公園の管理
海水浴、ヨット、ウィンドサーフィンなど、さまざまな形で海辺を楽しむことができる稲毛海浜公園の立地特性を生かし、多くの市民が快適に過ごせる「シーサイドリゾート」を目指します。そのために、市民目線での丁寧な維持管理と柔軟な運営管理を行い、多くの市民の利用と参加を促します。
1.公園の自然の保全と活用
- 樹木、野草、野鳥、魚介類、昆虫など野生生物の生息に配慮した公園の維持管理を行います。
- 埋め立て後に復元したさまざまな自然を利用者に紹介するため、樹名板や解説板などの設置を行うとともに、自然観察会を開催します。
- 情報発信の拠点となる公園センターにおいて、園内の自然環境情報を展示するとともにホームページ、市政だより、新聞等、さまざまなメディアによって市民に情報を提供します。
- 植生管理計画
- いなげの浜
ハマヒルガオなど海浜植物の保全と生育を図ります。
- 磯の松原
クロマツの生育を促し、白砂青松の風景の再現を図ります。
- 想い出の森
郷土の自然植生の復元を目指し、自然に近い複層的な森林を造成した上で観察路を造り、自然とのふれあいを楽しんでもらいます。
- 樹林地(海側)
潮風の影響が大きい部分であり、公園内部の植生の保護のため現状の常緑樹の密植状態を維持します。
- 樹林地(内部)
密植状態の樹木の間伐を行い、安全確保とレクリエーション利用のため開放的な樹林地とします。
- 樹林地(道路側)
幹線道路と公園の緩衝緑地としての機能を持つため、安全確保のための必要最小限の間伐を行います。
- 浜の池
開放的な和風庭園を維持するためクロマツの生育に合わせて間伐及び枝透かしを行います。
2.公園の安全性・快適性の向上
- 遊具その他の施設について安全点検の充実を図り、不良個所の速やかな改善を行います。
- 海水浴の安全性の確保のため定期的な養浜を実施します。
- 大規模な地震による園内の液状化や津波などからの避難誘導について防災部局との連携により案内板等の設置を行います。
- ホームレスや放火など不法行為の抑止のため下枝の剪定等を実施し見通しを確保します。
- 野良猫やホームレスについて、支援団体等の協力を得ながら公園の適正な利用の確保を図ります。
- 老朽化したトイレの更新を進め快適性を高めます。
3.公園の魅力向上
- 利用者への情報提供の場として、既存施設を活用し、公園センターを設置します。
- 海の施設の充実を図ります。(砂浜、日陰棚、ビーチセンター、シャワー、更衣室、トイレなど)
- 家族連れの利用者の集客を図るため、遊具広場(パルコース)の充実と芝生広場の適切な維持管理を行います。
- ジョギング、ウォーキングなどスポーツレクリエーション需要の高まりに応えるため施設の充実を図ります。(シャワー、トイレ、更衣室、コース、距離表示など)
- 民間等のイベントの積極的な誘致を図ります。(マラソン、フェスティバル、オリエンテーリング、フリーマーケット、コスプレ、バイク、犬)
- 間伐材の有効利用のため炭焼きを行い、市民に炭焼き体験の場を提供します。
- 地元大学との共同研究などにより、利用者ニーズの把握と公園の新たな魅力発見を図ります。
4.花のあふれるまちづくり
- 「花の都ちば」のシンボルである花の美術館を中心として、四季を通じて様々な花と緑を楽しむことができるように管理運営を行います。
- ハマヒルガオ、ハマユウ、スカシユリなど、海浜公園固有の資源である海浜植物の保全育成を図り、花の名所づくりを行います。
- 園内の花に関する情報を、公園センター掲示板、インターネット、新聞等さまざまなメディア利用して市民に提供します。
5.パートナーシップの推進
- 樹木、花、海、自然などのボランティア団体との協働により、きめ細かい管理を実施するとともに、講習会・イベント・展示会等を実施し、利用者サービスの充実を図ります。
- 花の美術館、ヨットハーバーなど公園内の各施設管理者との連携により、充実した管理運営を行います。