緊急情報
更新日:2022年2月24日
ここから本文です。
もし、家で火災が発生して逃げなくてはならない状況になったとしたら、皆さんは落ち着いて逃げることはできますか?火災の炎と煙が迫りくる恐怖の中で冷静に判断し行動するためにも、ここで火災になった家からの逃げ方を学んでおきましょう。
火災が発生すると一酸化炭素などの有毒ガスが発生します。有毒ガスを吸ってしまうと体が思うように動かなくなるだけでなく、死にいたる可能性もあります。寝室のドアを閉めて寝ることで煙の流入を抑えることができます。
住宅用火災警報器(または自動火災報知設備)が鳴りだしたら※、家のどこかがで火災が発生しています。住宅用火災警報器はいち早く火災を発見し私たちに知らせることで、初期消火や避難の時間を与えてくれています。つまり、この音が聞こえたらすぐに身を守る行動を始めなければなりません。
※警報音や音声はメーカーや機種などによって違いがあります。
煙は天井へ上った後、横に広がり冷やされると床の方へ下がってきます。しかし、床の方には煙が届かずきれいな空気が残っています。移動するときは姿勢を低くし煙を吸わないように移動してください。
ドアはいきなり開けてはいけません。まず、手の甲でドアを軽く触ってみます。
(ドアノブが熱かった時に手のひらで触って火傷するとその後の避難に多大な支障を来たします。必ず手の甲で確認するようにしてください。)
ドアノブが熱くない場合は「ドアの向こう側」にはまだ火が来ていないのでゆっくりとドアを開けます。
ドアを開けると煙が入ってくるので、この時も常に身を低くして煙を吸わないよう口元をおさえて移動します。できればハンカチや洋服など周囲にある布で口元を覆いましょう。
ドアノブが熱かったら「ドアの向こう側」にはすでに火が迫っています。更に、ドアを開けてしまうと有毒な煙が一気に部屋に入ってきて非常に危険です。他のドアから逃げたり、窓がある場合は窓の方から脱出します。
窓があっても高すぎてそこから逃げられない時は窓を開けて外の人に助けを求めます。寝室のシーツや枕カバーなどの大きな布を窓の外で振りながら助けを求めることで、自分の居場所を消防隊に発見して貰える可能性が高くなります。
燃えている家から脱出した後は、たとえ大切な忘れ物があっても絶対に家の中に戻ってはいけません。時間の経過とともに火災は広がっていくため、家の中は脱出する前よりも大変危険な状態になっています。家の中に戻ってしまい亡くなった方は少なくありません。皆さんの『命』よりも大切なものはありません。どんなことがあっても決して燃えている家には戻らないと約束してください。
まだ小さいお子さんがいらっしゃるご家庭の方は、ここで学んだことを家族で話し合う機会や子どもへの教育の機会を特に設けるようにしてください。
「もし、子どもが一人で留守番をしている時に火災になったら?」「もし、燃えている家の中に子どもひとりが取り残されたら?」
そのような状況で子どもの命を守ることができるのは、他ならぬ「子ども自身」なのです。
しかし、普段からそういった訓練を行っていなければ実際に行動することはできません。いざという時に「子どもだけでも命を守る行動をとれる」ように家族でしっかりと「話し合い、学び合う」機会を作りましょう。
火災になった家からの脱出方法はわかりましたか?この他にも着衣着火(自分の着ている服に火がついてしまうこと)に対する対処法も覚えておくことが必要です。 |
|
このページの情報発信元
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください