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更新日:2018年12月1日
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心の輪を広げる体験作文
中学生部門 最優秀作品
「まーちゃんが私に教えてくれたこと」
関口 怜花
(千葉大学教育学部附属中学校 1年)
皆さんはもし、言葉を話すことができなくなったら、どうしますか。私は、人と会話することこそが他の動物達よりも優れた人間の素晴らしいことだと思っていたので、それができないとどれだけ大変なのか、想像もつきませんでした。
話せないことが、伝えたいことが上手く言えないことがどんなに辛いのか、私はある人に出会って初めて知りました。この子はそれだけでなく、他にも沢山なことを教えてくれました。
彼女に会ったのはおよそ二年前のことです。その日、私は妹と一緒に友達の家に遊びに行っていました。彼女は当時四歳、友達の妹でとても可愛い女の子でした。黒い髪を小さなおさげにして、淡い色の服を着ていました。初めの方は緊張して遊びでもぎくしゃくしましたが、すぐに仲良くなれて四人で遊びました。それを通して、彼女が「まーちゃん」と呼ばれていることを知りました。彼女があまりは話さないのはまだ小さいからだと思っていました。
その日からずっと私たちはよく遊びました。「まーちゃんは怜花ちゃんが大好きなんだよ」と言われる度に、気恥ずかしく嬉しく思いました。やがてまーちゃんが幼稚園に入る頃、実はまーちゃんには「障害」があるとはじめて聞きました。
「障害」という言葉が心に鋭く突き刺さりました。私は、まるでまーちゃんが普通とちがうと言われているようで激しい怒りと悲しみが襲いかかってくるのを感じました。
まーちゃんは「うん」「ママ」などの単語を話す事ができます。ただ具体的に何をしたいかは伝えることが少し難しいだけなのです。どう言ったら正しく表現できるかはわかりませんが、まーちゃんを表現するのにふさわしい言葉だとは思えませんでした。
だから、普通の子とまーちゃんが区別されるようで「障害」という言葉が嫌でした。彼女が望んで話せないわけではないのに、それを強調しているような気がしました。
そんなモヤモヤした気持ちで再びまーちゃんと彼女のお姉さんに会いました。二人はこの日もとても可愛い格好をしていました。
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