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園長メッセージ

更新日:2021年9月24日

園長メッセージ

2021.9.24

こんにちは!


本日9月24日はダイアン・フォッシー国際ゴリラ財団が、2017年に野生ゴリラの保護とその生息地を守ることを目的に制定した「世界ゴリラの日」です。
ゴリラは、人間人口の増加や戦争などによる森林伐採、精密機器に使われる鉱石や石油の発掘など、人間による生息(自然)環境の破壊、食肉を含む売買を目的とした密猟の拡大、またエボラ出血熱などの感染症といった脅威にさらされ、絶滅危機の状態にあります。また世界で猛威を振るっている新型コロナウィルス感染症は、ゴリラへの感染報告もあり、今後彼らに深刻な影響を及ぼす可能性があります。一方で、私たちの生活を支える世界経済価値の40%近くが、豊かな自然環境から得られているともいわれ、人間と自然が共存できる持続可能な地球環境を次世代に引き継いでいくことがいかに重要であるかを示しています。人類の未来に抱える課題とゴリラを守るための課題は密接に繋がっているのです。
ゴリラは「ニシゴリラ」と「ヒガシゴリラ」の2種類に分かれ、更に亜種として「ニシゴリラ」は「ニシローランドゴリラ」と「クロスリバーゴリラ」に、「ヒガシゴリラ」は「マウンテンゴリラ」と「グラウアーゴリラ(ヒガシローランドゴリラ)」に分かれます。標高の高い山中に生息し生息数が極めて少ない「マウンテンゴリラ」に対し、比較的には生息数が多く、アフリカ中西部の低地の森林や湿地で暮らすのが「ニシローランドゴリラ」。その学名は「Gorilla gorilla gorilla」で、国内で飼育されているゴリラはすべて「ニシローランドゴリラ」ですが、国内飼育数も20年前の33頭から現在は20頭までに減っており、飼育動物園は当園を含め6園だけです。一方、国内飼育全20頭の内、千葉市が所有権をもつ個体は5体。当園のオス『モンタ』は千葉市の所有ですが、メス『ローラ』は恩賜上野動物園から借受ています。千葉市が所有権を保有する残りの個体は、恩賜上野動物園で飼育されているメス『モモコ』とその子『モモカ』、京都市動物園で飼育されているオス『モモタロウ』とその子『ゲンタロウ』です。
当園はこれからも他園と共同繁殖事業として連携し、この貴重な命を繋げていくことに努力していかねばなりません。

さて、SDGs・・持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)は、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標として、17のゴールと169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
SDGsに繋がる当園の取り組みとして、人と動植物、そして地球にやさしい施設環境づくりへのアプローチである「井戸水を活用した空調システム」、より開かれた施設づくりの一環でもある「自動運転技術の活用による園内周遊」、「動物の糞尿処理のエコ化」、近接の文化・集客施設、企業や学校学術団体との連携施策などをこれまでもご紹介してきました。
動物園は、展示動物を通して野生動物を含む自然環境や関連する社会問題、動物との共生や生物多様性、そして地球全体を守る事へと人々の関心と向かわせる、“命を取り巻く課題への気付きの場“です。また現代人が対峙すべきSDGsを”他人事から自分事にする場“です。SDGsの17の目標のうち、「⒕海の豊かさを守ろう」 「15.陸の豊かさも守ろう」は、動物園の社会的使命の1つである「種の保存」などを通じた動物園の直接的なテーマであることはもちろんですが、SDGsには健康と福祉の推進、クリーンエネルギーの活用、住み続けられるまちづくり、パートナーシップによる目標達成などが掲げられており、当園はさまざまなSDGsの実践の場として、ご紹介してきたこれまでの取り組みを発展させるとともに、新たな施策の実行を図ってまいりたいと考えています。

SDGsロゴ

2021.9.17

こんにちは!

