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更新日:2022年7月11日
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日時 令和元年5月10日(金曜日)13時30分~14時5分
場所 本庁舎3階 第一会議室
(記者)
まず、学校外教育バウチャー事業ですが、こういった事業に乗り出す、市長の考えをお聞かせください。
(市長)
今回、篤志家からの寄附があったことが一番の要因ですが、貧困の連鎖、特に子どもの貧困をどう防いでいくのかという中で、進学するに当たっての奨学金等はよく言われますが、それよりももっと早い段階で教育格差を埋めていく必要があるだろうと思っています。
そういう中で、今回、学習塾だけではなく、子どもたちにとって非常に大きな影響を与えている、こうしたさまざまな習い事に幅を広げたということは、非常に珍しいのではないかと思っています。どうしても行政は、学校教育を含めた、教育カリキュラムの中における部分に目が行きがちですが、実際に子どもたちはそれだけで学んでいるわけではなく、家庭力というものが非常に大きな差になってきていますから、家庭力の差を少しでも埋めていくために、篤志家からの寄附を使って、こうした事業をやるようになったということです。
(記者)
そういった意味では、引き続き寄附を募集するわけですが、そういった呼びかけに対して、協力してほしいということでしょうか。
(市長)
そうですね。経営者の方や、もしくは市内の主要な企業などには、事業に対する協力を求めていきたいと思いますし、何より、こうした事業を実施することによる効果、これは短期的にはなかなか難しいかもしれませんが、そうした効果をしっかり見て、事業に対する理解を求めていくということが重要だと思っています。
(記者)
わかりました。
発表外になりますが、先日、千葉市議選の開票作業をめぐって、稲毛区選管の票を操作するという事案がありました。民主主義の結果を出す選挙での不正について、市長としてどのように捉えているか、お聞かせください。
(市長)
開票事務において、不適切な事務があったということは、私としても大変遺憾だと思っています。できる限りこういう問題が起きないように、選挙前に注意喚起をしたところですが、改めて、次の参議院選挙も近づいていますので、こうしたことがないように、私としては適切な事務の徹底をしたいと思っています。
(記者)
市長として、どうしてこういうことが起きたと捉えていますか。
(市長)
限られた時間の中で開票作業をし、確定をさせなければならないという中で、数字を合わせるために行われてしまったと私としては認識しています。
(記者)
今回、この不正に携わった職員等への対応については、今、どのように考えていますでしょうか。
(市長)
これは非常に難しい問題だと思っています。開票事務に不正があったということは、間違いない事実だと思いますが、現在専門的な法律相談をした上で、対応を検討しているところですので、しっかりとした対応をしていきたいと思っています。
(記者)
わかりました。ありがとうございました。
(記者)
まず、YohaS(夜ハス)の件で伺いますが、今年はパワーアップして、イベントを充実させるということですが、昨年、初めて開催したことに対する市長の総括とか、去年の取組み状況と、今年への期待などがあればお聞かせください。それから、これは市長が肝いりのナイトタイムエコノミーの一環だと思いますが、市全体としてナイトタイムエコノミーをこれからどのようにしていきたいかご教示ください。
(市長)
ナイトタイムエコノミーに関しては、私もそうですし、議会からも期待をされている、そういう政策だと思いますが、大事なことは、今までの既存のイベントなどで、もう少し、夜の経済の活性化につながるような手法がないのかというのが一番大事な視点だと思っています。そういう意味ではオオガハスという、私たち千葉市がアイデンティティとして持っているものが、大賀ハスまつりとして、今までも市民団体の方々に取り組んでいただいたわけですが、その中に夜を取り入れることで、千葉公園の空間が全く見違えた空間として出現したという意味では、ナイトタイムエコノミー・ナイトカルチャーの振興という意味でも、その文化を通して、夜の振興が図られたということは、極めて正攻法に実現できた、非常に画期的なものではないのかと思っています。
