千葉市立加曽利貝塚博物館 > 調査研究 > 調査 > 平成30年度 発掘調査日誌
ここから本文です。
更新日:2020年12月12日
今年度の発掘調査もついに最終日を迎えました。最終日の今日は、発掘調査の成果を多くの方々にご覧いただくための現地説明会を開催し、天気にも恵まれ多くの方々にご来場いただくことが出来ました。ありがとうございました。
開場前から長い長い行列が!1日でおよそ550名の方にご来場いただきました。千葉市外からの遠方からお越しいただいた方も多くいらしたようです。
縄文時代中期の貯蔵穴(主食であるドングリなどを貯蔵した穴)、縄文時代晩期の竪穴住居跡などについて、地点ごとに担当者が説明をしています。皆さん、熱心に耳を傾けていらっしゃいました。
発掘された竪穴住居についての説明を聞く参加者の方々。説明をする職員もついつい熱が入ります。中には設定時間を超えて熱弁をふるう職員も・・・
見学の最後は、縄文土器や竪穴住居跡から見つかった3本の石剣、土製の耳飾りなど出土品の見学です。ガラスケース越しではなく出土品を間近で観察することができる数少ない機会とあり、顔を近づけて観察したり、写真を撮られたりする方も。(※写真は見学に訪れた市長)
今年度の発掘調査は本日で終了し、来週からは後片付けや埋め戻し等の作業を行います。現場での作業は終了となりますが、今後は出土した遺物の洗浄や、バラバラに壊れた土器の復元、記録として残した図面類の整理作業などを行います。
この発掘調査の成果は、来年3月16日(土)から加曽利貝塚博物館で開催する「発掘調査成果速報展」にていち早く公開いたしますので、ぜひ楽しみにしていてください。
なお、発掘調査は来年度以降も継続的に実施していく予定です。今後の成果や発見にご期待ください!
本日の現場は雨のため中止となりました。なお明日は祝日のため現場は休止となりますのでご注意ください。博物館は開館します。
さて、明後日に開催が迫った発掘調査の「現地説明会」について、本日は当日のルートマップ(PDF:941KB)(当日配布)をご紹介します。
加曽利貝塚の正門から入ってすぐ、右手にある受付に進んでいただき、マップの矢印に従ってご見学ください。なお、「解説⑥」では発掘調査で出土した遺物を展示解説いたします。先に「解説⑥」をご覧になった場合も、発掘現場を見学される場合は「解説①」からお進みください(※ルートの逆走はできません)。また調査区内はルート以外の場所には入れませんのでご注意ください。
現時点では当日は曇りのち晴れの予報となっております。寒さ対策をしてご来場ください。
今年度の発掘調査も残りわずかとなりました。
発掘作業も佳境となり、住居跡のセクション図を作成しました。住居内の柱穴もだいぶ掘られています。
住居の北側隅からは、ひと際大きな土坑が発見され貯蔵穴と考えられます。その貯蔵穴のすこし上に位置するベルト内に、とても面白い土器が発見されました。
「注口土器(ちゅうこうどき)」です。お茶をそそぐ急須に似た形をしており、左側には小さな口が確認できます。残念ながら上部が欠けていて全体像は分かりませんが、丸みのあるきれいな形をしています。表面が赤いので、もしかすると赤彩されているかもしれません。復元が楽しみな遺物の一つです。
さて、今度の土曜日11月24日は現地説明会です。様々な遺物も展示予定ですので、ぜひ加曽利貝塚に足をお運びください。
今週末11月24日(土)に発掘現場の「現地説明会」を開催しますが、本日は今年度出土した遺物の中でも、特に優品をご紹介したいと思います。
こちらは出土したときの状況写真です。「遺物はどこ?」と思われるでしょうが、引き目の写真を撮ることで、住居のどの位置から出土したかわかりやすくしています。それでは遺物の近接写真をご覧ください。
こちらが今回の目玉!!「土製耳飾(どせいみみかざり)」です。出土した状態ですので、まだ土が付いていて分かりにくいですね。
こちらが土を落として綺麗になった状態です。非常に複雑で細かな模様が施されているのが分かります。
ここでお気づきになった方もいるかと思います。
「あれ?昨年度も出土してなかった?」
その通りです!実は昨年度も同じくらい精巧につくられた耳飾が出土しています。
左が今年度出土した耳飾、右が昨年度出土した耳飾になります。こうして見比べてみると、今年度の方がやや大きいことが分かります。また、今年度の物には全体を赤く塗った「赤彩(せきさい)」が施されています。
11月24日(土)開催の「現地説明会」では、この2点を見比べることができます。ぜひご自分の目で縄文人の細かな「てしごと」をご覧ください。
昨日掃除をして見つかった、住居内の柱穴を掘る作業を一部行いました。
左下に丸く線が引かれたところが、柱穴と思われる部分です。
掘る際は、まず円形の片側半分を掘り、土の堆積状況を確認します。このように半分だけ掘ることを「半截(はんさい)」と言います。では全部掘ることは全截…ではなく「完掘(かんくつ)」と言います。
半截で底まで掘ったら、土の堆積状況(セクション)を確認して、もう半分も掘って完掘します。写真のように上からみた平面プランは、「やや歪な円形」といったところでしょうか。
さて、いよいよ来週は今年度発掘調査の最後の週になります。週末に開催予定の「現地説明会」の準備も着々と進めていきます。みなさん11月24日(土)の天気が晴れるよう祈ってください。
