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更新日:2015年12月8日

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平成25年度心の輪を広げる体験作文 高校生・一般部門優秀賞受賞作品

心の輪を広げる体験作文

千葉市優秀賞受賞 作品

 

【高校生・一般部門】

「心で通じ合える」

木場 比奈子

(植草学園大学附属高等学校 2学年)

 

私は今、高校の部活でボランティア部に所属しています。部活の内容としては、ボランティアの講座を受けに行ったり、老人ホームや、保育園、知的障害のある子ども達の施設にボランティアとして月に何度か色々な方々と触れ合っています。そこでの体験を通して常に思っていることは、感謝です。毎回ボランティアに行って彼らと遊んだりお世話をするのは体力的には大変かもしれませんが、彼らの、あの無邪気な笑顔を見ると嫌なことや疲れが全て何もなかったことのように吹き飛んでしまうのです。そこから私もたくさんの笑顔をもらい、元気をもらい、勇気をもらい、希望をもらい、自信をもらって毎日毎日楽しく過ごせています。中には、会話が出来ない方もいますが私はいつも彼らと「表情」で会話をしています。人間は嬉しい時に笑ったり、悲しい時には泣いたり、ケンカしている時はムッとした顔をしたり一つの顔でたくさんの表情が作れます。そしてその表情を見て私たちも相手のことを考えたり行動したりすることが多いでしょう。それと同じで彼らと触れ合う時は表情を一番大切にしています。表情を変えることで彼らと会話ができているようで、最初警戒している彼らも少しずつ私に慣れてきて次第にはとても仲よくなれます。

知的障害のある子ども達の施設では毎週、体操や音楽療法といった楽しく脳を鍛えられるサービス活動をやっていて、そのお手伝いとして子ども達と一緒に活動したり遊んだりしています。子ども達はいつも凄く元気で明るいのですが、機嫌が悪かったりすると私にあたってきたり、「あっちいけ」と手で指示されたりしますがそういう時はいつも嫌われる覚悟で注意するように心がけています。今では子ども達が危険な時にすぐ動けるようになりました。子ども達と触れ合っている中で前回出来ていなかったことが出来ていたり、子ども達の成長が実際に見られたりすると、まるで自分のことかのように嬉しくなってしまいます。その彼らの頑張りを見ていつも私は頑張ろうと思えます。

ボランティア部では、ボランティアを行うだけでなく高校の文化祭やその他の行事でいつも手話をしています。今年から顧問の先生が変わったことから手話の講師の先生を呼んで月に二回ほど、手話の基本となる挨拶や普段使うことの多い手話を教わっています。私は最初、手話の講師の先生を呼ぶと顧問から聞き、どんな方なんだろうと思いました。その時はまさか講師の先生が聴覚障害者で全く耳が聞こえない方だとは思ってもなく、ただただ平然としていました。そんなある時、急に副顧問に呼ばれて行った先には手話の講師の先生とその通訳さんと顧問がいました。急に紹介された上、全く手話もできない私は通訳さん任せで会話をしていて、なんとかその日が終わりましたが、今振り返ると本当にあの日は大変でした。しかし、今では通訳さん無しで少し手話で話すことができるようになりました。手話の講師の先生とはもうすっかり冗談も言えるほど親しくなり部員全員が尊敬しています。手話も楽しく教えてくれ、また先生自身の過去や障害者への差別を元にしたお話などもしてくれます。先生の教えてくれる一つ一つが本当に自分のためになっていてとても勉強になります。そしてそれをもっと多くの人に話したいと思いました。これからもたくさん先生から色んなことを教わり自分がもっともっと成長できたらいいなあと思いました。

ボランティア部に入って、ボランティア活動に行ったり、手話を教わったりして色々な方々と触れ合い人は言葉がなくても通じ合えることがわかりました。言葉がなくたってこうして彼らと向き合うことができ笑い合えることができ楽しくいられることを教わり本当に感謝しています。彼らと出会えて心で通じ合うことができて私は本当に今、幸せです。

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