今回は、9月9日に当園では1990年以来31年ぶりの赤ちゃん誕生となったブラッザグェノンを取り上げます。実はブラッザグェノンは私が大好きな種の1つで、これまでも何回か取り上げましたがおさらいしておきましょう。
ブラッザグェノンは、アフリカ中央部の森林や沼地林に住み、「世界で一番美しいサルの1種」と言われ、体全体は緑灰色系ですが、手足と尾は黒く、尻は白、太ももには白いストライプ。そしてなんといっても額の三日月型の頭巾をつけたかのようなオレンジ色模様と、吻(口先)の長い白いあごひげが特徴的で、「水戸黄門」様に似ている個性的な顔つきから、俗に「黄門ザル」とか呼ばれたりもしています。オスはさらにある部分が青色なんですよ。展示場で青色を探してみてください。オナガザル科に属する彼らの学名(Cercopithecus neglectus)には「注目されない」という意味の”neglectus”と言うことばが含まれています。それは、じっと身を潜める習性があり、時にそれが5時間にも及ぶことが知られていることに由来しています。大きな声を出すことは稀で、むしろ警戒や威嚇には「見つめる・歯を唇で隠したままで口を開ける・頭を振る」などのしぐさでコミュニケーションを取るようです。毛づくろいが大切なのは他の霊長類と同じですが、匂いにも敏感で、仲間の口の匂いを嗅ぐことで”食べられるもの”を学びあうとも言われています。またブラッザグェノンとは、アフリカを探検した19世紀後半のイタリア人探検家サボルニアン・ド・ブラッザ(Savorgnan di Brazza)の名前に由来しており、グエノンはイタリア語で「かわいい男の子」という意味があるようです。また全体にずんぐりとした体形からするとこれも意外かもしれませんが、泳ぎが得意で「沼地ザル(swamp monkey」と言う別名もあります。さて、昨年5月に日本平動物園から当園にやって来てくれたオスの「ユッケ」(2016年8月16日生まれ)と上野動物園からやって来てくれたメスの「マドカ」(2013年4月5日生まれ)との間に生まれた赤ちゃん(性別はまだ不明です)は、親とはまだ全く異なる顔立ちと様相をしています。そんな今しか見れないブラッザグェノンの赤ちゃんの姿を見逃しなく!

ブラッザ0909

 一週間後の9月24日は、ダイアン・フォッシー国際ゴリラ財団が2017年に野生ゴリラの保護とその生息地を守ることを目的に制定した「世界ゴリラの日」です。ゴリラは当園のシンボルマークにもなっており、1985年の開園にあたってゴリラの飼育・繁殖・展示に込めた思いを今にに受け継いでいます。当園にいる「ニシローランドゴリラ」は9月21日に44歳の誕生日を迎えるトマト好きで、口笛も上手なメスの『ローラ』、そして9月25日に37歳を迎えるイケメンの『モンタ』です。「世界ゴリラの日」は当園にとってもある意味特別な日なのです。 

 

ゴリラデー

rogo

akikaburagi

 

 

2021.8.16

こんにちは!

7月1日にご支援の受付を開始したクラウドファンディングを昨日8月15日をもって無事終了させて頂きました。

動物たちに”より豊かで幸せな日々を届ける”「動物福祉」と「害獣問題」に対する対策アプローチを関連付けたこの「屠体給餌プロジェクト」は、5月13日の記者発表から、6月1日の特設サイトオープン、そしてご支援の受付と、ここまで約3ヶ月にわたる活動となりました。この期間、数多くのメディアにもお取り上げ頂き、また様々な専門家の皆様や団体・企業からのご賛同、そして当園に親しみを感じ、愛して頂いている本当にたくさんの皆様から、心温まる応援メッセージを頂戴しました。そしてこのクラウドファンディングでのご支援は、当初目標を受付開始2日足らずで達成、最終実績は当初目標の4倍超となり、ネクストゴールである支援者数500人も大きく超える実績を頂くことができました。

