ちば市政だより　2021年5月号 19面

特集

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温故千新 千葉を知る

二十三、飛び立てコアジサシ　人と自然が共生できるまち

1992年、政令指定都市移行を記念して行われた市民公募で、1万4千通もの支持を集めて市の鳥に制定されたのがコアジサシです。

4月ごろにオーストラリアなどから渡ってくる全長28cmほどの夏鳥で、浅瀬に勢いよくくちばしから飛び込んで小魚をとる姿を千葉の海のそこかしこで見ることができました。9月には生まれたばかりの幼鳥とともに、地球3分の1周の距離を島伝いに飛んで帰ります。

1990年代までは多くのコアジサシを見ることができた千葉の海も、営巣に適した砂浜や河川敷などの減少とともにその数は減り、全国でも減少が見られたことから環境省は絶滅危惧種Ⅱ類（VU）に指定しました。

調査や保護対策を実施してきたところ、2003年に検見川の浜で、人工海浜としては日本初となる営巣が確認されました。その後も検見川の浜に営巣するコアジサシを守るため、毎年保護柵を設置しています。

市では人と自然が共生できるまちを目指し、稀少な生物が生息できる豊かな自然環境を守るため、地権者やボランティアなどの協力のもと、自然保護事業を推進しています。

問い合わせ　都市アイデンティティ推進課　電話　245-5660　FAX　245-5476

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学芸員が選ぶ　今月のイッピン

立石タイガー《富士のDNA》1992年　courtesy of ANOMALY

ラフなスタイルでくつろぐ人物と犬の姿が印象的です。この作品は自ら「タイガー立石」と名乗り、国内外で活躍したアーティストの自画像（部分）です。本名は立石紘一。

立石は1941年に現在の福岡県田川市に生まれ、60年代はじめから前衛的な美術の世界に身を投じました。彼はやがて漫画を描くようになり、人気を集めるようになります。漫画家としての生活に疑問を持った彼は、1969年にイタリアに移住しました。13年にわたって同地を中心に絵画の制作や発表、イラストの仕事を行い、1982年に帰国。しばらくは東京で生活していましたが、1985年に夷隅町（現いすみ市）に転居。1998年に56歳で亡くなるまで千葉を活動の本拠地としました。

立石は若い頃から富士山を自らの作品の中で大衆的・通俗的な日本の象徴として扱っていました。しかし、海外での体験によって自らが日本人であることを再認識したのです。帰国後に制作されたこの作品の題名にはその思いが込められています。

藁科学芸員

大・タイガー立石展 POP-ARTの魔術師（7月4日（日曜日）まで）にて展示中。ご覧ください！

問い合わせ　市美術館　電話　221-2311　FAX　221-2316

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東京2020オリンピック・パラリンピック関連情報　さあ、MAKUHARIから未来へ 幕張メッセで7競技開催

押さえておきたい　幕張メッセ開催競技のツボ

ゴールボール

アイシェード（目隠し）で視界を完全に遮断した状態で、鈴入りのボールを相手ゴールへ投げ込み得点を狙うゴールボール。視覚以外の感覚を研ぎ澄まし、ボールや選手の位置・動きなどをいかに察知するかが重要です。

スポーツには、相手の意表を突くさまざまなフェイントがありますが、ゴールボールにも特有のフェイントがあります。選手が連携して動き、わざと音を立てたり、逆に音を立てずに味方へ手渡しでパスすることで、投球する選手やボールの位置を分かりにくくする「音のフェイント」です。選手の動きに伴う「音」にも、ぜひ耳を澄ましてみてください。

詳しくは、「東京2020　ゴールボール」で検索

• 「クワイエット・プリーズ！（お静かに！）」がプレイ前のコール
• コートのサイズは18m×9mで
• 6人制バレーボールと同じ
• 選手同士のコミュニケーションも鍵
• 狙うのは相手選手の間やゴール隅
• ラインテープには凹凸があり、この感触からも自分の位置や方向を把握します

テコンドー

東京2020パラリンピックで開催されるテコンドーでは、上肢に障害のある選手が胴体への蹴り技のみで勝敗を競います。種目のうち、例えば男子75キログラム級では61キログラムから75キログラムまでと体重差が最大14キログラムになりますが、防御にもさまざまな個性や工夫があり、自分の強みを活かし、体の小さな選手が大きな選手に勝利することもあります。

通常の蹴りには2点、180度の回転が加わる後ろ回し蹴りには3点、さらにそこから軸足を入れ替え計360度の回転蹴りになると4点が入ります。難易度の高い蹴り技ほどポイントが高くなります。体格差を越えた攻防、そして繰り出されるダイナミックな蹴り技の応酬は迫力満点！

詳しくは、「東京2020　パラテコンドー」で検索

• 電子防具が蹴りに反応
• 回し蹴りなどの技の難易度は副審が判定

種目

最大14キログラムの体重差！

問い合わせ　オリンピック・パラリンピック振興課　電話　245-5739 FAX　245-5299

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テレビ広報番組チバテレ「ザ・サンデー千葉市」

テレビ広報番組チバテレ「ザ・サンデー千葉市」 。今月の放送は、2日（日曜日）9時から9時15分「チバノサトで春の大自然体験♪」

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