更新日:2020年3月8日
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日本独自の武器・武具が生み出される背景には、専門の技術を持った多くの職人の存在があります。
彼等はより良い技術を求めて各地に足を運び、長い修行を経て制作しました。
そのようにして作り上げられた武器・武具は、それぞれが美術作品のような美しさを備えています。
常設展示では、当館の収蔵資料の中から火縄銃、鎧、刀を取り上げ、個々の特徴や時代的な変化についてご紹介しています
日本に火縄銃が伝来したのは16世紀中頃のことで、伝来後まもなく日本でも生産がおこなわれるようになりました。
十数年後には、その威力に注目した戦国大名たちが争うように鉄砲を求め、戦いで使用するようになります。
関東においても後北条氏は早くから鉄砲を隊列に加えており、千葉氏もそれにならっていたことが知られています。
常設展示では、火縄銃の製作工程や全国各地の職人の手で作られた火縄銃を展示しています。
日本刀は鍛錬を何回も繰り返し、強靭な鋼を鍛治作業で刀の形に整えます。
その後、研ぎ師の手により丹念に研ぎを繰り返すことで地鉄の模様や刃文などが現れ、刀身それ自体が美術的価値を持つようになります。
鞘などの装具もそれぞれ専門の職人の手によって仕上げられます。
このような日本刀製作の優れた技術は現代においても大切に受け継がれています
馬上で弓矢を使うことを想定して造られた大鎧、もとは歩兵・軽武装用であり防御力と動きやすさを重視した胴丸や腹巻、鉄砲に対抗するため鉄を使用した当世具足など、時代や戦術による鎧の変遷を見ることが出来ます
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