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更新日:2022年4月14日

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校長室より バックナンバー

2021年度

4月号

/school/jhs/037/images/cimg03072.jpg新年度が始まりました

校 長 福 本 順

 4月1日、前任の伊藤校長の後任として、緑町中学校より本校に着任しました。校長を含め、8名の教職員がみつわ台中学校に着任しましたので、保護者の皆様、地域の皆様、昨年度同様、どうぞよろしくお願いします。

 6日には、やわらかな春の日差しが降りそそぐ中、前期始業式を実施し、翌7日には、第45回入学式を実施しました。164名の元気な新入生を迎え、全校生徒513名、教職員39名、全18学級で令和3年度のみつわ台中学校の教育活動が始まりました。

 新年度が始まり、短い期間ですが、生徒は明るく元気に学校生活を送るとともに、部活動や生徒会活動にも積極的に取り組む姿が見られます。特に活動をリードする3年生には最上級生としての「自信と誇り」が感じられます。また2年生には、先輩という立場で新入生の手本となるような活動を大いに期待しています。1年生も、早く中学校の生活に慣れ、楽しく充実した学校生活を送ってほしいと思います。

 みつわ台中学校は、今年度、創立45年目を迎えます。昨年度と同様に新型コロナウイルス感染予防のため、行事等の教育活動において、内容を縮減したり、変更せざるを得ない状況が想定されますが、513名の全校生徒が目標を持ち、充実した学校生活を送ることで、これまでの伝統を引き継ぎ、新たな学校の文化を創造していくことを期待しています。

 

 本校では、千葉市の教育施策の基調である「人間尊重の教育」を基本理念とし、「わかる授業・楽しい教室・夢広がる学校」の実現に向け、教育活動に取り組んで参ります。

 また、「心身ともに健康で、人間性豊かな生徒の育成」を学校教育目標とし、教職員が一丸となり、真心を込めて教育活動を一層充実させ、信頼される学校づくりに努めて参ります。

 

目指す生徒像
  • 心豊かで思いやりのある生徒
  • 自ら考え正しく判断できる生徒
  • 心身ともに健康でたくましい生徒

 

 5月号

gakko1行事・部活動を通して

校 長 福本 順

新緑の隙間から降りそそぐ初夏を思わせるまぶしい日差しが輝く季節となりました。新年度が始まり、およそ1か月が経過し、各学年とも順調なスタートを切ることができました。校内には元気な声があふれ、廊下や運動場で明るい笑顔に出会うことは、校長として何よりの喜びです。

5月は、一年間の生徒会活動の方針や各委員会活動の具体的な活動内容を協議する生徒総会や体育祭などの行事を実施します。新型コロナウイルスの感染対策のため、例年と同じ内容では実施することはできない状況にありますが、生徒総会は放送を活用したり、体育祭は種目の内容を工夫して実施します。生徒会役員や体育祭実行委員は、全校生徒のリーダーとして準備を進めています。また部活動においても、3年生を中心に活発な活動が見られます。行事や部活動を通して、生徒の自主性や協力する気持ちを育てていきたいと思います。

授業の様子ですが、各学級ともたいへん落ち着いた状況が見られます。学年保護者会でもお話ししましたが、本年度より、家庭学習の定着のために「家庭学習ノート」を活用することとしました。授業の充実と家庭学習の定着は学力向上には欠かせない両輪と考えます。保護者の皆様にも、ぜひ「家庭学ノート」に目を通していただきたいと思います。

また、本市では、本年度より文部科学省の進めるGIGAスクール構想のもと、生徒一人に1台の端末を用意しました。双方向で意見交換する協同的な学習や学習状況に応じた個別学習の実現を目指し、準備を進めています。できるだけ早い段階で、効果的な活用をしていきたいと思います。

 

6月号

gakko2新たな一歩を踏み出す

校 長 福本 順

校内の紫陽花が色づきはじめ、まもなく梅雨を迎える季節となりました。明日29日(土曜日)は体育祭を開催します。どの学級も、昼休みに長縄跳びの練習に取り組んだり、学級旗を作成したりと、本番に向け、準備に熱が入ってきました。特に3年生にとっては中学校生活最後の体育祭となります。すばらしい体育祭になることを期待しています。