園と本プロジェクトの運営団体である「千葉市動物公園アドバンスト会議」を代表し、心より感謝と御礼を申し上げます。

さて、皆様から頂いたご支援を基に「屠体給餌プロジェクト」はいよいよ実施フェーズに入ります。
頂戴した皆様からのお気持ちをしっかりと噛みしめてこの事業を推進し、検証成果は様々な場やツールを活用して適時公表していく所存です。

今後も「驚きと感動、癒しと憩い、そして学びの”場」としての発展に取り組むことで、より親しまれ、より愛される千葉市動物公園を目指していきます。
皆様の引き続きのご支援とご協力を重ねてお願い申し上げます。
有難うございました。

「クラウドファンディング最終結果」
1.ご支援金額  4,123,950円
(目標金額 1,000,000円)


2.支援者数      585人 
(ネクストゴール500人)


3.ページビュー    89,688
(サイトアクセス数)


2021.7.6

こんにちは。
昨日7月5日はレッサーパンダ「風太」さんの18歳の誕生日でした!今年もたくさんの皆様からお祝いメッセージを頂きありがとうございました。
開園時間前に彼に会いに行ったときに、彼とちょっとだけ見つめあう時間が持てたような気がして、園長就任3年目にして初めての経験にとても幸せな気持ちになれました。「風太」さん、これからも元気でね!

さて今回は、当園の実証実験パートナー企業の主催によるオンラインイベントを2つ紹介させて頂きます。

1つ目は、株式会社ZMP様主催『ZMP World 2021』です。「新たなZOOトリップ」と「より開かれた施設」の構築を目指ざす同社との取り組みは、昨年緊急事態宣言下で臨時休園中の5月に実施した「オンライン動物園」に始まり、今年6月3日~8日に実施(4日・6日は雨天中止)した自動走行体験イベントで3回目となりました。 昨年同様、これまでの取り組みについて7月15日のオンラインセミナーでご紹介させて頂く事になり、今回は事業化検討パートナーである双日(株)様とともに担当させて頂きます。参加無料のセミナーですのでどうぞご視聴ください。https://www.zmp.co.jp/event/zmpworld2021(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)

ZMPワールド

ZMPバナー

ZMP乗車風景

自動運転技術の活用については、皆様に喜んで頂けるよう回を重ねるごとにサービス機能の強化を図かっており、今年6月の体験イベントでは、周遊コース2択をご用意し、親子やご友人同士が2台で乗車できるペアリング走行や遠隔監視の実施、動物ガイド機能も進化発展させました。乗車頂いた皆様からのアンケートから、≪総合的な満足度≫では「大変満足」と「満足」の合計が92%、≪再乗車の希望≫では「また乗りたい」のお答えが96%と、大変ご評価頂けた事が分かりました。ご乗車頂いた皆様、どうもありがとうございました。今後も「より開かれた、動物園体験の創出」に取り組んでまいります。

 

2つ目は、インテル株式会社様主催『インテル IoT プラネット Smart City Days』です。同社及び日本システムウェア株式会社様との連携で取り組んできた『AIを活用した当園のご来園動態分析とその活用』をテーマとしたオンラインセッションが7月14日(15:15 ~)行われ、園の運営に関わる諸施策に活かせるようデータ検証を継続中のこの取り組みについて日本システムウェア株式会社様からご紹介頂きます。こちらも登録により、無料でご参加頂けますので是非ご視聴ください。https://webinar.intel.com/IoT-Planet#Smart_City_Days(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)

インテル1

インテル2

 

 

クラファンPV

(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)

さて、現在クラウドファンディングでご支援の呼びかけをさせて頂いております「屠体給餌」プロジェクトに対しまして、大変多くの皆様から、応援メッセージやご支援を賜り、心より御礼申し上げます。
お陰様で、当初設定しておりました目標金額は7月1日のご支援受付開始から2日を待たずに達成することができました。今回の取り組みは、動物のQOL向上という課題対策であるとともに、いわゆる害獣問題や環境問題、動物との共生や生物多様性などに関する様々な気づきや学び、そして考える機会となる事も期待しており、引き続きこのプロジェクトを通じて、より多くの皆様へこの取り組みを知って頂きたいと思っております。プロジェクトの進捗や状況については、今後もクラウドファンディングのサイト上の「活動報告」に投稿していきますので、是非ご覧ください。
ご支援の受付は8月15日迄です。
引き続き本プロジェクトへの応援とご支援を重ねてお願い申し上げます。


特設サイトはコチラ(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)

2021.6.4

こんにちは!

