千葉市立加曽利貝塚博物館 > 調査研究 > 調査 > 平成29年度 発掘調査日誌
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更新日:2020年12月12日
45年ぶりということで、手探り状態で始まった発掘調査ですが、今年度の調査は無事に終了いたしました。誠にありがとうございました。
この後は出土した遺物をおゆみ野にある埋蔵文化財調査センターへ運び込み、整理作業に入ります。3月17日の遺跡発表会にて、速報をご報告の予定ですので、お楽しみに。
土のうで養生をしてから、埋め戻します。
たくさん詰めました、、、
朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたが、この寒さによる霜柱によって、地中の遺物が動いてしまいます。ですので、調査終了後は調査区を埋め戻し、来年また掘り起こす予定です。
霜柱が一面に
ローリングタワーで全景写真撮影、しっかり記録を取りました。
遺物の取り上げ、写真撮影前の清掃、図面作成、ふるいがけ、終盤に向けて現場は大忙しです。
縄文時代晩期の竪穴住居のセクションを観察しているところ。
図面作成をしています。掘るだけでなく、記録をとることも重要な調査のお仕事です。
いよいよ現場作業も大詰め、今年度の調査は今週いっぱいで終了の予定です。
竪穴住居脇の遺物を取り上げていたところ、土偶の胴体が発見されました。形や文様から山形土偶と思われますが、かなりスリムな土偶だったようです。
遺物の取り上げは場所ごとに別々のラベルを付けて、袋に入れます。
山形土偶のおなかの部分。ポッコリしたおなかと二重の沈線文が特徴的。かなりスリムで、スタイルのいい土偶さんです。
本日の現地説明会は晴天に恵まれ、550名を超す方々にお越しいただくことができました。
ありがとうございます。
まだまだ手探りでの発掘調査ですが、今年度の調査は来週で一区切りし、整理作業に入ります。
3月には今年度の発掘調査成果をまとめた発掘速報展を開催する予定ですので、お楽しみに!
ついに明日となりました、加曽利貝塚発掘現場の現地説明会!!!
本日は発掘作業と並行して明日の準備をおこないました。写真のロープ手前までが見学者が入れる箇所になります。
さて、みなさんは遺跡の現地説明会・見学会に参加されたことはありますか?
発掘現場というとほとんど整備されていない森の中であることも多く、興味があっても足を運びにくいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その点、加曽利貝塚は公園でもあるので足元安心!
さらに過去の出土遺物が展示された博物館も隣接しているので、博物館で勉強してから現場を観るも良し!現場をみてから博物館を観るも良し!!いろんな楽しみ方ができます。
ぜひ明日をお楽しみに!!
本日の発掘では、住居跡の遺物を取り上げ、住居の壁を掘っていく作業に移行しました。
通常、壁は床面から立ち上がっていきますので、床から追いかけるように探していきます。
反対側の住居内からはやはり土器が多量に出土しています。こちらも遺物を取り上げて壁を探していきます。
本日も順調に発掘調査が進んでいます。
今週末の12月2日(土)には発掘現場の現地説明会を開催いたします。
本日も14時からの説明会に多くの方がいらっしゃいました。
本日はとても興味深い遺物が出土しました!!!ご覧ください。
この写真をみてなんだこれは?!と思った方、次の写真をみて驚いてください!!
どうですか?驚いたでしょう?
