災害に備えて

 
IV 応急手当
 
 

1. いざというときの応急手当

 

出血がひどい場合

止血法

1. 傷口を圧迫する。(直接圧迫止血)

傷口に、ガーゼや清潔なハンカチなどを直接当て、強く圧迫する。

2. 傷口を心臓より高くする。

骨折の疑いがある場合

1. 動かさないようにして、傷や出血の手当を。

◆骨折の見分け方

●けがをしたところが不自然に変形している。

●腫れて、痛みが激しい。

●骨が突き出ている。

※疑わしいときは、骨折したものとして手当を。

2. 患部を固定する。

副木を当て、骨折した部分の上と下の関節を固定して、骨折したところがずれないようにする。手近で代用できるものを使う。

<代用副木>

板切れ
かさ

3. 安静にして、早めに医療機関へ。

やけどをした場合

1. 早く水で冷やす。

できるだけ早く、やけどした部分を水で冷やす。痛みや熱さを感じなくなるまで十分冷やすのがコツ。

2. 患部にガーゼをあてがう。

冷やした後は、やけどした部分を清潔なガーゼ、または布などで軽く包み、その状態で医療機関へ。

3. 水疱(水ぶくれ)をつぶさないように。

水疱ができた場合は、つぶさないようにする。

 

◆手足のやけどの冷やし方

流水を直接当てると刺激が強すぎる場合、流しっぱなしの水道の下に洗面器などを置き、そこに浸ける。

◆衣服を着ているときの冷やし方

衣服を着たままの状態で冷やす。そして、水をかけながら注意して脱がす。脱がせにくい場合は、はさみで衣服を切る。また、皮膚がゆ着している場合は、無理にはがすのはやめる。