千葉市立加曽利貝塚博物館 > 調査研究 > 調査 > 令和3年度加曽利貝塚発掘調査日誌
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更新日:2024年2月29日
現地説明会は晴天に恵まれ、大勢の方々にお越しいただきました。
寒い中、誠にありがとうございました。
今年度の調査はこれにて終了ですが、
なお、来春、加曽利貝塚博物館にて開催の「特別史跡加曽利貝塚 発掘調査速報展」
本日まで、発掘調査日誌をご覧いただきありがとうございました!
<本日の配布資料はこちら(PDF:3,917KB)>
写真1:説明に耳を傾ける見学者の方々
午前中に調査区の清掃を終了し、午後からは明日の現地説明会の準備をしました。
テントを立てたり、ロープで通路を作ったり。
発掘現場は段差があったり、いろいろな資材がおいてあったり、危ない箇所がたくさんあります。対策はしておりますが、明日、ご来跡の予定の方はお気をつけください。
写真1:調査区の清掃も大詰め
写真2:みんなでテントの設営
今季一番の冷え込みで、一部霜が降りていた個所もありましたが、日中は暖かい作業日和になりました。
調査区の清掃を1日かけて行い、調査区の8割ほどを終了することができました。
写真1:調査区の清掃風景
月曜日の雨はかなりの雨量でしたが、土のうの効果で泥の流入を防ぐことができました。
ただ、また数百個の土のうを片付けなければなりません。写真1はクローラーダンプに土のうを積んで片付けているところです。
作業としては11月27日(土曜日)の発掘調査現場説明会に向けての準備のみとなりました。
写真1:クローラーダンプで土のうの片づけ
写真2:説明会に向けて、調査区内の清掃作業開始
午前、午後と専門家の方々が来跡し、いろいろとご助言を頂きました。
作業の方も掘り進めるのは今日まで。検出した遺物は1点1点、測量機器で位置を記録しながら取り上げ、掘削した遺構の図化もほぼ終わりました。
来週の月曜日にまとまった雨が予想されるため、土のうを調査区の周りに並べて、水が中に入らないように対処しました。
写真1時01分点1点に番号を付けて、袋に詰めているところ
写真2:数百個の土のうを万里の長城のように並べました
掘り足りていない個所や、
調査も残すところあとわずか。
写真1:竪穴住居の柱穴を秘密兵器で掘削中
写真2:柱穴のセクション図作成状況
発掘調査で重要な作業の一つに記録作業があります。
写真、図面、
写真1は関東ロー
この後、
写真1:確認トレンチの図面作成
お昼前、ふと調査区の外を見ると左前脚をケガしたタヌキが、
写真2:現場に現れたタヌキ
縄文時代後期と思われる柱の穴を先日から掘削していますが、
写真1:秘密兵器で遺構掘削
日も短くなり、朝晩は冷え込むようになりました。
来週末の現場説明会に向けて、徐々に準備を始めています。
写真2:加曽利貝塚の夕暮れ
貝層から中央くぼ地へと降りていく途中にテラス状に高くなっている場所があり、ここに遺物や遺構が集中しています。
今日はこの部分の黒色土(遺物包含層)の掘削を行いました。写真1は掘削を開始した直後。まだ、土器などは見えていません。写真2は午後の状況。大きめの土器の破片や石器などが出土した地点を竹串でマークしたところです。足の踏み場もないくらい竹串が乱立しています。
写真1:黒色土掘削開始
写真2:遺物を残して掘削を進める
中央くぼ地の北西にテラス状に一段高くなったところに縄文時代の
輪郭がはっきりしないため、検出するのが非常に難しいのですが、
写真1:検出作業風景
写真2:テラス状の高まりの柱穴の集中
