緊急情報
更新日:2023年11月10日
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避難訓練では、出火箇所や火災の状況に応じた適切な避難方法や誘導要領等の習熟を図ります。
※本ページで公開している訓練方法や動画等は、あくまでも消防訓練の一例として紹介しているものです。
必ずしも、紹介している方法で訓練を実施する必要はありません。事業所等の実態に即した効果的な消防訓練を実施しましょう。
集合型(訓練参加者が集まって行う)訓練
非集合型(訓練参加者が各自で行う)訓練
訓練に際し、事前に以下の動画を視聴してから実施すると、より効果的です。
火災から命を守る避難(避難階段編)(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
火災から命を守る避難(避難器具使用編)(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
火災から命を守る避難(ぶら下がり避難編)(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
(京都市消防局「火災から命を守る避難の指針~動画・パンフレット~」より引用)
避難・誘導方法解説動画(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
(東京消防庁公式チャンネル「避難編(日本語)」より引用)
避難方法及び誘導要領は、火災の状況(煙による避難階段の使用可否等)により適切な方法が異なります。
以下の点について訓練参加者へ説明することで習熟を図り、使用可能な避難経路を速やかに判断し、避難誘導等を実施できるようにします。
【避難方法の検討】
(1)避難階段に煙が無く、使用できる場合
→階段から地上階へ避難するよう誘導します(避難の第一優先は、階段からの避難です)。
・付近に屋外階段がある場合は、優先的に使用しましょう。屋外階段が使えない場合は、現在地から最も近い又は煙の流入が少ない階段からの避難に努めましょう。
・火煙の拡大を遅らせるため、階段室の扉や出火した部屋の扉を閉鎖しましょう。また、避難経路上の扉も、通った際に閉めましょう。
(2)避難階段に煙が充満している又は階段への到達が困難な場合
→避難器具を使用して地上階へ避難するよう誘導します。
・避難器具がない場合は、ベランダなど外気に触れる場所へ避難誘導します。
・地上階への避難が困難な場合は、煙の影響を受けないように低い姿勢を保ち、救助を待ちましょう。
・2階にいる場合で、救助を待てないときは、ベランダの手すりや窓からのぶら下がり避難を検討します。
※外まで避難した人が、貴重品等を取りに建物内に戻り、亡くなってしまった事例もあります。
一度避難したら、絶対に建物内には戻らないように指導しましょう。
★基本的な避難誘導のポイント★
・日頃から、消防計画に定められた避難経路を従業員同士で共有する。
・火災の発生した階と、その1つ上の階を優先して避難誘導を実施する。 その後は上階の避難誘導を行い、最後に下階を行う。
・誘導員は、曲がり角・分かれ道・エレベーター前などに配置する。
※エレベーターは、火災時には緊急停止等する場合があるため、避難には使用しません。エレベーター前に配置された誘導員は、エレベーターは使えない旨を避難者に伝えたうえで階段等へ誘導します。
・メガホンや拡声器がある場合は活用しながら、大きい身振り手振りで誘導する。
(あらかじめメガホン等の位置を把握しておきましょう。)
・誘導員は、具体的に避難方法や避難場所を伝える。
例:「玄関前の〇〇に避難してください。」 「エレベーターは使えません。階段を使って避難してください。」など
・ホテルなど、個室が多い建物において逃げ遅れた人の確認を行う場合は、同じ部屋を何度も確認すること等がないよう、あらかじめ確認済みの目印を決めておく。
・最後に自身が避難する際は、防火戸が閉まっているかどうかを確認する(開いていたら閉める)。
事業所内で火災が発生したと想定して訓練を実施します。
任意に火災状況(煙による避難階段の使用可否)と出火箇所を想定し、出火箇所ごとに誘導員の配置、避難経路の選定について検討します。以下の点に配慮しながら実際に誘導員を配置し、模擬の避難誘導を実施しましょう。
・最も近くにある安全な階段へ誘導する(階段に煙が充満していない場合)。
・可能な限り、出火箇所の前を横切らないように避難経路を設定する。
・避難器具は階段からの避難が困難な場合に使用する。
※様々なケースに対応するため、火災状況・出火想定箇所を変えて繰り返し訓練を実施するとより効果的です。
※普段開いている防火戸は、火災を感知することで自動閉鎖しますが、手動で閉鎖することもできます。
防火戸を締めた状態では普段と景色が大きく異なるため、より実践的な訓練とするためにも、防火戸を締めた状況下での訓練も体感してみましょう。
