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更新日:2023年6月30日
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皆様、こんにちは。国際交流課の国際交流員のセクストン・ケイティです。アイルランド文化の大事な伝説を一つ紹介します。
口承で伝えられたアイルランドの伝説を紹介したいと思います。アイルランドの「ザ・フィアナ」(The Fianna)は侍のような騎士団でした。フィアナ騎士団の物語は多くの物語で構成されていて、おそらく最も有名なのは 「ティール・ナ・ノーグ」(Tír na nÓg)です。この物語では、ケルト文化、詩、体力、知性とアイルランド語が大切にされました。
昔々、フィアナ騎士団の親分の息子の名前はアーシン(Oisín)でした。アーシンは若く、強くて勇敢で、おまけに二枚目でした。ある日、アーシンはフィアナ騎士団と狩りしていると、森から白馬に乗った王女が現れました。美女の名前は「金髪のニーアヴ」(アイルランド語:Niamh Cinn Óir/英語: Niamh of the Golden Hair)でした。ニーアヴが別の世界から来たことは明らかでした。フィアナ騎士団もニーアヴの美しさに驚きました。ニーアヴはアーシンと結婚するよう説得をして、白馬で海を超え、アイルランドからティール・ナ・ノーグにかけて旅行しました。
(写真提供:Supernatural Ireland Website(外部サイトへリンク))
ティール・ナ・ノーグは常若の国と呼ばれ、死も苦しみもないと言われています。アーシンとニーアヴは三年間ティール・ナ・ノーグで子供三人に囲まれ暮らしていました。アーシンは幸せを感じる一方、アイルランドのことについてよく考えていました。ニーアヴはアーシンがアイルランドに行くことを望んでいませんでしたが、最終的にはアーシンに白馬を与えて、「戻ってきたければ、決して馬から降りてはいけない」ということを忠告して、アーシンはアイルランドに戻りました。
アーシンがアイルランドに到着した時、アイルランドの様子が知っている物と全く異なっており、フィアナ騎士団とアーシンの家族は全員亡くなっていました。理由は、ティール・ナ・ノーグの3年間はアイルランドの300年間と同じだったからです。アーシンは断腸の思いで、ティール・ナ・ノーグに帰ろうとしました。帰る途中の海で、アーシンは約30人の男性が巨大な岩を動かそうとしているのを見ました。アーシンは片手で岩を持ち上げましたが、鞍が壊れて地面に倒れました。そうすると、300歳の老人になってしまいました。
アイルランドの「ティール・ナ・ノーグ」は日本の「浦島太郎」に似ていると考えます!浦島太郎はアーシン、乙姫はニーアヴ、ティール・ナ・ノーグは竜宮城、ニーアヴの白馬は亀、玉手箱はニーアヴの忠告に似ています。300年は両方の物語に共通しています。両方の伝説で永遠の若さが重要なテーマであることは興味深いです。さらに、海などの自然も大切にされています。アイルランドも日本も島国なので、海は不思議な存在なのだと感じます。アイルランドと日本は遠く離れているにもかかわらず、伝説は似ていて、祖先は同じような理想を持っていたのだと思いました。
それでは、Slán go foill!
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