現場作業では雨は大敵ですが、それと同じくらい風も嫌なものです。昨日今日と風が強く、砂埃が立つだけでなく、図面や出土遺物を入れるカゴ、土を集める箕などが飛ばされてしまいます。
写真1は中央くぼ地の中に堆積している層を掘削しているところです。予想以上に多くの遺物がローム層に食い込む形で出土しています。
写真2は竪穴住居と溝状遺構が切りあっている個所を確認のためにサブトレンチを入れて調査しているところです。住居の中からは縄文時代後期の土器が多く出土しています。
写真1:中央くぼ地掘削状況
写真2:竪穴住居サブトレンチ掘削状況
調査も終盤に入り、いろいろと仕上げに向けての作業に入ってきました。
写真1は中央くぼ地から北西側に位置するテラス(一段上がったところ)にある縄文時代の遺構を探しているところです。
ローム層と包含層である黒色土の中間にあるモヤモヤっとした層の中に、モヤモヤっとした遺構があるので、なかなか難しい作業です。
写真2は下層確認トレンチが掘りあがったところです。幅1.5m、深さ1.5mで垂直の壁。これを2か所、中央くぼ地の中央と北側の一段上がったところに設定してあります。このトレンチで火山灰などの堆積層の高さを比べることで、中央くぼ地が自然に陥没してできたのか、人為的に掘削されてできたのかが分かります。
写真1:念押しの遺構検出作業
写真2:掘りあがった下層確認トレンチ
昨日の大雨で調査区のそこかしこが水没しましたが、ローム層は水はけがよく、今朝の段階で水はすべて抜けていました。
ただ、流入した泥がチョコレートを流したように調査区を覆っていて、これから除去しなければなりません。
写真1:中央くぼ地の低いところに泥が堆積
写真2:ネコが追っかけっこしていたのでしょうか?たくさんの足跡が、、、
調査区を東西に横切る縄文時代晩期の溝の写真撮影を行いました。この溝は14次調査で確認されたものに繋がっていると考えられます。
溝の中には縄文時代後期から晩期にかけての土器などが数多く出土しています。
写真1:溝完掘状況(東から)
200を超える数の小穴が確認されていますが、
写真1は現場で行き倒れているわけではありません。
写真2は中央くぼ地の成り立ちを調べるため関東ローム層の堆積状
写真1:遺構掘削状況
写真2:下層確認トレンチ掘削状況
調査も終盤に入り、はっきりしないところに白黒をつけたり、
写真1は中央くぼ地で、包含層(黒色土)
写真2は調査区中央部で住居跡と思われる個所に土器が集中して出
写真1:黒色土下層確認トレンチ
写真2:ハケを使っての発掘
遺構掘削がはじまりました。
遺構の定義は様々ですが、
16次調査では完掘(すべて掘り上げてしまうこと)
写真1:ピット(小穴)掘削状況
写真2:溝掘削状況
天候に恵まれ、無事に写真撮影を終了することができました。
欲を言えば曇りの方が撮影に適しているのですが、晴天のおかげで、土の色がはっきりと見えていい写真が撮れたと思います。
写真2は調査区を東西に横切る溝の西側部分(写真手前)がきれいに見えています。黒い土の上に乗っている赤い土が繋がってきれいに検出されています。
写真1:調査区全景(南から)
写真2:調査区を東西に横切る溝(西から)
明日の調査区全体写真撮影のための清掃を行いました。1964年のトレンチの中もすべて土を出し、きれいにしていきます。写真1の中央に見えるのは竪穴住居跡です。
南東の角の調査区は火曜日の大雨で水没し、泥がたまっていましたが、足元に注意しながら、作業員さんたちにテキパキと清掃していただきました。
写真1:1964年の調査で確認された竪穴住居跡
