ちば市政だより 2021年11月号 12-13面
特集
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2020年度決算を解説!千葉市のお財布
決算は、市に1年間に入ってきたお金と使ったお金の合計を表したものです。予算と同じように、市議会でチェックを受けています。今年10月に承認された2020年度決算の概要をお知らせします。
問い合わせ 財政課 電話 245-5077 FAX 245-5535
一般会計の内訳
一般会計では、市税が予算と比べて増収になったことや、新型コロナウイルス感染症対策に係る国の財源措置を積極的に活用したことなどから、実質収支(歳入と歳出の差額から翌年度への繰越事業に充てる財源を差し引いた額)は57億円の黒字となりました。
歳入
- 歳入
- 5,768億円
対前年度比1,187億円(25.9パーセント)増 - 市税
- 2,056億円 35.7パーセント
- 公共施設の利用料など
- 108億円 1.9パーセント
- 国·県の補助金
- 2,176億円 37.7パーセント
(特別定額給付金の給付986億円を含む) - 借金
- 504億円 8.7パーセント
- その他
- 924億円 16.0パーセント
歳出
- 歳出
- 5,702億円
対前年度比1,191億円 (26.4パーセント)増 - 福祉·保健·医療
- 1,277億円 22.4パーセント
- 教育
- 773億円 13.6パーセント
- 子育て
- 669億円 11.7パーセント
- 道路·住宅·街づくり
- 519億円 9.1パーセント
- 借金返済
- 497億円 8.7パーセント
- 経済振興·農林水産·観光振興
- 305億円 5.4パーセント
- 行政·市民活動推進
- 1,353億円 23.7パーセント
(特別定額給付金の給付986億円を含む) - ごみ処理·環境保全
- 148億円 2.6パーセント
- 消防·救急
- 122億円 2.1パーセント
- その他
- 39億円 0.7パーセント
うち新型コロナウイルス感染症対策経費(167事業、1,143億円)
将来負担が着実に減っています
第3期財政健全化プラン(2018年から2021年度)の主要目標である主要債務総額の削減は、現段階で目標を超えました。
主要債務総額の推移
- 2016年度
- 5,266億円
- 2020年度
- 4,682億円
第3期財政健全化プランの目標
2021年度までに4,800億円程度まで削減
主要債務総額=市の財政運営や財政健全化に向けて大きな影響を与える建設事業債等残高、債務負担行為支出予定額(建設事業分)、基金借入金残高、国民健康保険事業累積赤字額の合計額
市債残高の推移
- 2011年度
- 10,685億円
- 2020年度
- 9,701億円
10年連続で削減
財政健全化が着実に進んでいます
財政健全化の指標である健全化判断比率は、各比率の数値が低いほど財政が健全とされており、実質公債費比率と将来負担比率は、いずれも前年度より改善しました。
実質公債費比率の推移
- 2011年度
- 20.5パーセント
- 2020年度
- 11.8パーセント
実質公債費比率=その年に支払った借金返済額が収入に占める割合
第3期財政健全化プランの目標
2021年度までに14パーセント未満に低減
将来負担比率の推移
- 2011年度
- 268.5パーセント
- 2020年度
- 128.8パーセント
将来負担比率=将来、市が負担する借金の収入に占める割合
第3期財政健全化プランの目標
2021年度までに150パーセント未満に低減
いざというときの貯えもしっかり確保
経済不況などによる大幅な税収減や、災害対応などの不測の事態に備えた貯金である、財政調整基金の残高は、着実に増加しています。
財政調整基金残高の推移
- 2011年度
- 22億円
- 2020年度
- 128億円
今後の見通し
これまでの財政健全化の取り組みの成果が着実に表れてきていますが、社会保障関係経費の増加や、新型コロナウイルス感染症対策などにより、今後も多額の財政需要が見込まれます。引き続き第3期財政健全化プラン(2018年度から2021年度)の取り組みを着実に推進していきます。
ふるさと応援寄附金(ふるさと納税)〜皆さんの想いを千葉市へ〜
市を応援したいという皆さんの気持ちを、ふるさと応援寄附金(ふるさと納税)として広く受け付けています。2020年度は、約1億円の寄附をいただきました。現在、新型コロナウイルス感染症対策などへの寄附を受け付けています。詳しくは、「千葉市 ふるさと応援寄附金」で検索
問い合わせ 資金課 電話 245-5078 FAX 245-5535
2020年度に実施した主な事業
新型コロナウイルス感染症対策
感染症対策・医療提供体制等の確保
- 新型コロナウイルス感染症対策として、軽症者等の宿泊療養施設の確保・自宅療養支援などを行うほか、PCR検査や新型コロナウイルス感染症相談センターの運営などを実施
- 冬季の発熱患者を減らし、医療機関の負担を軽減するため、定期接種対象者以外にもインフルエンザ予防接種費用の一部を助成
市民生活への支援
- 児童手当受給者に対し、市独自で上乗せをした上で臨時特別給付金を支給(2万円/対象児童、一部1万円/対象児童)