これは縄文時代晩期の耳飾(みみかざり)という土製品で、現代のピアスに相当するアクセサリーです。
縄文時代晩期の耳飾りはこのように装飾性の高いものが多く、加曽利貝塚からこれまでに出土している耳飾の中でも最も装飾性が高いといえます。
写真のように装飾された面は白さが際立ち、内側は黒っぽくみえます。焼き方なのか粘土を使い分けているのか、色の違いがとても美しいです。
本物をご覧になりたい方は、ぜひ12月2日(土)開催予定の「発掘調査現地説明会」にご来場ください。
本日は15時すぎに急な雨が降ってきましたね。現場はなんとか休みをいれつつ作業ができました。
夏場などは急な雷雨があるので、現場責任者は雲の動きにも注視します。地面ばかりを見ていては務まらない仕事なのです。
さて本日は住居跡の範囲を確定すべくさらに広い範囲を掘り下げました。
また床面まで掘り下げた反対面のセクションを撮影しました。
どのように土が堆積しているのか、土の色や締まり具合といった土質を見極めながら線を引いていきます。この書いた線が図面になるのです。
本日取り上げた遺物を紹介します。2点とも「磨製石斧」ですが、熱をかなり受けているため石が崩れやすくもろくなっています。どういった目的で熱を受けたのか興味深いところです。
本日も住居跡の発掘は進みます。
本日はある程度掘り進んで床面が出た状態で、上から写真を撮りました。
発掘調査では、状況証拠として写真を何度も撮ります。
発掘前風景:発掘をする前の何も手をつけていない状態の写真です。
遺構確認状況:ジョレンがけをして遺構のおよその形が分かる様子の写真です。この段階ではまだ掘り始めてはいません。
土層断面状況:土層の堆積状況を撮った写真です。この段階では、住居ならば床面まで掘った状態です。
遺物出土状況:出土した遺物を撮影します。単体で撮影したり、全体を撮影したりと、いくつものアングルから撮影するので何枚もあることが大半です。
完掘状況:遺物も取り上げ、床面も柱穴もきれいに掘りあがった状態になります。
一つの遺構でも少なくとも5回は撮影をすることになります。
大規模は発掘の場合はラジコンヘリコプターを飛ばして、上空100m以上の高さから撮影することもあります。この場合は、遺跡の位置がわかるように目印になる建物や山を一緒に写るように撮影したりします。
加曽利貝塚であれば東京湾が写るようなアングルが美しい写真になるかもしれないですね。
本日は晴天でしたが、空気が非常に冷たく冬の到来を感じる一日となりました。
さて、11月16日の発掘日誌でとりあげた磨製石斧をきれいに洗ったのでご覧いただきたいと思います。
洗ってみると、なめらかな面で丁寧につくられたことがわかります。
本日は縄文時代晩期の住居跡の床面から柱穴が見つかりました。みなさん写真のどの部分かお分かりになりますか?
この部分が柱穴がある位置になります。1つ前の写真をもう一度みてみると、周りの土に比べて黄色いローム土が無く、黒さがはっきりとしているのがわかるかと思います。このように土の微妙な違いを見極めて、遺構を掘っていくのです。
皆さんも加曽利貝塚の発掘現場に訪れた際は、「ん?!あそこの土は何か違う!」と遺構を発見してみてはいかが?
本日は生憎のお天気でしたが、発掘で出土した土器類を洗う作業をしました。
さて、昨日興味深い土器が出土しました。
加曽利貝塚から出土した土器の中でこのような器形の土器は珍しいものです。縄文土器は大きくわけて「深鉢」・「浅鉢」が主流ですが、これは「壺形」といってよい形でしょう。
これから土器を洗って、接合をして、復元をして・・・今後この土器の情報を調査していくのが楽しみです。
本日も縄文時代晩期の住居跡の発掘を実施し、写真の状態でほぼ住居の床面がでてきました。
床面付近からは、火を受けてもろくなった磨製石斧が2点発見されました。その他、石材不明ですが剥片(はくへん)が多く出土しました。石器を作るとき、不要な部分を石やシカの角を使って打ち欠いたときに出てくる小さな石の破片のことを指します。これがたくさん見つかるということは、その場で石器を作った可能性が出てくるのです。現状では断定できませんが、この住居に住んでいた縄文人がどういった人物だったのかを知る手がかりになるかもしれない発見です。
さて、今週は15日から本日まで千葉市花見川区にある花園中学校の生徒さんが職場体験で加曽利貝塚博物館に来ていました。
発掘現場で出土した土器の土を落としてもらっています。普段みることのない本物の縄文土器にふれ、お互いの土器の文様比べをしていました。
博物館職員から発掘の説明を受け、教科書では知ることのできない生の歴史を感じたようです。
昨日も出土した獣骨が本日も見つかりました!!