14日(金曜日)に実施された生徒総会では、本年度の生徒会活動計画が提案され、「みっ中プライドをもち、自ら考えて行動できる生徒会活動」が目標として承認されました。また、生徒会会則の変更や各委員会、学年生徒会の予算、活動計画など討議され、本年度の生徒会活動も本格的にスタートしました。生徒一人一人の自治の精神は、学校を動かす原動力になると考えます。45年目を迎える長い歴史において培われてきた文化をしっかりと引き継ぎ、新たな一歩を踏み出すことができたと感じる行事でした。

 

7月号

gakko3 3年生にエールを贈る

校 長 福本 順

通学路のあちらこちらに見られるノウゼンカズラのオレンジ色やアガパンサスの紫色が、梅雨空の晴れ間から射す日差しを受け、鮮やかさを増し始めました。また、7組の生徒が栽培する向日葵も開花し、梅雨明けも間近、夏本番が待ち遠しい季節となりました。

 3年生にとって最後の大会となる総合体育大会が、例年より早く7月10日(土曜日)に始まります。大会やコンクールに向け、各部活動では、これまで以上に熱の入った練習が繰り広げられています。

 昨年度のことを思い出すと、新型コロナウイルス感染防止対策のため、残念ながら大会やコンクールが中止となりましたが、本年度は、様々な制限はあるものの、感染対策を講じながら、大会が開催されることとなりました。出場する選手は、先輩たちの思い、大会開催のために努力をしてくださった方々、支えてくださったご家族への感謝の気持ちを胸に、精一杯戦ってほしいと思います。これまで部をけん引してきた3年生の皆さんには、エールを贈りたいと思います。また、1、2年生には、残り少ない活動の中で、これまで部の中心としてがんばってきた先輩の姿を目に焼き付け、一層充実した活動にしていくことを期待しています。

≪お礼≫

 6月5日(土曜日)、おやじの会の皆さんを中心に、PTA役員の方に参加していただき、除草作業をしていただきました。当日は、練習終わりのサッカー部にも手伝ってもらい、学校周辺がとてもきれいになりました。また、26日(土曜日)にも、恒例の七夕の飾りつけをしていただきました。「総体、優勝」「第一志望校合格」など、様々な願い事が飾られています。いつも、温かく見守り、支援していただいている保護者の皆様に感謝いたします。

7・8月号

有意義な夏休みを過ごすために

校 長 福本 順

 7月17日(土曜日)から、いよいよ長い夏休みに入ります。保護者の皆様には、これまでの本校の教育活動へのご理解とご協力に感謝します。また6月末より実施しました三者面談へのご協力に重ねてお礼を申し上げます。お子様が入学、進級してから3か月の学校での様子や今後の課題について話し合われたと思いますが、今後の学校生活やご家庭での生活に、ぜひ活かしていただければと思います。

 今年の夏休みですが、8月29日(日曜日)までの44日間となります。部活動や学習相談で登校する日もありますが、長期にわたり学校生活を離れ、ご家庭での生活が中心となります。時間的にも余裕が生まれると思いますので、各自の目標や課題に応じた計画的な活動が可能です。各学年、学級では、夏休みを前に、集会の場やしおりを活用して、規則正しく、有意義な夏休みとなるように、次のような点を中心に指導しました。

 

 

