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更新日:2024年3月18日
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地域クラブ移行によって、どのような将来像を築こうとしているのか、現時点での検討内容についてご説明いたします。なお、今後の検討によって、変更となる場合がありますので、ご承知おきください。
部活動と地域クラブを比較すると、そもそもの位置づけが「学校教育の一環」から「学校と連携して行う地域クラブ活動(社会教育・スポーツ文化芸術活動)」と変わることになります。今までの学校管理下での活動から、社会人などが行うサークル活動などと同じ取扱いになります。つまり、学校ではなく、地域で行われる活動となります。
さらに、指導者も教員から地域の指導者へと変わり、メンバーも同じ学校の生徒から、地域の同年代の生徒となる場合もあり、学校の枠にとらわれない活動となります。
また、大きな違いの一つに、活動に係る費用があげられます。今まで部費といった形で用具代などの費用を徴収していましたが、ここに指導者に対する報酬に関する費用が受益者負担という形で、参加者に負担いただくことが想定されています。現時点では、負担額や経済的に困難な環境にある世帯への支援などの制度が未定で、今後の検討により明らかにしてまいります。
地域クラブのメリットとして、一番に挙げられるものは「自分の好きな活動に参加できる」ことだと捉えています。部活動では、学校に設置されている部活動にしか参加できないのが通常ですが、地域クラブであれば、一定の条件のもとで自分の好きな活動に参加し、競技経験がある指導者の下で楽しむことができます。部活動設置数に大きな差があり、機会格差が生じている状況を、地域クラブ移行により解消できる可能性があります。
(実証事業の機関では、原則として部活動と同じ種目の地域クラブ活動を行うことを想定しています。)
一方、デメリットとしては、費用負担の点や、指導者が教員から地域の方へ変わることにより、指導者を新たに確保する必要性などが挙げられます。また、まずは休日部活動の地域移行から取り組むこととしていることから、平日の指導と休日の指導についての連携を取る必要があります。
部活動の歴史は古く、1880年代に当時の学生が学校内でスポーツクラブを作ったのが始まりと言われ、その後、中学校でも行われるようになり、長年、多くの中学生に親しまれてきた活動です。
そのような長い歴史がある部活動すべてを急に地域クラブへと移行することは中学校にはもちろんのこと、社会全体にも大きな影響を与えることが懸念されることから、国のガイドラインでは「まずは休日」から取り組むこと(休日の部活動の地域移行)、としています。
休日の部活動の地域移行とは、従来、土曜日や日曜日などの休日に行われている部活動を、部活動としてではなくて、地域クラブ活動として行うようにするものです。
平日は引き続き部活動として顧問の先生の指導で部活動として活動し、休日の活動についてのみ地域クラブとして地域指導者の指導で活動する、といったものです。
地域クラブで指導をするのは顧問の教諭ではなく、地域指導者です。地域クラブを運営する団体が、地域スポーツ団体や文化芸術団体などと連携し、地域の方を指導者としてスカウトします。その後、運営団体によるコーチング研修など経て、地域指導者として活動することとなります。
もちろん、学校の教職員で地域移行後も、生徒たちへスポーツや文化芸術の指導をしたいという教職員は、兼職兼業の手続きを経て地域指導者として活躍することも想定されます。
また、生徒が安心して地域クラブで活動するために、研修は非常に重要な取組みです。特に、普段中学生と接する機会が少ない指導者もいることが想定されることから、中学生を指導するためのコーチング研修を適切に行う必要があります。そのため、本市では市内に拠点を有するJFA(日本サッカー協会)などと連携するなどし、研修の在り方などを検討してまいります。
JFAとの連携については、千葉市の報道発表資料をご確認ください。
JFAと千葉市の包括連携協定の締結について報道発表資料(別ウインドウで開く)
地域クラブ移行により目指す将来像は、全ての中学生が、様々な人とかかわりながら、自分のペースで、自分の好きな活動にチャレンジできる環境の構築を目指しています。
千葉市が部活動の代替えとなる「千葉市地域クラブ(仮称)」を運営する一方で、中学生などを対象としている民間のクラブやサークル、文化芸術活動なども含めて、生徒一人一人が望む活動に参加できる環境にしていきたいと考えております。