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更新日:2023年6月2日

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指定廃棄物長期管理施設の詳細調査候補地選定に係る環境省からの説明(2回目)について

 

件名

 

指定廃棄物長期管理施設の詳細調査候補地選定に係る環境省からの説明(2回目)について

 
 

日時

 

平成27年5月8日(金) 13:25~15:25

 

場所

 

千葉市役所 資源循環部会議室

 

相手方

 

環境省 室石放射性物質汚染廃棄物対策本部長

    鮎川指定廃棄物対策担当参事官室計画官

    山崎指定廃棄物対策担当参事官室課長補佐

    小磯指定廃棄物対策担当参事官室係長 

 

対応者

 

千葉市 黒川環境局長

    神﨑資源循環部長 

    安田廃棄物対策課長

    森永廃棄物対策課長補佐 

    米本廃棄物対策課主査

    中野廃棄物対策課主査 

 

概要

 

①環境省から、次のとおり前回(4月24日)の補足説明が行われた。

・詳細調査候補地における津波高について、最高満潮位を考慮して、最大3mであり、さらに、台風等の低気圧を考慮するとおよそ1m高く(最大4m)なると想定している。今後、高波の影響を調査し、必要に応じて、防潮堤等の対応を検討していく。

・隣接事業者(メガソーラー)について、まだ話はしていないが、今後、施設建設による日照への影響を説明する。

・各県における指定廃棄物の濃度分布について、千葉県では、宮城県と茨城県の保有量と同じくらいであるが、茨城県と比較すると、3万ベクレル以上の比較的高濃度の指定廃棄物の一時保管量が多い。

・千葉県内の指定廃棄物保管状況の詳しいデータについて、民間施設のプライバシー情報は黒塗りして、提供することは可能である。

・第2監視期間における点検廊の利用について、前回の有識者会議で議論したが、第1監視期間を長くとるなど、要望に応じて柔軟な対応が可能である。

・なお、市から、詳細調査候補地選定にかかる詳細データの提供を重ねて要請した。

②環境省から、配布資料「指定廃棄物の安全な処理について ~4つのポイント~」について説明があり、質疑応答が行われた。

③今後も、引き続き環境省から説明を受けることとなった。

 

質疑応答 

 

○環境省と千葉市の主な質疑応答は次のとおり。(環境省=環、千葉市=千)

千 千葉県内の指定廃棄物保管状況のデータについて、最新のデータに更新して提供いただきたい。

環 更新時期は未定である。所管の関東地方環境事業所に確認する。

千 今回の説明資料について、報道機関等に対していつ頃公表するのか。

環 本日の意見交換も踏まえ改良した上で、議会への説明資料としても使用することを考えており、その終了後と考える。

千 事務方への説明がひと段落した時点で、今回提示された資料「指定廃棄物の安全な処理について ~4つのポイント~」(別添)を公表したい。

環 資料のデータは、後ほど送付する。

千 新港清掃工場で保管している指定廃棄物について、敷地境界における空間線量率は全く問題ないが、念のため、遮へいシートなどの設置について、環境省で用意してもらえないか。

環 遮へいシートはガイドラインに載っているものであり、費用の支援は可能である。

千 選定基準の客観性を説明する上で必要となる、詳細調査候補地にかかる詳細データの提示をお願いしたい。

環 詳細調査候補地以外の土地の情報については、プライバシーの問題もあり現在は非公表の扱いだが、ご指摘は持ち帰りたい。

千 総合評価結果が最高点となった2か所について、いつやりとりを行ったか。

環 4月9日に環境省から2か所に文書を出している。4月21日に東電から回答があり、もう1か所からはそれより少し前に回答があった。

千 その時の文書はプライバシー情報を黒塗りすれば、見せてもらえるのか。

環 開示請求があれば、お見せすることはできる。

千 千葉県における候補地の選定について、千葉県だけは民有地を候補地としたことから、国は最初から東電の敷地を候補地と考えていたのではとの疑問にどのように対応していくのか。

環 東電の敷地となったのは、客観的な基準により詳細調査候補地を選定した結果である。選定方法については、丁寧に説明していく必要があると考える。

千 千葉市以外で、千葉県内にある東電の敷地は、なぜ候補地とならなかったかを説明できるか。

環 今回の詳細調査候補地は、何千か所から客観的基準により選んだものであり、その中から東電の敷地だけをピックアップすることは難しい。

千 仮置き場とはどういうものか。

環 一時保管場所から搬入し、処理区画に収めるまでの数日間置いておく場所であり、屋根を設置する。

千 コンクリートの耐久性についてはどうか。

環 100年以上の耐久性を考えている。詳細調査で土壌を調べて、それに適合したコンクリートを採用する。

千 100年以上の耐久性のあるコンクリートの事例はあるか。

環 小樽にある防波堤は100年以上経過しており、使用したコンクリートのサンプルが多く残されている。海水に接している防波堤なので、今回の埋立地よりも環境条件は厳しい。