当園の新たな取り組み「屠体給餌」の特設サイト(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)を6月1日にオープンしました。
動物園は、生きた動物の展示を通して、「共生」や野生動物を含む自然環境、ひいては地球全体を守る事へと人々の関心を向かわせる機会を供する場。その重要な基盤となるのが科学的視点と動物福祉です。「屠体給餌」は、この動物福祉の理念に基づいた、動物の心理的幸福と、種の特異的な行動の促進、行動の選択肢の増加、そして肉食獣の体の仕組みや、野生本来の生態を知る、新たな学びの機会の創出を目的としています。
一方、私たちが暮らすこの地域を含め、全国で害獣として駆除されている動物たちがいることは現実の出来事であり、今日の社会問題の1つとなっています。屠体給餌は「命を無駄にしない」為の、害獣問題に対する新たな対策アプローチでもあります。
今日のような状況に至った経緯や解決には、それぞれ複雑な問題や課題を抱えていますが、日々かけがえのない命の輝きと尊厳に向き合う動物園であるからこそ、こうした問題に取組むことが重要であると思っています。
当園のこの取り組みが、動物生態の新たな魅力の発見、環境問題や社会問題、動物との共生や生物多様性などに関するさまざまな新たな気づきと学び、そしてともに考える機会となる事を期待しています。
皆様のご賛同とご支援を、こころよりお願い申し上げます。

 

そして、‶新たな顧客体験の創出” と ‶より開かれた施設作り” も、再生に取り組みくむ当園の重要なテーマであり、自動走行技術を活用した「新たなZOOトリップ」の構築はその具体策です。移動手段としてだけでなく、情報入手やコミュニケーションといった機能を持つ自動運転・歩行速モビリティ「RakuRo(ラクロ)」の活用は、なにかしらのアシストが必要な方にも、当園の新たな楽しみ方をご提案できると期待しており、6月3日(木)から6月8日(火)までの期間限定で3回目となる「RakuRo(ラクロ)」体験イベントを開催中(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)です。土日は既に予約で埋まっておりますが、平日は未だ空きがございます。毎回進化する「未来の動物体験」をお見逃しなく!

ラクログータッチ

(株)ZMP 龍事業部長 他関係者の皆さんと

 

当園との連携取り組み‶AIを活用した動物生態の視える化“に加え、これまでも様々なご支援を頂いている(株)ソード様(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)から、葉先が赤色になり、初夏には小さな羽毛状の白い花を咲かせる常緑低木「メラレウカ レッドジェム」他3点(ブロンズランバー・カレックス・ウエストリンギア)が寄贈され、6月3日(木)にチーター展示場右際で植樹式を行いました。末永くこのエリアのシンボルツリーとなってくれると思います。ありがとうございました!

ソード植樹

(株)ソード 代表取締役社長 荒木様(右端)、他の皆さんによる植樹式の様子

 

最後に
職員一同により総力監修した「千葉市動物公園ガイドブック」(別ウインドウで開く)が刊行されました!
これさえあれば、全飼育動物の生態や個体情報が学べ、見どころや取り組み等、当園の全てがわかります。ご来園時は勿論、その前後の予習や復習に必携です。是非園内売店にてお求めください!
ご来園をお待ちしております。

2021.5.13

こんにちは!