ナイトタイムエコノミーというのは、単に夜のイベントを作ればいいということではないと思っていますので、都市空間の中において、夕方から夜間にかけて魅力的な空間を創出するということが一番大事なポイントだと思っています。だからこそ、ナイトタイムエコノミー・ナイトカルチャーというのは、セットで語られているんだと思っています。
千葉駅至近の千葉公園が、我々はまだまだ十分にそのポテンシャルを活用し切れていないと思っていて、千葉公園は今、再整備に向けても取り組んでいますが、そういう意味でも、このイベントは、大変大きなものではないかと思います。
(記者)
ありがとうございます。
あと、もう一点、今回、令和となって初めての記者会見で、いろいろ聞かれているかと思いますが、1週間以上経って、令和という元号に対する市長の感想や、行政の長として、一連の代替りの儀式等について、市長の所感があればお聞かせください。
(市長)
今回の代替りに関しては、やはり時間的な準備があったため、多くの関係者が対応を練った上で迎えられた、そうした代替りであったのではないかと思っています。そういう意味ではさまざまな側面から見ても、良い代替りであったんだろうと思っています。
我々もシステム等に対する準備期間が用意できましたので、そういった面での混乱も避けられたと思っています。
あとは、時代の切り替わりによって、時代の振り返りと今後に向けた展望というのが行われるわけですが、私たち千葉市にとっても、今ちょうど、再来年に市制100周年を迎えるという意味で、我々自身が今、節目を意識しながら、過去の振り返りをやっているところです。そういう意味では、平成の振り返りをするということは、我々の市制100周年を考えていく上でも、ある種、同じことをすることになりますので、そういった意味でも平成の振り返り、それから今後の令和のあり方というのは、我々にとっても非常に参考になっています。それから、皆さん方もそれぞれの視点から平成を振り返られて、令和も展望されていますが、我々はそれも含めて大変参考になっています。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
先程の質問と重複しますが、稲毛区の開票の件で、現時点での刑事告訴等の有無と、今後、する予定があるのかどうかをご教示ください。
(市長)
刑事告訴については、現時点ではしていません。先ほど申し上げたとおり、法律相談を行うなど、我々の中でしっかり検討した上で、告発も含めて考えていきたいと思います。
(記者)
教育バウチャー事業について、対象人数が45人で、締め切りが7月5日とあります。45人というのはどういった想定をされているのでしょうか。
(職員)
この事業の設計にあたりまして、先ほど市長が説明したとおり、寄附金4,000万円という原資がありまして、これをどのように使っていくか検討したところ、単発で終わらせてしまうよりも、ある程度、継続性を重視しまして、当初3年間の事業計画を立てています。その中で、どれくらいの子どもたちの助成ができるかといったときに、実際に既に同種事業を行っている市では、当初の利用率が2割から4割ぐらいと伺っていますので、大体半数ぐらいが対象になると考えています。
(記者)
45名以上の申し込みがあった場合、どういうふうに対応されるのでしょうか。
(職員)
締め切りが7月5日になっていますので、この時期に応募者多数の場合は抽選にて決定します。
これ以降も、定員に空きがある状態であれば、随時申し込みを受け付けまして、その都度、助成を決定してまいりたいと考えています。
(市長)
当然、抽選になるぐらい来ていただいたほうが望ましいです。
(記者)
ありがとうございました。
(記者)
2点ありまして、まず、教育バウチャー事業について、先ほど企業の方への寄附の話が出ましたが、例えば、企業ではなく、一般の方で気になる方でも、寄附することはできるのでしょうか。
(市長)
もちろん、結構です。
(記者)
いろいろ活動されている方の中には、関心が高い人もいるのかなと思いますが、いかがでしょうか。
(市長)
そうですね。これとは別になりますが、教育みらい夢基金というもともと定常的なメニューもありまして、子どもたちの教育のために寄附をするという方は結構いらっしゃいますので、その際にこういうものも選択肢としてお示しをしていくことになると思います。
(記者)
わかりました。ありがとうございます。
もう一つは麻しんについて、予防接種の指針がこの春にありまして、事業者や自治体は、子どもがいる方を対象に、接種歴とか罹患歴を把握して、なるべく予防接種を受けてもらうように推奨するという形になりましたが、今回、民間の保育所や保育施設の方々に対しては、市として確認を求めていくなど、そういうことはお考えでしょうか。
