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更新日:2024年3月7日
動物園の社会的役割として、「種の保存」「調査研究」「教育普及」「レクリエーション」があります。千葉市動物公園では、さまざまな学校、研究・学術団体、企業との連携も含め、包括的な調査研究、教育普及活動を「アカデミア・アニマリウム」と称し、活動を推進しています。
毛皮や骨のついた肉の給餌は、動物園の肉食動物本来の採食様式を発現できる給餌方法として有効とされています。一方、千葉県のみならず全国でたくさんの野生動物が害獣として駆除されていますが、ほとんどが廃棄されています。「動物たちの生活の質の向上」と、「千葉県が抱える害獣問題」という異なる問題を解決するために、千葉市動物公園のライオンとハイエナを対象に千葉県内で駆除されたイノシシを給餌する「屠体給餌プロジェクト」を立ち上げました。また、理解促進とプロジェクトの進捗報告を目的として、報告会を実施しています。
第1回は、ちばZOOフェスタ・2022の中で行いました。
内容
千葉市動物公園では、動物たちの生活の質の向上と千葉県が抱える有害鳥獣問題への理解促進のため「 屠体給餌 (とたいきゅうじ)プロジェクト」を立ち上げ、2021年に実施したクラウドファンディングにおいて、たくさんの方々からご賛同と多大なご支援を いただ きました。
この度、本プロジェクトの進捗報告会として、“屠体給餌“についての研究検証の発表と、有害鳥獣問題に関する啓発を目的に、鳥獣害の実態と各種取り組みについてのご紹介を実施します。
千葉市動物公園は2023年6月に発足した「と体給餌利用促進コンソーシアム」に参画しています。このコンソーシアムは屠体給餌利用促進のために課題解決を行う組織です。その中で当園は「給餌方法の明確化」を研究分担を受けて2023年度に調査を行いました。給餌方法の明確化は、現在の屠体給餌の課題の一つとなっている「飼育動物への健康面の懸念」に対するアプローチであり、屠体肉の栄養成分や、屠体給餌による動物の消化吸収、およびと体給餌による動物の健康指標への影響を明らかにすることにより、動物種ごとの栄養管理指標や適切な給餌方法を提示することを目標としています。今回の屠体給餌プロジェクト報告会では、「給餌方法の明確化」の調査研究によって得られた新しい発見や課題をご報告します。
プログラム
13:30~14:15 野生動物由来の屠体給餌ー給餌方法の明確化ー(中山 侑)
14:15~14:30 大型肉食動物に与える屠体肉の消化時間(山本 大河)
日時
5月6日(月祝) 13:30〜14:45
※受付開始は13:20からです
動物科学館1Fレクチャールーム(席数:150)
※動物科学館休館のため、特別にレクチャールームのみ開放します。
※YouTubeライブ配信も予定しています(アーカイブ配信の予定はありません)。
対象
中学生以上に向けたものですが、どなたでもご参加いただけます。
会場にお越しくださった方に、と体給餌利用促進コンソーシアムで令和5年度に作成したパンフレット「野生動物由来のと体給餌Q&A」を配布します。
・会場が空調工事中のため、体温調節ができる服装でお越しください。
・お手洗いは中央広場の噴水前のトイレをご利用ください。
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