災害に備えて

 
I 地域での防災活動
 
 

1. 地域での活動のポイント

 

大震災のような規模の大きい災害の場合、消防や警察などの公的機関による救護活動がすぐに行われない可能性があります。

そのような場合には、住民自身による自主的な救出、救護活動が重要になってきます近所の皆さんと話し合ったり、町内会等の防災訓練に積極的に参加するなど、隣近所と協力し合える関係をつくりましょう。

◆自主防災組織に参加しよう

自主防災組織は、地域ぐるみで行う防災活動の基盤となる組織です。地域の防災活動を効果的に行うために、積極的に自主防災組織の活動へ参加し、災害に強い地域づくりに努めましょう。

◆地域の防災拠点を確認しよう

千葉市では市立小・中・高等学校、1ha以上の公園、公民館、コミュニティセンターなどを避難場所・避難所・広域避難場所として指定しています。地域のみんなで最寄りの防災拠点を把握しておきましょう。

◆災害時要援護者を支援しよう

日頃から地域のコミュニティづくりに努め、高齢者・子ども・病気や障害を持つ方々を地域のみんなで支えましょう。

◆「防災カルテ」「防災マップ」をつくろう

災害による被害や地域の特性を大づかみに把握したら実際に危険物・危険箇所、防災施設や防災資源などといった項目を、下表を参考にしながらチェックしてみましょう。

その際、チェックした結果をまとめた「防災カルテ」や「防災マップ」を作っておくと非常に役に立ちます。


危険箇所のチェックポイント

◆がけ地 ◆急斜面の裏山を背負った地域 ◆河川や谷沿いの地域 ◆ため池  ◆古い擁壁のある場所 ◆沖積地 ◆河川面や海面より低い地域  ◆木造家屋の密集地 ◆老朽家屋の密集地 ◆多数の人が集まる施設  ◆危険物取り扱い施設 ◆大量の薬品がある場所  ◆道路の有効幅が5.5m未満の場所 ◆交通渋滞箇所  ◆路上駐車の多い場所 ◆ベランダの無い高い建物の周辺  ◆避難場所から遠い地域

危険箇所と思われる場所は避難経路から避けるようにし、行政など と協力してこうした箇所の安全対策を検討するようにしましょう。