なお、防火戸に関する説明は基礎的なレベルに記載しています。
訓練に際し、事前に以下の動画を視聴してから実施すると、より効果的です。
避難・誘導方法解説動画①
(福岡チャンネル by Fukuoka city「【福岡市消防局公式】【避難訓練前に見て!!】煙の怖さとその対処【これで解決】 ~オンライン防火講習 現役消防士が教えます~」より引用)
避難・誘導方法解説動画②
(東京消防庁公式チャンネル「避難編(日本語)」より引用)
建物の避難口、避難階段、誘導灯・誘導標識などを確認し、災害時の速やかな避難及び誘導に努めます。
建物の平面図などを用意できれば、訓練参加者に配布し、事業所内を回って避難口・避難階段、各消防用設備の場所を平面図に記載するよう指示します。
また、消防用設備等に関する以下の内容を、訓練参加者に説明しましょう。
★確認するポイント★
【誘導灯・誘導標識】
誘導灯と誘導標識には、主に
(1)避難口の上部にあり、その扉が避難口であることを示す「避難口誘導灯(標識)」
(2)避難口がある方向を矢印で示す「通路誘導灯(標識)」
があります。災害時は、これらを目印に安全に避難及び誘導を実施します。
避難口誘導灯 通路誘導灯
【防火戸・防火シャッター】
炎の拡大や煙の流入を防ぐための施設です。
防火戸:手動で扉を開けるタイプと、火災を感知し、自動で扉が閉まるタイプがあります。
防火シャッター:火災を感知し、天井からシャッターが下りてきます。
防火戸解説動画(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
防火シャッター解説動画(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
(東京消防庁「消防用設備などの取扱い要領メニュー」より引用)
災害時に効果が発揮できるように、常日頃から以下の点に注意しましょう。
・防火戸や防火シャッターの開閉ラインに物を置いていないか。
・防火戸をストッパーや紐などで閉まらないように固定をしていないか。
→正常に閉まらないことで、火煙が拡大して命の危険があるので、周知を徹底する。
建物に避難器具が設置されている場合は、避難器具の種別及び使用方法を確認します。また、避難器具の降下位置(どこに降りるのか)を確認しましょう。降下位置に物品・自転車等が置いてあると、避難の障害となってしまいます。
使用方法については、避難器具本体や、その周辺に記載されたものを確認するほか、以下のリーフレットを参考としてください。
【避難器具の種別ごとのポイント】
収納式避難はしご(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
緩降機(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
救助袋(垂直式)(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
救助袋(斜降式)(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
(名古屋市公式ウェブサイト「避難器具の使い方(暮らしの情報)より引用」)
避難者自身が煙に覆われ、危機的な状況下における避難について学びます。
火災から命を守る避難(ぶら下がり避難編)(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
火災から命を守る避難(一時避難スペース編)(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
火災から命を守る避難(サバイバル避難編)(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
(京都市消防局「火災から命を守る避難の指針~動画・パンフレット~」より引用)
・ダックウォーク避難(アヒル歩き) …煙が天井から中間まで下がってきたとき
・四つ這い避難(クローリング) …煙が天井から床面近くまで下がってきたとき
・サークルサーチ …煙で視界不良になり、自分の位置を見失ったとき
訓練実施期間を設け、訓練参加者に各自で期間内に以下の訓練を実施するよう指示します。
火災から命を守る避難(避難階段編)(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
火災から命を守る避難(避難器具使用編)(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
火災から命を守る避難(ぶら下がり避難編)(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
(京都市消防局「火災から命を守る避難の指針~動画・パンフレット~」より引用)
避難・誘導方法解説動画(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