写真2:水没して泥をかぶった南東角の調査区
1964年のトレンチの左右に分かれて、北から南へ清掃作業をしました。
貝層の周辺の高い場所は遺物も多く出土しています。
今日は耳飾りが出土しました。15mmほどと小さなものですが、丁寧に作られています。
写真1:トレンチの左右に分かれて清掃作業
写真2:出土した耳飾り
昨日の雨に引き続き、本日も作業を始めると小雨がぱらつき、
ただ、雨のおかげで貝層の上にかかっていた土はきれいに流れて、
写真1:貝層の周りの検出状況
本日は雨天のため発掘調査は中止です。
それに伴い、毎日実施しているフィールド・トークも中止です。
中央くぼ地の調査が一段落し、
午後から風が強くなり、1年間被せていたシートをめくるのに苦労
写真2はシートの下の貝層部分を清掃しているところです。
写真1:強風の中シートをめくっているところ
写真2:
本日は雨天のため発掘調査は中止です。
それに伴い、毎日実施しているフィールド・トークも中止です。
昨日に引き続き、中央くぼ地の黒色土下層を掘り進めます。関東ローム層は、縄文時代よりも前に降り積もった火山灰によってできた層ですので、この層が出てくると今回の調査は終了となります。
写真1ではまずジョレン幅で先に深く掘削を行い、これから掘る個所の深さのあたりをつけていきます。その後、面的に掘削していき、写真2のように全体的に仕上げていきます。いくつか黒いシミが見えますが、これが柱の穴や土坑などの遺構です。
写真1:黒色土の下層を掘るために、トレンチ状にジョレン幅で掘削
写真2:面的に黒色土の下層を下げたところ
昨日と打って変わって、秋晴れの中での発掘調査。
黒色土の下層にあるローム混じりのモヤモヤとした層を掘り下げて遺構の検出作業。中央くぼ地全体に広がるこの層からも土器が多く出土しており、面的に縄文人たちが中央くぼ地を掘り下げていたことが分かります。
写真2は午後3時前に撮影したものです。今日は快晴の良い天気ですが、この時間になると日差しもだいぶ傾き、影が伸びてきたり、土の色が見えにくくなったりで、調査が難しくなります。
写真1:黒色土の下層を調査しているところ
写真2:午後3時前の調査区
朝からポツポツと小雨が降るあいにくの天気。天気予報では昼過ぎには回復するとのことだったので、道具の手入れやプレハブの掃除などを行う。
午前11時前には雨が上がり、調査区東側の清掃作業に入る。午後2時に遺物出土状況写真撮影を行うことができた。
写真1:道具の手入れ(ジョレンの刃を砥石で研ぐ)
写真2:研いだジョレンで清掃作業
調査区北側の貝層を削っていたところ、写真の土製品が出土しました。
三角形の板の上に、T字状の眉・鼻と丸い穴による目・口を表現した、かわいらしい顔をもつものです。
顔は赤く塗られています。今後土を落として調べてみますが、土偶の可能性があります。
調査区北側では黒色土の掘削が進み、昨日黒色土の下の溝状遺構が見えました。
今日は溝状遺構の上面を精査し、写真を撮りました。
写真中央に縦にのびる黒っぽい土の帯が溝状遺構と考えられます。これを発掘して土器が出土すれば、溝状遺構の時期がわかるかもしれません。
発掘調査も後半戦に入り、掘る作業よりも記録をとる作業が増えてきました。
調査区南側で確認された遺構(小穴や土坑など)の写真撮影に着手しました。写真1は調査区の壁も写真に入るため、草刈り鎌で壁切り(文字通り壁を鎌で切って、平らにすること)をしているところです。なかなか熟練の技が必要です。
調査区北側では溝状遺構が見えてきました。写真2をよく見ると左右に黒い帯が見ることができます、、、見れましたか?
