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更新日:2016年3月3日
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日時 平成28年1月21日(木曜日)13時30分~14時11分
場所 本庁舎3階 第一会議室
(記者)
よろしくお願いします。まず、発表していただいた事項なんですけれども、液状化のことについてお伺いします。資料でモデル地区の工事着工の(4)番なんですけれども、工事の完了予定が29年度とあるんですが、月ベースで固まっているのであれば教えていただければと思います。
(職員)
月ベースではまだ決まっていません。今年度は地区の周囲の二面に遮水壁を入れる、そこまでかなと思っています。それから来年度、ガスとか水道の支障物件を移設して、その後に暗渠管を入れます。それが来年度ぐらいかなと思っていまして、最終的に残り二面の遮水壁を入れるのが29年度くらいかなというふうに思っています。
(記者)
分かりました。あと、もう1点、発表事項ではないんですけれども、アイドルグループのSMAPが東京パラリンピックの応援サポーターをやっているということで、千葉市もパラリンピック4競技の開催地にもなっておりますので、開催地の市長として今回の騒動の所感があればお願いします。
(市長)
ちょっとコメントしづらいところがありますよね。私もどういう真相だったのか、事実関係が分かりませんので何とも言いませんけれども、ただ生放送で、まだ別に解散もしていないですし、そういう意味ではある種、現時点で誰にも事実としては迷惑をかけていないタレントの方が、生放送で何について謝罪をしているのか、少なくとも視聴者一般には少しストンと落ちない形での謝罪を公共の電波でするというのが、正直大変な違和感を感じましたね。
少なくともそういう業界なんだなということをあらためて実感をしたわけですが、多くのファンがいるグループでありますので、少なくともそのファンの方々が納得いくような、また、SMAPさんも含めてやはり夢を与えるお仕事だというふうに思いますので、見ている方々がそうした思いを今後も持ち続けられるような結末であり、業界であってほしいなとあらためて感じました。パラリンピック開催都市としても、今後SMAPさんがパラリンピックの旗ふり役として役割を果たしていただけるのかどうなのかも含めて、やはり気にはなりますので、先ほど申し上げたとおり納得のある結末になってほしいなとそういうふうに思っています。
(記者)
ありがとうございます。
(市長)
なかなか難しいですね。でも私の率直な気持ちです。
(記者)
よろしくお願いします。液状化の対策事業の件についてお伺いしたいんですが、今回は磯辺3丁目、4丁目で先行的に動き出すということなんですけれども、他の地区の今後のスケジュール感と、あと難しいとは思うんですけれども、市として当該地区の人たちに対してどういうふうに合意形成を促していくのかというところを教えていただけますでしょうか。
(市長)
はい。そういう意味では地質の調査などを行いながら、少なくともこの地域に関しては地下水位低下方法が活用できるということで、地下水位低下工法は住民の皆様方の負担が少なく、工事としても見通しが立てるということで、合意形成が進んできているわけですけれども、それ以外の地域に関しても格子状地中壁の工法でこれまで議論を進めてきています。その中には、かなりの合意形成が進んでいる地域もありますので、私たちとするとそうした地域に関しても、できる限り合意形成の促進をさせていただきたいというふうに思っています。
我々は既に、他都市と比べてもかなり踏み込んだ補助制度を持っておりますので、そうした意味で、そうした制度の活用などもしっかりとお伝えをしながら、できる限り合意形成を図られるように努力をしております。そういうふうに思っています。
(記者)
官製談合で、職員が逮捕された事件がございました。それに対しての市長の受け止めと、今後の対策をどうするかについて教えていただきたいのですが。
(市長)
既にコメントも出しておりますけれども、我々の職員がこうした形で逮捕されるということで、我々のそうした公共工事に対する市民の皆様方の信頼を損ねる結果になったことについては、私も大変申し訳ないというふうに思っています。今後、捜査に協力をしながら事実の解明を行っていく中で、再発防止策なり、また職員の綱紀の粛清についてですよね。そうしたものについて意欲を示していきたい。そういうふうに思っています。
(記者)
具体的な再発防止策というのは、これまで熊谷市政は業者との癒着という問題に関してもかなり強く言ってきたと思うんですけど、そんな中でこうした問題が起きてくると。どんな点が十分でなくて、どんなところを改善した方がいいと考えるかを教えていただいてもいいですか。