竹串と筆を使って慎重に土を取り除いていきます。
一般の方が「発掘」ときいて想像するのは、こういった作業風景ではないでしょうか?おそらく恐竜の化石を発掘するイメージかと思いますが作業的には近いものがあると思います。
さて11月7日の記事に包含層の掘り下げについて紹介しましたが、Ⅴトレンチを挟んだ反対側も掘り下げに着手しました。
1枚目・2枚目は磨製石斧(ませいせきふ)です。まだ洗っていないため石材は不明ですが、非常にキレイに磨いてつくられています。
3枚目は瑪瑙(メノウ)製の石鏃(せきぞく)です。少し乳白色をしていますが、太陽にかざすと透明で美しいです。
加曽利貝塚から出土している磨製石斧をはじめとした石器類は、壊れてしまったものを小さくなるまで使用したり、別の用途に使いなおしたり(転用といいます)、貴重な素材を無駄なく使っていたことがわかっています。
加曽利貝塚の縄文人は「エコライフ」を送っていたのです。
本日は引き続き住居跡の発掘を行いました。
写真は出土した焼けた獣骨です。比較的状態が良さそうですが、崩れやすいので慎重に作業を進めます。
ほかに炭化材の小片も出土しています。
見にくいのですが土を細かく観察すると、白い粒は骨片(こっぺん)や骨粉(こっぷん)、黄色い粒はローム、赤い粒は焼土(しょうど)を含んでいます。
床面に近づいてくるとこういった住居で生活していた痕跡がみえてくるのです。
本日は朝からどんよりとした天候でしたが夕方ころまで作業ができ、引き続き縄文時代晩期の住居跡の発掘をおこない、かなり掘り進めました。
土器片だけでなく、石器や獣骨もちらほら出土しています。
住居の床面までかなり近づいた高さで出土してきましたので、タワーで残す重要性もかなり増します。
本日も風が冷たい一日でした。
さてそんな今日の現場は、9日の日誌で紹介した場所の図面にとり、遺物を取り上げました。
取り上げ後の写真がこちら!
9日の写真と比べるとかなりすっきりとしましたね。これでさらに下を掘ることができます。
本日は現場作業とは別に、加曽利貝塚の台地東側に流れる「坂月川」の土質調査が行われました。
加曽利貝塚の縄文人たちは、この川をくだって海に出て貝や魚を採っていました。
重機で川の低地を3m近く掘り下げました。
下のほうから木材を発見・・・残念ながら自然木でしたが、縄文時代には、木をくり抜いた丸木舟(まるきぶね)や、舟をこぐための櫂(オールのこと)、斧などの柄など様々な木製品が使われていました。
こういった木製品は水の中にあることで腐らずに残るため、加曽利貝塚でまだ未発見の上記のような木製品が見つかることが期待されます。
調査が決まったわけではありませんが、台地上だけでなく、低地も面白そうな加曽利貝塚です。
本日は調査区北西隅にあけたサブトレンチ内部からみつかった「貝層」の写真撮影を行いました。
写真撮影前に必ず行うジョレンによるお掃除の様子です。今回はほとんど映らないので良かったですが、草や葉っぱの緑は、写真でかなり目立ってしまうので丁寧に取り除いたりします。
貝層をアップにしてみます。
加曽利貝塚でみつかっている貝の8割を占める「イボキサゴ」がやはり目立つのがわかります。続いてハマグリもありますね。
この貝は図面を採ったあとに内容物を調べるためにサンプルとして取り上げます。
本日は晴れていましたが風が少し冷たく、冬が近づいていることを実感する一日となりました。
寒かろうと発掘現場は動きます!!
7日より開始した地点もかなり掘り進んできて、土器片がかなり増えてきました。11月2日の日誌にも書いたように、タワーが増えて足の踏み場もない状態になっていますね。ここまで増えてくると、掘り進めるのも困難になるので、掘るために土器の出土位置を図面にとる作業に移行します。
発掘は、掘る→図面にとる→掘る→図面・・・この作業を繰り返しながら進めていくことになるのです。
大好評だった「縄文秋まつり」も無事に終わり、今週も発掘調査がはじまりました。
本日はⅤトレンチの東側を掘り下げる作業を開始しました。縄文時代晩期の土器をふくんだ包含層(ほうがんそう)を下げました。
2人の間に黄色い水糸で帯状に掘り残している部分がわかると思いますが、これは「セクションベルト」といいます(セクションについては10月14日の日誌を参照)。土の重なり方を観察するために掘らずに残します。
少し掘っただけでも土器片がザクザク!!縄文時代晩期の深鉢がみつかりました!
本日は3連休の2日目ですが、現場は稼働しました。
住居跡を掘り下げてタワーもだいぶ増えてきました。
本日は「縄文秋まつり」2日目でした。大勢の来場者のみなさんも発掘現場に興味津々で、担当者の解説に熱心に聞き入っていました。
また、本日は一般のお客さんに「ふるいがけ体験」を実施しました。行列ができるほど好評でした。
時間開催は11月11日(土)に行う予定です(雨天時中止)。
なかなかできない体験ですのでこの機会にぜひ!!
本日も晴天の中発掘調査ができました!
