更新日:2018年12月12日

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国際交流員が稲毛中学校を訪問(12月4日)

こんにちは、千葉市役所国際交流課国際交流員のプロクター・トリです。
平成30(2018)年12月4日、千葉市立稲毛中学校の「社会科地理的分野 世界の諸地域 北アメリカ州」の時間に講師として参加してまいりました。

今までの学校訪問と違って、生徒たちが授業で勉強したことを事前に教えていただきましたので、それに合わせた発表が企画できました。
ただし、短い間に教科書より詳しい歴史も、現在の状況も、両方を十分に説明することは非常に難しいので、むしろ何故それが難しいかというお話を焦点にしてみました。

まず、西欧から海を渡った侵略者と北南米の先住民族の辛い歴史や、イギリスの植民地から独立国になるための運動の要因、独立後に「米国」として徐々に発展してきた背景を説明しました。
それから、この歴史によって起こる現在の状況を、より良く判るように例を挙げて紹介しましたので、同じ「アメリカ」の中でも多様な生活・文化があり、別々に発展してきたことは偶然ではなく、歴史的な影響をたくさん受けている事実を理解してもらえたと思います。

最後に、今後皆さんに考えてみて欲しいことを述べました。アメリカの他にも、どこの国でも文化・地理・宗教・歴史などがややこしい関係をしており、「文化の違い」の中にヒトの個人差もあるので、異文化について学ぶ際やそれで学んだ情報を活かす際に、この複雑さへの配慮・尊敬が大事だということを伝えました。

 稲毛中学校訪問の様子

その後、生徒たちに最も印象的なところを聞いたり、幅広い質問をしてもらったりしました。この時間に、先住民族の現状や、学校の予算が周囲の「固定資産税」の影響を受けることに伴う教育の質の格差、州により異なる法律や、公立の学校では制服はありえないけれど私服においての厳しい身だしなみのルールがあることなど、様々なことについてお話ができたので、有意義な時間となりました。

また、今回は計5組の授業に参加しましたが、一組ずつ発表及び質疑応答を行いましたので、それぞれ異なる質問や感想と、ほとんどのクラスからもらった共通の質問も、両方ありました。これで、特に中学生が興味を持ってくれる話題について少し理解できたと思いますので、今後の学校訪問において活用できるよう期待しております。

国際交流課では、引き続き児童や青少年等が異文化理解や外国への関心を深めるような取組みに力を入れていきます。

【報告者:国際交流員 プロクター・トリ】

 

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市民局市民自治推進部国際交流課

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