更新日:2018年1月9日

ここから本文です。

こどもの参画とその背景

こどもの参画とは何か

まちづくりは未来づくりであり、その主役は未来を担う子どもたちです。子どもはただ守られるだけの存在ではなく、まちづくりを担う市民として主体的に“まち”にかかわらなくてはいけません。子どもたちが市民としての自覚や責任を持ち、自分たちの“まち”の課題を見つけ出し、それを解決するためにまちづくりに参画していくことが、こどもの参画です。


こども施策の方向性

日本は未だ経験したことのない人口減少社会に突入しており、千葉市の人口も平成27年に約97万人に達した後、人口減少に転じる見通しです。また、高齢化率(65歳以上人口が総人口に占める比率)についても、平成22年に20%、平成27年には25%に達するなど、少子・超高齢化が加速する見通しです。(資料1・2)

このような人口減少、少子・超高齢化の社会においては、都市の活力の低下や住民の負担増が発生することが予想されるため、市が将来も活力ある都市として生き残るためには、住んでいる人が子育てしやすいまちに、これから住みたいと言われるまちにしていくことが重要となってきます。

そこで、市では、「保育所待機児童対策」「児童虐待防止」、そして、子どもの自立を促すとともに子どもたちの意見をまちづくりに取り入れていく「こどもの参画」を3つの柱として、こども施策に取り組んでいます。(資料3)

こどもの参画の目的

市では、以下の2点を目指してこどもの参画に取り組んでいます。

こどもの自立への寄与

こどもの参画の推進により、子どもたちに、市に住む主体者の一人として意見を求められているとの実感と問題意識を持ってもらう。個々の子どもについては、参画を通じて、まちづくりや、日々の生活の中で色々なことを考え、積極的に意見を発することで、自分たちの未来は自分たちが決めていくとの気構えと責任を持ってもらいたいと考えています。

子どもが主役になって考えるまちづくり

まちづくりは未来を創ることであり、未来を一番持っている子どもたちの意見を取り入れ、市政やまちづくりに反映していくことが、未来の住みよい千葉市のために重要です。未来を担うのは子どもたちであり、「子どもたちが望む希望を持てるまち」を築くことが大人の役目です。子どもが主役となって考え、大人が手助けする環境の構築を進めていきたいと考えています。

なぜこどもの参画が必要か

では、なぜ柱の一つとして「こどもの参画」があるのでしょうか。

ユニセフが、平成19年に経済開発協力機構(OECD)加盟25か国を対象に実施した「15歳の意識調査」において、日本の子どもたちの「孤独感の強さ」や「向上心の低さ」が指摘されています。また、財団法人日本青少年研究所が、日本と諸外国を対象に行った、中学生・高校生の意識調査においても、日本の子どもたちの「自己肯定感の低さ」や「将来への希望の低さ」などが報告されており、子どもたちの無気力化を裏付けています。(資料4~6)

市内の中学生・高校生を対象としたアンケート調査における子どもの社会参加についての設問において、「地域の環境や活動等について意見を発言してみたいと思うか」との問いに肯定的回答を行った回答者は30.8%でした。一方で、否定的な回答を行った者からは、「意見を言っても地域は変わりそうもない(33.2%)」、「やり方がわからない(18.0%)」、「意見を言っても聞いてくれない(12.7%)」との理由が寄せられました。(資料7)

このことから、「意見を言う場とそれを受け止める社会システム」があれば、子どもたちの社会参画が促進され、その自立につながるものと考えます。そのため、市では「こどもの参画」をこども施策の柱の一つと位置づけ、子どもたちが主体的にまちづくりに参画するための場を用意し、子どもたちの意見を受け止めて市政に生かす取組みを行っています。

 

こどもの参画の概念」へ
こどもの参画モデル事業」へ
こどもの参画トップ」へ

このページの情報発信元

こども未来局こども未来部こども企画課

千葉市中央区千葉港1番1号 千葉市役所高層棟8階

ファックス:043-245-5547

kikaku.CFC@city.chiba.lg.jp

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

このページを編集して、改善提案する改善提案とは?