風水害対策

 
I 風水害の知識
 
 

2. 風水害対策は気象情報の収集から

 

台風や豪雨の被害は、正確な情報を集めることで最小限にとどめることができます。気象庁が発表する警報や注意報などの情報に注意して、いつも適切な対応がとれるようにしましょう。

◆注意報・警報とは

大雨などのときに発表される注意報や警報は、各地域の住民に注意を呼びかけ、災害による被害を最小限に食い止めることを目的としています。
注意報は災害が起こるおそれのあるときに、警報は重大な災害が起こるおそれのあるときに発表されます。

◆気象情報とは

気象情報は注意報や警報に先立って注意をうながしたり、注意報や警報が発表されたあとの補足や防災上の注意を解説する場合などに発表されます。

気象注意報・警報・情報の種類

  種 類 発表の時期
注意報 風雪、強風、大雨、大雪、濃霧、雷、乾燥、なだれ、着氷(雪)、霜、低温、融雪、高潮、波浪、洪水、浸水など 災害が起こるおそれがある場合
警 報 暴風、暴風雪、大雨、大雪、高潮、波浪、洪水、浸水など 重大な災害が起こるおそれがある場合
情 報 台風、低気圧、大雨、大雪、小雨、長雨、低温、日照不足など 意報・警報を補完する必要がある場合など

◆注意報・警報は地域によって違う

注意報・警報が発表される基準は、各地域によって異なっています。日頃から天気予報や気象情報などに関心を持ち、自分の住む地域の地理的特徴やよく出される予報、被害状況などを覚えておきましょう。

大雨注意報・警報の基準値【千葉中央(千葉市・市原市の区域) 】

(下表は、千葉市における基準)
基準値 1時間雨量 土壌雨量指数
大雨注意報 30ミリ 84
大雨警報 50ミリ 106
警報基準や土壌雨量指数等の詳細は、気象庁のページ(PDFファイル)をご覧ください。
 

3. 危険な土地では早めの避難態勢を

 
造成地

 

丘陵を切り崩して作られた造成地では、地質・地形が不安定なので、豪雨に見舞われると地盤がゆるみ崩れる危険があります。水抜き穴から濁り水が出始めたら要注意。

急傾斜地

 

急傾斜面や山間部の集中豪雨に用心しましょう。

豪雨によってがけ崩れが起こると民家を直撃することもあります。避難の準備は早めに。

海岸地帯

 

高潮の要注意地帯。満潮のころ台風が接近すると高潮は猛威をふるいます。とくに低い土地では厳重な警戒が必要。

河川敷

 

昔、河川敷だったところや河川の流域は豪雨によって洪水に見舞われる危険性があります。

洪水注意報・警報が出たらいつでも避難できる態勢を。