緊急情報
更新日:2023年8月30日
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千葉都市モノレールの導入の経緯、運行路線、利用状況などについて紹介します。
千葉市は、高度経済成長期の昭和40年代に急激な人口増加現象が起こり、海浜部の埋立てによる団地群の整備と内陸団地の造成が急ピッチで行われました。結果、道路の整備が追いつかず、民間バス主体の公共交通は慢性的な交通渋滞と利用者の増大で限界に達し、千葉駅を中心としたバス網は、わずか10Km以内の道程を1時間以上かけて運行し、またバス停では、積み残しの利用者がみられるほどでした。
このため、バス利用者はマイカーにその活路を求め、更なる交通渋滞を引き起こす結果となり、また、交通環境だけでなく排気ガスや騒音といった自然環境の悪化を招いていました。
こういった状況を解決すべく、軌道系交通機関導入の必要性が高まり、昭和40年代の後半から調査を開始しました。地下鉄や専用通行路をもつバスなどの新交通システムの検討がなされ、千葉市の道路事情や地形、需要と工事費などを比較した結果、モノレールが適しているとの結論を下し、昭和52年に導入を決定しました。導入決定までの一連の調査によって得られた成果は以下のとおりです。
千葉都市モノレール路線図
路線地図
路線 | 1号線 | 2号線 |
---|---|---|
区間 | 千葉みなと-県庁前 | 千葉-千城台 |
営業キロ | 3.2km | 12.0km |
駅数(千葉駅は重複) | 6駅 | 13駅 |
所要時間 | 約10分 | 約24分 |
平均駅間距離 | 約0.9km |
千葉都市モノレールの利用者数は、令和元年度実績で、過去最高の1日あたり約53,000人、年間では約1,940万人となりました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の影響により、令和2年度の利用は低迷し、1日あたり約41,000人、年間では1,490万人まで落ち込みました。令和3年度は1日あたり約45,000人、年間では約1,650万人、令和4年度は1日あたり約49,000人、年間では1,786万人となり、コロナ禍以前(令和元年度比)の約9割まで回復してきました。
年度別モノレール利用者数の推移
直近5年間の利用者数等
平成30年度 | 令和元年度 | 令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | |
---|---|---|---|---|---|
定期外利用 (千人) |
8,915 |
8,824 | 5,828 | 6,883 | 7,822 |
定期利用(千人) | 10,273 | 10,585 | 9,071 | 9,621 | 10,043 |
計(千人) | 19,189 | 19,410 | 14,899 | 16,505 | 17,866 |
1日平均(人) | 52,573 | 53,034 | 40,820 | 45,220 |
48,949 |
昭和63年の部分開業以来、累計5億人以上の市民・県民等に利用されてきたという実績があり、定時性や安全性に優れた、誰もが安心して利用できる公共交通機関として、大きな役割を果たしてきました。
また、その機能・特性から、道路交通の混雑緩和、自動車交通量の無秩序な増加の抑制、沿道環境の改善等に寄与するとともに、街づくりの軸となる都市交通インフラとして、沿線での市街地形成を誘導、促進してきたほか幅広い経済効果ももたらしてきました。
さらに、今後も少子高齢社会の到来に対応した望ましい公共交通機関として、また、地球環境面においても環境負荷を低減する優れた交通施設として、モノレールが果たしていく役割は大きく、その存在は大変重要なものです。
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