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更新日:2024年5月1日
動物園の社会的役割として、「種の保存」「調査研究」「教育普及」「レクリエーション」があります。千葉市動物公園では、さまざまな学校、研究・学術団体、企業との連携も含め、包括的な調査研究、教育普及活動を「アカデミア・アニマリウム」と称し、活動を推進しています。
毛皮や骨のついた肉の給餌は、動物園の肉食動物本来の採食様式を発現できる給餌方法として有効とされています。一方、千葉県のみならず全国でたくさんの野生動物が害獣として駆除されていますが、ほとんどが廃棄されています。「動物たちの生活の質の向上」と、「千葉県が抱える害獣問題」という異なる問題を解決するために、千葉市動物公園のライオンとハイエナを対象に千葉県内で駆除されたイノシシを給餌する「屠体給餌プロジェクト」を立ち上げました。また、理解促進とプロジェクトの進捗報告を目的として、報告会を実施しています。
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千葉市動物公園は2023年6月に発足した「と体給餌利用促進コンソーシアム」に参画しています。このコンソーシアムは屠体給餌利用促進のために課題解決を行う組織です。その中で当園は「給餌方法の明確化」を研究分担を受けて2023年度に調査を行いました。給餌方法の明確化は、現在の屠体給餌の課題の一つとなっている「飼育動物への健康面の懸念」に対するアプローチであり、屠体肉の栄養成分や、屠体給餌による動物の消化吸収、およびと体給餌による動物の健康指標への影響を明らかにすることにより、動物種ごとの栄養管理指標や適切な給餌方法を提示することを目標としています。今回の屠体給餌プロジェクト報告会では、「給餌方法の明確化」の調査研究によって得られた新しい発見や課題をご報告します。
13:30~14:15 野生動物由来の屠体給餌ー給餌方法の明確化ー(中山 侑)
14:15~14:30 大型肉食動物に与える屠体肉の消化時間(山本 大河)
日時
5月6日(月祝) 13:30〜14:45
※受付開始は13:20からです
動物科学館1Fレクチャールーム(席数:150)
※動物科学館休館のため、特別にレクチャールームのみ開放します。
※YouTubeライブ配信も予定しています(アーカイブ配信の予定はありません)。
対象
中学生以上に向けたものですが、どなたでもご参加いただけます。
会場にお越しくださった方に、と体給餌利用促進コンソーシアムで令和5年度に作成したパンフレット「野生動物由来のと体給餌Q&A」を配布します。
・会場が空調工事中のため、体温調節ができる服装でお越しください。
・お手洗いは中央広場の噴水前のトイレをご利用ください。
「と体給餌利用促進コンソーシアム」は、 2023年6月に農林水産省の鳥獣被害対策基盤支援事業(と体給餌利用促進事業)(外部サイトへリンク)により発足されたコンソーシアム(共同事業体)です。日本大学生物資源科学部を代表とし、全8機関で構成されています。各専門分野を活かして屠体給餌利用促進のための8つの目標(①検討体制の構築, ②と体給餌用エサに関する調査, ③マニュアル作成, ④給餌方法の明確化, ⑤流通体制の構築, ⑥新規需要の創出, ⑦と体給餌用エサとしての利用の普及啓発, ⑧その他事業の目的を達成するために必要な取組)を達成するために活動しています。その中で、千葉市動物公園は「④給餌方法の明確化」の研究分担を受けています。
日本大学生物資源科学部,国立研究開発法人森林研究・整備機構,豊橋総合動植物公園,千葉市動物公園,
中部大学応用生物学部,株式会社糸島ジビエ研究所,学校法人酪農学園,札幌市円山動物園
農林水産省 農村振興局 鳥獣対策・農村環境課 鳥獣対策室 鳥獣利活用調査班
・日立市かみね動物園(研究協力)
・静岡市立日本平動物園(研究協力)
・地方独立行政法人天王寺動物園(研究協力)
・岐阜大学(研究協力)
・ALSOK千葉株式会社(屠体肉処理・研究協力)
・野生動物命のリレーPJ(屠体肉処理)
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