住居跡の全体が写るように写真を撮りました。真ん中にベルトが残っていますが、これを境に右と左に2つの大きな半円ができています。上から見ると比較的きれいな円形をしています。このように住居や土坑の平面で見る形のことを「プラン」と呼びます。発掘報告書や論文などに「均整のとれた円形のプランで…」とか「プランが不鮮明で…」などと書いてある場合は、(あ~形の話をしているんだな!)とご理解ください。
さて、形が把握できたら、今度はどこに柱穴や貯蔵穴があるかを確認するため、床面の掃除を行います。どんなプランの柱穴や貯蔵穴があるか楽しみです。
今週の発掘調査は明日まで。いよいよ来週が最終週となります。今年度の発掘成果をみることができる「現地説明会」は24日(土)に開催予定です。
今日は朝から快晴、気持ちの良い発掘日和となりました。
さて、昨日まで竪穴住居のベルトを除去する作業を実施しており、ようやく住居跡全体の状況がわかるようになりました。実はすごい発見があったのです!下の写真をご覧ください。床のほぼすぐ上の高さから、「石剣」と呼ばれる石製の棒が3本まとまって見つかりました。石剣は剣のような形をしていることから「石剣」と呼ばれていますが、実際に剣として使われたわけではありません。男性器を模したもので、祈りや祭りの道具であると考えられています。似たような遺物に「石棒」が挙げられ、断面の形が平たいものを「石剣」、丸いものを「石棒」と呼び分けていますが、いずれも祈りや祭りの道具であると考えられています。
この竪穴住居跡の床からは、石剣のほかにも焼けた磨製石斧や動物の骨などが多数見つかっていますので、住居跡を廃絶する段階で、何かしらの祈りや儀式などが行われた可能性が考えられます。
これらの遺物は、11月24日(土)(※雨天時は翌日)に開催する「現地説明会」にてご覧いただけますので、ぜひ加曽利貝塚までお越しください!
ここ数日の日誌で報告していましたベルト除去作業が、本日概ね終了いたしました。
床面と同じ高さまで掘り下がり、2つの部屋(グリッドと呼びます)がつながり、大きな半円になりました。
ベルトを掘りきったところで遺物も多く出土しました。このように床面のすぐ上から出土した遺物のことを「床面の直上」、略して「床直(ゆかちょく)」遺物と呼びます。
床直遺物も見られるかもしれない「現地説明会」は11月24日(土)(※雨天時は翌日)に開催します。
本日は朝から曇り空、時折、雨がぱらつく中での現場作業となりました。
本日も住居跡のベルト除去を行いました。10日の写真と見比べると、だいぶ掘り進んだことがわかります。
こちらは本日の15時過ぎの写真です。しゃがまないと掘り難いほどベルトが低くなっています。だんだんと床面に近い高さとなり、見つかる遺物の重要性も高まります。床面に近いということは、その住居がまだ埋まる前、住居として使われなくなった直後に遺物が置かれたことが考えられます。時期が特定できるような遺物が見つかるということは、この住居が使われていた時期を推測できる、というわけです。
そんな床面に近づいたベルトの中から、土偶の足と思われる遺物が出土しました。これがいつの時期の物なのか、検証が楽しみです。
そんな発掘現場も残すところあと1週間弱となりました。11月24日(土)には、今年度の発掘調査成果を一般公開する「現地説明会」を開催します。掘りたてホヤホヤの加曽利貝塚をぜひご見学に訪れてください。
昨日は雨で中止となりましたが、本日は暑いくらいの日差しの中、発掘調査をおこないました。
本日は、ついに住居のベルトを崩す作業を行ないました。「ベルトを崩す」と聞いてもピンとこないかと思います。以前の調査日誌で解説しましたが、土層の堆積状況を確認するために、あえて掘らずに残した部分を「ベルト」、「セクションベルト」と呼びます。
こんな感じで、丸い住居跡の中心を通るように十字に残した部分がベルトになります。イラストで斜線を引いた箇所が、本日崩したベルト部分です。
ベルトを崩すのも、ただ掘るだけではありません。高さを均一にしながら、徐々に掘り下げていきます。「掘る」というよりも、薄く削っていくイメージが正しいかもしれません。
こうして崩したベルトからも、貴重な遺物がみつかる可能性がありますので、慎重に掘っていきます。
本日は雨のため現場は休止です。
博物館は通常どおり開館しておりますので、御来館ください。
今日は気持ちの良い秋晴れの1日。野外での作業も気持ちが良い季節となりました。
さて、今日は竪穴住居の入り口の可能性がある場所を調査しています。平面的に住居の入り口部分を見つけることは難しかったのですが、埋まっている土の違いから、住居跡の入り口と考えられる場所が見つかりました。写真は、半分だけ掘り上げ、土層の断面を測量しているところです。異なる土の層を見極め、線が書き入れられています。土層の上に水平に糸を張り、この糸から竹串を打った測点までを計り込むことで図面を作っていきます。このような土層の観察と記録は、このイエがどのように作られどのように埋まったかを判断するうえで非常に大切な作業となります。
本日は大型住居の範囲確認のために掘り下げている黒色土の中から、大きめの土器が出土しました。
詳細は取り上げてみなければわかりませんが、縄文時代晩期の安行3式だと考えられます。発掘現場で見つかる土器のほとんどは破片の状態であり、大きなものでもこのように割れた状態で発見されることが多いです。それでも、今回のような状態であれば、取り上げた後に丁寧に水洗いし接合すると、形を復元できる可能性が高く、貴重な資料ということができます。
本日は雨のため現場作業は中止となりました。職員による測量作業等のみを実施しております。
本日、加曽利貝塚では「縄文秋まつり」を開催しました。
多くの来場者が来られたイベントの最中も、発掘調査は粛々と行われています。
イベントでは「ふるいがけ体験」と「土器洗い体験」を実施しました。
明日も開催しますので、発掘の一端を体験してみてください。
本日は大型住居跡の範囲確認のために掘り下げている、黒色土から出土したものをご紹介します。
小さな石製のビーズです。深い緑色をした石を使い、穴を開けています。よく見ると、横方向にも穴を開けた痕跡が確認できますので、もともとは球状の丸玉だったものが割れたため、穴の位置を変えて作り直した可能性が考えられます。
私の人差し指と比べると、爪よりも小さいサイズであることが分かります。
ちなみにこちら、ふるいがけで発見された遺物です。
明日明後日開催の「縄文秋まつり」では、こんな遺物が見つかるかもしれない「ふるいがけ体験」を実施します。この機会にぜひご参加ください。
本日から11月、今年もあと2か月となり朝晩も冷え込んできました。
縄文時代晩期の竪穴住居跡の調査は、住居の壁の確認・検出作業に移り、いよいよ全体像がはっきりとみえてきました。
こちらは1枚目の住居跡と併行して調査している、調査区の南側で発見された溝状遺構です。まだ写真ではわからないと思いますが、大型の住居跡とほぼ同じ場所に位置しているため、黒色土を掘り下げて、遺構の境界を見定めています。
本日は近くの小学校が全校遠足で来場していたこともあり、史跡内がとても賑やかな一日となりました。
こちらは旧Ⅳトレンチ内の大型住居跡とみられる遺構の掘り下げ作業になります。土器も多く出土しており、この遺構の性格を知るてがかりとなりそうです。
また、別の場所では、黒色土中からお椀型の土器が出土しました。縄文時代では比較的めずらしい形の小型の土器で、ミニチュア土器と呼ばれたりします。どんなことに使ったのかこれから詳しく調べていきます。
今日も天気の良い一日でした。発掘調査も順調に進んでいます。
今日は住居跡の床面を確認しました。床面は人が生活していた面です。縄文人が歩いて踏み締めているため、固くなっています。掘っていると明らかに土の感触が変わるのでよくわかります。
その床面から「磨製石斧」が発見されました。昨年の調査でも、住居の床面から磨製石斧が出土していますが、それに比べると倍くらいの大きさです。
石材等今後詳しく調べていきたいと思います。
本日の発掘調査は雨のため中止となりました。
本日予定のふるいがけ体験は中止です。
住居跡もだいぶ掘り進んで、ほぼ床面が検出されました。写真右隅には、昨日の獣骨がまとまって出土しています。
床面にはいくつか円形のシミが確認できますので、柱穴と思われます。
ちょうど住居の中央部分の床面からは赤い焼土がみつかり、火を焚いた「炉」跡が発見されました。
加曽利貝塚博物館では、縄文時代の住居跡を復元した建物がありますが、そこも同様に住居の真ん中に炉があります。
きっと縄文人は、炉を囲いながら家族で談笑したり、ご飯を食べたりしたことでしょう。
今日は竪穴住居の床面(当時の人が暮らしていた面)の少し上から、動物の骨が見つかりました。
ハケやブラシを使って慎重に掃除していくと、ようやく骨の形が出てきました。
まだはっきりとはわかりませんが、イノシシもしくはシカなどの大型獣の骨だと考えられます。昨年度の調査でも同じ住居跡から動物の骨が発見されており、今後の調査でさらなる成果が期待されます。
竪穴住居跡から見つかった動物の骨
発掘調査で重要となるポイントの一つに、土の色や変化の観察が挙げられます。下の写真でどのように観察していくかを見てみましょう。
中央から土の色が変わっていますが、左側の黄色い部分は関東ローム層と呼ばれ、一般的に富士山の火山灰が由来と考えられている基盤的な層になります。
縄文人はこの関東ローム層を掘り込んで竪穴住居跡を作って暮らしており、使われなくなった住居の跡は窪地として残ります。
意図的に埋め戻しをしている例もありますが、多くの住居跡は周辺にある土が少しづつ堆積して徐々に埋まっていきます。実は、右側の少し黒っぽい土の部分は、周辺にある黒い土で埋まった縄文時代晩期の竪穴住居跡であると考えられます。
2枚目の写真の断面部分にご注目ください。
よく見ると、黄色い関東ローム層を上から斜めに掘り込んでいるのがおわかりになると思います。このように、発掘調査では土の色や堆積の状況を観察しながら調査を進めていきます。
これからも日々の調査写真を紹介していきますので、参考にしてみてください。
朝から雨が降り、現場作業が出来るか心配でしたが、作業開始の時には止んでなんとか一日作業ができました。
先週から継続中の住居跡は、順調に発掘が進んでいます。
こちらは東西方向にのびる旧Ⅳトレンチの写真です。掘りあがった状態できれいに掃除して、本日撮影を行いました。中央部分の大きな土坑は貯蔵穴と考えられます。
雨が降ったあとも曇っていたので、本日の現場は非常に寒く感じました。ついこないだまで暑さが辛かったのに、季節が変わるのはあっという間ですね。
あっという間といえば、発掘作業も残り1か月ほどとなりました。来月にはイベントも目白押しですので、加曽利貝塚にぜひお越しください。
秋晴れの中、本日も順調に発掘作業が進んでいます。
現在発掘中の竪穴住居跡の全体を撮影しました。ベルト(10/18日誌参照)を中心に、左側が昨年発掘した部分、右側が今年発掘している部分になります。画面ほぼいっぱいが住居の範囲になります。
今年発掘部分も、もう少しで床面に到達する深さになってきました。果たして床面からはどんな遺物が見つかるのかワクワクしますね!