写真1:壁切りの様子
写真2:溝状遺構検出状況
1964年のトレンチ東側の包含層掘削も順調に進み、黒色土の下の黄色いローム層が顔を出してきました。中央くぼ地の中央に近い場所にあたるためか、遺物は少なめです。
写真2はテラス状にローム層の段がある調査区中央の黒い層を掘削し、断面で確認されている溝を検出しているところです。この辺りは遺物も多く、住居跡も溝の下で確認されていることから、慎重に作業を進めていきます。
※明日は雨天が予想されるため、発掘作業は中止です。
写真1:包含層掘削状況
写真2:遺構検出状況
1964年の調査でトレンチの断面で確認されていた溝や住居といった遺構を平面的に確認するためトレンチの脇を精査しています。
57年前の答え合わせをするような感じですが、日々新たな発見があり、発掘調査の大切さが身に沁みます。
秋晴れの清々しい土曜日ということもあって、多くの方々がフィールドトークに来ていただきました。調査がある日は午後2時から行っておりますので、ぜひお越しください。
溝と住居が断面で確認されていた箇所を面的に調査
フィールドトークに耳を傾ける見学者
1964年に調査したトレンチの東側に着手。写真1の中央に縦に長く掘られているそのトレンチの壁を見ると手前に向かって、黄色いローム層が落ち込んでいる様子が分かります。午後からは大学の先生、県や他市の専門家による視察がありました。
写真1:新しいエリアの調査に着手
写真2:専門家による視察
これ以上ないというくらいの撮影日和。普通いい天気といえば晴天ですが、撮影には影の出ない曇りが最適です。
また、高いところから撮影すると今まで見えなかったものが見えてきます。写真1の中央に黒くて丸いシミが一直線に並んでいます。現代の錯覚かもしれませんし、縄文人が柱を一直線に並べたのかもしれません。それはこれからの調査で明らかにしていきます。
写真1:清掃作業、最後の追い込み
写真2:黒い小穴が輪になっているようにも見える検出状況
明日、これまで掘削してきたところの写真撮影を予定しています。それに向けて清掃作業が佳境を迎えています。
黄色いローム層上面まで削って、遺構(柱の穴や土坑など)を探すのですが、南側では縄文時代晩期の土器がローム層に食い込む形で出土していましたが、中央くぼ地のやや北側になると縄文時代後期の土器や中期の土器がローム層に食い込む形で出土しています。
これは中央くぼ地の形成、環状や馬蹄形貝塚の形成を知るうえで非常に重要な手がかりとなりそうです。
写真1:南(写真奥)から北へ向かって検出作業をしています。
写真2:検出された小穴(黒いシミ)
秋晴れの好天に恵まれ、作業も順調に進んでいます。
今週はいよいよ中央くぼ地の遺構検出を本格的に開始します。
環状や馬蹄形と呼ばれる大型貝塚の中央くぼ地には何があるの?!いや、何がないのか?!今回の調査の前半戦の見どころは金曜日、土曜日あたりです。
調査の最新情報を現地でお伝えするフィールド・トークも毎日午後2時から開催しておりますので、ぜひお越しください。
写真1:秋晴れに恵まれた発掘調査風景
写真2:包含層掘削が終了し、ベルトを崩しているところ
かなり強い台風の雨風でしたが、大きな被害なく乗り切ることができました。
本日は写真撮影をするために、先日掘削が終了した調査区南側の清掃を行いました。写真1の中央にある十字のものはベルトといって、どのくらい包含層を掘削したのか、地形の起伏はどうなっているかなどを後から観察するために残しているものです。
午後からは調査区の中央へ移って遺構検出を行いました。写真2のようにきれいな黄色の関東ローム層が顔を出します。黒く見えるのはピット(小穴)と呼ばれる遺構で、柱の穴かもしれません。
写真1:調査区南側清掃状況
写真2:遺構検出状況
調査区南側の包含層掘削が一段落し、中央くぼ地の遺構の検出が始まりました。移植ゴテでていねいに調査区の表面を削っていき、縄文時代の人たちの生活の痕跡をていねいに探していきます。
明日、台風16号が接近することから、休憩用のテントを畳んだり、シートが飛ばないように土のうを直したり、台風対策を行いました。
明日は荒天のため作業は中止です。
遺構検出作業
休憩用テントの台風対策
包含層掘削が進みだんだん掘る場所が少なくなってきました。中央くぼ地の中心に近いエリアなので、遺物の量は相変わらず少なめです。
とは言え、調査区の南端では遺物の出土が増えてきます。包含層掘削時に出土した土器などの遺物は現位置を記録するための土の柱状に残しておきます。こうすることにより遺物の出土状況を把握することができます。
包含層掘削状況
遺物出土状況(土柱の上に遺物があります)
包含層掘削はベルトと呼ばれる帯を残しながら掘り進めます。これを残すことに掘削してきた層の厚さや色などを確認しながら掘り進めることができます。
加曽利貝塚の史跡内で草刈り作業が行われています。南貝塚周辺も草刈りが終わり貝層の高まりがよく見えるようになりました。写真2では奥のほうに比高差2mほどの土塁状の貝層の高まりが見えます。
写真1:ベルトの脇を先に掘削して深さのあたりをつけていきます。
写真2:中央くぼ地と写真の奥の貝層の高まり。
調査区南側の包含層掘削は西半分を終了し、午後からは東側へ移りました。また、ジョレンでの掘削が始まります。
旧調査区内の貝層調査の方も慎重に掘り進めた結果、土器や獣骨が詰まった土坑を断面で確認することができました。
包含層掘削状況。奥はローム層上面まで検出して終了した箇所。
慎重にハケで作業。土器は縄文時代後期の堀之内式土器です。
本日も移植ゴテでの包含層掘削です。ていねいに土器などがないか確認しながら掘り進めて行きます。
掘り出した土はオレンジ色の箕(ミ)に入れて、クローラーダンプに積み込んで運び出します。
移植ゴテでの掘削状況
クローラーダンプで運び出し
ジョレンで包含層を5cmくらいずつ掘り進め、ローム層の明るい赤い土の色が見えてきました。ここからは移植ゴテで仕上げていきます。遺物は少なめですが縄文時代晩期の土器が出土しています。
*明日は秋分の日で作業はお休みです。見学を希望される方はご注意ください。
ジョレン(鋤簾)での掘削作業
移植ゴテでの掘削状況
新しいエリアのI13グリッドは先日まで調査していた個所の南側になります。中央くぼ地の
深さや形状が明らかになりつつあります。
1964年の調査の際のトレンチで層を確認しながら掘り進めています。黒い土が包含層。赤
い土がローム層になります。
*18日土曜日は荒天が予想されるため発掘調査は中止です。また、来週は祝日等の関係で
発掘調査は22日(水曜日)、24日(金曜日)、25日(土曜日)の3日間となります。見学を希望される
方はご注意ください。
広い調査区の一番南側で掘削中
包含層の厚さは15~20cm
写真撮影も終わり、遺物の取り上げ作業に入りました。1点ずつ測量機で座標を図りながら取り上げていきます。
掘削作業は南側の新しいエリアに入ってきました。
また、包含層の黒色土の掘削が始まります。
測量機で土器の出土地点を計測(写真奥に見えるのが自動追尾式の測量機)
南側の新しいエリアの掘削作業開始
写真撮影のために清掃作業を行いました。
黒色土の下にはローム層(赤土)が顔を出すところもあり、移植ゴテで削っていくと色鮮やかな赤土の色が映えます。
竹串が多すぎて針のムシロ状態のところもあります。
竹串の間を熟練の技できれいに清掃していきます
4m四方のグリッドごとに分担して清掃中
現在調査しているエリアの包含層掘削もいよいよ大詰め。黒色土を鋤簾(じょれん)や移植ゴテなどで掘削して、箕(み)の中に掘った土を入れて外に出します。
明日、このエリアの遺物出土状況の写真撮影をするために、何名かは清掃(きれいに整えて写真の見映えをよくする)に入りました。
遺物(土器や石器)が出土した場所に竹串を立て、その場に残しておきます。写真撮影後にこの地点の座標を計測して、1点1点袋に入れて取り上げます。
鋤簾(じょれん)での包含層掘削。オレンジ色のものが箕(み)
遺物を動かさないように、その間を清掃していく
今日も黒土を削っては運び出し、削っては運び出し、、、地道な作業の連続です。
この包含層掘削の作業と並行して、1964年に調査を行った際に確認されたが、その実態が不明とされている遺構についても調査をしています。
こちらは狭いエリアなので、少人数でじっくりと検討を重ねながら掘り進んでいます。
1964年調査のIトレンチ内での調査風景
他にも地層の様子を写真や図面に記録する作業もあります
今日も包含層の掘削です。中央部のくぼ地の一番低いところを掘削しています。写真1は南貝塚の北側の高い地点から撮影したものですが、2.5mほどの高低差があります。
昨日の雨で水を吸った土の表面をよく観察するといろいろなことが分かります。写真2に写っている黒くて丸いシミは縄文時代の柱の穴の跡だと思われます。どのような並びになるのかは、これからの調査で明らかにしていきます。
中央部のくぼ地(北からの遠景)
黒くて丸いのは柱穴か?
