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更新日:2020年12月9日
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心の輪を広げる体験作文
小学生部門 優秀作品
「障害者との関わりで学んだこと」
工藤 陽菜
(千葉市立小谷小学校 6学年)
目の不自由な人はどのような生活をしているのか、私は最近深く知りました。
四年生の時、目に障害のある人と関わり、その生活の一部を体験しました。
目かくしをして、目の見えない状態にしてパートナーの人のゆう導で歩くということをしました。最初はゆう導する側を体験しました。目が見えない状態で不安なはずのパートナーをどのようにゆう導したらいいのかわからなかったけれど、うでを支えて「段差があるよ。」などと周りの様子を教えてみました。パートナーはどこかにぶつかったり、転ぶようなこともなく歩くことができました。パートナーが何事もなく歩き終わった時には、すごく安心しました。
次に、私が目かくしをする側を体験しました。何も見えないと周りがわからず、何があるのか、だれがいるのか、ぶつからないのか、とても不安でした。やはり、いくらパートナーが周りの状況を説明しながらゆう導してくれても、足を一歩前に出すのもこわい位、不安でした。私がゆう導したパートナーも不安な気持ちだったのかなと思うと、もっとパートナーを安心させられる方法はなかったのかなと思いました。
町中で、目の不自由な人とパートナーが、ふつうの早さで歩いているのを見たことがありますが、目の見えないこわさを感じた私は、目の見えない人とパートナーの信頼関係はすごいんだなと思いました。
そして、私が五年生の時、福祉の学校から私のクラスに目の不自由な子が来ました。その子は毎日通うわけではなく、一年に三回ほど通っていました。
その子の生活は、勉強するときはものすごい速さで点字をうっていました。私は点字を実際にうってみた経験があるので、目の不自由な子がものすごい速さで点字をうっていた時にはとてもおどろきました。なぜなら、私が点字をうった時には、一文字に十秒以上もかかり、自分の名前をうつことさえもとても大変だったからです。
また、目の不自由な子は休み時間に、点字のついたトランプやウノでクラスメートと遊んでいました。私はクラスにとけこんでいる目の不自由な子にどう接していいのかわかりませんでした。
そこで私は、四年生の総合の勉強で福祉の目の不自由な人の生活について調べた時に、転んでも危なくないようにうでを支えてあげるといいと勉強したので、学習を生かしながら目の不自由な子と接していました。
私は目が不自由な子と関わったり、目が見えない状態の体験をしたりしてわかったことがあります。それは、障害のある人は決して不幸ではないということです。私は五体満足何不自由なく暮らしています。そのため障害のある人の生活はとても大変だろうなと思っていました。でも、その考えはまちがっていて障害のある人は不幸ではありませんでした。障害のある人たちは安全で安心して楽しく生活できるように努力しています。例えば、目の不自由な人たちは点字をうって文字が書けるように、点字を読んで本を読めるように努力していると思います。耳の不自由な人は手話を自分でやり自分の思いを相手に伝えられるように、手話を読みとり会話が出来るように努力していると思います。私はこの事を、目の不自由な子と一緒に過ごして深く感じました。
障害のある人の努力が分かり、私はものの見方が変わりました。道にある点字ブロックや音のなる信号機は目が不自由な人のためです。私は障害のある人がもっと安心して暮らせるようにこのような工夫がされた場所が増えていくといいと思いました。そして、私たちも障害者のことを考え安全で安心して生活できるようになっていくといいと思います。
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