本日の現場作業は、雨天のため中止となりました。見学予定の方はご注意ください。
今日も天気よく発掘日和。順調に竪穴住居跡の発掘が進んでいます。
下記の写真をご覧ください。奥に見える土の壁の表面がきれいに整えられていることにお気づきいただけるでしょうか。
この壁の部分は土層観察用ベルトといい、竪穴住居跡が使われなくなった後どのように埋まったかを確認するために、わざと掘らずに残して土層の表面を観察しているのです。
2枚目の写真では、土層の中に土器が含まれています。住居跡の床の部分で見つかる土器は、当時の人々が使用していたそのままの状態で残されている可能性が高いですが、埋まっている土に含まれている土器は、住居よりは後の年代に使われていたものの可能性が高いです。このように、発掘調査においては土層の観察が不可欠です。
本日も秋晴れの中、発掘作業は進みます。
竪穴住居跡の発掘も進んで、先週10月11日の日誌掲載写真と比較すると、だいぶ深く掘られていることが分かります。
遺物量は変わらず多く出土していますので、今後大きな成果が発表できそうな予感がします!
台風シーズンも終わって、晴れた日にはお散歩に良い季節となりました。ぜひ加曽利貝塚に散策がてら、発掘見学にお越しください。
11月3・4日には、「特別史跡加曽利貝塚 縄文秋まつり」を開催します。ふるいがけ体験&土器洗い体験もできますので、発掘見学と併せてぜひ!!
先週に引き続き、住居跡の掘削が続いています。昨年度に調査した箇所の写真を撮るため、改めて掃除をしてきれいにしています。当時の人々が暮らしたと考えられる床の上には、黒い土の範囲がシミのように見えますが、丸いシミは住居の屋根を支える柱を立てた跡と考えられます。このように土の表面をきれいにすることで、埋まっている土の色の違いを判断することができます。実は、発掘調査で最も重要な事の一つが土を判断することでもあるんです。
竪穴住居の床面
深い場所の調査は大変です...
午前中は霧雨がパラついていましたが、お昼には止んで曇ってはいるものの明るくなってきました。
さてそんな少し肌寒い今日は、ふるいがけで面白い遺物が見つかりました!
非常に小さい1cmほどの大きさの玉類と思われます。玉類とは、勾玉(まがたま)や管玉(くだたま)といった装飾品に使用された主に石で出来た遺物です。
こちらも石で作られたもので、手前が穴部分になります。形が残っていないのは残念ですが、小さい遺物が見つけられたのも「ふるいがけ」のおかげといえます。
本日は雨天のため現場作業は中止となりました。
博物館は通常通り開館しておりますので、ご来館の際は足元にご注意の上お越しください。
本日も昨日に引き続いて住居跡の掘り下げを実施しました。
規模の大きな住居跡なので、同じ場所を4人で掘っています。
人がいる写真手前と、ブルーシートに覆われている、昨年度調査部分をあわせた範囲が住居の規模になります。
昨年度調査部分は、昭和39年の調査で一度掘られていましたが、今回は初めて掘り下げた場所になり、出土する遺物も期待が膨らみます。
本日は天気も良く、少し暑いものの発掘作業は順調に進められました。
昨日の9日(火)は博物館は臨時休館でしたが、発掘調査は行いました。
昨年度に全体の東側半分を調査した住居跡について、引き続き西側の住居プランを確認し、昨日からは住居内の土を慎重に掘り下げていますが、たくさんの出土遺物が確認できました。
まとまった状態で出土した土器もあり、この先の調査の進展が楽しみです。
今日は久々の晴天、気温も30℃を超えるなど、夏を思い出す暑さとなりました。そんな暑い発掘現場ですが、今日は「ふるいがけ体験」が行われました。大人も、子供も汗をかきながら夢中になって土をふるって、そろそろ終わりという時間でした。
「おおっ!これは!」
なんと、丁寧に石を磨いて作った「磨製石斧」を発見!刃先が少し欠けていますが、見事な逸品!
何が見つかるかなー
やったー
見事磨製石斧を発見!
次回の「ふるいがけ体験」は、平成30年10月13日(土)14:15~15:00(雨天中止)となります。
来週はどんなものが見つかるかな?
