緊急情報
ホーム > 文化・スポーツ・生涯学習 > 文化芸術・博物館 > 博物館など > 千葉市ゆかりの家・いなげ
更新日:2023年3月14日
ここから本文です。
明治中期以降、保養地として多くの文人墨客が訪れた稲毛は、海岸線の松林を中心に、別荘・別邸が建てられました。この家もそのうちの一つであり、昭和12年には、中国清朝のラストエンペラー愛新覚羅溥儀の実弟である溥傑と妻・浩が、半年ほどこちらに居を構え、新婚生活を送りました。保養地としての稲毛の歴史を今に伝える貴重な和風別荘建築として、千葉市地域有形文化財(建造物)に登録されています。
※千葉市では職員に対して、マスクの着用を一律には求めず、個人の判断としています。対応する職員にマスク着用を希望される場合はお申し付けください。
【対象期間】
令和5年3月13日(月曜日)~5月7日(日曜日)
格天井と亀甲格子の欄間(主屋) |
障子の結霜ガラス(主屋) |
木瓜窓(離れ) |
主屋の洋間では、愛新覚羅溥傑夫妻の新婚当時の写真を展示しています。
お出かけになるご夫妻
溥傑は、中国の現代三筆に数えられる書家として、多くの書画を残しています。この書は溥傑の晩年に書かれたもので、稲毛に居を構えた当時に思いをはせた漢詩二首がしたためられています。浩夫人が亡くなって3年後の平成2年、溥傑が再び千葉市を訪れた際に千葉市に寄贈されました。「ゆかりの家・いなげ」と「溥傑夫妻」のつながりをしのばせる作品です。
※作品保護のため写真パネルを展示しています。
再び千葉海岸稲毛旧居を訪れて感あり
過ぎ去った歳月を顧みて再び千葉に来る。世の中はすでに大きく変わっているが、余齢をもって稲毛の旧 居を訪れる。新婚当時は琴瑟相和して仲が良く、まるで夢のようだった。短い期間ではあったが想い出すとつい我を忘れてしまうほど幸せだった。
愛しい妻の姿と笑顔は今は何処に。昔のままの建物と庭を見ていると恋しい情が次々と湧いてくる。君と結婚したその日のことが目の前に浮かび、白髪いっぱいになった今にかつての愛の誓いを思い出すにはしのびない。
再び千葉海岸稲毛旧居を訪れて感あり二首を詠む。歳次庚午仲夏 溥傑
白雲木は、白い小花を鈴なりにつける姿が空にたなびく白雲にみえることから、その名がつけられた小高木で、5月はじめ頃になるとかわいらしい花が咲きます。(※開花状況については、施設に直接お問い合わせください。)
皇室と縁のある浩が、溥傑と結婚し満州国に渡るときに、貞明皇后より白雲木の種子を拝受しました。
裏庭にある白雲木は、その孫木であり、夫妻の次女である福永嫮生氏から、この家の一般公開を記念して、寄贈していただきました。
所在地 |
千葉市稲毛区稲毛1-16-12(国道14号沿浅間神社大鳥居脇) |
---|---|
公開開始 | 平成9年4月5日 |
公開時間 |
午前9時から午後4時30分まで |
休館日 | 毎週月曜日(月曜祝日の場合は、翌火曜日も休館)・祝日(5月3~5日除く)・年末年始 |
入館料 | 無料 |
敷地面積 | 1,129.13 平方メートル |
建物構造 | 主屋:木造平屋建瓦葺(172.42平方メートル) 離れ:木造平屋建(18.71平方メートル) |
駐車場 |
3台(無料) |
備考 | 敷地内禁煙 |
問い合わせ先 |
千葉市ゆかりの家・いなげ TEL 043-244-5370 |
京成稲毛駅より
徒歩約7分
JR稲毛駅より
西口バスのりば1.稲毛海岸駅(歯科大経由)行
→「京成稲毛駅入口」バス停下車→徒歩約8分
※JR稲毛駅から徒歩の場合は約14分
※国道からは、稲毛浅間神社入口左脇の坂道を上がって右側です(神社の敷地内ではありません)。
このページの情報発信元
教育委員会事務局生涯学習部文化財課
千葉市中央区千葉港1番1号 千葉市役所新庁舎高層棟7階
電話:043-245-5962
ファックス:043-245-5992
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください