更新日:2021年8月12日

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花輪貝塚(国指定史跡)

文化財の紹介

花輪貝塚

花輪貝塚は都川の北岸の標高約30mの舌状台地に立地しています。花輪貝塚の存在は古くから知られていましたが、平成15年度の千葉市教育振興財団埋蔵文化財調査センターによる確認調査で全容が明らかになりました。貝塚は直径約120mの環状で、貝塚に囲まれた台地の中央がややくぼみ、縁辺部が高くなっており、環状に貝塚が形成されている状況が実際に確認できるほど遺存状態は良好です。
貝塚の形成は今から約4,000年前の縄文時代後期前半(堀之内式期)で、他の貝塚と比べ極めて短期間に環状の貝塚が形成されたようです。貝はイボキサゴが圧倒的に多く、次いでハマグリ、アサリ、シオフキがみられますが、汽水産のヤマトシジミは小量しか出土していません。台地縁辺から斜面部にかけて貝塚と同時期の竪穴住居跡が29棟確認され、中央広場を取り巻くように環状に分布しています。
花輪貝塚は、縄文時代後期前半の残存状況がきわめて良好な、大規模環状貝塚であり、当該地域の自然環境を知る上で重要であるほか、貝塚の形成時期が縄文時代後期前半の極めて短い期間に限定される点も大きな特徴であり、当時の集落及び社会のあり方を知る上でも重要な遺跡となっています。

文化財データ

名称 花輪貝塚
ふりがな はなわかいづか
指定(指定年度) 国指定(平成18年)
区分/種別 名勝 史跡
時代 縄文
所在地 若葉区加曽利町
所有者 法人
公開/非公開 非公開

このページの情報発信元

教育委員会事務局生涯学習部文化財課

千葉市中央区千葉港1番1号 千葉市役所新庁舎高層棟7階

ファックス:043-245-5992

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