 ○計画的に家庭学習を進めましょう

・4月から7月までの学習内容について、復習しましょう。

・課題に計画的に取り組みましょう。

・興味のある学習内容について、探求心を持って学習を深めましょう。

・3年生は、自らの将来の目標に向け、3年間の学習内容の見直しをしましょう。 

○健康に過ごすために

・夏休み前に立てた目標や計画に沿って、規則正しい生活をしましょう。

・食生活、天候に留意し、健康管理に気を配りましょう。

・積極的に運動するなど、体を動かす習慣を身に付けましょう。

・感染症対策に努めましょう。 

○安全に過ごすために

・交通事故防止のために、交通ルールやマナーを守りましょう。 

・火遊び等の危険な遊び、危険な箇所への出入りは絶対にやめましょう。 

・不審者等から身を守るため、一人での遠出や夜間の外出は避けましょう。

・携帯電話やスマートフォンは、モラルやマナーを十分に理解した上で使用するとともに長時間の使用はやめましょう。SNSによるトラブルが数多く発生しています。

・家庭にかかってくる不審な電話への対応に注意しましょう。 

○豊かな心を育むために

・家族の一員として役割を担い、責任を持って役割を果たしましょう。

・将来のことや不安や悩みについて、ご家族で話し合うなど、コミュニケーションを十分にとりましょう。 

 

9月号

新たな一歩を踏み出す

校 長 福本 順

gakko4

 8月も後半となり、校内の花壇には、コスモスが咲き始めました。暦の上では朝夕の涼しさが感じられるはずの処暑を過ぎましたが、相変わらず暑い日が続いています。今年の夏も、全国各地で猛暑となる日や豪雨に見舞われる日が多く、熱中症対策や新型コロナウイルス感染拡大防止のため日常の生活において、気を配らなければならないことが多かったのではないでしょうか。

 総合体育大会は、保護者の皆様に観戦をご遠慮いただくなど、様々な制限もありましたが、無事、実施することができました。3年生は部活動を引退することとなりましたが、勝敗や結果よりも、最後までやり遂げたことによる充実感を得ることができたのではないでしょうか。すでにグラウンドや体育館などでは、来年の総合体育大会等に向け、新チームによる練習が始まっています。また、10月には生徒会役員選挙が行われ、1、2年生の中から新役員が選出されます。部活動や生徒会活動などの校内の様々な活動は、1、2年生が、その中核となります。新型コロナウイル感染拡大防止のため、様々な制限が継続されますが、これまで3年生が築いてきた伝統を引き継ぎ、みつわ台中学校の新たな1ページを築くことを期待します。

 3年生は、中学校卒業後の進路を決定する大切な時期を迎えます。5年後、10年後、将来の職業や生き方などについて考えるとともに、中学校3年間の学習内容をしっかりと身に付けなければいけません。

 生徒一人一人には、自らの目標をしっかりと設定し、新たな一歩を力強く歩むことを期待します。

10月号

後期を迎えます

校 長 福本 順

9月も後半を迎え、「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通り、朝晩の涼しさに本格的な秋の訪れを感じる季節となりました。夏の猛暑の影響でしょうか、校内や通学路の桜の木の落葉も例年より早まっているように感じます。

10月1日(金曜日)には、生徒会役員選挙を実施します。これからのみつわ台中学校の生徒会活動の核となる役員を決める大切な行事であると同時に、選挙や選挙活動を通して自治の精神や互いに協力し合う気持ちが育つことを期待しています。

10月7日(木曜日)は、前期の終業式です。4月から、この半年間は、新型コロナウイルス感染予防や感染が拡大したことによる緊急事態宣言の発出により、行事の変更や中止、あるいは部活動の中止、時間割の変更など、様々な制限の中での学校生活でしたが、前を向き、規律正しく生活してきた本校生徒はたいへん立派だったと思います。

5日間の短い秋季休業後の13日(水曜日)からは後期を迎えます。すっかり中学生らしくなった1年生、3年生からバトンを引き継ぎ、学校の大黒柱となった2年生、そして自らの進路希望を実現するために大切な時期を迎える3年生、それぞれの学年、そして一人一人が、明確な目標を定め、一日一日を精一杯過ごすことを期待しています。

11月号

校 長 福本 順

 4階の西側の窓から、雪をまとった富士山が見える季節となりました。令和3年度後期も順調にスタートし、生徒は学習や行事の準備に意欲的に取り組んでいます。また延長されていた部活動の新人大会も開催が決定し、大会に向けて一生懸命練習に汗を流す姿も見られます。

 新型コロナウイルスの感染につきましては、新規感染者が、以前に比べ大きく減少し、落ち着いた状況となっていますが、校内では引き続き対策を講じながら従来の学校生活へ少しずつ戻すことができればと考えています。特に、学校行事につきましては、例年通りとはいきませんが、内容を変更しながら実施していきます。行事の良さは、準備の段階から一生懸命取り組むことで実施後に一人一人が、そして集団が、一回り成長する点にあります。