本日も雨天のため発掘調査は中止です。
それに伴い、毎日実施しているフィールド・トークも中止です。
昨日に引き続き包含層(縄文時代に堆積した地層)の掘削です。中央部のくぼ地の低い所へ行けば行くほど土器が少なくなってきました。
これはどういう意味なのか?これからの発掘調査で明らかになっていくことでしょう。
包含層掘削状況
フィールドトーク絶賛開催中
*フィールドトークは調査がある日の午前11時から。事前予約不要です。
久しぶりの青空のもと発掘調査本格始動です!
加曽利貝塚のような大型貝塚は貝層がリング状やU字状になり、中央部に貝がありません。
なぜでしょう?!
この謎を解明するべく第16次調査では南貝塚の中央部を中心に発掘調査を進めています。
まだ始まったばかりですが歴史的発見があるかも!?
調査員が日々の発掘情報を説明するフィールドトークは午前11時から20分程度です。(事前予約なし。火曜日から土曜日に現場にて。ただし雨天中止。)
発掘調査風景
縄文土器発見、何やら文様が見えます。
本日も雨天のため発掘調査は中止です。
それに伴い、毎日実施しているフィールド・トークも中止です。
本日も雨天のため発掘調査は中止です。
それに伴い、毎日実施しているフィールド・トークも中止です。
連日の雨模様、急に寒くもなっています。
体調管理が大切な時期になってきました。
本日は、雨天のため発掘調査は中止です。
それに伴い、毎日実施しているフィールド・トークも中止です。
本日も縄文時代のときに積もった地層(包含層)の掘削を行いました。
範囲が広いため、まだまだ時間がかかりそうです。
明日も引き続き作業を行います。
猛暑が少し和らぎ、休み明けの体に優しい作業日和となりました。
本日はまず、旧2トレンチの埋戻土の除去を行い、綺麗なトレンチが姿を現しました。
そして、いよいよ縄文時代のときに積もった地層を掘っていきます。
少ししか掘っていないのに、土器の破片がたくさん出土しました。
竹串は、埋まっている土器を見失わないための目印です。
明日も引き続き包含層の掘削を行います。
見事旧1.トレンチが掘り終わりました。
丁寧な仕上げのおかげで、トレンチ内の様子がよくわかります。
これで一旦旧1.トレンチの調査は終了です。
来週から次なる調査区で調査スタートです。
今日から旧1.トレンチの埋戻土の除去がスタートしました。
皆さんパワフルで、あっという間に掘り終わりました。
移植ゴテで丁寧に仕上げを行い、トレンチの完掘を目指します。
明日も引き続き作業を行います。
今日は今までで一番暑い1日となりました。
そんな厳しい作業状況の中、皆さんの頑張りにより旧1.トレンチが姿を現しました。
明日からトレンチ内の埋戻土の除去を開始します。
昨日に引き続き、旧2.トレンチの埋戻土の除去作業を行いました。
きれいに埋戻土の除去が完了しました。
旧2.トレンチの作業はここで一旦終了し、次なる調査区へ移動します。
次なる調査区は旧2.トレンチの南側。
(手前側に一部見えているのが旧2.トレンチです。)
ジョレンを使い遺構確認を行います。
範囲が広いため、明日も引き続き作業を行います。
先週に引き続き、旧2.トレンチの埋戻土の除去作業を行いました。
明日も引き続き、埋戻土の除去作業を行います。
本日は昨日に引き続き、ジョレンを使い遺構確認を行いました。
広い範囲ですが、皆さんの息の合った作業でどんどん進んでいきます。
昭和年代の調査区がはっきりと確認できました。
このトレンチの名前は「旧2.トレンチ」です。
来週からこのトレンチの埋戻土の除去作業を行っていきます。
昨日に引き続き、旧4.トレンチの埋戻土を掘り進めていきました。
皆さんの頑張りにより、見事除去が完了し住居跡が検出できました。
トレンチの奥に見えているのが住居跡です。
ここで一旦旧4.トレンチでの作業は終了となり、次なる調査区で調査スタートです。
遺構があるかを確認するため、ジョレンを使い土の色を観察していきます。
土の色の違いがわかるでしょうか?