本日、2件の新たな取り組みを発表させて頂きました。
1件目は、有害鳥獣として屠殺された動物を、毛皮や骨などが付いたほぼそのままの状態で飼育肉食動物に与える「屠体給餌」です。欧米の動物園・水族館でその実践効果が認められ、国内他園でも多数の先行事例もある「屠体給餌」の目的の一つは、動物福祉の立場から、飼育動物の幸福な暮らしと環境改善を実現する「環境エンリッチメント」です。当園ではこれまでも動物毎に工夫した給餌器の設置や、狩猟行動を刺激する「チーターラン」など様々な取り組みを行っており、その一部は「amazonほしい物リスト」によるご寄付により具体化できたものです。 目的の二つ目は、社会問題化している「獣害」(加害獣被害と処理費用の増加)対策と駆除個体の利用用途拡大です。千葉県では年間2万頭超のイノシシが駆除されますが、そのほとんどが埋設や一般廃棄物として処理されています。
こうした課題の解決に向け、国内における「屠体給餌」を推進してこられた「Wild meǽt Zoo(ワイルド ミート ズー)」様や動物園ライター森由民様から貴重なアドバイスやご指導を頂き、また各種警備事業に加え、有害鳥獣捕獲・ジビエ加工業を業務展開されているALSOK千葉株式会社様(本社:千葉市)と協議、準備を重ね、当園として新たに事業化するものです。

当園では、前述の課題対策への啓発活動とともに、広くご支援をお願いする為にクラウドファンディングを活用し、6月1日(火)には本事業の特別サイトを公開します。順次、関連情報を発信していくとともに、様々な領域の方々からの応援コメントもお寄せ頂ける予定です。より多くの皆様の“考える”機会となり、ご理解とご支援に繋がればと思っております。

記者発表資料はコチラ

ライオン屠体給餌

ライオン「トウヤ」への試験給餌の様子

ALSOK千葉の方々

ALSOK千葉(株) 代表取締役社長 長嶋様、
取締役 竹内様、参与 上田様と 

 

新たな取り組みの2件目は、自動運転ロボの活用です。
自動運転ロボ「RakuRo(ラクロ)」と共に新時代の「ZOOトリップ」の構築を開始して早や1年。昨年の臨時休園中に実施した、世界初のスペシャルイベント「オンライン動物園」や園内での「自動周遊体験会」は、皆さまから大変好評を頂くとともに、様々なメディアにも取り上げて頂きました。動物や自然に関する情報の質と量を高め、コミュニケーション機能の向上を図っていくこと、そして園内の新たな移動・散策手段を創出していくことが、これまでになかった動物園体験を生むとともに、より開かれた施設へと繋がると考えております。
今回は、周遊経路の選択や、遠隔監視による自動走行ロボ2台によるペアリング走行、園職員自身による動物ガイドなど、更に進化した「ZOOトリップ」を体験頂けると思います。
本日より公開した特設サイトからご予約できますので、是非“未来の動物園体験“してみてください!

特設サイトはコチラ(外部サイトへリンク)

ラクロ

未来の動物園体験へ! 

 

2021.5.6

こんにちは。

今回のテーマは  ‶先人から学び、今を考える” です。
人類は、環境から影響を受け、また環境に働きかけて生活を営み、文化や社会を育んできました。私たちの祖先は、日々の営みにおいて命あるものを捕獲・採取する一方、それへの親近感や感謝の気持ちを生活の規範としてきたと言えます。そのなかでも関わりの大きかった1つがイノシシでしょう。わが国最初の勅撰(ちょくせん)史書『日本書紀』では、渡来人がイノシシを飼ってその肉を食べていたという記述があり、現存する最古の歴史書『古事記』や最古の歌集『万葉集』にも「猪飼(いかい)」と言う猪を飼う職業が頻繁に出てくるようですし、江戸時代にはイノシシの肉を食す「山くじら」「薬食い」が流行ったと言われます。千葉の平地部である「下総台地」は歴史的に野生動物の宝庫であった事が明らかになっており、縄文の昔から人々が深く関わっていた身近な動物としてイノシシやシカなどが埴輪にされ、様々な古墳から出土しています。現代の我々の文化や生活の礎である古代人の生活の営みを知り、ヒトと動物との関係の歴史を紐解くことで、現在の世界共通課題でもある「ヒトと動物がともに住みやすい環境づくり」や「持続可能な社会の形成」について考えることをテーマに、昨年、動物科学館に「動物園で考古学」コーナーを設置しており、4月30日(金)から9月までの期間限定で、市原市御蓙目浅間神社古墳から出土した「シカ・イノシシ形埴輪」を市原市教育委員会よりお借りし展示しています。イノシシが(子沢山→繁栄)を、シカは(角が生え変わる→再生)を意味するとも言われ、見事な造形美と先人の思いを感じるとともに、いわゆる「獣害問題」についても考える機会となればと思っています。是非ご覧ください。