(市長)
正直言いますとかなり難しいですね。私自身就任の時以来この入札制度の公正性の確保についてかなり取り組んできたというふうに思っていますので、御指摘のとおりそうした中で今回の事件が起きたわけですけれども、最終的には職員個々が意図的に価格を漏らそうと思ってしまえば、全てを防止する手段というのがなかなか構築でき得ない状況の中であらためて職員のそれぞれの職務上の倫理感等も含めてそうした研修面で、人材面のところでさらに何ができるかということを考えていくしかないのかなと、そういうふうに思っています。大変、我々も今後捜査の状況を、事実を解明しながら真剣に考えていかなければいけないというふうに思っています。
(記者)
はい、分かりました。
(記者)
液状化の関係で細かいことを聞いて恐縮なんですが、分かれば千葉市内の宅地の液状化被害がどれぐらい起きたかということと、今回磯辺4丁目、磯辺3丁目がそれぞれ何世帯かということですね。あと住民の方の自己負担がそれぞれどれくらいになりそうかという見通しを教えてください。
(市長)
全体戸数のところを後でデータで提供をさせていただきます。ここの戸数は分かりますよね。
(職員)
まず、最初のモデル地区の磯辺4丁目の一部、これが260宅地、260世帯ですね。後から事業実施の磯辺3丁目の方は480世帯ですね。それと1戸あたりの負担額なんですが、これは管を清掃したり地下水をくみ上げたりするポンプの修理、電気代などの維持管理費になりますけれども、これが1平米あたり地区によって違います。
まず、モデル地区ですと1平米あたり634円、磯辺3丁目の方が面積が広いので1世帯当たりの負担が少し少なくなっていて、1平米あたり467円。これも、30年間の維持管理費になります。標準と言いますか、200平米の1宅地として換算しますとモデル地区が12万7,000円で、3丁目の方が9万3,000円となります。
(市長)
2つの工法で圧倒的に住民負担の金額が違いますので、そこも大きなポイントになります。
(記者)
こっちはまだ安くなるということですか。
(市長)
そうですね。どうしても粘土層とかがこの工事に耐えられるように分存しているかどうかというのが大きなポイントでして、これが少なくともできるというふうに地質学の先生方を含めた中で確認されたところに関してはこの工法が使えますので、合意がスムーズにいったところはありますね。どうしても格子状地中壁の工事ですと、100万、200万、300万という世界に入っていきますので、我々の補助を入れたとしてもどうしても住民負担が一世帯当たり高くなってくる、それから浦安等でも問題になりますけれども、仮に3分の2以上となったとしても同意しなかった方の費用を誰が負担するのかという問題からは抜け切れないところがありまして、大変そういう意味で同意の難易度も桁違いだというところなんです。
(記者)
液状化に関連してなんですけれども、先ほど市長が他市と比べると充実した補助の制度もありますよというお話しがあったんですが、どういったものになるのか中身について教えていただきますでしょうか。
(職員)
今回の工法ではない、格子状の地中壁工法なんですけれども、先ほど市長が申し上げましたとおり1世帯あたりが数百万円の負担になりそうだということで、それについて国の補助金を除いた住民負担分のうちの2分の1、もしくは200万円を上限として市の方で補助をするということでございます。
(市長)
確か浦安で100万ですよね。
(職員)
そうですね。浦安市さんは100万円です。
(市長)
浦安で100万ですから、我々千葉市はかなり突出した手厚い支援制度を当時つくった中で、合意形成をしてきているというところがあります。
(職員)
やはりそういった手厚い部分が、合意形成が進んでいく一つの要因と考えられるんでしょうか。
(市長)
そうですね。多分それぐらいを出さないと相当な負担になりますから、合意形成できないというふうに思いますので、家にいながらにして液状化対策をするという特殊な環境の中でやるとすれば、これくらい補助をしないと進まないだろうというのが我々の考え方です。それがあったとしても大変難しいハードルの高いチャレンジだというふうに思います。
(記者)
はい、ありがとうございます。もう1点、ムスリム観光客受け入れの対応セミナーについてなんですけれども、昨年だったと思うんですが、ムスリマビューティーということで、確か幕張の美容室を取材させてもらって、なかなか先進的な取り組みだなあと思う中で世界に目を向けますと、一方で例えばアメリカの大統領選で共和党のトランプ氏が一部でイスラム排斥ともとられかねない発言をしているということで、またヨーロッパでも難民受け入れの中で、最近になっていろいろこう難民と国との間にそごが生じているのかなと。こういった流れが世界的にちょっと見えている中、ダイバーシティは多様化を求められる昨今で、例えば地方の自治体の中で、こういう多様性を進めていく中でも必要なこと、あと市長のお考えをお聞かせいただけますでしょうか。