千 覆土層のうちベントナイト混合土だけで厚さが1mとなるか。

環 覆土層全体の厚さが1mである。

千 遮水壁について、本来はコンクリートの二重構造だけで遮水が可能とするべきではないか。

環 万が一に備えた対策であり、あらかじめ遮水壁の使用を想定しているわけではない。

千 千葉県内の指定廃棄物について、何年後にすべて8,000ベクレル以下になるとの推計は行っているか。

環 100年で16分の1になる試算であるが、精緻な推計は行っていない。

千 8,000ベクレル以下になれば心配ないと多くの人が感じるのではないか。

環 ご指摘のとおりである。すべての廃棄物が8,000ベクレル以下になるまでを第1監視期間とするとの考え方もできる。

千 千葉県内で指定廃棄物を保管している10市18か所、それぞれの保管場所から居住地までの距離についての資料を提供してほしい。

環 検討する。
千 千葉県内で8,000ベクレルを超えているにもかかわらず、申請をしていない廃棄物はあるか。

環 千葉県内にはない。

千 市民から電話や市長への手紙により、多くの意見が寄せられている。市民等からの意見を真摯に受け止めていただくため、個人情報を除く、意見内容等について、環境省に情報提供させていただく。

環 住民説明会の参考とさせていただく。

千 候補地から津波浸水区域を除外した理由は。

環 液状化は対策によって防ぐことができるが、津波浸水地区で見舞われるような浸水は対策だけでは防ぐことができないことがあるためである。

千 平成21年4月に国土交通省では、「東京湾の大規模高潮浸水想定」において、今世紀末における温暖化の影響下での浸水区域を公表しているが、今回の選定で温暖化の影響は考慮したか。

環 浸水が大きな問題となるのは、指定廃棄物の搬入時である。

千 搬入期間はどれくらいか。

環 およそ1年であると想定している。

千 搬入が終わってしまえば、浸水による危険性はないのか。

環 搬入終了後は上部もコンクリートで塞いで浸水しない構造とするので、搬入が終われば、浸水のリスクはかなり低くなる。

千 搬入作業中の屋根の強度は。

環 金属製であり、台風にも耐えられる強度である。

千 候補地の上空は航空機が多く、落下物による被害は考えているか。

環 指定廃棄物は爆発性や可燃性のものではなく、搬入が終われば、大きな問題にはならないと考える。

千 東日本大震災の経験から、住民は液状化に対する不安感は強いのではないか。

環 住民の方々がご心配されるお気持ちはよくわかる。安全性について丁寧に説明していく必要があると考える。

千 高レベルの放射性廃棄物とはどれくらいか。

環 いわゆるガラス固化体※で、10兆ベクレル以上ある。
※使用済核燃料の再処理工程で発生する廃液をガラス固化した廃棄物

千 一般の方には放射性濃度の違いがわかりづらいのではないか。

環 わかりやすい資料の作成を検討していく。

千 施設の深さを5mとした理由は。

環 廃掃法に基づく遮断型施設の基準を参考にした。

千 津波対策では、もう少し深い方が安心感はあるのではないか。

環 5mとは施設そのものの深さであり、もっと深く施設を埋設することも考えられる。住民の方が安心していただけるよう、ご要望を踏まえた方法を検討したい。

千 長期保管の期間とコンクリート等の耐久性が連動していくべきである。厳重に管理すべき期間の終わりが見えないと不安感は強くなる。

環 何年後に8,000ベクレル以下になるかを明確にした上で、それ以上の期間の安全性を確保する必要がある。

千 指定廃棄物について、千葉市民が直接国に電話で問い合わせることができる専用窓口を設置することは可能か。

環 千葉市の専用ではないが、すでにコールセンターを設置しており、そちらで電話を受けることは可能である。

千 千葉市専用のコールセンターの方が市民は安心できるのではないか。

環 検討する。

千 施設の建設について、開発許可等の法的な手続きは必要か。

環 必要な法的手続きについては、今後、詳細調査の中で精査していく。

千 先行している宮城県や栃木県での住民説明会の開催状況はどうか。住民説明会開催の段取りはどのように考えているのか。

環 宮城県や栃木県では詳細調査候補地所在地における住民説明会は開催できていない。千葉市については、行政、議会の了承を得たうえで住民説明会を開催したいと考えている。今後、場所、曜日、時間帯、規模等について市と相談させていただく。

千 住民説明会以外での周知は考えているか。

環 他県では、新聞広告、ホームページ広告、地元放送局、ラジオ等の媒体での周知を行っており、千葉県においても同様に考えている。

千 今後の資料作成について、数字だけでなく、目で見て納得できるものが必要となるのではないか。例えば、施設の模型を作成し、一定の距離ごとに空間線量率を測定すると安全性を実感できるではないか。

環 わかりやすい説明の方法について、今後、市と相談しながら、検討していく。

千 次回の打ち合わせについては、別途、日程調整をさせていただきたい。

以上

このページの情報発信元

環境局資源循環部廃棄物対策課

千葉市中央区千葉港1番1号 千葉市役所高層棟7階

ファックス:043-245-5624

haikibutsutaisaku.ENR@city.chiba.lg.jp

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