(職員)
現時点で、民間保育園の方々の履歴等まで提出を求めていくということは考えていませんが、園のほうで当然そういったことを確認していただいた上で、必要があれば抗体検査、それからワクチン接種をしていただきたいと考えています。
(記者)
今回、こういう事業を始めますということは、事業者向けに通知、もしくは連絡をするという理解でよろしいでしょうか。
(職員)
はい。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
まず、教育バウチャー事業について、細かいですが、この対象の世帯にはどういった周知をしていくのか教えていただけますでしょうか。
(職員)
この事業の周知ですが、6月号の市政だよりに掲載する予定です。ここで広く利用者の募集を行うとともに、生活保護の所管課から、5月中に教材費に関する通知を行うということを伺っていますので、その通知の中にこの事業についての案内文を一緒に同封する予定です。
(市長)
ケースワーカーが基本的にはそれぞれ担当していますから、ケースワーカーを通して、こうした制度があるということは、しっかり周知をしていけると思います。
(記者)
幕張の花火の件ですが、昨年は確かソフトボール大会等の関係で、初めて金曜日に開催しましたが、また土曜日に開催ということで、市長としてはどういうふうに市民の方々に見ていただきたいかお聞かせください。
(市長)
昨年、金曜日に開催をして、逆に金曜日だから見られたという方々もいらっしゃるわけですが、やはり我々からすると、条件が許されるのであれば、今までどおり第一土曜日に開催することが、望ましいと考えています。今回は、さまざまな方々の協力もあって、例年どおりの日程に戻すことができましたし、確実に、花火大会そのものとしては進化をしてきていますので、今まで以上に多くの方々にお越しいただき、見ていただきたいと思っています。
(記者)
オリンピックのチケットの受付が始まりました。千葉市でこれから国際大会もいろいろあると思いますので、観客をどう千葉市に呼び込んでいくか、これからやらなければいけないこと、今だからできることなどがあれば市長の所感をご教示ください。
(市長)
まず、市民の皆様の意識、盛り上がりを上げていくということが大事だと思います。我々は当然、国内外から大変多くの方々がお越しになっていただきたいと思いますが、それと同時に、実際に市内の会場に足を運ぶ市民の方々を1人でも増やしたいと思っていますので、市民の皆様に呼びかけをしていくことと、今年度、新規事業としても作っていますが、できるだけ機運を盛り上げたり、もしくはオリパラそのもののおもてなしをやっていただくような団体を支援することで、裾野の広がりを作っていきたいと思っています。
あとは、これからいよいよ都市ボランティアの選考をしていくことになりますので、できる限りさまざまな世代や、いろんな方々をバランスよく都市ボランティアとしてお願いして、一緒になって盛り上げていきたいと思っています。
(記者)
一昨日に滋賀県で事故があったと思いますが、それを受け、行政としてこういうことができるんじゃないかというお考え等があれば、事故自体を含めて市長の所感はいかがでしょうか。
(市長)
非常に難しい質問かと思います。あの事故は、本当に全ての方が痛ましいという気持ち以外にならないというくらい、非常に日本全体がショックを受けたと思っています。とはいいながら、では、保育所側で何かできたかというと、もう十分に配慮された形だったと私は受けとめていますし、子どもの育成上、仮に園庭があったとしても、あのように屋外に出るということは発育上も極めて重要なことなので、これをきっかけに全国の保育所が、千葉市もそうですが、あのような散歩行為が少しでも減るということがないように、意識をしていかなければいけないのではないかと思います。
あとは、我々は道路行政側とすると、安全な歩行者空間をつくり続けていくというこの行為にほかならないと思います。そこは着実に道路インフラを整備していくし、その必要性を市民にも理解していただく。さらに、こういうことは地権者の理解なくしては進みませんので、地権者にもこういう事故を起こさないため、ぜひ土地の買い取りに御協力をいただきたいと思います。
あと、私が個人的に思うのは、今回の事故は、普通乗用車と軽自動車の事故なわけですよね。仮に直進車が軽自動車でなかった場合はどれだけ飛んでいたのか。日本は軽自動車大国と思っていますので、安全性の観点からいえば、この軽自動車大国は本当に望ましいのかということについて、よく市民から批判されるのですが、軽自動車は維持費が安いので、そういう意味では庶民の大事な車ではあります。しかし、日本が極めて特殊な規格でもあるわけですから、もう少しそうした視点で、本当にその軽自動車がどういうものかということも、我々の社会でもう少し考えたほうがいいのではないかと思います。
