園長メッセージ(2021年2月分)

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園長メッセージ(2021年2月分)

更新日:2022年3月9日

園長メッセージ(2021年2月分)

2021.2.26

こんにちは。
園内では、今春オープン予定のシマウマ・ヤマアラシ展示場の全貌が明らかになりつつあります。そこで今回取り上げるのは当園に初お目見えするヤマアラシです。

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ヤマアラシは、現生哺乳類全種の約半数を占める、哺乳類で最も繁栄している系統群とされる齧歯(げっし)類に属しますが、長く鋭い針状毛を体に備えていることでよく知られていますよね。ヤマアラシという名前は、夜行性で、周囲の木の皮や小枝を食べつくしてしまい、山の木を枯らしてしまう、つまり”山を荒らすもの”に由来しており、英名の「porcupine(ポーキュパイン)」は「とげだらけの豚」を意味するようです。またヤマアラシは、ユーラシアとアフリカ(旧世界)に生息する地上生のヤマアラシ科と、南北アメリカ(新世界)に生息する樹上生のアメリカヤマアラシ科の全く別の2つの系統に分けられますが、当園に登場するのはヤマアラシ科の「アフリカタテガミヤマアラシ」で、名前が表すように、額から体にかけてタテガミのように針状の毛が生え、特に背中のあたりの黒白まだらの部分は固くなっています。身の危険を感じたり、威嚇する際に、後ろ足を踏み鳴らし、尻尾の毛を震わせて「シャラシャラ」と音を立てたり、針状毛を逆立てて、しかも後ろ向きで機敏に突進します。針状毛は、先端が鋭く尖ってささりやすく、また根元から抜けやすくなっていて、抜けた毛はまた生えてきます。またネズミの仲間だけあって門歯(前歯の真中にある歯)が一生伸び続けるので、歯の長さを調整するため、木など硬いものをよくかじります。鳴き声も特徴的ですし、よく見ると耳たぶがついていることがわかります。見どころたくさんの「アフリカタテガミヤマアラシ」。オープンをお楽しみに!

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さて、園内諸施設の修繕・整備にも計画的に取り組んでおり、現在ご入出に大変ご不便をおかけしております動物科学館前の整備など、幾つか年度内完了を予定しているところでございます。

また、ご乳幼児を連れの方にもゆっくりと園内を楽しんで頂けるよう、施設や備品等の充実にも取り組んでいます。そしてこの度、ライオン展示場「京葉学院ライオン校」のネーミングライツスポンサーである株式会社京葉学院様から貸出用ベビーカーをご寄附頂き、既にたくさんの皆さんにお使い頂いています。改めまして株式会社京葉学院様の様々なご支援に心から御礼申し上げます。

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これからも、ご来園の皆様へのより心地よい場の提供を心がけ、「驚きと感動、憩いと癒し、そして学びの場」としての発展を通じ、より愛され、親しまれる園を目指してまいります。

2021.2.17

日々かけがえのない命の輝きと尊厳に向き合う動物園。喜びも悼みもお伝えしなければなりません。
昨日、当園のボルネオオランウータンの「フトシ」が死亡しました。愛嬌ある姿を思うと悲しみと寂しさでいっぱいですが、彼が天命を受け入れてくれたと信じています。一方で、課題の発見と改善を追求し、挑戦していく事こそが動物園の使命との思いを新たにしています。

ふとし

皆さんに愛され、様々な思い出を残してくれた「フトシ」、ありがとう。

2021.2.7

こんにちは。

動物公園では、今年も新しい命を迎えています。今回はそんな彼らを取り上げます。

1種目は、1月6日に赤ちゃんが誕生した「レッサースローロリス」です。

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ベトナム、ラオス、カンボジアといったアジアの森に生息する、霊長類の中でも以前ご紹介した「ショウガラゴ」などとともに、鼻腔が屈曲して鼻孔が左右に離れて外側を向いていることが特徴的な原始的グループ「曲鼻亜目」に属し、レッドリストでは絶滅危惧II類 (VU)から絶滅危惧IB類(EN)に指定変更され、近い将来における野生での絶滅の危険性が高まっているとされています。体長は15~25㎝、体重は400gほどで、「ベンガルスローロリス」「スンダスローロリス」等のスローロリスの仲間の中では名前の通り最小で、夜行性の特徴である網膜の奥にタペータムという組織をもつ大きな目も「ショウガラゴ」と似てとても愛らしい顔をしています。他方、名前の示す通り普段の動きは非常にゆっくりですし、尾は退化してほとんどありません。またスローロリスの仲間は、寄生虫の駆除や外敵からの防御として、上腕腺から分泌される分泌液を舐め、唾液と混ぜ合わせることによって刺激臭のある毒素を生成し、グルーミングによって自らと子の体に広げる事が知られており、哺乳類には極めてまれな毒を持つサルの仲間という事になります。「ロリス」とはオランダ語で「道化師」という意味とのことなので、こうしてみてくると名付けられた背景が感じられますね。

さて、もう1種は2月2日に赤ちゃんが誕生した「フタユビナマケモノ」です。

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中央アメリカから南アメリカにかけての湿度の高い熱帯雨林に生息し、哺乳類としてはとても珍しい変温動物です。フタユビの名前は、前肢が2本(後肢は3本)の指がある事に由来しますが、前後肢それぞれ3本の指を持つ「ミツユビナマケモノ」と言う種もいます。1日に20時間ほど眠っていると言われ、排便と排尿は地上で行いますが、それ以外は長いかぎ爪で樹にぶら下がって、生涯のほとんどを過ごすほぼ完全な樹上生活動物です。この姿は、捕食者から身を守る擬態とされますが、被毛には藻類が生える事もあり、このことも樹木や樹皮への擬態に役立っているようです。確かに当園のバードホール内で彼らを見つけるのはとても難しい・・。ナマケモノ(怠け者)などと不名誉な名前を付けられていますが、彼らは他の動物に比べて体の筋肉が少なく激しい運動が苦手な為、エネルギー消費を極めて少なくして、食事量は1日数グラムと数枚の葉を食べるほどでも生きていけるとても省エネ動物なのです!

さて、暦は立春も過ぎ、園内では河津桜(カワヅザクラ)も咲き始めました(参考:桜の見どころ満載マップ)。
生命の芽生えを感じる春、感謝の気持ちをもって、我慢と工夫で毎日を過ごしましょう。

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