本日の発掘調査は、雨のため中止となりました。
台風は千葉には来ないようですが、この週末も雨と風が強いようですので、みなさんお気をつけください。
少し小雨が降る中の現場でしたが、一日作業をすることが出来ました。
写真は昨年度も調査をした住居跡の西側半分になります。手前にいる2人の位置が、住居の中心付近になります。
少し分かりにくいかもしれませんが、この2人の周辺の土と、外側の土で色が異なるのが分かりますでしょうか。この色の違いが、住居の境界になっています。
こちらは、同じ住居跡を昨年調査した側から撮影したものです。右側の人と、掘りあがった左側を見比べると、かなり深いことがわかります。
昨年掘った住居半分の形から推測すると、比較的整った円形の住居になりそうです。これから住居跡の掘り下げが開始されます。どんな遺物が見つかるのか、今から楽しみです。
本日の作業も引き続き黒色土の掘り下げです。
もう何度かこの日誌でも登場していますが、遺物がみつかった場所に刺した竹串が、無数に確認できます。これから写真を撮るために、竹串の隙間をぬって、掃除をしている所です。
写真撮影のために地面をきれいにしていますが、きれいにすると見えてくるのが、写真真ん中にみえる「黒いシミ」です。
直径30㎝ほどの円形をしているのが確認できます。掘ってみないとわかりませんが、土坑の可能性が考えられます。まれに木の根っこ穴であったりするので、慎重に見極めていかなければなりません。この土坑状の「シミ」が何であったのか、また日誌に書きたいと思いますのでお楽しみに!
先週末の台風の影響で、公園内は落ち葉や枯れ枝が散乱してしまいました。加曽利貝塚の史跡内はおよそ東京ドーム3個分のため、片づけるのも一苦労です。
さて、発掘現場は今日も順調に進んでいます。引き続き黒色土の掘り下げを行いました。
写真右上にある出っ張りの部分には、土が燃えて赤くなった「焼土(しょうど)」がまとまって発見されました。
焼土の拡大写真です。ところどころ土が赤くなっているのがわかるかと思います。焼土があるということは、この場所で火を焚いたということになります。何のために火を焚いたのか考えるのも、考古学の面白いところです。
今日は昨日の涼しさが嘘のような良い天気。
昨日に引き続き、慎重に黒い土を掘り下げていくと、小さな土器のかけらがたくさん見つかりました。
2枚目の写真に白いラベルが写っていますが、取り上げた遺物には、どこから見つかったものかがわかるように必ずこのようなラベルを付けます。
「KSM14」とは、Kasori Shell Mound 加曽利貝塚を英語表記した際の頭文字が「KSM」となります。14は14次調査。「KSM14」は「加曽利貝塚14次調査」の略号となっています。
「J11-47」はグリッドといって、調査区を碁盤の目状に区画した数値となっており、見つかった場所を示しています。最後に遺物を取り上げた日付が記入されています。
見つかったすべての遺物は、どんなに小さなものでも1点1点が貴重な文化財です。いつどこで見つかったかという情報は非常に重要で、しっかりと記録に残します。
今日は急に気候が涼しくなった一日。じっとしていると肌寒く、昨日までの半袖から一気に長袖二枚重ねの陽気です。
でも、こんな日は発掘日和、体を動かすにはちょうど良く、発掘作業は順調に進んでいます。
黒い土の中からは土器のかけらがたくさん!よく見ると土器の表面の文様も観察できます。
見つかった土器はその特徴やこれまでの成果から、縄文時代晩期(安行3b式)のものが多いと思われます。
今後の成果がますます楽しみですね。
パラパラと小雨が降ったりやんだりの天気でしたが、なんとか一日発掘作業ができました。
そんな今日は、出土した土器の位置を図化するために、機械をつかって計測する作業をおこないました。
みつかった土器の位置と高さを計測しています。
位置を記録することで、あとで接合できた土器の散らばり具合がわかったり、時期ごとの土器のまとまり等も推測することができます。
また、高さを計測することで、土器の新旧が決められ、みつかった土層の年代を調べることができます。
精密機械を使用するため、ちょっとの雨でも出来なくなってしまうため、正確さとスピードが要求される作業です。
本日は雨のため作業中止です。見学に来られる方はご注意ください。
昨日の雨で地面がしっとり、陽が出てきて少し蒸し暑い一日でした。
さて本日は土曜日限定の「ふるいがけ体験」の日でした。
博物館では市民土器づくり講座も開催していたので、土器づくりの参加者がふるいがけ体験もしました。
発掘担当者から、ふるいがけの手順を教わります。
土をふるって貝や土器が見つかると、大人でもテンションが上がるようで、「この貝殻は何の貝?」「これは土器!?違う?」と、楽しそうにふるいがけをしていました。
本日は雨天のため現場作業は中止です。見学の方はご注意ください。
博物館脇にある金木犀の香りが、風にのって発掘現場まで届いてきました。天候は曇りですが、今日は調査区全体の写真撮影のため、影が映らない今日のような天気は、絶好の撮影日和です。
写真撮影のために全体を清掃したので、キレイな状態をご紹介します。
上の写真は、東西方向にのびる旧Ⅳトレンチを映したもので、黒く丸いシミは土坑と考えられます。
こちらは南北にのびる旧Ⅴトレンチを南から撮影したものです。
トレンチの床面の色が、手前と奥で少し違うのがお分かりいただけるでしょうか。
黒い点線で囲った範囲が、手前に比べて暗い色をしていると思います。
これが遺構の範囲になり、住居跡であると思われます。
このように全体をきれいに清掃したことで、遺構の確認が容易になります。
お掃除は大切ですね。
本日も日差しは暑いですが気持ちの良い天気となりました。
明日は、発掘現場全体を撮影するため、ジョレンで清掃をしています。乾いて浮いた土や、雑草を除去して、写真に写らないようにします。
これと併行して現場の測量をおこなっています。
上の写真は、左の人が基点となる位置にポイントを落としているところで、奥にある測量機械を右の人が手元のタブレットを使って確認しています。
こんな赤い円盤状のものを道路等で見かけたことがあるかも知れません。この位置がポイントを示しています。
以前は測量機械を人が覗いて指示を出していたのですが(道路工事などで見かける風景です)、発掘現場も着々と進歩しています。
とはいえ最後は人の目と経験がモノを言う、慎重さが大事な作業です。
空気がだいぶ清々しくなり過ごしやすい気候になってきました。まさに発掘日和です。
さて、先週まで続いていた早稲田大学の考古学実習が、16日に終了しました。
多くの学生に混じって外国からお客様がいらっしゃいました。
ハリー・ロブソン博士(イギリス ヨーク大学)。外国の貝塚を研究されていて、学生と一緒になって発掘をされていました。
外国の方にも注目されている加曽利貝塚、2年後のオリンピックの頃には外国の方で溢れかえっているかも!?
