緊急情報
更新日:2025年2月3日
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2.千葉市の部活動地域移行の取組み←このページはこちら
千葉市では、令和3年度から一部の部活動において、教員による指導ではなく、地域指導者による指導を実施する地域移行の取組みを試行的に行ってきました。
令和5年度は、国が令和5年度から令和7年度までの3年間を改革推進期間と位置づけ地域移行の取組みを加速させたことに合わせて、その取組みの規模を拡大し、18校9種目26部活動を対象とした実証事業に取り組みました。教員ではない指導者から指導を受けることや、運営する組織が中学校ではなく民間事業者であること、その中で安全管理や保護者対応をどのように行うことが適切かなど、様々な観点から課題の洗い出しを行いました。
(ア)対象中学校
18校(犢橋、花見川、さつきが丘、草野、幸町第一、稲浜、千草台、幕張、大椎、越智、川戸、有吉、末広、誉田、千城台西、千城台南、おゆみ野南、泉谷)
(イ)対象部活
9種目(野球、サッカー、バレーボール、バスケットボール、バドミントン、卓球、剣道、柔道、吹奏楽)
(ウ)指導期間
令和5年10月上旬~令和6年2月下旬(土日どちらか1日で、18回程度)
二校の野球部が合同で実証事業に参加し、学校の枠を超え、一つのチームに。
地域楽団の方による指導で熱心に練習する吹奏楽部の生徒のみなさん
千葉市にとってふさわしい地域移行・地域クラブの在り方などを検討するにあたり、多くの関係者が参画し、それぞれの立場を踏まえて話し合いを行うことが重要であることから、保護者やスポーツ団体や文化芸術団体の関係者、また学校現場の方々が参加し議論を行う「千葉市部活動地域移行推進協議会」を設置し、検討を行っております。
令和5年2月から3月に、中学校1・2年生、小学校4・5・6年生及びその保護者の皆様を対象とした、部活動の地域移行に関するアンケートを実施し、約2万人という非常に多くの方に、アンケートにご回答いただきました。
いただいた回答内容については、本市にふさわしい地域移行の姿を明らかにするため、部活動地域移行推進協議会などの検討に活用させていただきます。
アンケート結果は「令和5年度千葉市部活動地域移行推進協議会」のページをご覧ください。
令和6年度は規模を拡大し、運動部や文化部をあわせ14種目・40校・80以上の部活動において、実証事業を実施いたします。
そのため、多くの方が直接かかわることが想定されます。千葉市にとってふさわしい地域クラブを作り上げるために、必要な事業ですので、ご理解、ご協力をお願いいたします。
ア.対象中学校
・令和6年度実証事業参加校(令和7年1月17日時点)(PDF:430KB)
イ.対象部活
14種目(野球、サッカー、バレーボール、卓球、バドミントン、陸上競技、剣道、ソフトボール、ソフトテニス、新体操、柔道、バスケットボール、吹奏楽、演劇)
ウ.指導期間
令和6年8月上旬~令和7年3月下旬(土日どちらか1日で、30回程度)
エ.実証事業の様子(地域クラブ内容充実の取組)
実証事業では、地域指導者の指導による通常の練習以外にも、地域クラブの活動内容を充実したものとなるような取組みを実施しています。
内容は受託事業者・種目などによって異なりますが、部活動ではあまり経験することが無いことも経験できるようにしたいと取り組んでいます。
オ.スケジュール(予定)
時期 | 内容 |
令和6年6月中旬 | 実証事業の運営事業者が決定(別ウインドウで開く) |
令和6年6月下旬~7月中旬 | 運営事業者が指導者を募集 |
令和6年7月上旬~7月中旬 | 実証事業校の保護者が参加申込を回答 |
令和6年8月~令和7年3月 | 実証事業を開始 |
令和7年2月 | 実証事業の事後アンケート |
令和7年度は、すべての市立中学校で、各校2つ以上の部活動が実証事業に参加するなど規模を拡大していき、市立中学校・中等教育学校の休日における全ての部活動で地域移行を実施する計画です。
地域クラブ移行によって、どのような将来像を築こうとしているのか、現時点での検討内容についてご説明いたします。なお、今後の検討によって、変更となる場合がありますので、ご承知おきください。
部活動と地域クラブを比較すると、そもそもの位置づけが「学校教育の一環」から「学校と連携して行う地域クラブ活動(社会教育・スポーツ文化芸術活動)」と変わることになります。今までの学校管理下での活動から、社会人などが行うサークル活動などと同じ取扱いになります。つまり、学校ではなく、地域で行われる活動となります。
さらに、指導者も教員から地域指導者へと変わり、メンバーも同じ学校の生徒から、地域の同年代の生徒となる場合もあり、学校の枠にとらわれない活動となります。
また、大きな違いの一つに、活動にかかる費用があげられます。今まで部費といった形で用具代などの費用を徴収していましたが、ここに指導者に対する報酬に関する費用が受益者負担という形で、参加者に負担いただくことが想定されています。現時点では、負担額や経済的に困難な環境にある世帯への支援などの制度が未定で、今後の検討により明らかにしていきます。