 明日29日(金曜日)は、合唱コンクールを実施します。各学級が気持ちを一つにしてすばらしいハーモニーを聞かせてくれることを楽しみにしています。いわゆる3密を低減するために、会場を広い千葉県文化会館とし、残念ですが保護者の皆様の参観についてはご遠慮いただくこととしましたので、ご理解いただければと思います。春の体育祭もそうだったように、本校生徒は学校行事に一生懸命取り組むことができます。この秋も一回り成長する姿を見ることを楽しみにしています。

 各学年等の旅行的行事は次のような予定で実施・計画を進めています。

 

7組 10月22日(金曜日) 加曽利貝塚博物館見学 縄文体験学習

1学年 11月24日(水曜日) 鴨川市内ウォークラリー 鴨川シーワールド見学

2学年 11月26日(金曜日) 野田清水公園フィールドアスレチック 学級レク

3学年 12月3日(金曜日) マザー牧場内散策 班別活動(トレジャー・ロワイヤル)

 

◎令和2年度のいじめ認知について

 昨年のいじめの認知については、0件としています。引き続き、いじめのない学校づくりを推進するとともに、積極的な認知について努めていきます。いじめ認知に関するお問い合わせは、本校教頭までお願いします。

12月号

南房総での一日を楽しむ

校 長 福本 順

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 立冬を過ぎ、落ち葉が風に舞う様子に本格的な冬の訪れも近いと感じるようになりましたが、朝の挨拶運動と落ち葉掃きボランティア活動をする生徒の笑顔に出会うことで、心は温まり、一日の活力を得ることができます。

 3年生にとっては、いよいよ自らの進路希望を具体的に絞り込む大切な時期でもあり、日々の授業や先日の定期テストに、これまで以上に真剣に取り組む姿が見られます。

 11月は、1年生、2年生が、それぞれ校外学習を実施しました。1年生にとっては、入学後初めての大きな学年行事であり、2年生にとっては、予定していた赤城青少年交流の家での自然教室を変更しての学年行事となりました。

 24日(水曜日)、1年生は、貸し切りの専用列車で都賀駅から鴨川へ向かいました。集合時刻頃は風が強く、若干の寒さを感じましたが、車窓から見る南房総の風景は暖かく、現地でも、まさに小春日和の下、ウォークラリーやシーワールドでの班別活動を楽しむことができました。

 学校ではできない学習に精一杯取り組み、互いに協力することや自らの責任を果たすことを学ぶことができたと思います。学んだことを、これからの学校生活や将来にいかすことを期待しています。

 

2学年の校外学習は 野田市 清水公園へ

教頭 高野和久 

 11月26日(金曜日)に自然教室の代わりに企画された2学年の校外学習へ、学校代表者として同行させてもらいました。当日の野田市の天気は快晴、無風、穏やかな気温で、色鮮やかな紅葉が出迎えてくれました。スローガンである「No Smile,No Trip  些細なことにも責任を」は、実行委員を中心に確実に実現されたように思えます。集団行動を成功させるために責任ある行動をとりながらも、たった一日となった旅行の一瞬一瞬を楽しもうとする、生徒たちのさわやかな笑顔があふれる日となりました。明治時代から120年以上の歴史ある清水公園は、自然に囲まれ、牧場や植物園や釣り堀とともに、県内最大級のアスレチックコースが充実しておりました。各班の計画通り、様々な楽しみ方があったようですが、夢中になってアスレチックの攻略に挑戦する様子は、コロナ禍で我慢してきた気持ちを発散させてるような、そんな姿にも見えました。帰りがけに園内を清掃されている従業員さんに声をかけられました。「おたくの生徒さんは、明るく素直で元気にあいさつもしてくれました。振舞いもきちんとしていてとても素晴らしい生徒さんたちですね」と。午後の学級レクを楽しむ生徒を見ながら、今後のさらなる成長が楽しみになる、そんな気持ちになりました。

