増していることをご存知ですか?

全国的に梅毒の感染者が増加しています。

2024年の千葉市の報告数は74件と本市で把握している2001年以降最多であり、今もなお、感染が拡大しています。

梅毒とは

梅毒トレポネーマという病原体により引き起こされる感染症で、主にセックスなどの性的接触により、口や性器などの粘膜や皮膚から感染します。オーラルセックス(口腔性交)やアナルセックス(肛門性交)などでも感染します。

また、一度治っても再び感染することがあるため、再感染の予防が重要です。

気になる症状がある方は、医療機関を受診しましょう。

主な症状

  • 性器や口の中に小豆から指先くらいのしこりや痛みの少ないただれができる。
  • 痛み、かゆみのない発疹が手のひら、足の裏、体中に広がる。
  • 上記の症状が消えても感染力が残っているのが特徴である。
  • 治療をしないまま放置していると、数年から数十年の間に心臓や血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、時には死にいたることもある。

時期ごとの症状等は、詳細解説をご覧ください。

妊娠中の梅毒感染

妊娠中の梅毒感染は特に危険です。

妊娠している人が梅毒に感染すると、母親だけでなく胎盤を通じて胎児にも感染し、死産や早産になったり、生まれてくるこどもの神経や骨などに異常をきたすことがあります(先天梅毒)。

生まれたときに症状がなくても、遅れて症状が出ることもあります。

発生状況

2024年の千葉市の梅毒報告数は74件となっており、本市で把握している2001年以降最多です。

男性は20代から50代、女性は20代で多くの患者が報告されています。

梅毒棒グラフ

梅毒円グラフ男性

梅毒円グラフ女性

感染経路

  • 粘膜や皮膚が梅毒の感染により病変した部位と直接接触することで感染します。
  • 具体的には、性器と性器、性器と肛門(アナルセックス)、性器と口の接触(オーラルセックス)等です。

予防

  • 性交渉の際はコンドームを適切に使用しましょう。
  • コンドームが覆わない部分から感染する可能性もあるため、コンドームで100%予防できると過信はしないようにしましょう。
  • 皮膚や粘膜に異常を認めた場合は、性的な接触を控え、早めに医療機関を受診して相談しましょう。

早期発見(検査)・早期治療

  • 感染の早期発見・早期治療のために、感染が気になる方は検査を受けましょう。
  • 千葉市では、HIV検査と一緒に無料・匿名で検査を実施しています(要予約。梅毒のみの受付は行っておりません)。
    千葉市内のHIV(エイズ)等検査・相談
  • 気になる症状がある時には早めに近くの医療機関を受診し、治療を受けましょう。
  • 症状が消えても、人に感染させる可能性がありますので、自己判断で治療を中断せず、医師の指示のもと、しっかりと治療しましょう。
  • 感染していると分かった場合は、パートナーにも検査を勧めましょう。パートナーも感染した場合、一緒に治療を受けることが重要です。

梅毒の症状について(詳細解説)

感染後、経過した期間によって症状の出現する場所や内容が異なります。

症状等の画像データは、日本性感染症学会HP掲載のリーフレット(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)をご覧ください

第1期:感染後約3週間

初期には、感染が起きた部位(主に陰部、口唇部、口腔内、肛門等)にしこりができることがあります。

また、股の付け根の部分(鼠径部)のリンパ節が腫れることもあります。

痛みがないことも多く、治療をしなくても症状は自然に軽快しますが、ひそかに病気が進行する場合があります。

第2期:感染後数か月

治療をせずに3か月以上を経過すると、病原体が血液によって運ばれ、手のひら、足の裏、体全体にうっすらと赤い発疹が出ることがあります。

小さなバラの花に似ていることから、「バラ疹(ばらしん)」とよばれています。

発疹は、治療をしなくても数週間以内に消える場合があり、また、再発を繰り返すこともあります。

しかし、抗菌薬で治療しない限り、病原体は体内に残っており、梅毒が治ったわけではありません。

この時期に適切な治療を受けられなかった場合、数年後に複数の臓器の障害につながることがあります。

晩期顕性梅毒:感染後数年

感染後、数年を経過すると、皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)が発生することがあります。また、心臓、血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死亡に至ることもあります。

現在では、比較的早期から治療を開始する例が多く、抗菌薬が有効であることなどから、晩期顕性梅毒に進行することはほとんどありません。

このページの情報発信元

保健福祉局医療衛生部健康危機管理課

千葉市中央区千葉港1番1号 千葉市役所高層棟9階

ファックス:043-245-5643

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