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更新日:2018年12月1日
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心の輪を広げる体験作文
中学生部門 優秀作品
「二つの優しさ」
荒井 晴香
(千葉大学教育学部附属中学校 2年)
私は去年、附属中のボランティアとして、同じ附属学校である特別支援学校で行われる「ふよう祭」の手伝いに行きました。たくさんの人が訪れていてとてもにぎやかでした。私はそこで附属中生徒会の人と一緒にヨーヨーの販売等をしました。
私が販売をしているとき、支援学校の小学部と思われる親子がヨーヨー釣りに来ました。二百円のお金を頂くとき、お母さんは、あえて自分で出さずその小学部の子に自分で出すよううながしていました。私は、その様子を見て、これも優しさなのだなと思いました。出来ないことをやってあげる優しさと、出来るようにうながす優しさ、そのどちらともが優しさでくくってしまったら一つですが、この二つには込められている意味が異なります。前者には、その先がありません。やってもらったね「ラッキー」で終わってしまいます。それに対し、後者では、その先に明るい未来があります。自分で出来たという達成感、次はもっと大きく複雑なお金でやってみようという挑戦する気持ち、様々なことを得ることができます。お母さんにとっても、成長したという喜びや安心感などを得ることができます。
私は、この体験を通して、障害者に対するイメージが変わりました。今までは、障害者は何もできない人と決めつけていました。しかし、実際は全く違いました。障害者は何もできないのではなく、やるまでに時間がかかったり、気持ちが追いつかなかったり、苦手だったりするだけなのです。つまり、私たちが少しの手を差しのべ、ゴールまでの道すじを手助けするだけで出来るようになるのです。ほんの少し手を差しのべるだけでいい、ほんの少し声をかけるだけでいい、それだけで、私たちと障害者との壁はうすくなり、消えていくと思います。考えてみれば、最初から最後までやるよりも、ほんの少し手助けするだけの方が私たちの負担も減り、障害者の気持ちも楽です。まさに一石二鳥なのです。
私の学校では、夏休み明けに附属特別支援学校との交流会があります。きっと、私たちが計画した通りには進まないと思います。それでも、イライラしたりせずに、双方が良い気持ちで終えることができるよう、ほんの少しの手助けを意識して会を成功させたいと思います。
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