地域クラブのメリットとして、一番に挙げられるものは「自分の好きな活動に参加できる」ことだと捉えています。部活動では、学校に設置されている部活動にしか参加できないのが通常ですが、地域クラブであれば、一定の条件のもとで自分の好きな活動に参加し、競技経験がある指導者の下で楽しむことができます。部活動設置数に大きな差があり、機会格差が生じている状況を、地域クラブ移行により解消できる可能性があります。
(実証事業の期間では、原則として部活動と同じ種目の地域クラブ活動を行うことを想定しています。)
一方、デメリットとしては、費用負担の点や、指導者が教員から地域の方へ変わることにより、指導者を新たに確保する必要性などが挙げられます。また、まずは休日部活動の地域移行から取り組むこととしていることから、平日の指導と休日の指導についての連携を取る必要があります。
部活動の歴史は古く、1880年代に当時の学生が学校内でスポーツクラブを作ったのが始まりと言われ、その後、中学校でも行われるようになり、長年、多くの中学生に親しまれてきた活動です。
そのような長い歴史がある部活動すべてを急に地域クラブへ移行することは中学校にはもちろんのこと、社会全体にも大きな影響を与えることが懸念されることから、国のガイドラインでは「まずは休日」から取り組むこと(休日の部活動の地域移行)、としています。
休日の部活動の地域移行とは、従来、土曜日や日曜日などの休日に行われている部活動を、部活動としてではなくて、地域クラブ活動として行うようにするものです。
平日は引き続き部活動として顧問の先生の指導で部活動として活動し、休日の活動についてのみ地域クラブとして地域指導者の指導で活動する、といったものです。
▼地域移行後の平日の部活動と休日の地域クラブのイメージ図
地域クラブで指導するのは顧問の教員ではなく、地域指導者です。地域クラブを運営する団体が、地域スポーツ団体や文化芸術団体などと連携し、地域の方を指導者としてスカウト等を行います。その後、運営団体によるコーチング研修などを経て、地域指導者として活動することとなります。もちろん、顧問教員の中には、引き続き地域指導者としての立場で、生徒を指導したい場合は指導できるように兼職兼業の制度を整備いたします。
また、生徒が安心して地域クラブで活動するために、研修は非常に重要な取組みです。特に、普段中学生と接する機会が少ない指導者もいることが想定されることから、中学生を指導するためのコーチング研修を適切に行う必要があります。そのため、本市では市内に拠点を有するJFA(日本サッカー協会)などと連携するなどし、研修の在り方などを検討してまいります。
JFAとの連携については、千葉市の報道発表資料をご確認ください。
JFAと千葉市の包括連携協定の締結について報道発表資料(別ウインドウで開く)
地域クラブ移行により目指す将来像は、全ての中学生が、様々な人とかかわりながら、自分のペースで、自分の好きな活動にチャレンジできる環境の構築を目指しています。
千葉市が部活動の代替えとなる「千葉市地域クラブ(仮称)」を運営する一方で、中学生などを対象としている民間のクラブやサークル、文化芸術活動なども含めて、生徒一人一人が望む活動に参加できる環境にしていきたいと考えております。
「改革推進期間」※においては、休日の部活動で実証事業を行います。平日の部活動は従来どおり行います。
※国が地域移行の取組みを加速させるために、令和5年度から令和7年度までの3年間を「改革推進期間」と位置づけました。
現時点では、実証事業に参加する場合でも会費などの費用は発生しませんが、将来的には会費をお支払いいただくことが想定されます。
スポーツ庁「学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン(令和4年12月)」(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
スポーツ庁「部活動改革ポータルサイト~学校部活動の地域連携・地域クラブ活動への移行に向けて~」(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
千葉県「部活動の地域移行」(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
文化部活動改革~部活動の地域連携や地域クラブ活動への移行に向けた環境の一体的な整備~(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
このページの情報発信元
教育委員会事務局学校教育部保健体育課
千葉市中央区千葉港1番1号 千葉市役所高層棟10階
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ファックス:043-245-5982
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