 

1月号

今年の漢字一文字は

校 長 福本 順

 1995年から始まった「今年の漢字」を毎年楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。日本漢字能力検定協会が11月から公募し、12月に京都の清水寺で発表されます。 

 始まりの1995年の一文字は「震」、阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件などがあり、「震えた年」でした。その後もその年の世相や事件を反映して、様々な漢字が選ばれてきました。昨年2020年は「密」、国全体が、新型コロナウイルスの感染防止の3密を意識して行動したことが、その理由となっていました。

 今年選ばれた一文字は「金」、多くの人が予想した一文字だと思いますが、東京五輪で、多くの日本人選手が金メダルに輝いたことや、メジャーリーガー大谷選手、将棋の藤井聡太さんが、金字塔を打ち立てたことなどが主な理由としてあげられていました。

 さて、「みつわ台中学校の一年間を漢字一文字で表すと何だろう」と振り返ってみました。様々な漢字を思い浮かべる間もなく、すぐに浮かんだ一文字は「創」。生徒の日々の活動を振り返り、思い浮かんだ一文字です。

 青空のもと、全校生徒で創り上げた体育祭。チームのため、仲間のために全力で戦った総合体育大会。歌声がホールいっぱいに響き渡った合唱コンクール。変更しながらも実施した校外学習や修学旅行、どの行事も大きな感動を与えてくるとともに、40年を超える伝統を受け継ぎ、新たな学校の文化を創り上げてくれたと実感しています。そして、何よりも日々の学校生活の中で出会う笑顔や真剣に学習する態度、朝早くから落ち葉を掃く姿、どのようなことにも一生懸命取り組む生徒一人一人を見ると、これからも歩みを止めることなく新たなみつわ台中学校を創造してくれると確信することのできた一年でした。

 今年も間もなく終わろうとしています。保護者の皆様、地域の皆様には、日頃の本校の教育活動に対するご理解とご協力に感謝申し上げます。来年も皆様から信頼される学校づくりに職員一同、取り組んでまいります。

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 12月3日(金曜日)、暖かな日差しの中、3年生はマザー牧場への修学旅行を実施しました。新型コロナウイルスの感染拡大により二転三転し、当初の計画通りにはいかず、日帰りの旅行となりましたが、たくさんの笑顔に出会うことができました。特に、午後に取り組んだトレジャーロワイヤルは、知力・体力・精神力を駆使して謎を解きながら宝探しをするアクティビティーで、仲間との絆が一層深まったのではないでしょうか。 

 自らの進むべき道を決定する大切な時期でしたが、一時、日常から離れ、エネルギーを蓄えることができたと思います。

 2月号

たくさんの一生懸命に出会いたい

校 長 福本 順

「一生懸命がんばれ」とよく言いますが、言葉通りにできないことは誰もがよく分かっています。

この「一生懸命」という言葉を聞くと、あることを思い出します。もう30年ほど前のことですが、ある学校での「3年生を送る会」の一場面です。出し物の内容などは、すでに忘れてしまっているのですが、この言葉だけは決して忘れることができません。卒業生代表の生徒が後輩に向けて残したメッセージの最後は、「一生懸命やることを決して恥ずかしいことだと思わないでください。」という言葉で締めくくられていました。下級生はもとより、卒業生も含め、会場から大きな拍手がこの言葉に送られました。その後、その学校では、ことあるごとに「一生懸命は恥ずかしいことではない」という言葉が使われるようになり、実際に一生懸命な姿がたくさん見られるようになりました。

ともすれば、苦労なく、上手にこなしてしまうことのほうが、スマートで格好いいと思われがちな中で、とてもさわやかな印象として、今でも記憶に残っています。

正月、なぜか毎年観てしまう大学対抗の箱根駅伝。どこの大学が優勝するとか、母校の順位も気になりますが、一生懸命走る姿に感動を覚えます。転倒してしまう選手も、襷をつなぐことのできなかった大学も、選手に選ばれず、仲間のために献身的に働く姿も、一生懸命だからこそ感動を与えてくれるのだと思います。何よりも一生懸命がんばった本人に大きな財産が残るのだろうと思います。