- 心のケアに関する相談に対応するため、電話相談を平日夜間・休日も実施するとともに、LINE相談を実施し、相談体制を強化
学校生活への支援
- 長期にわたる臨時休業を受け、児童生徒一人ひとりに丁寧な学習指導を行うため、学習指導員を配置(市立小学校・中学校・高校・特別支援学校)
- いじめや不登校など、さまざまな不安を抱える児童生徒の心のケアのため、スクールカウンセラーの配置体制を拡充(全市立小学校・中学校・高校・特別支援学校)
地域経済の回復に向けた取り組み
- 市内宿泊施設のテレワークプラン販売促進とプラン実施施設が行う衛生対策に係る経費を助成(延べ利用者19,540人)
- 文化・教養・資格取得・スポーツ等各講座の学びの機会回復による経済の活性化、文化の振興および雇用促進に向け、習いごと講座受講料の割引に対し助成(講座利用93,816件)
子育て支援・教育の充実
待機児童の解消
- 民間保育園などを25カ所(526人分)、子どもルームを16カ所(920人分)整備
保育の充実・質の向上
- 民間保育園等が実施する土曜日の延長保育の助成を拡大(6カ所、延べ102人分)
- 公立保育所における使用済紙おむつの廃棄を実施
不妊症や不育症で悩む方への支援
- 不妊専門相談センターで夜間相談を実施し、相談体制を強化(夜間面接相談(17時30分から20時30分、年3回)、夜間電話相談(15時30分から20時、月4回))
- 特定不妊治療費助成の助成額や助成回数などを拡充(採卵を伴う治療の上限15万円から30万円、採卵を伴わない治療7万5千円から10万円、助成回数通算最大6回から子ども1人につき最大6回)
児童虐待対策の強化
- 児童養護施設における一時保護専用施設の整備費を助成(1カ所、定員6人)
学校教育の充実・質の向上
- 子どもたち一人ひとりのニーズに対応し、児童生徒・教師の能力を最大限に引き出すことが出来るよう、1人1台の学習用端末を整備し、GIGAスクール構想の実現を推進
- 小学校に専門性の高い指導を行う専科指導のための非常勤講師(音楽・図工・家庭・体育)を増員(24人から75人、73校)
- 中学校部活動の専門的な指導を行う指導員を増員(9人から31人、26校)
児童・生徒への支援の強化
- 問題を抱える児童生徒が置かれた環境の改善を支援するため、スクールソーシャルワーカーの配置を拡充(8人、560時間から10人、864時間)
医療と福祉の充実
健康づくり・医療体制の充実
- 受動喫煙防止に向けた周知・啓発の実施や、事業所および飲食店への巡回訪問など相談・指導体制を充実(受動喫煙対策推進員を増員(2人から6人))
- 海浜病院に代わる新病院の整備に向けて基本計画および基本設計を実施(2020年9月末から2021年9月末)
地域包括ケアシステムの構築・強化
- 生活支援コーディネーターのあんしんケアセンター単位の配置を拡充(5センター、1区から11センター、4区)
障害者支援の強化
- 計画相談事業所の後方支援を行う基幹相談支援センターを設置(6カ所)
特性を活かすまちづくり
千葉駅周辺の活性化
- 現千葉公園体育館、武道館、中央コミュニティセンターのスポーツ施設を集約し、新たに体育館を整備(2022年度供用開始予定)
- 中央公園との連続的な空間形成を成す通町公園を再整備(2026年度供用開始予定)
都市の魅力づくりの推進
- 乳牛育成牧場跡地で、民間事業者が行う新たな観光拠点施設(千葉ウシノヒロバ)の整備に対し助成
- 市制100周年を機に、100年の歩みを振り返るとともに、未来のまちづくりについて考える取り組みなどを実施
- 幕張新都心の都市機能の強化と交通機能の分散化を図るため、新駅整備を促進(2023年春開業予定)
地域経済の活性化
雇用の創出
- 就職氷河期世代の就労支援として、千葉職業能力開発促進センターを活用し、基礎教育・能力開発セミナーや企業とのマッチング会を開催
中小企業支援の充実
- 創業者の事業成長を促進するため、外部メンターによる短期集中的な経営支援を実施
災害に強いまちづくり
電力・通信の強靭化
- 避難所(公民館・市立学校)へ太陽光発電設備・蓄電池を導入(2020年度44カ所)
*2022年度までに182カ所に整備予定
- 一般住宅用充給電設備(V2H15台)や次世代自動車(EV・PHV33台)など、再生可能エネルギー等設備の設置費用を助成
- 災害時の通信手段をより確実なものとするため、地域防災無線(携帯無線)を更新(無線機更新480台)
土砂災害・冠水等対策の強化
- 危険性の高いがけ地の崩壊防止工事などとともに、2019年10月の大雨により発生したがけ崩れの復旧工事を実施
- 浸水被害の軽減のため、中央区宮崎・都地区に雨水貯留槽を整備(施工中)
災害時の安全・安心の確保
- 総合防災拠点となる新庁舎を整備(2023年度供用開始予定)
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ケーブルテレビ広報番組 J:COM千葉セントラル「ちば情報Clip」
ケーブルテレビ広報番組 J:COM千葉セントラル「ちば情報Clip」は第1・第3水曜日から土曜日 9時から、20時から放送
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