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園長メッセージ(2020年6月分)

更新日:2024年3月11日

園長メッセージ(2020年6月分)

2020.6.23

こんにちは!

再開園に伴い、学校・学術連携活動も幾つか始動・再開し始めました。
独立行政法人国立高等専門学校機構 木更津工業高等専門学校の栗本教授(博士 情報理工学)ご指導の下、当園のゴリラを対象に、IoT技術を使った環境エンリッチメントシステム(行動観察・フィーダー・環境刺激等)の研究活動に取組んで頂くことなり、6/18に栗本教授とゼミの学生リーダー宮良さんが来園され、飼育担当も交えてキックオフを行いました。

千葉市に本社を置くコンピュータ関連企業(株)ソードとの連携事業である、クロザルを対象としたAIを使った「動物生態の視える化」について、昨年同校にて(株)ソード荒木社長と私とで講演させて頂いたことがきっかけで、このような連携の具体化に繋がったわけですが、このAIを使った「動物生態の視える化」については、東邦大学 井上准教授にご指導も頂き、昨年11月末からクロザル舎にカメラを設置、既に約12,000枚のクロザルの画像を収集しています。この画像データをもとに現在ディープラーニング(コンピュータが自動的に大量のデータから特徴を発見すること)を行っており、次のステップとしてAIモデル化(コンピュータによる推論構築)へ進んでいくことになります。

kisaradu

木更津高専 栗本教授・リーダー宮良さんと

また、6/19には茨城大学農学部小針准教授と今年度の研究を行う学生久保田さんにご来園頂きました。小針准教授にはこれまでも研究対象として当園のゾウを採用頂いておりますが、今回の対象動物はフラミンゴ。「単脚佇立と環境温の関係」がテーマ設定されており、明確になっていない水鳥類におけるこの関係性を明らかにしようという大変興味深いものです。
こうした共同研究活動を通じて、貴重な科学技術的、学術的成果が生み出せるよう、当園としての取り組みも強化してまいります。

ibaraki

茨城大学 小針准教授・久保田さんと

2020.6.18

こんにちは!

Twitter等でご報告の通り、フランス・モンペリエ動物園からの2姉妹、ノルウェー・クリスチャンサン動物園からの2姉妹に続き、遅れていたチェコ・プラハ動物園からの3兄弟が、6/15当園に元気に到着し、計画通りチーター全7頭の搬入が完了しました。それぞれの名前をおさらいしておきますと、フランスから来た「アジャブ」と「アイワ」、ノルウェーから来た「ズーナ」と「ズラヤ」、チェコから来た「フロド」、「フィン」、「フラッシュ」です。私にはまだ区別できませんが、彼らの個体特徴を見つけるのも楽しいと思いますよ。

20200515

さて、7月にオープン予定の新展示場のもう一つの注目種はブチハイエナです。同じく新型コロナウイルスで搬入遅延の影響を受けており、現在シンガポール他からの到着を待っているところです。ハイエナと言うと「獲物を横取りする」「死肉や骨まで食べつくす」といったダーティーなイメージを持っておられる方が多いと思いますが、食べ物の6割以上は自ら獲ってきたものと言われ、25%程度と言われるライオンより高いハンティング率を誇る名ハンター(ちなみにチーターのハンティング率は40~50%程度)。噛む力(咬合力)は、ライオンが人間の4倍程度に対して、ハイエナは7倍程度と、とても強力なアゴと歯を持っているとともに、肉だけでなく噛み砕いた骨さえも消化出来る逞しい胃を持っています。骨食の結果、糞の色は白っぽく、また母乳のカルシュウム濃度が高いことも知られています。野生の生態系にとって、とても重要な、他の多くの動物が食べられない死肉や骨を食ベられる特異な生態を彼らは持っているのです。夜行性で、オスより体格が大きいメスが群れを率いるのも特徴です。ブチハイエナを見れるのは国内で現在9施設と少なく、皆さんに是非観て、学んでもらいたい一押し動物です。お楽しみに!

さて、5/17に実施し大変ご好評だった「オンライン動物園」で大活躍してくれた自動運転ロボ「RakuRo™(ラクロ)」が、この週末から当園にまたやって来ます。今回は実際に「RakuRo™(ラクロ)」に乗って、「オンライン動物園」と同じ草原ゾーンを自動走行体験頂くことができます。最先端の技術を体感しながら、これまでと違うZOOトリップを楽しんでみませんか?実施日は、6/20(土)・21(日)・27(土)・28(日)です。
皆さんのご来園をお待ちしております。

rakuro

(ご協賛の自動運転開発企業 (株)ZMP岩野様と)

2020.6.10

こんにちは!

6/8当園のフサオマキザルに赤ちゃん誕生!のニュースは、私にとってひときわ感慨深いものです。昨年4月園長に就任して間もない5/1令和元年初日に、今回と同じ父「カルロス」と母「カロリーナ」の間に赤ちゃんが生まれ、「令和ベビー」として多くのメディアでも取り上げられました。この話題をテーマに私が人生初のTV生中継取材を獣舎前で受けたことが鮮明に思い出されるからです。これで彼らの子供は12頭目(これまでの11頭はなんとすべてオス。今回の赤ちゃんの性別はまだわかりません)になるわけですが、仲の良いこの家族に「幸多かれ!」と獣舎前からエールを送っています。「カロリーナ」の首のあたりにしっかりとしがみつく赤ちゃんの姿を是非お見逃しなく。

フサオマキザル

さて、7月のオープンが近づいてきたチーター展示。5/30フランス・モンペリエ動物園から来た2頭の姉妹(アジャブとアイワ)に続き、昨夜はノルウェー・クリスチャンセン動物園から2頭の姉妹(ズーナ・ズラヤ)が到着しました。あとはチェコ・プラハ動物園から兄弟3頭の到着を待つばかりです。熱帯雨林地方を除くアフリカ大陸とイランに生息する彼らは、しなやかさを象徴する小さな頭と長い四肢、ティアーズラインが特徴です。ティアーズラインとは、チーターの目から口元に走る黒色のラインで、トラ、ライオン、ヒョウ、ジャガー、ピューマなどネコ科の動物は他にもいろいろいますが、ティアーズラインがあるのはチーターだけ。太陽光の反射を軽減する役割があるといわれており、スポーツ選手が目の下を黒く塗るのと同じと考えられています。そしてなんと言っても地上最速の動物として鋭敏な反射神経や驚異的な加速能力が知られています。時速約100kmの猛ダッシュして獲物を捕らえる彼らは、最高速度に達する時間が5秒程度だそうです。まさにスポーツカー並みですよね。一般にネコ科の動物の爪は、必要ないときは引っ込めることができるのに対し、収納できない彼らの爪は、足先を安定させ、足の軸をブレさせない役割を持っており、瞬発と加速の能力を支えていると言われます。そんな彼らの生態が見られるのももう間もなくです。お楽しみにお待ちください!

zuna

zuraya

5/29から「amazonほしいものリスト」第4弾としてご掲示させて頂いた5事業全てにご寄付を頂くことができました。すでにご来園の方々に喜んで頂き始めています。ご寄付頂いた方にこころより御礼申し上げます。ありがとうございました。

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