新しい年を迎え、みつわ台中学校でも、これまで以上にたくさんの一生懸命に出会うことを期待しています。そして、たくさんの一生懸命を応援していきたいと思います。

3月号

卒業・進級を前に

校 長 福本 順

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校内の片隅では、ふきのとうが芽吹き始めました。また、桜のつぼみも膨らみ始め、春が近づいてきたと感じる季節となりました。令和3年度も、残り1か月となり、卒業、進級と、新たな1歩を踏み出す季節を迎えます。

よく言われることですが、現代の社会は、情報化やグローバル化の急速な進展、人工知能の飛躍的な進化による産業構造の変化、それに伴い人々の価値観は多様化し、予測が困難な状況にあります。まさに令和3年度は、昨年度に引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大により誰もが予測することのできなかった1年間になりました。

この春、卒業する3年生は163名です。9年間の義務教育の課程を修了し、新たな社会へ旅立ちます。待ち受けている社会は、これまで以上に予測が困難で、決して楽しいことばかりではないと思います。しかし、40年を超える伝統を引き継ぎ、学校を大きく発展させることのできた163名は、3年間で身に付けた様々な力を生かし、自ら選んだ道を力強く歩んでくれると確信しています。

また、3年生の背中を追いかけてきた1、2年生も大きく飛躍した1年間だと実感しています。先輩として、最上級生として、さらなる飛躍を期待しています。

◆ ◆ ◆ 3学年保護者の皆様・地域の皆様へ ◆ ◆ ◆

 3学年の保護者の皆様には、お子様のご卒業を心からお祝い申し上げるとともに、3年間の本校学校教育に対するご理解とご協力に感謝します。

 また、地域の皆様には、引き続き、地域で生活する163名の卒業生を温かく見守っていただければ幸いです。

みつわ台1号橋の壁画について

 1月のある日、「トンネルの壁にスプレーでひどい落書きがされている」と数人の生徒から申し出がありました。確認すると、大変ひどい落書きで、卒業生や地域の方々からも、残念だという内容の連絡がありました。

 この壁画は、平成24年、当時のみつわ台中学校美術部と千葉市中央塗装協同組合の皆さんが「街を美しくし隊」を結成し、暗いトンネルを明るくするために数週間かけて描いたものだそうです。

 何とか、修復できないものかと考え、警察に届けると、すぐに若葉区土木事務所などの関係機関が動いてくださり、数日後には、元通りに修復していただきました。これからも、中学生を含め、住む人全員で、美しく、住みやすい街づくりが進むことを願うできごとでした。

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実感したこと

校 長 福本 順

 3月11日(金曜日)、暖かな春の日差しが降りそそぐ中、第45回卒業証書授与式を挙行しました。

 新型コロナウイルス感染対策のため、内容、参加者を縮小した式となりましたが、保護者の皆様に多数ご臨席を賜り、163名の卒業生は、みつわ台中学校での学びを自信と誇りとして胸を張って、新しい世界へ巣立っていきました。

 卒業生代表からは、入学当初の先輩への憧れ、行事を経験するごとに実感することのできた成長、コロナ禍においても前を向き続けたこと、また家族への感謝や困難な壁を乗り越えていこうとする決意の言葉を聞くことができました。改めて3年間の中学校生活が充実したものであり、これからの生活の中でも活躍してくれることを確信した一日となりました。

 卒業証書授与式に先立ち、3月4日(金曜日)、3年生を送る会を実施しました。体育館に全校生徒が集合することはできませんでしたが、1、2年生が工夫を凝らして制作した出し物を心を込めて贈ることができました。後輩たちの感謝の気持ちが伝わった心温まる行事となりました。

 また本日、3月25日(金曜日)、令和3年度の修了式を全校放送にて実施しました。1年生163名、2年生187名が、それぞれの課程を修了しました。

 改めて、1年間を振り返ると、様々な制限がある中でしたが、一人一人の生徒がみつわ台中学校の生徒としての自覚と誇りを持ち、45年を超える伝統を確実に引き継ぎ、さらに発展させることのできた1年だったと実感しています。

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