本日は住居跡を掘り始めました。
土器もこれまで以上に多く見つかっていますが、住居からみつかった土器はすぐには取り上げずに残しておきます。
凸状に残っている部分から土器片がみつかっています。この凸状のことを「タワー」と呼んだりします。
現場での会話ではよく「その土器はタワーで残して」なんて言います。
この残したタワーは、図面をとる際に遺物のみつかった高さ(レベル)をはかるために必要です。
この写真だけでも10か所くらいのタワーがありますが、だんだんと掘り進めていくとタワーだらけになってしまうことも・・・。
本日も天気が良いので順調に作業が進みました。
1964年のⅤトレンチもかなり全貌が明らかとなってきました。
ここでトレンチ全体の写真を撮ります。
発掘調査では写真を撮る前に、このようにジョレンという道具を使ってうす~く土を削り、お掃除をしていきます。こうすることで写真の見栄えを良くするのと同時に、遺構がはっきりと分かるようにする作業です。
ただしこの時期特有の難敵が「日差し」です。15時を過ぎたころには西日が強くなってしまい、写真を撮るには不向きな時間帯になってしまいます。
こんな風に自分の影を映してしまったら失敗です。発掘調査者は、写真一枚撮るにしてもどのような角度や向きで撮影すればより良く伝わるか考えながら撮影をしています。
休み明けの火曜日(博物館は基本的に月曜日が休館日です)は、久しぶりにすっきりとしたお天気でした。
発掘現場の作業もはかどります。
作業は引き続きⅤトレンチの半分を掘削しています。トレンチの幅は約2mありますので、写真のように大人数を割いて作業を進めます。
ふるいがけも順調です。下にたまった土の量が仕事のはかどり具合を表していますね♪
本日は台風が近づいていることもあり朝からどんより天気でした。
現場は何とか午前中だけやることができました。
少ない時間でしたが、昨日検出した住居跡の柱穴を完掘(掘り終わること)しました。
直径約40cm、深さは約90cmくらいあります。
来週は、ついに11月3~5日に「縄文秋まつり」が開催されます。期間中、4日には発掘調査をしている様子をみることができ、さらにふるいがけ体験もできますのでぜひご参加ください。
本日も昨日に引き続き快晴の一日となり、発掘作業も順調に進めることができました。
本日の作業は、これまで掘り進めてきた1964年のⅤトレンチのもう半分を拡張して掘り下げる作業を開始しました。
また、サブトレンチ底面からは住居の柱穴とおもわれる遺構がみつかりました。
また台風が近づいているようです。発掘調査は天気との闘いでもあります。天候にも注意しながら調査は続きます。
昨日は雨で中止となりましたが、本日は一日快晴でした。
本日も1964年調査のⅤトレンチの掘削作業とふるいがけ作業を引き続き行いました。
ふるいがけでは当時の埋め戻し土の中から土器片が多数みつかっていましたが、ついに本日は大発見の遺物が見つかりました!!!
みなさんなんだか分かりますか??もう少し近づいて見てみましょう。
「石剣(せっけん)」という剣形の石製品が出土しました。
形は「石棒(せきぼう)」に似ていますが、断面が楕円形をした平たい形状をしています。
1964年当時のトレンチ底面付近から出土していますが、掘り返された形跡はありませんので縄文時代当時のままの位置を保っていると考えられます。
なにが見つかるかわからないこのワクワク感が発掘調査の醍醐味の一つです。
先週末からの台風の影響で、加曽利貝塚公園内にはたくさんの枝や葉が落ちていましたが、だいぶ片付いてきました。木の実もかなり落ちたので、縄文時代にも風の強い日の翌日には収穫をしていたかもしれませんね。
そんな本日は、雨の影響で中止が続いていた現場が約1週間ぶりに再開です。
現場はとくに台風の影響もなく順調に開始しています。
ただし、雨によって水分を含んだ湿った土をふるう作業はかなり重労働です。
本日も朝からの雨で発掘作業は中止でした。ただ、週明けにこちらへやってきそうな台風に備えて、テントの天幕を外したりして、台風対策を行いました。
久しぶりに青空のもと発掘調査ができました。
今日はサブトレンチを2つ開けて、下の様子を確認しました。北側の壁面沿いのサブトレンチから、縄文時代の貝層が顔を出しました。
先日、トレンチについて説明しましたが、サブトレンチとは、トレンチの中に補助的に掘削されたトレンチのことです。ちなみにサブトレンチの中で掘削されたトレンチはサブサブトレンチではありません。
朝から小雨が降ったり止んだりの天気でしたが、発掘調査は行えました。
