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ホーム > イベント・観光・市の紹介 > 公園 > 主な公園・緑地など > 美浜区 > 稲毛海浜公園のリニューアル 白い砂浜への改修について
更新日:2022年4月13日
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稲毛海浜公園は、日本初の人工海浜「いなげの浜」を有する総合公園として多くの方に親しまれていますが、昭和52年の開設以来、40年以上が経過し、施設の老朽化が進んでいました。また、いなげの浜は潮流や波浪の影響により砂浜が浸食されるため10年に1回程度、定期的な砂の補充を必要としますが、前回の補充から20年近くが経過し、一部の区域では満潮時に砂浜が全て水面下になる状況になっていました。
このため、市ではより多くの来園者が集い賑わうような公園となるよう、官民連携で公園のリニューアルを行うこととし、事業提案を募集しました。多くの提案が寄せられた中で、市による白い砂浜への改修や海へ延びるウッドデッキの整備などと併せて民間による施設整備や施設改修を一体的に行うことで都市型ビーチの魅力を最大限に生かすとともに、市の投資額を大きく上回る維持管理費の削減や公園使用料収入が見込めるなど財政効果も大きい提案を選定し、リニューアル事業に着手しました。
※いなげの浜の白い砂浜への改修は令和元年度に完了しましたが、波打ち際付近の以前の砂が白い砂の上に乗り上げる状況が生じていることから、今後は砂を耕転することで、白い砂浜の維持に努めてまいります。また、強風による飛砂の低減対策として、砂浜改修前からあった防砂ネットを、景観面と機能面のバランスを考慮したものに改修します。
人工海浜である「いなげの浜」は、稲毛海浜ニュータウン造成事業により失われた浜辺を稲毛海浜公園の整備に併せ、昭和51年に復活させたものです。
延長は約1,200m、満潮時でも岸から波打ち際まで約50mの規模を持つ浜辺です。
浜辺の両端には、浸食の防止と水質の保全を図るため、延長約200mの導流堤を設置しています。
昭和51年4月26日の開浜式には、多くの市民が訪れました。
人工海浜の整備時の盛土量は750,000立方メートルです。ニュータウン造成事業に伴う海からの浚渫土砂を活用しました。
浜辺は、波浪や強風などの自然現象に伴い、少しずつやせていくため、砂浜の維持には定期的な砂の補充が必要となります。
これまでの補充経過は次のとおりです。
昭和50年 (整備時) |
浚渫土砂:750,000立方メートル、砂利:46,800立方メートル(整備費:850,000千円) ※砂利は、砂の流出を抑制するために導入したものです。 |
昭和59年 (補充1回目) |
山砂:約44,000立方メートル、砂利:約3,000立方メートル(整備費:163,000千円) |
平成10年~11年 (補充2回目) |
山砂:約115,000立方メートル、砂利:1,000立方メートル(整備費:254,625千円) ※当時の住宅・都市整備公団による市原市ちはら台の大規模な宅地開発事業で発生した約100,000立方メートルの山砂を運搬費(一部)のみで活用できたため、整備費を縮減できました。 |
平成11年以降、砂を補充しておらず、平成28年の段階で、いなげの浜の東京側のブロックでは、満潮時に磯の松原付近まで波が押し寄せる状況が生じており、速やかな養浜が必要でした。
【養浜前のいなげの浜の様子】~磯の松原付近まで波が押し寄せている~
稲毛海浜公園は、開園から40年が経過し、多くの施設で老朽化が進み、更新を図る必要が生じていました。
また、本市が持続的に発展し続け、選ばれる都市となるため、地域資源の一つである「海辺」の魅力向上を図る取り組みも必要でした。
さらに、広大な敷地と数多くの施設を抱える大規模な公園のリニューアルには、多額の費用等が必要で、本市の厳しい財政状況等を踏まえると、全てを行政のみで行うことは難しい状況にありました。このため、民間事業者の資金とノウハウを活用し、魅力ある公園へと生まれ変わる取り組みを行うことにしました。
複数の企画提案の中から、より魅力的で賑わいのある場に寄与する提案を選定しました。選定した提案内容は、白砂の導入をはじめ、非常にインパクトが強く、ビーチのイメージアップにつながるもので、主な内容は次のとおりです。
【事業者負担による整備】想定事業費:約35.7億円(税抜き) 【市負担による整備】想定事業費:約24.8億円(税抜き) 【本事業による本市の財政効果】 |
今回の改修では、主に次の作業を実施しました。
基盤造成 | 浜の砂を均一にするため、蘇我側に堆積している約26,000立方メートルの砂を切土し、浸食が進んでいる検見川側に盛土。 |
白砂敷均し | 満潮時でも海面にならない範囲の砂浜の表層に約25,000立方メートルの白砂を敷均し。(全長1,200m×幅30m×厚さ0.7m) |
潜堤の整備 | 養浜工事に先立ち、『潜堤』という砂浜の浸食を抑制する施設の整備を行いました。詳細はこちらをご覧ください。 |
今回使用した白砂は、西オーストラリア州アルバニー産の山砂で、ガラスの原材料としても使用される無機物の鉱物です。石英(二酸化ケイ素)の純度が高く99.5%を占めており、真っ白でサラサラとした手触りが特徴です。山砂であるため海の生物を含まず、採掘後の水による洗浄や遠心力を利用した選鉱等によって生物の混入を防止しており、環境への影響も少ないものです。
また、既存のいなげの浜の砂と比べ、砂の粒子が大きく硬いものです。同州の白砂は、保育園の砂場やビーチバレーコート、イベント等で使用されています。
白い砂の範囲は、満潮時の波打ち際までで、波打ち際から先は既存の黒い砂となっております。また、南向きの強い風や高波等が発生した際には、既存の黒い砂が白い砂の上に乗りあげる状況が生じます。
この状況を解消するため、砂を耕耘する(下の真っ白な砂と表面の砂をかき混ぜる)などにより、自然な白さの確保に努めます。
【高波等により黒い砂が乗りあげた状況】
さらに、砂の飛散防止を目的に設置した既設防砂ネットの老朽化が進んでいるため、改修を進めます。景観に配慮し、高さを1.2m、支柱間隔を4m、色をグレー系とします。
いなげの浜の中央部に、白い砂浜と一体となってリゾート感を演出する「海へ延びるウッドデッキ」を整備しました。
また、様々な施設整備を進めるにあたり、陸上部から海の眺望を確保するため、部分的に防風林(磯の松原など)の伐採を行う予定ですが、防砂対策を勘案した上で実施していきます。
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都市局公園緑地部緑政課
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