ICT活用による課題の共有と合理的・効率的な解決【ちばレポ(ちば市民協働レポート)】
取組内容
市内で起きている様々な課題(たとえば道路が傷んでいる、公園の遊具が壊れているといった地域での困った課題、これらを「ちばレポ」では「地域での課題」という。)を、ICTを使って、市民がレポートすることで、市民と市役所(行政)、市民と市民の間で、それらの課題を共有し、合理的・効率的に解決することを目指す(※)仕組みとして、平成26年9月から運用を開始した。
※・市民と行政の新しいチャネル(地域課題の投稿・管理)
・市民と行政の協働の機会(協働のためのイベント生成・管理)
・行政運営の効率化(従来の通報等とあわせた課題への対応・管理)
- こまったレポート
まちで発見した公共施設の不具合などの地域課題(道路・公園・ごみ・その他)をレポートする機能
(例)ベンチが壊れていて座れない、歩道のタイルがはがれているなど
- テーマレポート
市が投げかけたテーマに沿ったレポートをする機能で、次の2種
・課題発見・解決型テーマ
地域課題を集中して探索
(例)カーブミラー点検、街路灯不点報告、通学路点検など
・課題発見・共有型テーマ
まちのトリビアで街を見直す契機に
(例)お気に入りの都市景観、おすすめスポットなど
- サポーター活動
市民協働による解決活動を、システム上でイベントとして立上げ、参加者を募り、作業後に完了したことをレポートする機能
(例)除草作業、落書き消し、ペンキ塗りなど
- かいけつレポート
まちで発見した地域課題を自主的に解決したことをレポートする機能
(例)ごみを拾ったよ、歩道の雑草を抜いたよなど
令和元年8月でちばレポのシステム更新時期を迎えたため、令和元年9月から、次期ちばレポのシステムとして「MyCityReport(MCR)」を運用開始した。
- 概要
東京大学が中心となり、複数の自治体等が実証実験に参画し、開発してきたもので、ちばレポをベースにしたシステムに、AIを活用した道路舗装損傷の自動検出等の機能を追加した。令和元年度から共同運営のコンソーシアムにより運営を開始している。
複数の自治体で同じシステムを利用することになり、利用経費の削減※を実現している。
※ちばレポ年間5,386千円→MCR年間3,800千円(コンソーシアムの会費)
- MCRの機能
ちばレポの機能
・スマホ、パソコン等からの地域課題の投稿・管理機能
・地域課題を市民との協働により解決するためのイベント生成・管理機能
・地域課題(電話による通報等を含む)への対応進捗管理機能
新たに追加されたオプション機能※
・公用車等に搭載するスマホで道路舗装を撮影し、AIで損傷箇所を自動検出してシステムに
送信する機能
※道路管理のために自治体等が使用する機能。運用にあたっては、損傷箇所の修繕の必要性など損傷レベルを判断するAI機能が今後開発された後、維持管理業務に活用していく。
開発は引き続き東京大学が行い、本市は、現状機能の精度の向上に協力するとともに、開発に協力し本格導入時期を見極める。