(東京消防庁公式チャンネル「避難編(日本語)」より引用)
適切な避難方法は、火災の状況により異なります。任意の火災想定から、適切な避難方法や経路について検討します。
【事前準備及び指導要領(訓練担当者側)】
・事業所等の平面図(手書きでも可)を用意し、紙又はデータで訓練参加者に配布します。
・任意に火災状況と出火箇所を設定します。
・訓練参加者に対して、想定した火災が発生した場合の、自席(又は勤務中によく居る場所)からの避難方法や経路について平面図に記載し、提出させます。
★火災想定の設定及び避難方法等の確認のポイント★
任意の火災想定をする際、以下の事項を参考としてください。
(訓練終了後は、以下の事項を踏まえて訓練参加者にフィードバックしましょう。)
(1)火災状況(煙により、階段が使えるかどうか等)を設定する
・避難の第一優先は、階段からの避難です。
階段が使える想定とした場合は、屋外階段から優先的に避難することが適切です。屋外階段が使えない場合は、現在地から最も近いか、若しくは最も煙の流入が少ない階段から避難します。
階段が使えない想定とした場合は、避難器具を使用して地上階へ降りることが第一選択です。避難器具がない場合は、ベランダなど、外気に触れる場所へ避難し、消防機関の救助を待ちます。
・階段の使用可否だけではなく、特定の避難口が使用できない場合等も設定してみましょう。
(2)出火箇所(どこから火災が発生したか)を設定する
・事務所、給湯室、厨房、更衣室など、建物のどこで火災が発生したかを設定します。
・避難の際は、なるべく出火室の前を横切らないようにします。
→例:最も近い階段であっても、出火室前を横切らないといけない場合は他の階段を選定する。
【訓練参加者】
・訓練担当者から示された火災想定の場合の、自席(又は勤務中によく居る場所)から屋外に至るまでの避難経路を検討し、平面図に記載していきましょう。
・避難経路の選定にあたり、①で視聴した動画に加え、以下の動画も必要に応じ参考としてください。
火災から命を守る避難(図上訓練)(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
(京都市消防局「火災から命を守る避難の指針~動画・パンフレット~」より引用)
避難・誘導方法解説動画①(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
(福岡チャンネル by Fukuoka city「【福岡市消防局公式】【避難訓練前に見て!!】煙の怖さとその対処【これで解決】 ~オンライン防火講習 現役消防士が教えます~」より引用)
避難・誘導方法解説動画②(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
(東京消防庁公式チャンネル「避難編(日本語)」より引用)
訓練担当者(防火管理者等)は、どの種別の避難器具が設置してあるかを事前に周知しましょう。
収納式避難はしご(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
緩降機(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
救助袋(垂直式)(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
救助袋(斜降式)(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
(名古屋市公式ウェブサイト「避難器具の使い方(暮らしの情報)より引用」)
事前に事業所等の平面図(手書きでも可)を用意し、紙又はデータで訓練参加者に配布します。
・事業所内を回り避難口、避難階段、誘導灯・誘導標識、避難器具の場所を平面図に記載する
・避難器具の降下位置(どこに降り立つのか)及び降下位置に物品・自転車等が置かれていないかを確認する
※平面図が用意できなければ、各設備の設置場所を説明し、訓練参加者に設置場所を確認するよう指示します。
訓練実施期間を設け、訓練参加者に各自で期間内に以下の動画を視聴するよう指示します。
自身が煙に覆われ、危機的な状況下における避難について学びます。
火災から命を守る避難(ぶら下がり避難編)(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
火災から命を守る避難(一時避難スペース編)(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
火災から命を守る避難(サバイバル避難編)(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)
(京都市消防局「火災から命を守る避難の指針~動画・パンフレット~」より引用)
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