埴輪

市原市御蓙目浅間神社古墳出土「シカ・イノシシ形埴輪」 

 

さて、コロナ禍が長引く中、飼育員による動物ガイドをやむなく中止していますが、動物園の大事な使命が「伝える」。そこで、それぞれの展示場前に掲示しているQRコードを読み取って頂くことで、事前に録画した飼育員による動物ガイドをスマホ等でご覧頂けるサービスを4月28日(水)から実施しています。キリン、ゾウ、ハイエナ、ゴリラから順次増やしていき、内容もシーズン毎に更新する予定です。こちらも是非お試し下さい。

動物解説像


最後に。
そごう千葉店様とのコラボ企画「CHIBA ZOO」が盛況のうちに昨日5月5日(水)で終了しました。300種類のぬいぐるみで構成された動物園、動物クイズ「QuiZOO」、そして外部連携イベントではおなじみになりつつある「アルパカ“ミッティー”との撮影会」や「千葉市動物公園からのLive中継」など、お楽しみ頂けましたでしょうか?荒天による通信環境の悪化でLive中継が一部乱れてしまい、見づらい場面もありましたが、普段は見られないチーターの獣舎内からの飼育員解説や食事風景などのLiveシーンには、会場の皆さんから歓声が上がりました。たくさんのご来場ありがとうございました。
これからも地域コミュニティの一員として、様々な連携、繋がりを推進してまいります。

そごうイベント園長

「CHIBA ZOO」へのご来場有難うございました

 

2021.4.22

こんにちは。
今日4月22日(木)は「アースデイ」(Earth Day・地球の日)です。動物園の社会的な役割の1つが「生きた動物の展示を通して、“共生”や野生動物を含む自然環境、ひいては地球全体を守る事へと人々の関心を向かわせる機会を供する場の提供」であり、環境と向き合うことは動物園にとっても大変重要なテーマです。1970年にアメリカで誕生した「アースデイ」は、地球や自然環境、そこに生きるたくさんの命に思いをはせ、誰もが自由な発想と行動で地球環境を守る意思を示す民族・国籍・信条・宗教を超えた国際的連帯行動であり、地球全体を「ひとつの生命圏」として捉え、その保全の為に自分自身に何ができるかを自問する機会とも言えます。環境に関する世界初の国連会議「国連人間環境会議(ストックホルム会議)」が1972年「Only One Earth(かけがえのない地球)」をスローガンに開催されて以来、1987年には、「環境と開発に関する世界委員会」が発行した"Our Common Future"(邦題『地球の未来を守るために』)の中で「サステナブル・ディベロップメント(持続可能な開発)」の概念が示され、その後も1992年「国連環境開発会議(地球サミット)」、2012年「国連持続可能な開発会議(「リオ+20」)」などの国際会議が開催されています。2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す、地球上の誰もが取り組むべき 普遍的な行動・国際目標として、2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」は”世界を変えるための17の目標”を掲げており、その中で環境分野や生物多様性の保全に関わるものとして、たとえば「目標13:気候変動に具体的な対策を」「目標14:海の豊かさを守ろう」「目標15:陸の豊かさも守ろう」などがあります。SDGsの実現には、あらゆる生命や暮らしの基盤である「地球環境の保全」「自然との共存」の理念と、そのための行動が必要です。環境問題については今年1月20日のブログでも取り上げましたが、「アースデイ」の今日、環境についての「事実を知り」、身近な暮らしのなかで出来る省エネ、ムダ使いの排除やごみの分別、適切な廃油処理、環境にやさしい原料を使った製品の購入など、連帯行動の一員として「選択行動」を実行していく意識をまた新たにする機会としたいと思います。