(記者)
市長として、公立保育園を含めて、市内の保育施設に、散歩をするなとは言わないと思いますが、そういった主旨の通知を出すとか、注意喚起をするなどのお考えは今のところないということでしょうか。
(市長)
そうですね。もちろん、あの事故を受けて、保育所はさらに散歩における安全対策はそれぞれの園で考えてくれていると思いますが、行政側がこの件を受けて何か指示を出すということはないし、不適切だと思っています。
(記者)
明日、千葉ジェッツの決勝がありまして、今まで2シーズンはあと一歩で泣いてきたわけですが、明日、市長としてエールを送ることがあればお聞かせ下さい。
(市長)
本当は明日見に行きたいのですが、市民との対話会が入っているので、それをすっぽかすわけにもいかないので、私はひたすらネットで結果を見ています。
千葉ジェッツのスタートからずっと見てきている人間とすると、本当にリーグ優勝を争う、さらにはもう既に天皇杯をとっていますから、3連覇しています。こういった常勝チームになるということは、本当に想像できなかった世界ですから、それを現実のものとしている千葉ジェッツの皆さんには本当に心からエールを送りたいと思いますし、リーグ一と言われているブースターの皆さんがいますので、その皆さんの後押しで、必ずや優勝していただけるのではないかと期待をしています。
(記者)
ありがとうございます。
(記者)
パラグアイの訪問について、まず、今回行かれて、手応えとか感じたこと、あと収穫についてどのように感じたでしょうか。
(市長)
パラグアイの出張に関しては、パラグアイの大使館の方々にも全面的に協力をいただいて、かなり濃密なスケジュールを組むことができましたが、実際に行って、それ以上に大きな収穫があったと思っています。パラグアイの中で唯一姉妹都市を結んでいる千葉市ということで、非常に大きな注目と、そしてさまざまな対応をしていただいたわけでありますので、そういった意味では、日本とパラグアイの国交樹立ができて100年、そして千葉市とアスンシオン市の姉妹都市が50年という大きな節目に行ったことは、間違いがなかったと確信しています。
手応え、収穫については、既に現地でもさまざまな報道がなされていて、千葉市のプレゼンスを大きく上げることができたと思っていますし、また、スポーツ面や日本人のコミュニティとの間で今後に向けてさまざまな話し合いができましたので、それを一つ一つ実現をしていくことで、こうした提携が、より姉妹都市の市民同士の交流につながっていくだろうと思っています。
(記者)
具体的に何か、イベントですとか、いついつにこんなことをやろうとか、何か具体的に決まったことはありますか。
(市長)
決まったことではないですが、これからやろうとしていることはあります。それはしっかりと調整をした上で話をしたいと思いますが、次回の記者会見の際には、詳しい視察報告をしたいと思っています。その時にはある程度のことは申し上げられるのではないかと思います。
いずれにしても、パラグアイに戦前、それから戦後も日本人の方が移住をされ、大変な苦労をして、そして現地での尊厳を勝ち取られて、そしてパラグアイそのものが親日国になっています。いまだに日本人のそうした文化、言語なども大切にされていらっしゃるということが、現地に行って痛いほどよくわかりましたので、唯一、姉妹都市を持っている千葉市としては、ますますそうしたことについて、日本、千葉は知らなければいけないということも含めて、非常に実りある訪問だったと思います。
(記者)
わかりました。
もう一点、15日には千葉市議会の臨時会が開かれて、市議会の活動も本格化していきます。会派の構成が決まりましたが、こちらのほうはどのようにご覧になっていますでしょうか。
(市長)
議会のバランスに関しては、それほど大きな変化はないのかなと思っています。引き続き、それぞれの会派で大事にされている政策と、我々がしっかり意見交換をしながら、実現に向け、執行側としてもしていきたいと思います。
(記者)
わかりました。ありがとうございました。
(職員)
ほかにはご質問いかがでしょうか。
それでは、ご質問ないようですので、以上をもちまして、市長定例記者会見を終了とさせていただきます。
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