昨日に引き続き、過去のトレンチを掘削していきました。側面のセクションでは土の色の違いが観察できます。この違いをよく観察すると、埋まった時期や埋められ方など、いろいろなことが分かります。
今日はあいにくの天気で、午前中に2時間ほどしか作業できませんでした。
それでも45年前のVトレンチの一部を掘り下げることができました。
本日はついに1964年(昭和39)の調査で発掘されたトレンチを確認のために掘り始めました。
ここまでの調査日誌で「トレンチ」という言葉が何度か登場していますが、みなさんは聞いたことがありますか?トレンチとは、発掘の際に掘る「試掘坑(しくつこう)」のことを指します。このトレンチを掘ることで、地下にどんな遺構(住居や土坑など)があるかを確認することができます。
下の写真は1964年当時の航空写真です(写真上が北)。
写真中央には、トレンチが格子状に6本(Ⅰ~Ⅵトレンチ)確認できます。ちなみに今日掘り始めたのは、写真右端(東側)に南北に走るⅤトレンチです。
同じトレンチの写真ではありませんが、背丈と同じかそれ以上の深さまでトレンチを掘った様子がわかります。
表土剥ぎが終わり、最初の検出面の写真撮影を行いました。
たまたま別の打ち合わせにドローンを持って来ていた市内業者さんにお願いして、急きょ空撮を行いました。(デジットワークスの坂本さん、インプリメントの越渕さんありがとうございます)
これはインスパイアというドローンです。とっても安定しています。
発掘現場の空中写真。上空147mから撮影。1辺が25mの正方形です。
調査区の拡大写真。少々荒いですが、45年前に調査したトレンチの跡が見えます。
昨夜からの雨で、本日の発掘作業は中止でした。
午後には雨も上がったので、測量作業を行いました。この機械は自動追尾式のレーザー測量機で、一人で測量することができます。
機械がクルクル追いかけてくる!
手元のタブレットで機械に指示を出して測量完了
肌寒い日が続きますが、身体を動かす発掘作業にはピッタリ!
重機による表土除去が終わり、遺構確認作業が順調に進んでいます。
色の違うところが、竪穴住居などの遺構の可能性がある場所です。
この色の違いを判断するために、地面を平らに削るのが発掘調査のポイントなんです。
貝層が見えてきました。縄文土器のかけらも見つかっています。
いよいよ、発掘現場らしくなってきました。これからが楽しみですね
昨日・今日と空気が少し肌寒くなりましたが、日中は秋晴れで気持ちの良い一日でした。
昨日からはじまったジョレンでの遺構確認作業もだいぶ進みました。
昨日に引き続き、1964年(昭和39)調査時のトレンチのあとも確認できます。
発掘が進むにつれ、どんな発見があるのかワクワクとした気持ちになります。調査はまだまだはじまったばかりですが、加曽利貝塚に訪れて皆さんもワクワクしませんか♪
ジョレンって知ってますか?もともとは農具で、水路などにたまった砂や泥を掻き出すために使います。
今日はそのジョレン(鋤簾)を使って、土を平らに削っていく作業を行いました。
ジョレンで削って行きます
真ん中に黄色く見えるのは1964(昭和39)年に調査した跡です
重機による掘削も後半戦に突入し、いよいよ人力による作業が始まりました。
ただし、当分は断面に伸びた樹木の根をハサミで切っていくという地味な作業がメインとなります。
重機掘削の様子
まずは断面の根切り作業
朝から清々しい一日で、絶好の発掘日和でした。
下にある貝塚を傷めないように小さなバックホーでゆっくり、ゆっくり表土を下げていきます。
30~40㎝ほどで包含層(縄文時代の層)にあたりました。ここからは手掘りです。
明日は作業お休みです。
重機掘削はバックホーとキャリアダンプで行います
包含層の上面を露出させたところです
14時からのミニ現場説明会
午前中の激しい雨で本日の作業は中止となりました。残念。
明日は表土掘削用のバックホーが搬入される予定です。
調査区が南貝塚の園路に掛かっています。ご不便をおかけしますが、迂回願います。
本日も発掘調査の準備です。
小さいですが、調査の基地となる現場事務所が立ちました(置いただけですが、、、)。
ユニック車で運ばれてきて、あっという間の出来事でした。
調査区の周りにフェンスが付きました。安全第一!
45年ぶりの本格的な発掘調査が今日からはじまりました。
と言っても、今週は準備作業がメインで、実際に掘削が始まるのはもう少し先になります。
発掘機材の荷降ろしと測量風景
調査区の杭打ちと調査前風景
このページの情報発信元
教育委員会事務局生涯学習部文化財課加曽利貝塚博物館
千葉市若葉区桜木8丁目33番1号
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