本日も昨日に続いての雨のため、現場作業は中止です。これに伴い、本日予定していた「ふるいがけ体験」も中止となりますので、来館される方はご注意ください。
本日は雨のため発掘調査は中止となっております。
博物館は通常通り開館しております。
16日(日)までの予定で、早稲田大学考古学研究室の学生さんが発掘調査に参加しています。
縄文時代晩期の土器が含まれている層の掘り下げを実施しており、土の変化を見極めながら慎重に掘り下げています。
発掘初日に比べると、だいぶ移植ゴテ(スコップ)の使い方が上達してきました。
土器の破片がパラパラと見つかってきました。
昨日に引き続き、Ⅳトレンチの調査区西側で確認した土坑を調査しています。ようやく底面まできれいに掘りあがりました。
土坑の形状から、縄文時代中期のフラスコ状土坑と考えられます。
フラスコ状土坑とは、穴の下のほうが膨らんでいる形状の土坑で、理科の実験などに使うフラスコに形状が似ていることからこのような名前がついています。
ドングリなどの貯蔵用と考えられています。
これまでの暑い日から一転、今日は涼しい中で発掘作業を順調に進めることができました。
現在、現場ではⅣトレンチの調査区西側で確認した土坑(昭和39年度調査で確認した遺構)2基を調査しています。そのうちの1基について、一部底面を確認しました。
調査区内の遺構の確認作業と、出土した土器などの記録作業も行いました。
本日は一日中風が強くて、現場の土が乾いているので砂埃がすごい状態でした。
現場内には、作業している地面にも多くの土器があります。
あちらこちらにあるので、作業中も気を付けないと…「バリンっ!!」と踏んで割ってしまうかもしれないので注意が必要です。
本日は面白いものが発掘されました。
昭和39年調査のⅤトレンチの埋め戻し土を掘り下げていたところ、調査区際の位置で、トレンチとほぼ同じ径2mの土坑が発見されました。
この場所はすでに調査されてはいるものの、当時の図面がなく、調査成果が分からない状態でした。そのためすでに掘られていたこの土坑も、これまで未確認。
すでに掘られていたものなので、遺物はほとんど見つかりませんでしたが、径約2m、深さ約1.5mと大型の土坑であることが分かりました。
このように昔の調査区を掘っていても、新しい発見があります。
昨日の日誌で、早稲田大学の実習についてふれましたが、総勢30名近くの学生が来ています。
そんな人数が現場に!?と思われるかもしれませんが、実は全員が現場の補助ではありません。
およそ10名ほどの学生さんは、北貝塚の測量調査をおこなっており、写真のような測量機材を使用して、北貝塚の地形を測量しています。
貝塚の地形の違いを正確に読み取れるよう、細かな測量をおこなっています。
台風が去った本日は強風と暑い日差しの中の現場作業でした。
そんな加曽利貝塚の発掘現場には、9月2日から早稲田大学考古学研究室の実習で、学生の皆さんが大勢来ています。
10数名の学生が発掘に参加しました。
早稲田大学は、昭和39年に実施された南貝塚の発掘にも参加しているのですが、約50年後のいま、同じ場所を同じ大学の学生が発掘しているのは、なにか感慨深いものがあります。
発掘担当者による現場の解説を熱心に聞いている様子は、50年前と変わらない風景かもしれません。
本日の発掘調査は雨天中止です…が、晴れてきましたね。
調査担当者の気持ちを考えると、「(中止にするのは)早まった!!」といった感じでしょうか。
担当者は、朝方の天気と雲の動きを見て、現場を止めるか、続行するかを判断します。現場には作業員さん(補助員さんとも呼びます)がいますので、中止の場合は朝6時半から7時くらいの間に連絡網で流さないといけません。
作業開始の9時まで数時間あるので、途中で晴れてきてしまう場合もよくありますが、一度中止にした日は、いくら晴れても基本はお休み。今日のような天気の日は悔しい気持ちになります。
とはいえ、本日は台風の影響で風も強く吹いていますので、現場を止めたのは正解といえるでしょう。
晴れているからといって必ずしも現場が稼働しているわけではありませんので、見学に来られる際はご注意ください。
今日は、今年2回目の「ふるいがけ体験」がおこなわれました。昭和39年度調査の埋め戻し土を、実際に参加者の方に土をふるってもらうと…
「縄文土器だ!」「これは?」「えっ…骨?」と、様々な声が!
そうです。縄文人が食べたり、加工した痕跡のある動物の骨が見つかりました!
きれいに洗ってみないと正確にはわかりませんが、小動物の肩の骨や指の骨だと思われます。
運が良いと石のナイフや矢じりなどが見つかることも!