(市長)
そうですね。確かに我々も市民の皆さんとお話をしていると、やはり住むというのと観光はある程度切り分けてお考えになっている方が多いなという感じがいたします。我々もそういう意味で来日観光客の部分から市とすると、理解を促進していくのが大変重要だろうと思いますし、多くの方はこうしたムスリムの皆さん方の戒律も含めたルールそのものを知らない、もしくは詳しく分からないという方が大変多いので、そういうその何と言うんですかね、できる限り生身の交流を通して、市民の皆さん方に知っていただくことが何より大事だというふうに思っていますので、そういう意味では訪日していただいた観光客から、私とするとムスリムの方々と住民の皆さん方の交流が何らかの形で進んでくればいいなというふうに思っています。
(記者)
今の中で例えば交流の輪を広げるのに、市長のアイディアで何かこういうことをやってみたいな、取り組んでみたいなというのは現時点でおありでしょうか。
(市長)
私からすると、今まさにやっているおもてなしダイバーシティを首都圏の中でもしっかりと取り組んでいくことで、そのムスリムの方々にとって千葉市というのはそういうのをしっかり意識してインフラを整備してくれているというふうに思っていただければいいのかなと思います。
あとは2020年に向けて、これからさまざまな国々との、何と言うんですかね、おもてなしの受け入れのボランティアと連動したものをやってまいりますので、そういう中でムスリムというのは、一つの切り口にはなるだろうというふうに思っています。
(記者)
ありがとうございました。
(記者)
液状化の件なんですが、3丁目の方で全体で480宅地というふうにお聞きしたのですが、3分の2以上の同意ということで、480宅地のうち何宅地が同意をしてくれてるんでしょうか。
(市長)
今、70…。
(職員)
パーセンテージで72.3%です。
(記者)
それは480宅地のうち何宅地かって分かりますでしょうか。
(市長)
それでは、後で説明します。
(会見終了後、347宅地と回答)
(記者)
分かりました。あとモデル地区の方ですが、遮水壁の工事を最初に二面をやるというお話で、それでまた29年度に二面をやるという、それはどういった理由になるのでしょうか。
(職員)
最終的には全部囲った中で、水を抜いていくというのが本来の完成形になります。いきなり管を入れるのではなくて、最初にまず二面をやることで、試験的に水を遮水されているか、外側とこちら側を水が行き来しないかというのを確認をしながらやりまして、最後にふたをすることでそこの中の水を抜いていくような形になります。
(記者)
ということは、29年度に全部やってから水を上げていくということになりますか。
(職員)
そうですね。水を抜くのは全部できないと水が抜けないということでございます。
(記者)
分かりました。ありがとうございます。
(記者)
私も液状化についてなんですが、まず工事費のみで4丁目地区が18億円、3丁目の方が33億円ということですが、これは復興交付金事業という国の負担100%という理解でよいか、市の負担があるのかということと、後で合意形成した3丁目地区の着工時期は今年度でよろしいのかということですね。あと復興は、湾岸圏の自治体はどこも合意形成をなかなか難航しているというお話ですが、浦安の事例など多少把握しているんですが、今現状はどうなっているのかなというようなことを簡単に教えていただければと思います。
(市長)
はい。まず、財源の話ですけれども、これは交付金で出るものと、後で交付税でくるものがありますが、最終的には国が100%負担をしていただける事業になるということですね。それから3丁目の…。
(職員)
3丁目の方の着工時期については、28年度に設計を行ってからになりますので、28年度の半ば以降かなというふうには思っております。
(市長)
あと、他市の状況は。
(職員)
他市の状況ですけれども、浦安市さんが格子状地中壁工法を採用したということで、合意を得られた地区が既にあるというふうには聞いています。
(市長)
それ以外は全て断念されているはずですね。ですから、あとはもう浦安市と千葉市だけですね。
(記者)
合意形成中という…。
(市長)
千葉県内の話でいくとそれだけです。茨城ではありますけれども。
(記者)
断念しているということは、もう途中でもない状況っていうことですね。できないと。
(市長)
そうですね。我孫子市と香取市さんが、ニュースでも確かに出ていましたけれども、地下水位低下工法の合意が取れなかったり、断念されたりというふうに伺っています。茨城は地下水位低下工法で現在工事中というふうに聞いています。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