SDGs

さて、お知らせしておりますように、そごう千葉店様、そしてペリエ海浜幕張様・千葉都市モノレール様・JR東日本 千葉支社様との連携企画がいよいよ本日から順次スタートします!「CHIBA ZOO」(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)は本日オープニングイベントとして「1日アルパカ店長 おたのしみ撮影会」が行われます。また「えきなかどうぶつえん」(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)は4月24日(土)の開催に先立ち、動物たちの写真や当園のポスター、幕張インターナショナルスクールの生徒の皆さんが描いてくれた動物の絵などの掲出で、既に4月19日(月)から海浜幕張駅構内の駅ジャックが始まっています!今後もこうした地域コミュニティとの連携強化、地域共創の取組を進めてまいりたいと考えています。

海浜幕張1

海浜幕張2

(海浜幕張駅構内を動物園ジャック!幕張インターナショナルスクールの生徒さんの力作や動物の写真パネル・・・ほんの一部です)

 

そごう1

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(「CHIBA ZOO」は本日オープン! そごう千葉店催事場に出現した「千葉市動物公園コラボエリア」、連れて帰れる300匹の動物ぬいぐるみと楽しい企画が皆さんを待っています‼) 

2021.4.8

こんにちは。

お待たせしました!グラントシマウマとアフリカタテガミヤマアラシの展示場を5月27日(木)にオープン致します!これにより、平成28年(2016年)のライオン展示場、平成30年(2018年)のミーアキャット展示場、令和2年(2020年)のチーター・ブチハイエナ展示場と整備を進めてきた「平原ゾーン」が完成、フルオープンとなります!

過去のブログでご紹介したようにグラントシマウマとアフリカタテガミヤマアラシは当園初お目見えで、間近で彼らを観察することができる他、グラントシマウマの後方にライオンが見える、そんなアフリカの平原を見渡すようなパノラマ展示を体感頂けます。ご期待ください!

また平原ゾーンフルオープンに際し、近隣の企業様との連携プロモーションも決定しました! 1件目はそごう千葉店様とのコラボ「CHIBA ZOO」(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)です。そごう千葉店の6階催事場に平原ゾーンを彷彿させる「ぬいぐるみ動物園」が出現し、アルパカ「ミッティー」が一日店長に就任。クイズに答えてプレゼントがもらえる「QuiZoo 動物クイズラリー」が行われます。

 そごうイベントチラシ

そごうポスター

 

2件目はペリエ海浜幕張様・千葉都市モノレール様とのコラボ「えきなかどうぶつえん」(外部サイトへリンク)(別ウインドウで開く)です。幕張インターナショナルスクールの児童の皆さんに描いて頂いた当園の動物たちの絵や写真等で海浜幕張駅をジャックし、ここでもアルパカ「ミッティー」が一日駅長に就任します。先着でプレゼントがもらえるスタンプラリーなどもありますよ。また両イベントとも当園からのライブ中継で動物公園の「今」をお届けします。お楽しみに!

kaihinn

えきなかどうぶつえんポスター

 

お写真

 (左から)そごう千葉店 販売促進部部長 土谷様、課長 村上様 、(株)千葉ステーションビル取締役海浜幕張支店長 瀬戸口様、田中様と

 

園内では「素朴な美」「幼い頃の幸せな時間」「初恋」「純潔」などの花言葉で知られるモッコウバラが咲き始めました。たくさんの花を開かせ、甘い香りを漂わせるのはもう間もなくです。

花

モッコウバラ

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