「ふるいがけ体験」は発掘調査期間中(11月末頃まで)の毎週土曜日14:15から15:00に開催します。どなたでも参加出来ますので、ぜひふるってご参加ください。
何が見つかるかなー。
土器みつけたー!
動物の骨だー!
今日で8月も最終日。引き続き旧Ⅳトレンチの掘削を行っています。
ところで、旧Ⅳトレンチと言われてもピンとこない方も多いと思います。下の写真をご覧ください。
昭和39年調査の時の航空写真です。南貝塚全体の様子を確認するため、幅2mのトレンチが設定されました。
白い円の箇所が今掘っている旧Ⅳトレンチになり、この写真の撮影された2年後に博物館が開館します。
現在の公園入口側の道路向かいには落花生畑が広がっており、収穫した落花生を干すボッチも見られますが、今は住宅地になっています。
昭和39年南貝塚の調査(航空写真)
今日も昨日に引き続き、旧Ⅳトレンチの再発掘を行っています。昭和39年度の埋め戻し土を除去していると、写真のとおり大きな落ち込みが出てきました。この落ち込みは、竪穴住居跡の壁面の可能性が考えられ、トレンチの断面で観察できる住居跡の堆積土には縄文時代晩期の土器が含まれています。複数の竪穴住居が存在する可能性もあり、今後の調査の進捗が期待されます。
今日は昭和39年の調査で発掘され、一度埋め戻されていた旧4トレンチの再発掘に着手しました。
昭和39年の調査は限られた短い期間での調査であり、埋め戻された土の中には小さな土器のかけらなどが多く含まれています。
この小さな土器のかけらなどを回収するために、すべての土のふるいがけを行っているのですが、なんと、びっくりする発見がありました!土の中にたくさん含まれている貝殻の中に、「貝刃」(かいじん)と呼ばれる貝殻を加工した道具が含まれていたのです。
ハマグリの殻の先端をギザギザに打ち欠いたもので、魚のウロコ取りに使われたと考えられています。
この道具、実際に使ってみると、驚くほど良くウロコが取れる優れもの。こんな発見があるとうれしいですね。
旧4トレンチ掘削の様子
先端がギザギザに加工された「貝刃」
今日は遺構・遺物の検出作業(竪穴住居などの遺構や土器などの遺物を探す作業)が行われました。ジョレンを使って、土の表面を平らに削っていきます。まだ作業は始まったばかりですが、土器がパラパラと見つかっています。
ふと見ると、カマキリも発掘現場を見学?していました。
発掘現場は毎日公開していますので、ぜひ見学にお越しください。
遺構検出の様子
見つかった土器片
発掘現場を見学?
本日は土曜日!週に一度の「ふるいがけ体験」の日です!!
こちらの写真は、ふるいがけをして発見された小さな「石鏃(せきぞく)」(石を材料として作られた矢じりのこと)です。
手の大きさを考えるとおよそ1cmの小さな遺物ですが、大きな発見です。
土器もこんなにたくさん!!
どんな文様があるのか見るのも楽しみの一つです。土器ドキ、ワクワクしながら体験してみてください。
本日は蒸し暑さに加え、台風の影響で現場には強風が吹き荒び、砂嵐状態の中、作業をおこないました。
大変な状況ではありますが、考古学の発掘現場ではごく当たり前の光景です。
作業は、昭和39年調査のⅤトレンチの続きを掘り下げています。
さらにこのトレンチに交差するⅣトレンチの様子を、ジョレンがけにより確認できました。
トレンチの長方形のかたちが見えますでしょうか?
わかりやすく線を入れてみました。およそ2m幅のトレンチがくっきりと確認できます。
トレンチの埋め戻し土には貝がたくさん確認できます。当時、土と一緒に貝も埋め戻していたことが分かります。
来週にはこのトレンチの埋め戻し土も「ふるいがけ」していきますので、ひょっとしたら面白い遺物が見つかるかもしれません。
本日も暑い中、発掘作業がおこなわれました。
加曽利貝塚の発掘では出た土のふるいがけを行っており、一般のボランティアさんも参加して進められています。人力による作業なので、暑い気候のなかでは忍耐力が必要です。
今回はボランティアさんに加え、心強い仲間が登場!
「ふるいがけマシーンッ!!」
自動で土のふるいがけをしてくれる頼もしい存在です。
それでも遺物をみつけるのは人の目です。忍耐力に加え集中力も必要な根気のいる作業が続きます。
昨日のジョレンがけも一段落。表面がきれいになりました。
写真ではよくわからないですが、無数の竹串が刺さっています。
ジョレン掛けをして出てきた土器などの位置が分かるように、竹串を指して目印にします。
出土位置を記録することはとても重要!誤って蹴とばしたらものすごく怒られてしまいます。
発掘現場の中に入る機会がもしあったら、歩くときは下を見て、慎重に歩きましょう。
昨日までの秋のような天気はどこへやら、また蒸し暑い日が戻ってきました。
さて、先週まで続いていた埋め戻し土の除去も終了し、昨年調査した住居跡が露わになりました。
昨年度の発掘の様子はこちら。
作業はジョレンによる遺構確認に変わりました。
※ジョレン(鋤簾)とは、発掘現場では土の表面を平らに削るために使用する道具のことです。
前日に少し雨が降ったのですが、今日の暑さで土の表面が乾いて、サラサラになっています。
夏場の現場は、上からの日差しと、下からの熱気の板挟みの中おこないます。休憩と水分補給をしっかり取って、無理なく作業を進めます。
本日は今年初の「ふるいがけ体験」が行われました。天気にも恵まれ、多くの方に発掘現場の見学
と体験をお楽しみいただけました。
皆さん夢中になって土をふるい、小さな土器のかけらなどを見つけるたびに、歓声があがっていました。
「ふるいがけ体験」は、調査期間中の土曜日14:15~15:00に実施しますので、多くの方のご参加をお待ちしております。
何が見つかるか土器ドキ!