私も液状化の関係なんですけれども、2月3日に着工と考えていいんですか。市長が現地に…。
(職員)
はい、そういう予定です。
(記者)
あと、こちらの格子状工法の方も検討されている地区がもう一カ所残っていると思うんですが、それ以外の地区については液状化、特に地下水位低下工法で打ち込み、広げるというのは現時点でなかなか難しい状況なんでしょうか。
(職員)
地下水位低下工法は、いろいろ地下の地盤の地層の条件がありますので、今考えているのはこのモデル地区と3丁目地区しか無理ではないかと思います。残りについては格子状地中壁工法ということで、現在真砂5丁目の一部で試験的にというか設計を行っております。その設計でどのぐらい1宅地当たりの負担が出てくるかというのをまず見てみないと、その先にどうつながっていくかというのがちょっと分からないところなんだと思います。
(記者)
私も液状化で、細かい話なので後ほどのデータ提供と一緒でも構いませんが、データ提供の要望です。3丁目の方で、11月ぐらいに液状化対策推進委員会で地下水位低下工法でいこうと確認されたということでよかったでしょうかということと、スタートはいつから始まり、3分の2以上となったのがいつ。それで着工が先ほど28年度半ばというような話を伺ったんですけど、完了はいつ頃を目指すのかというのもそれもデータ提供をお願いいたします。
(職員)
最初の3丁目地区については、11月の委員会で認められたということで結構です。モデル地区はもっと前に認められています。それから3分の2以上となったのがいつかというのは、昨年末ですね。12月の下旬ごろに3分の2以上となっています。正確な日付もあるのですけれども、20日過ぎぐらいだったと思います。それも後ほどお伝えします。
(会見終了後、同意取得を始めた日は12月1日、3分の2以上となった日は12月24日と回答)
(記者)
よろしくお願いいたします。指定廃棄物の関係で一部報道にもありましたが、あらためて12月に井上副大臣と面会して以降何か環境省とのやりとり、アクションはあったのでしょうかということですね。仮に分散保管が認められた場合、あらためて熊谷市長の受け止めを伺えればと思っています。よろしくお願いします。
(市長)
はい。面会以降は我々に対して特に何かアクションがあったわけではないです。それから、分散保管が認められた場合のお話ですけれども、正直我々も何も聞いていませんので、コメントがしづらいところはありますが、もし仮にそういうことになれば、我々の当初からの議会、住民、我々のそうした思いというのが一定程度環境省の方で認められたのかなとそういうふうには思いますが、それは環境省さんも否定されてらっしゃいますし、我々も何も聞いていませんので、現時点ではちょっとお答えできかねるところではありますね。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
今日の発表、お知らせとは直接関係ないんですけれども、政治と金をめぐる問題で、甘利大臣が疑惑をもたれておりますが、週刊誌の報じるところでは、千葉県内の白井市の建設会社から数回にわたってお金を受け取っていたのではないかと見られているそうなのですが、定期的にこういった問題が出てきてしまうんですけれども、同じ政治家としてこの事案を熊谷市長はどのようにみていらっしゃるかの所感をお願いします。
(市長)
そうですね。甘利さん自身が説明責任を果たされるというふうに伺っていますので、まずはそれを見守りたいなというふうに思っていますけれども、もし仮にあったとすれば、それはあってならないとそういうふうに思っております。
(記者)
どうしても、こういう問題は起きてしまうんですけれども、こういう問題の連鎖を断ち切るために必要なことといったらどうなんでしょうか。
(市長)
なかなか難しいですね。私も政治家としてはその法制度としてはさまざま用意されてきているというのは実感するんですね。あとはもう本当に一人一人の政治家の倫理によるところが大きいのかなとそういうふうには思っています。少なくとも我々千葉市に関しては政治倫理条例を含めてさまざまやってきていますので、そういう中で、市民から選ばれた、有権者から選ばれた責務を認識するしかないかなというふうに思います。
(記者)
ありがとうございました。
(司会)
他にございますでしょうか。よろしいでしょうか。それではご質問がないようですので、以上をもちまして定例記者会見を終了させていただきたいと思います。
(市長)
ありがとうございました。
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