調査区が広いため、明日も引き続き遺構確認を行います。
本日も真夏日の中での重労働でした。
範囲を確定した旧4.トレンチの埋戻土を除去していきます。
学生さんも一生懸命掘り進めてくれました。
明日も引き続き埋戻土を掘り進めます。
連日の雨から一転、夏空の真夏日が戻ってきました。
1日雨が降らない日は久しぶりでしたので、なまった体の感覚を取り戻しながらの作業でした。
今日から電源ケーブルの下に眠っていた旧4.トレンチの掘削がスタートしました。
ジョレンで削ることで土の色が観察しやすくなり、旧4.トレンチの輪郭がはっきりと現れました。
トレンチの範囲が確定できたので、明日から埋戻土を掘っていきます。
明日も厚い中での重労働なので、熱中症に十分注意して作業を行いたいと思います。
今日は台風10号が接近している影響で、時折雨による中断をはさみながらの作業でした。
今日はタテジョレンという道具を使って、調査区の壁を削ってきれいにする作業などを行いました。
本日のフィールド・トークは、雨天気味であったため行いませんでした。
来週10日~14日はお盆休みで、発掘調査は休止となります。フィールド・トークも行いませんのでご注意ください。
今日は、午後から雲が広がるという当初の予想でしたが、全く広がりませんでした。
昨日の暑さがこの夏最強と思いましたが、今日の暑さは最強を更新した気がします。
表土除去をした部分は、天日にさらされ続けると乾燥が進み、調査の支障になります。
基本的な作業が終わると必ずブルーシートを上にかける作業が発掘現場での日常の一コマになっています。
単純な作業と思いがちですが、土嚢を追加で作る必要もありますし、疲れた身体で風で剥ぎ飛ばされないように目を配りながら土嚢を並べるのも疲れる作業です。
今日も、作業員の皆さん、お疲れさまでした。
今日の日中の暑さは、今年最強かも。
重機による表土除去作業が終わりました。
発掘現場の黄昏時
作業員さんたちが帰った後の現場は物寂しいです。
今日の作業は、昨日からの継続です。
作業の途中、大きな木の根に当たり、結構手間取っていました。
発掘調査は、派手な発見に至るまでに、長~い地味な基礎作業が淡々と続きます。
炎天下の中、黙々と力強く作業に従事してくれる作業員さんたちには、日々感謝です。
本日から今年度の加曽利貝塚の発掘調査が本格的に開始いたしました。
本格的、と言っても、まずは昨年度に埋め戻した土の除去が主な作業になります。
重機を使って土を除去している部分もありますが、写真のように人力で丁寧に作業する部分もあります。
作業は順調に進んでおり、埋め戻し前の姿が現れるのが待ち遠しいところです。
調査の本格開始に合わせて、調査員によるフィールド・トークも実施いたします。
8月・9月の間は11時から開始(所要時間約15分)、事前申込等は不要です。
参加希望の方は、直接発掘調査の現場にお越しください。
暑い日が続きますので、熱中症には十分にご注意ください。
連休や雨天中止があったため、久々の作業日となりました。
突然のゲリラ豪雨に見舞われるハプニングもありましたが、本格的な作業開始に向けて着々と準備が進んでいます。
写真は昨年度の埋戻土を取り除いているところです。
以前、準備中ではありますが、考古学の専門家の訪問がありました。
夏がやってきました。
暑そうな日です。
草刈りやネットフェンスの設営は継続しつつ、表土の除去を開始。
発掘調査がいよいよはじまるなあという雰囲気になってきました。
今週の月曜日(7月12日)から令和3年度の発掘調査の準備がはじまりました。
まずは、草刈りとネットフェンスの設置です。
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