見つけたー!
今日は日差しは強いものの、少しひんやりと秋の風が吹いており、比較的作業のしやすい1日となり
ました。昨年度の埋め戻し土の除去がおおよそ終わり、少しづつ発掘現場らしくなってきました。
明日は今年初めての、「ふるいがけ体験」を行います。掘った土を再度ふるいにかけることで、ちい
さな土器の破片や、石器の破片などを見つけることができるかもしれません!
調査期間中の土曜日14:15~15:00に実施しますので是非ご参加ください。
見学者が実際の発掘で出た土のふるいがけを体験することができます。
(1)開催日時
8月18日(土)~調査期間中の土曜日14:15~15:00
※雨天中止。
(2)内 容
土の中に含まれている細かい土器や石器などを探します。
(3)場 所
発掘調査地点脇(専用の作業スペースを設置)
(4)参加方法
事前申込不要。実施日時に直接、発掘現場へお越しください。
お盆休みも明け、今日から発掘調査再開です。
作業は、昨年度の埋め戻し土の除去作業を継続しています。
今日は、埋設電源ケーブルを発掘しました。このケーブルは、昭和39年調査で調査されたトレンチ調査区を利用し、南貝塚貝層断面まで伸びる電源ケーブルをトレンチに埋め込んだものです。
※トレンチとは、発掘の際に掘る「試掘坑(しくつこう)」のことを指します。このトレンチを掘ることで、地下にどんな遺構(住居や土坑など)があるかを確認することができます。
加曽利貝塚は大切に保存されているので、すでに調査の終わっている地点を利用して工事を行うこ
とも、遺跡を保存するうえで大事なことなんです。
また、今日は木更津市から20名ほどの団体見学があり、皆さま興味津々に見学されていました。
発掘現場は本日から束の間のお盆休み。
お盆明けは、いよいよ本格的な調査開始となります。
現場休止期間:8月11日(土)から8月15日(水)
なお、博物館は13日(月)を除き、お盆期間中も開館しておりますので、ぜひご来館ください。
台風が去って快晴の加曽利貝塚で、2日ぶりに発掘調査をおこないました。
今年度は写真のようにのぼり旗を立てて、遠目でも発掘していることが分かりやすくなっています。
発掘実施日の14時~14時15分には、発掘担当者による現地解説をおこなっています。事前予約は不要ですので、この機会にぜひ生の発掘調査をご覧ください。
なお、発掘をご覧になる際は、帽子をかぶる・水筒を持参するなど暑さ対策を万全にしてお越しください。
残念ながら本日も発掘調査は中止です。
加曽利貝塚の発掘調査では、昨年度に引き続き、「ふるいがけボランティア」を募集しています。
発掘をして出た土の中には、土器の小破片や小さな遺物が残っていることがよくあります。
「ふるいがけボランティア」では、写真のように出た土をふるって、小さな遺物を探していただきます。
もしかしたらこんなお宝が見つかるかも!?
※ふるいがけで見つかった遺物を持ち帰ることはできません。
「ふるいがけボランティア」の詳しい案内はこちら! 複数日参加可能な方、大歓迎です!!
本日の発掘は、台風接近に伴い朝から雨のため中止となりました。
さて、昨日から開始した発掘ですが、今年度の発掘地点についてご紹介します。
昨年の発掘地点をご存知の方は「あれ?」と思ったかもしれません。今年度の発掘地点は、昨年とほぼ同じ範囲を調査します。
昨年の調査で発見された縄文時代晩期の竪穴住居跡は、半分がまだ未調査でしたので、今年度も引き続き発掘を行います。また、昨年よりも南側を拡張して調査するので、この図面だとあまり変化を感じませんが、調査面積は若干大きくなっています。
さて明日は台風の影響はどうなるでしょうか。昨年の調査写真のように、すっきりと晴れた天気を期待したいところです。
本年度の発掘調査がついに開始されました。
初日からあいにくのお天気で小雨が降る中でしたが、ここ数日の猛暑を考えると、かえって恵みの雨でした。
初日の作業は、昨年度おこなった発掘の埋め戻し土の除去です。
写真で見えているブルーシートは、遺構面の保護のため埋め戻しの際にかけたものです。
また、埋め戻した場所がすぐにわかるという意味でも、作業をスムーズに進めるうえで大変重要といえます。発掘といってもまだ準備段階ではありますが、ここで注意しないと、下の遺構を壊してしまう恐れがあるので、迅速かつ慎重に作業を進めます。
また、本日は報道関係者への説明会をおこないました。新聞やテレビなど多くのメディアの方に集まりいただき、加曽利貝塚が注目されていることを実感しました。
このページの情報発信元
教育委員会事務局生涯学習部文化財課加曽利貝塚博物館
千葉市若葉区桜木8丁目33番1号
電話:043-231-0129
ファックス:043-231-4986
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください