令和6年度環境測定結果
1.大気環境測定
大気汚染防止法第22条第1項の規定により、市内に設置している測定局において、二酸化窒素、浮遊粒子状物質等の測定を実施した。
- 二酸化窒素(NO2)、微小粒子状物質(PM2.5)、二酸化硫黄(SO2)、一酸化炭素(CO)は、全測定局で環境基準および環境目標を達成し、浮遊粒子状物質(SPM)については、一般局13局中12局、自排局4局で環境基準および環境目標を達成した。
- 光化学オキシダント(Ox)については、全測定局で環境基準および環境目標を達成しなかった。
2.有害大気汚染物質モニタリング調査
大気汚染防止法第22条第1項の規定により、有害大気汚染物質(環境基準が設定されている4物質、指針値が設定されている11物質等)について市内6地点で調査した。
- 環境基準が設定されている4物質(ベンゼン等)は、全6地点で環境基準を達成した。
- 指針値が設定されている11物質(水銀、ヒ素等)は、全て指針値を達成した。
3.アスベスト調査
市内6地点で夏冬2回の調査を行い、詳細調査が必要とされる指標(1本/リットル)以下であった。
4.微小粒子状物質調査
大気汚染防止法第22条第1項の規定により、大気中における微小粒子状物質の挙動等の科学的知見を得るため、市内1地点(千城台わかば小学校測定局)で、年4回、微小粒子状物質の成分分析を実施した。
5.降下ばいじん調査
市内12地点で降下ばいじん調査を実施した。
その結果、環境目標値(降下ばいじん総量の月間値で1平方キロメートルあたり10トン以下)の達成率は89.4%(各地点の達成率の平均)であった。
6.水質調査
市内の公共用水域30地点、地下水15地点の水質調査を実施した。
- 公共用水域
ア 河川(25地点)
調査した35項目中、「ほう素」、「大腸菌数」を除き、全ての項目で環境基準および環境目標を達成した。「ほう素」は3地点で、「大腸菌数」は1地点で、それぞれ達成しなかった。
また、環境基準の設定されていない要監視項目(PFOSおよびPFOA等32項目)について、3地点(PFOSおよびPFOAについては10地点)で調査したところ、全地点で指針値以下であった。
イ 海域(5地点)
調査した34項目中、「化学的酸素要求量(COD)」、「全窒素」、「全りん」、「底層溶存酸素量(底層DO)」を除き、全ての項目で環境基準および環境目標を達成した。「化学的酸素要求量」、「全窒素」、「全りん」は2地点で、「底層溶存酸素量」は5地点で、それぞれ達成しなかった。
また、環境基準の設定されていない要監視項目(PFOSおよびPFOA等31項目)について、3地点で調査したところ、全地点で「ウラン」が指針値を超過した。その他の項目は全地点で指針値以下であった。
- 地下水(15地点)
千葉市の全体的な地下水質の状況を把握するため、市内15地点を調査し、そのうち、全地点で環境基準を達成した。また、これまでに汚染井戸が確認されている地区を対象とした、継続監視調査および汚染範囲の確認調査を実施した。
7.自動車騒音調査
自動車騒音の状況を市内44地点で調査し、主要幹線道路における環境基準の達成状況を評価した。
過去3カ年の評価で、環境基準の達成率はわずかに上昇となっている。
| 評価年度 |
R4年度 |
R5年度 |
R6年度 |
| 評価対象住居等戸数 |
60,216戸 |
61,308戸 |
61,751戸 |
| 昼夜間とも基準値以下の戸数 |
55,758戸(92.6%) |
57,031戸(93.0%) |
57,952戸(93.8%) |
8.ダイオキシン類調査
- 一般環境に関する調査
ダイオキシン類対策特別措置法第26条第1項の規定による常時監視として、大気3地点、公共用水域(河川・海域)5地点、地下水2地点および土壌2地点を調査した結果、全ての地点において環境基準を達成した。
- 立入検査及び自主測定
市内4事業場への立入検査時の測定、およびダイオキシン類対策特別措置法第28条の規定に基づき事業者が行った自主測定において、測定結果はいずれも排出基準を達成した。
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記者発表